2014年06月15日公開|トヨタ
先週も施工いただきました会員様の2台目のクラウン?
なんと同型・同グレード・同色のクラウンを2台所有されています・・・
どうやら1台はフルオリジナル。
そしてこちらはプチモデファイ。
という事なのでしょう。
然し、クラウンでこのようなこだわり?
というか、コレクター的所有は珍しいでしょう。
もっと低年式であったり、スポーツカーやオフロード4駆等等なら趣味性が解りやすいですが、まだこの年式でVIPカーでは、なかなかこの拘りは理解して頂ける方は少ないでしょう・・・
先日施工させて頂いたクラウンにも施工いたしました、
“ラジカル・コーティング”+“専用ガラストップコートWコーティング”をヘッドライトカバーに施工いたしました!
意匠性的に明らかに膜厚感が出ているのは一目瞭然で、しかも透明感も増します。
特にライトの作り方が、違いを引き立たせているように感じます。
ただし、
施工前には目立たなかったクリアーのくすみと劣化が透明感が増したことで目立つようになってしまいました・・・
今回もヘッドライトカバーの磨きは行わないでのコーティングのご依頼でしたが、
磨きを行ってからのほうが良かったかもしれません。
↑の傷みの状態をリセットするとなると、
ミディアムポリッシュで劣化したクリアーを磨きとる必要があります。
ただ、この劣化の仕方ただの紫外線によるものではないような?
何らかの溶剤で溶かされた痕跡のように見えます・・・
ディーラーや簡易施工店が行うヘッドライトクリーナー・・・
クリアーを溶かしてクリーニングするタイプの物?
塗り込み後の拭き取りまでのブランク時間を間違うと、このようになる可能性は有るでしょう。
オーナー様自身がこのような施工はされていないとのこと。
ですが、このお車自体中古車購入なされていますので、
前オーナーがされている可能性は有るでしょう・・・
年式からすると非常に程度が良いのも、かなり手を入れられていた可能性を示すことにもなりますから。
中古車購入のリスクです・・・
今回も“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”のドアカップの施行をご依頼いただきました!
使用フィルムが、ルーマー→エクストリーム→アルテメットと変化するに従い、明らかにフィルム意匠性は改善されています。
アルテメットに至っては、ほとんどフィルム存在すら判別はできません!
ただし、フィルム特性にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、
施工部位や優先項目により使用するフィルムを変えることも可能です!
これも先週施工いただいている、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”の全面施工のご依頼を頂きました!
下処理の方法も同じで、フロント3面はライトポリッシュで施工し、リア3面は鱗落しで施工です。
年式からすると、ウインドウの傷も非常に少ないです!
先週のお車に比べ、明らかにフロントガラス部分の鱗の付着は激しい・・・
特に上部・下部の黒くスモークしている部分。
にも拘らず、リア3面はダークスモークフィルムを貼ってあるのに、意外と鱗はありません?
日常お手入れが前と後ろで違うのはあまり考えられないので、
可能性としてはウオッシャー液の界面活性剤が影響しているかも?
使用されているウインドウウオッシャー液によってもかなり違いはあるでしょうが、ウオッシャー液の界面活性剤は、ワイパーの滑りをよくする効果はありますが、
そのまま乾燥すると不純物の付着を助ける反効果もあります・・・
ワイパーブレード可動範囲には鱗がないのがその証拠のような?
ライトポリッシュでは多少の鱗残りはしてしまいましたが、よほどきちんと見ない限りは確認はできないレベルまでには至りました!
このレベルでの100%を期すのであれば、ミディアムポリッシュと鱗落し剤の併用が必要となります。
というのは、ウインドウ枠直近の部分はバフがまともに当たりませんので、2cm位は完璧な磨きはかかりません・・・
特に入隅の部分に至ってはほとんどバフは当たりませんので、このような部分は鱗落し剤を使用する必要があります。
尤もショーカーでもない限りそこまで費用をかけるのは?
ですが。
昨年キーパープロにて施工済みであるそうですが、
リアサイドにはそこそこ鉄粉が食い込んでいます・・・
車庫保管車ですし、日常使用もしていないにも拘わらずこれだけ1年たたずに鉄粉が付着するとは思えませんので、おそらくキーパーコーティングを施工する前に付着していたにもかかわらず、鉄粉除去さえ行わずただコーティングをしたのでしょう?
価格も安いのでしょうがありませんが、問題はそのような施工方法がまずい!
という事を、おそらく施工店は認識していないという無知が問題でしょう・・・
鉄粉は酸化をしていきますが、それにより塗装や鉄板も酸化され傷みが広がっていきます。
その状態で、キーパーのような有機物をかなり含むコーティングを施工しても、
せっかく施行したコーティング自体がその日から酸化され始めてしまいます。
つまり、謳い文句の耐久性など保持しえない・・・
低価格だといっても、効果のない施工をするのではなく、きちんと現状の状態をオーナー様に伝え、どのような施工が必要なのかを提示するくらいの知識はプロと言っているんのですから必要でしょう!
このような巨大フランチャイズは、
あまり拘りのないお客様は統制のとれた均一サービスが管理されてると思いがちでしょうが、この業界においては期待できません。
そもそもが、磨き&コーティングに関してはほとんどが素人と言えるGSを中心に展開しているのですから・・・
それでもおそらく店舗により、施工内容や知識には雲泥の差があるでしょう。
キーパーのような簡易施工店で施工検討されている場合、
場所が近いから!
とか、
値引きしてくれそうだから!
ではなく、
どれだけきちんとした説明をしてくれるのか?
を重要視して、施工店選びをされることをお勧めいたします。
知識=経験=技術
ですから。
8年経過車としては驚異的に程度良好です!
走行距離も2万キロ以下という事もありますが、
それでもここまでの状態のお車はほとんどないでしょう。
現オーナー様もそうですが、
以前の所有者の方の管理お手入れが非常によかったのでしょう!
とはいえ無傷というわけではありませんので、
今回の磨きのコースは“02スタンダード磨きコース”での施工です!
このコースは、程度良好使用過程車向けの磨きですので、このようなお車にはぴったりです。
更なる完璧さを求め、さらに上のコースを選択するという事も意味は当然ありますが、問題はコストパフォーマンスとして有用なのか?
という事です。
特にこのようなホワイトパールクリスタルシャインのようなお色の場合、
多少の傷残りはまず見えないでしょう!
となると、02or03での同じスタンダード選択でしたら、
塗装表面の鏡面仕上げ自体の状態はほぼ同じですので、艶の意匠性等に変化はほとんどありません。
傷残りの量の問題ですので、濃色車の場合はその違いを実感しやすいでしょうが、
淡色車の場合はよほど初期程度が悪くない限りは実感は少ないでしょう。
よほど御予算に余裕があられ、強いこだわりをお持ちでない限りこれで十二分です!
オーナー様が気になされていた側面の傷・・・
←はリアバンパー左側面の傷ですが、これは見た目より大した傷の深さはないでしょう。
→はリアホイールアーチ部分の傷ですが、これもやはり見た目ほどの深いダメージではないでしょう。
この様に比較的幅の広い傷は、
見た目にはひどい傷の見えがちですが意外と傷としての深さがないのが多いです。
恐らく、標準コースの磨きで跡形なく消えると思います!
予想通り傷は完全に除去できています!
スポット磨き等のオプション磨きではなく、
02スタンダード磨きコースの標準施工範囲内で処理できました。
これは、01とは違い02の場合はファーストカットの傷取り磨きがかなり研磨力が強いおかげです!
写真中央部分に黄色の点があると思いますが、これも施工前にオーナー様からご指摘いただいていた部分ですが、施工前は花粉等の付着と思っていましたので、磨きで落ちるとタカをくくっておりましたが・・・
磨いても落ちません、何の変化の兆しも無し?
そこで、部分的にインジェクション磨きと04磨きコースを試してみましたが、変化なし・・・
色さえ薄くならない、バンパーなので膜厚計は使用できませんが、
経験からすると20μ以上は研磨しています。
という事は、この黄色い付着物、すでにクリアー全体を酸化させ浸透してしまっていることになります・・・
ここまで強い酸化力を持つとすると、花粉は可能性としては低く、
虫の糞尿もしくは樹液の可能性が高くなりますが、大きさからすると虫の糞尿のような気がします。
色は違いますが、過去に虫の糞尿で1日でクリアーが酸化されたものを見たことがありますから!
レベル的には似ています・・・
残念ながら、これはすでに磨きでの処理レベルは超えているため、完璧を期すには再塗装しか方法はありません・・・
拘られるオーナー様ですので、またボーナス時期が訪れると、
「再塗装します!」
と、言われるのか?
全体の平均研磨厚は6μくらいでしょう!
限界研磨厚には2μほど余裕はありますが、
あえて必要のない部分は無理に研磨はしていません。
逆に↑のように傷残りしている部分は10μくらいは攻めています。
然し、↑↑の傷はV字型に、
塗装が削り取られつつ圧縮された傷。
ここまで行くと、磨きでは無理・・・
↑の傷は細い切断傷ですので、
部分傷取り磨きの“スポット磨き”を行えば除去は可能ですが、ただしこれが見えるのも水銀灯だからであって、太陽光では見えないでしょうから、これも妥協で良いでしょう!
完璧さだけを追求して、金銭消費すればいいわけではないですから。
TOYOTA トヨタ クラウン ロイヤルサルーンG コーティング終了
施行していても、変わりゆくさまがよーくわかりました!
良い出来です。
完成して納車待ちの土曜日に見積もり来店されたベンツのお客様も、
「すごい磨きのレベルだね!」
と、おほめ頂きましたが、この方の感想の一般の方との違い解ります?
意匠性の違いを磨きでおっしゃったことです!
プロでさえ、
「このコーティングの艶はすごいですよー」
等と、いかにも意匠性を作り出すのはコーティングと思っている方が多い中、
“艶の本質は磨きにあり”とご存じとはかなりの強者です!
お引き取り見えられたオーナー様も、
「昨年施工したキーパーとは比べようもない仕上がりで、こんなに違うとは・・・」
「ここまで変わるとは思いもしませんでした!」
と、満面の笑みです。
オーナー様は今まで多くの方と同じように、磨きの重要性をさほど理解されていなかったでしょうが、前回施工車両と今回、
コーティング剤を変えてみても意匠性上はそれではさほど大差が無いことに気づかれ、
“意匠性は根本的に磨きで作り出す”ものといことをご理解いただいたと思います。
これが理屈でなく理解できるようになれば、ベテランと言えるでしょう!
これでまた、弊社常連様のうるさ型の誕生です!
が・・・
うるさ型を誕生させることは、“ミラ取りがミイラになる”両刃の剣ともいえるのがちょっとねー
今回は、“レジントップコート・コクーン”の施行もされたいとのお申し出がありましたが、お断りいたしました!
無駄です。
というのは、車庫保管車ですし、1か月間乗らずに保管可能です!
つまり、製膜初期の不安定期間を安全管理可能なのですから、
あえて保険をかける必要はありません。
車検のない車に保険をかけるようなものです。
短期間でたび重なる施工いただきましてありがとうございました。
これで一通りの施行は終了したともいますので、これからはそれをお楽しみください。
お帰りの際お話いたしましたように、人生いろいろですから、自分は自分で良いでしょう。
人生短いですから、一生懸命で良いと思います。
会員クラス:正会員登録
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=ヘッドライトカバー・ラジカルコーティング(会員様専用サービス)
オプション施工2=ヘッドライトカバー・専用ガラストップコート(会員様限定Wコート)
オプション施工3=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ+リア基本セット×鱗落し)
オプション施工4=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:203.162円税込(淡色車割引磨き-5%・準会員様割引-15% 適応 高速代キャッシュバック・みさき割引別途)
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