2014年07月30日公開|AMG
昨年施工させて頂いたばかりのお車ですが、GSでの給油中のボデイ破損がありGS側の損害保険使用による賠償によって全面施工を行うこととなりました・・・
どうやら給油ノズルをフェーエルリッドのあるリアクオーターパネルにぶつけてしまい傷つけてしまったようです。
が、よく気付きましたね?
私は基本的には、趣味車や大事にしている車はセルフのスタンド以外行きません!
GS全く信用していませんから・・・
出先で給油する際には、セルフ以外にもいくことがありますが、
「ホースは絶対ボデイに触れないように、給油スピードは低速で行い1回目のストップしたところで止めて!」
と指示をして、横で立って見ているか、ドアミラーで作業終了するまでずーっと確認しています。
窓ふきなどはもってのほかですので、絶対してもらいません!
先日施工したゴーストも、この窓拭きで服をボデイに擦り付けられかなりの傷を入れられていましたから・・・
神経質又はお車を傷つけられたくなかったら、基本的にはGSでは車に触らせないようにすることが重要です!
横柄・・・
嫌な奴・・・
と思われたとしても、傷つけられてから揉めるよりましでしょう!
ただし、今回の賠償はよくぞ1パネルの損害に対して全面施工を認めた?
普通ではまずありえません・・・
強いて言うなら、自動車保険使用での賠償ではなく、
いわゆる工場保険という損害保険だから認められた部分でしょうが、
そうはいっても過剰請求である感は否めません。
あえて言うなら、車がAMGという事も理由としてはあるかも?
このお車、もともとはシルバーのごつい昔からあるタイプのドアエッジガードが付いていましたが、かなり時代遅れ感もありますし、
何よりも車がスポーティーではなくなってしまいます・・・
以前から除去を言われてはおりましたが、除去してしまうと日焼けによる色違いの出るリスクもあり躊躇しておりましたが、
同じ幅で“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”を貼れば、
ことによると色違いがあっても目立たないのでは?
という事で、自費施行により思い切って施工してみました。
結果、色違いはほとんど起きておらず、フィルムによるごまかしの効果性も心配する必要はありませんでした。
ごついドアエッジガードから、ペイントプロテクションフィルムに変更されたことで、車が一気にスポーティーに印象が変わりました!
今回のご入庫のきっかけとなったフェーエルリッド下端部の傷入れを防ぐために、此処にもエクスペル・ペイントプロテクションフィルムでエッジガードを自費施行で貼り込みました!
これにより、今回のような塗装剥離は防げるでしょうが、
注意しないといけないのはガソリンのこぼしです。
フィルムはいうなればビニールに近いものですので、ガソリンにより溶けて変色の危険性は有ります・・・
一難去ってまた一難とならないようにご注意を!
この作業は保険賠償ではなく実費での作業となります。
まださほどひどい状態までは至っておりませんが、
ヘッドライトカバーが曇り始めています・・・
施工内容オーダーは“ヘビーポリッシュ”ですが、見た感じクリアーはさほど深く劣化していないため、試し磨きを行ってから磨きレベルを決める様にします。
というのは、無意味にヘビーポリッシュを行ってしまうと、この作業はクリアー全剥離となりますので、ヘッドライトカバー自体の耐久性を落すことにつながるからです。
試しにミディアムポリッシュを行ってみると、表面の艶は回復しますが透明性にはさほど変化がありません?
つまり、曇って見える原因はライトカバー内部の曇です・・・
ライトカバー内部にもクリアーがあり、それが点灯時の熱や多少の湿気により劣化しているようです。
つまり、外側をヘビーポリッシュしても無駄にクリアー剥離するだけになってしまいますから、
“ミディアムポリッシュ”に今回は留めます。
ただし、4灯式の内側の小さい方はクリアーがひび割れていますので、
この内側2灯だけはヘビーポリッシュでクリアー剥離いたしましたが、これはサービスです!
会員様ですので、
磨き後に“ラジカル・コーティング”を施工いたします!
これにより、強固なヘッドライトカバー専用シリカコーティングのバインダー層を形成することができます。
シリカコーティング(ガラス)は、コーティングを行おうとしている素材自体に、
官能基の存在が無い限り長期密着や高硬度製膜は不可能なのです・・・
ラジカルコーティングは、大量の官能基を含む熱変性シリカを素材に焼き付けることで、トップコートのコーティングの密着や高硬度製膜を可能とします!
会員様のラジカル・コーティング後のトップコート、
ヘッドライトカバー専用シリカコーティングはWコートで施工いたします!
このWコートが可能(意味のある)になるのも、ラジカル・コーティングにより素材に付加された官能基のおかげです。
通常トップコートは塗り込みをして15分程度の硬化(加水分解)ブランクを必要としますが、ラジカル・コーティング後はこのブランクをとってしまうと拭き上げ不能に陥ります・・・
官能基のおかげで急速硬化するためです。
その効果のおかげで、Wコートも耐久性を持たせたうえで可能になる訳です!
会員様でしたら、この作業単独でも施工可能ですので、ライトカバーの曇から守りたい方はご相談ください!
オーナー様が別作業で依頼された板金塗装工場でつけられてしまった磨き傷です・・・
ポリッシャーによる磨き傷はコーティングの上に付いているような?
というのは、いくらポリッシャー傷が入ったとしても塗装に対して直接にしては、
艶が失われ過ぎています。
施工いただいているコーティングは相当の高度と膜厚がありますから、
中途半端な磨き方ではコーティングは剥離されてきません。
バフのあたりが強いところと、弱いところで艶斑もありますし、剥離されている部分と残っている部分が混在しているのでしょう。
然し下手です・・・
施工済み車両ではありますが、初期の段階での程度はかなり劣悪でしたが、以前施工された磨きコースは“02スタンダード磨きコース”でした。
このコースを選ばれたのは、部分的に試し磨きを行い傷残りの程度を確認いただいてのことでしたが、オーナー様は本格的磨きの経験は初めてのご様子で、その時は
「ここまで回復すれば十分!」
と思われたようですが、目が肥えてくることにより、さらなるリセットレベルをお望みになられるようになり、
「保険認定の磨きより上の磨きを実費追加でやりたいのですが?」
とのことでした。
しかし残念ながら膜厚的に無理です・・・
↑の膜厚はボンネットですが、既存塗装に対して上塗りでの再塗装がされていることと、弊社手配での塗装ではないため再塗装部分のクリアー厚を正確に判断することができません。
つまり現状262μという膜厚表示があっても、
以前の施工後今の段階でどれだけのクリアー膜厚があるかが判断できません・・・
側面に至ってはオリジナル塗装部分で100μを切っている部分も確認されます。
オーナー様のご希望は“03パーフェクト磨きコース”ですが、これはあまりにこの状態ですとリスクが高すぎます。
下手をすれば、クリアーが無くなる部分もあるかもしれません・・・
そこまでは行かないにしても、ここであと10μ近く膜厚消費をしてしまえば、これが最後のリセットとなり、あとは全塗装しか道が無くなってしまいます。
そこで今回は、“02パーフェクト磨きコース”でご納得いただきました!
前回の施工から10か月程度しか経過していないのに、線傷はこの有様です・・・
施行されているコーティングは弊社コーティングの中では、
トップクラスの硬度を誇るマーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュですが、ポリシザラン系のコーティングですのでそう簡単に傷は入らないものですが、
ここまで傷だらけになってしまっています。
お聞きしているお話ですと、ご自身で手洗い洗車をなさっているそうですが、
洗車方法に相当な問題がありそうです・・・
この傷の状態を見る限り、洗車機洗車のほうが状態はいいでしょう!
別の場所の側面ですが、やはり傷だらけ・・・
しかも結構深い傷が多いので、
6μ近くあるはずのコーティングを通り越し更に塗装面にすら傷は到達しているようです。
磨き終了してみても、深い線傷残りがありますが、
傷の状態を見る限りさらに傷の深度は5μ以上はありそうです・・・
囲われた部分の深い傷は、
部分傷取り磨きの“スポット磨き”での施工をご依頼いただきましたが、
この傷のあるパネルは膜厚が95~115μ程度しかありませんでした・・・
この膜厚でスポット磨きはかなりやばい・・・
変化がみられるか軽く試してみましたが、まったくだめ。
更に追い込むには膜厚が危険すぎますのでやめます。
↑の写真大体15cm位の範囲ですが、10本以上の傷が確認できます。
この傷密度はこのパネルに限ったことでは無く、ボデイ全体がこのような感じですので、やはり管理に相当の問題はあるでしょう・・・
私がオーナー様のお車の取り扱いの慎重さや、管理の是非を判断する部分としてドアカップがありますが、やはりボデイ同様相当の傷がかなり深くはいっています・・・
同乗者のドアだけではなく、運転席もほぼ同じ状態ですですので、ボデイの傷の状態もうなずけます。
神経の細かい方のお車ですと、
これだけのドアカップの傷量は20年たったとしてもつかないでしょう!
6μの研磨ですが、ボンネットは一見回復しています!
が、完全には程遠いかもしれません?
中古車でご購入されていますので、その時点での過去履歴自体が不明確ですし、再塗装を行われている部分も弊社管理の上ではありませんので、施工自体が手さぐりとなってしまいます。
特に再塗装部分は、国産塗料の硬化剤配分量を多くして硬いクリアーとしたものと、欧米高硬度クリアーとは仮に同じ硬度になっていたとしても塗装としては別物です・・・
オリジナルと、国産塗料と、欧米塗料が混在した中で、
全体を統一した磨きあげを行うのはほとんど無理と言っていいでしょう。
私の場合大切に乗りたい車がどうしても中古車購入しか道がない場合は、
基本的には1オーナー車で元オーナーから履歴確認が確実に取れる車を購入します。
それが無理であれば、一度リセットするために全塗装を行います。
考え方は色々あるでしょうが、オリジナル塗装に固執してみても、意匠性が保てないレベルであれば私は其処に価値は感じられません・・・
今の塗料や塗装設備は、良い塗料を使用して最新の設備で、経験豊かな職人が行う再塗装は、決してオリジナル塗装と比較して劣っているとは言えないと思います。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E55AMG コーティング終了
前回施工はスタンダード磨きコースでの施工でしたが、
今回は追加料金をお支払いいただきパーフェクト磨きコースにグレードアップされての施工ですが、
やはり仕上がりの艶感はだいぶ違います!
明らかになめらかです。
使用いたしましたコーティング剤は以前と同じ、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”ですので、
磨きレベルの違いは比較が容易です!
磨きはランクアップを自費でされましたが、コーティングは前回と同じものをご希望されたのは、ご予算的問題ではなく使用感想がよろしかったことのようです。
正直このコーティングは施工リスクは非常に高いコーティングです。
1パネル単位で施工完成させながら1台を施工していきますので、施行中のブランク時間はさほどありませんが、気温・湿度によりブランク時間を秒単位で調節する必要があります。
読み間違えると、100%曇りが発生してしまいます・・・
このコーティング施工中は、TELには出ませんし、来店のお客様にもお相手はできません。
多分、このコーティング施工中は目がつりあがっていることでしょう。
というか、いつもかも・・・
今回、
オーナー様は以前よりかなり車高を落されてご入庫されましたが、基本的には弊社では、
このような超低車高車の施工ご入庫はお断りいたしております!
今回は、既存のお客様で既存施工車両という事でご入庫いただくこととなりましたが、
ご新規のお客様や新たに購入されたお車の場合はご入庫はお断りいたします・・・
これは、フェインダーエッジに足してのタイヤ干渉による破損等の危険性もありますし、
作業上のリスクともなりかねません。
それともう一つの理由として、VIPカー系や1BOX・SUV・輸入車のドレスアップ系など若年者のご入庫もできるだけ避ける方針ですので、ご理解ください。
この度は長らくお待たせいたしまして申し訳ございませんでした。
FフェインダーとRドア再塗装なされるようでしたら、またご連絡ください。
ただし、今回のように隣接パネル等に傷入れをしないようにご注意はされたほうが良いでしょう。
余り飛ばし過ぎないようにしてくださいね。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX-1
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(賠償施行)
磨きコース=02パーフェクト磨きコース(02スタンダードまで賠償施行・パーフェクト分自費負担)
オプション施工1=ドアエッジガード除去(ドア4枚分自費負担)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアエッジ×ドア4枚・フェーエルリッド周り 自費負担)
オプション施工3=ヘッドライトカバー磨き(ミディアムポリッシュ 自費負担)
オプション施工4=ヘッドライトカバー(ラジカル・コーティング 自費負担)
オプション施工5=ヘッドライトカバー専用ガラスコーティング(Wコート 自費負担)
施工料金:保険会社負担分非公開 自費施行分93.640円税込(濃色車割増磨き+20%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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