2014年07月23日公開|日産
会員様再施工の為ご入庫です!
が・・・
ご予約が決まり施工までの期間に、
駐車してあるところに野球のボウルが飛来して右リアフェインダーに直撃を受けてしまわれたそうです。
どのみち再施工が決まっていますので、
その際にいっしょに板金塗装も行うご予定でのご入庫です。
ちなみにボールを当ててしまったのは某大学の野球部だそうですが、保険は使わず部員全員での割り勘賠償だそうですが、なんか直接かかわっていない方はかわいそうな気がしますが?
前回施工から2年弱しかたっておりませんが、
経過時間からするとかなりダメージの入り方はハードです・・・
施行準備での鉄粉クリーナーでもかなりの鉄粉付着は認められましたが、それよりも附着で気になったのは樹液or虫糞です・・・
トップだけでなく側面にもあり、ガチガチに硬化した状態です。
このような鉄粉や硬化附着物を引きずりながら手洗い洗車をすれば、
↑の写真のように線傷は入りまくることになります・・・
少しでもこうならないようにするためには、洗車前に十分高圧スプレーで付着物を落し、それでも附着しているものはアルコール性クリナー等で軟化させてから手洗いをおこなえば、ここまではならないでしょう!
ただし、ソリッドブラック KH3ですからトヨタの202と似たようなもので、多少なりとも傷が入るともろ見えになってしまいますから、ある意味しょうがないでしょう。
一般色の塗装でしたら、ガラスコーティング施工車両に多少の傷(コーティング範囲内)がついても生の塗装状態に比べ傷は目立ちにくくなるのですが、このようなソリッドブラックに至ってはガラスコーティングによる傷隠ぺい性は期待できません・・・
前回施工時に非常にダメージの大きかった水染みとその進化形のイオンデポジッドですが、これに関しては磨き前の状態ではかなり目立って見えますが、
さほどこの2年間ではダメージは進行していないように見えます。
コーティングが以前施工されていたニッサン5イヤーコートとは違い、
犠牲被膜の役目をきちんと果たしてくれているようですし、
水染みにもさほど浸食されていないようです!
露天駐車のソリッドブラックの車両であっても、
施工いただいていた“マーベラスフィニッシュ・プレミアム”はシリカ配合の超親水の効果なのか?
思ったよりもきちんと塗装をガードできているようです!
今回の磨きコースのオーナー様のご希望は、
前回と同じ03スタンダード磨きコース(当時は02プラス)でしたが、前回施工終了時に薄い塗装部分では89.3μしか残存膜厚は残っておりませんでしたから、10μ近い研磨をする可能性のある03スタンダードではクリアー限界に達してしまうでしょう・・・
そこで、意匠性回復性では劣りますが、
残存膜厚優先で“02スタンダード磨きコース”にしていただきました!
これなら、もう数回軽度な磨きなら行えるでしょうから。
←の磨き前の状態、艶も失われ水染みが結構附着しています・・・
これがソリッドブラック本来の艶を失わせている原因水染みです。
傷取り専用ファーストポリッシュでの磨きで、水染みが除去されただけでここまで艶は回復します!
ただし、傷取り磨きを行っているのですから、
よく見ると相当のオーロラ傷やバフ傷は入っています・・・
此処からあと3回の磨き工程で、ファーストカットのバフ傷を除去し、
そのあとオーロラ傷を除去して、最後に艶を上げるための磨きを行い仕上げていきます。
ソリッドブラックの場合は、この最終段階まで気が抜けません。
傷としてはあまり見かけない縦に集中した線傷の塊ですが、これは結構深い・・・
部分傷取り磨きの“スポット磨き”を行えば完全除去は可能でしょうが、
今回は通常磨きの範疇でやれるところまでで止めです。
完全に傷を無くすことも魅力的ですが、これから先も長く乗られるのであれば、
膜厚保全も重要ですから!
自然光ではまず確認不能までは標準磨きでも到達できました!
よほど拘られない限りはこれで十分でしょう。
ソリッドブラックKH3としては良い仕上がりになったと自負しています!
水銀灯周辺に白い点状のものがるのは、飛び石痕と樹液or虫糞による酸化痕ですが、これは磨きやごときが処理できるものではありません・・・
これ以上進行していくようでしたら、再塗装を考えたほうが良いでしょう。
その際は、ボンネットとルーフともに行うのが良いでしょう。
個別に行えば1回の出費は少なくはなりますが、調色料などの経費がダブりますから、合計すると2割位割高になりますので、
どうせ再塗装するのであればまとめて1回に行ったほうがお得です!
膜厚は111μありますが、これは一番厚いと思われる部分での残存膜厚ですので、
薄い部分では80μギリギリのところもありますから、
前記したように大幅なリセットはもう無理ですので、
いかにこれ以上塗装に対しての直接ダメージを入れないように管理するのが、オーナー様の課題となるでしょう。
通勤にも使用する普段使いのお車ですので、なかなか難しいのですが・・・
前回施工時もかなりマフラーエンドは汚れていましたが、今回も汚れています・・・
どうやらこの部分はあまり気になされておらず、ほったらかし?
その付けが回って、今回は結構腐食が進んでいます・・・
ステンレスでこれだけ腐食するという事は、
冬季にエンカル等を洗い流すことはほとんどされていないでしょう。
かなり大径のマフラーエンドですので、
傷んだり汚れているとこれだけでもかなりみすぼらしく見えますので、
洗車時2回に1回位は洗ってやってくださいね!
NISSAN ニッサン スカイライン 370GT タイプS コーティング終了
この様に施工完成直後は非常にきれいでソリッドブラックの魅力を感じさせられますが、
1回洗車するごとに目に見えて意匠性が低下していくのがソリッドブラックの宿命です・・・
それでもソリッドブラックに固執するのであれば方法は2通りでしょう。
とにかくコストを掛け続け管理して状態を保つか?
意匠性低下を許容して行くか?
しかないでしょうねー
弊社のお客様の多くの場合は、
ソリッドブラックに限らず濃色系統は避けて乗り換えられる方が圧倒的に多いですね!
理由は、濃色車はストレスになるから・・・
正直私の今までの印象からして、神経質な方に限って濃色車を選択する比率が高いような?
それは自身であり地獄に飛び込んでいくようなものでしょう・・・
今回もご依頼のコーティングは、“マーベラスフィニッシュ・プレミアム”このコーティングの施工経験者の方の再コーティング率は結構高いですねー
価格も手ごろですし、艶感も非常に優れていますし、
ダメージ耐久性能もご使用感想としていいのだと思います!
ただし上級クラスのコーティングほどの膜厚はありませんから、どうしてもお手入れ次第では傷が入ることは否めませんが、コーティング耐久限界ギリギリまで使い切ろうとするのではなく、ある程度ダメージを受けた段階でこのお車のように再施工をすることを前提とした場合は、コストパフォーマンス的には良い選択かも?
今回は、夏休みのスペイン~フランスのご旅行に合わせてのご入庫でしたが、ぎりぎり納期に間に合うことができてホットいたしました。
楽しいご旅行だったご様子でしたので、きっとリフレッシュされお仕事にもさらに頑張れることでしょう。
マレーシア航空機撃墜報道を聞いて、まさか同じルートは通らないだろうとは思いつつ、結構ニュースには見入ってしまいました。
この度も弊社にご入庫いただきましてありがとうございました。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(右リアクォータースプラッシュ)
外注施工=板金塗装(右リアクオーターパネル)
施工料金:209.491円税込(再施工会員割引-30%・代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨きランク1+20%・特殊塗装割増磨き+20%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応・外注施工費含む)
メーカー別
月別バックナンバー