2014年07月08日公開|トヨタ
3年ほど前に施工いただいております会員様ですが、再施工でご入庫いただきました!
会員再施工割引適応期間がまじかに迫られてきていることと、
以前施工いただいているコーティング自体がそろそろ耐久限界に近づいていることがご入庫の理由のようです。
コーティングメーカーの促進耐候試験による耐久限界は5年となっておりますが、これは基本的には車庫保管等の使用条件においての耐久期間ですが、
その他洗車方法や洗車頻度・走行距離等、使用条件により当然コーティング自体の寿命は変化してきます。
巷では、施工補償期間○年などと、一律に保証期間を提示しているコーティングも多く存在いたしますが、施工後の車両の置かれる条件はさまざまの中、なぜ一定の保証が可能なのかが?
です。
この様に一定の保証期間を設けているコーティングの多くは、
一年ごとの定期点検や有償メインテナンスが保証継承に義務づけられているものが多く、特にディーラーコーティングにおいてはほとんどがこれに該当してくるでしょう。
然し、メインテナンスや定期点検て何をしているのでしょう?
この手のコーティングの多くは撥水機能のもので、フッ素を使用したものが大半を占めているようですが、撥水力が低下しているコーティングは、
このフッ素が無くなっているため撥水しなくなっています。
其処にまたフッ素や場合によっては撥水ポリマーなどを塗り込み、撥水力を再生させていますが、これではコーティング自体の耐久限界が引き上げられたわけではなく、
単に一時的撥水力を再生したにすぎません。
恐らくこの一時的に強化された撥水力は、半年もしないうちに一気にその機能を低下させていくでしょう・・・
つまり一時しのぎのごまかしにすぎません。
この様に、機能だけが失われコーティングの核となる、
ベースコートのシリカ膜自体が残っているのであればまだ許容できる内容とも言えますが、新車時ディーラーコーティングを施工されており、まだ保証期間内にも拘らず弊社に再施工為ご入庫いただいたお車を拝見させて頂くと、まだ倍の保証期間を残しているはずのお車が、
機能喪失ではなくコーティング自体が存在していないものがほとんどです・・・
このような見せかけの保証やメインテナンスなどが、
本来一番信用性が高いと思われがちなディーラーにて行われているのですから、
「コーティングなんてインチキ・・・」
という評価を、施工経験者の多くが感じられてしまうのももっともなことでしょう。
弊社におきましては、
各コーティングにおいて保証期間というものは基本的には設定いたしておりません!
あくまで施工証明期間です。
これは事故等での賠償に対しての基準を明確化する必要があるためのものです。
ですので、
定期点検・有償メインテナンスの保証継承のための義務づけも存在いたしません。
弊社撥水コーティングで、表面フッ素撥水タイプの物などの、基本耐久期間の考え方は、ベースコート部分の耐久性ではなく機能そのもの、つまり撥水機能の耐久性を基準としています。
これ以外の1膜性コーティング、撥水・疎水滑水・親水などの機能コーティングにつきましては、シリカ膜自体の耐久性を示しています。
使用過程車の場合、
磨き作業の下準備として鉄粉除去の為鉄粉クリナーの作業を行いますが、
このお車恐ろしい量の鉄粉が付着しています・・・
おそらく弊社施工車両では今までで一番付着量が多いでしょう。
流石にこれだけの鉄粉が付着しているとなると、
1回のクリーナー作業程度では完全除去は不可能ですので、
この作業において取り切れなかった鉄粉はトラップ粘土を使用して除去していきます。
基本的には弊社ではトラップ粘土による鉄粉除去はいたしませんが、これはトラップ粘土が絡め取った鉄粉により塗装面に傷を入れていくことを嫌うためです。
然しこのように、1度クリーナーにより軟化された鉄粉であれば、絡め取った鉄粉により塗装面への傷入れのリスクはほとんどなくなります!
この作業は、磨き&コーティングでのご依頼の場合基本作業に含まれますが、そうはいってもここまで重症の鉄粉除去となると、追加料金を頂きたくなるところです。
が、頂きません・・・
このお車のようなボデイ形状、ハッチバック・SUV・1BOXタイプなどは、通常走行中の鉄粉付着の場合テールゲート部分が一番激しい付着をするものですが、
この車の場合全てにくまなく付着しています・・・
という事は、走行中よりもおそらく駐車中のほうが鉄粉付着をしている可能性が高いような?
駐車場所は線路の近くとのことですので、これが大きな鉄粉付着のリスク要因のような・・・
最近一気にヘッドライトカバーのクリアーが劣化進行し曇ってきてしまったそうです・・・
尤も露天駐車で8年経過車としては遅い方でしょう!
ヘッドライトカバー磨きにてこの曇を処理していきますが、当初は“ヘビーポリッシュ”による全クリアー剥離での施工を予定しておりましたが、
思いのほかヘッドライトカバーのポリカが薄い・・・
ヘビーポリッシュの場合、ペーパーにてクリアーの全剥離を行いますので、当然下地であるポリカ自体も多少削られてしまいます。
そしてポリカに付いたペーパー目を落すため、バフでさらにポリカを研磨しなくてはなりませんが、必然的にこの作業はポリカの厚みを多少なりとも減少させます・・・
となると、ヘッドライトカバー自体の耐久性も低下してしまいますし、数年後に曇りがまた出来てしまった際は再施工はできませんから交換となってしまいます。
然し、“ミディアムポリッシュ”に留めておけば、
クリアーは残りますから耐久性はさほど左右されませんので、
再施工も少なくともあと1回は可能となります。
ただし、深くクリアーに傷みがある部分は多少残ります・・・
ほとんど傷みが確認できないまでにリセットされています!
正面から見る限りはほとんど新品です。
近距離で側面から透かし見をすれば、
小さなクスミが確認できますがこれはポリカまで到達していますので妥協です。
せっかくライトカバーを磨いてきれいにしたのですから、
“ラジカル・コーティング”を施工いたします!
ただし今回はそのあとの、ヘッドライトカバー専用ガラスコーティングによるWコートはいたしません。
理由は2つ。
新品ではないので、この選択でもよいでしょう。
ウインドウの水染み付着もかなりの量が付着しています・・・
特にスモークフィルムの貼られたウインドウはかなり目立ちます。
以前の施工でスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティングは施工済みでしたが、それにしては水染みが目立ちます。
露天駐車という事もあるでしょうが、洗車時のことをお聞きしてみると、
「ボデイを拭き上げた後にウインドウを拭いている。」
とのことでしたので、これが大きな理由でしょう。
然し、スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティングが施工してあったおかげで、
まだ強固な付着にまでは至っておりませんでしたので、ライトポリッシュと鱗落しでの施工でも9割がたの水染みは除去できてしまいました!
今後まだ長くお乗りになられるようであれば、
次回の施工では全面ともミディアムポリッシュにより1度完全に水染みを除去したほうが良いかもしれません。
ボンネットと右フロントドアにピンポイントで塗装下地が出てしまっている部分があり、部分傷取り磨きの“インジェクション磨き”をご希望されました!
丁度先日施工終了したVWでインジェクション磨きの施行中にお持込み頂きましたので、施工意匠性をご確認いただいてのご依頼です。
←はボンネット部分のインジェクション磨き終了部分ですが、写り込んだ蛍光灯に歪みがありますが、これは飛び石により微妙に凹みができてしまっていました・・・
施工前にはこれほど目立たなかったのですが、インジェクション磨きは#3000のペーパーを掛けますのでクリアーの柚子肌は無くなります。
柚子肌があったときは、柚子肌により飛び石痕の凹みがごまかされていたのです。
→はフロントドアのピンホールだった部分ですが、空いていた穴が大きかったため平滑面はできても、タッチペンとオリジナル塗装との塗料の違いによって完全にわからなくなるレベルととまでは行きません・・・
あくまで、タッチペンを差し込みしただけの状態よりまし!
あまり目立たなくできる!
程度とお考えください。
インジェクション磨きは本来この作業だけで作業終了ではありません。
この後#3.000のペーパー目を除去するための磨きが必要となります。
03磨きコース以上を施工の場合は追加作業とみなしませんが、
このお車の磨きコースは“02スタンダード磨きコース”ですので、
本来は“スポット磨き”が追加作業となりますが、今回施工完成日程の延長をご了承いただきましたので、
そのお礼としてサービス施工で行わさせて頂きました!
ご新規と違い、このように弊社の都合をお聞き入れ頂けるところは、会員様はありがたいですね!
前回施工から3年近くがたっているにも拘らず、
傷の少なさには驚かされます!
下手な新車と比べても、
明らかにこのお車のほうが程度が良い。
驚くべきは、
幾ら淡色車と言えどもトップ部分にほとんど水染みができていません?
多少側面には軽い水染みがある程度です。
が・・・
これ本来なら逆が自然?
どうやら洗車時にはトップ部分の水分乾燥を警戒されて、早めに拭き取られているのでしょう。
としても、異常なほど水染み付着が少ないのは、
以前施工いただいているコーティング“マーベラスフィニッシュ・プレミアム”の効果も大きいと思われます。
このコーティングは親水効果を高めるために、酸化チタンを多く含む親水促進剤を添加することで超親水を作り出しておりますが、
その超親水効果と最近弊社でも検証された酸化チタンの水染み付着防止効果がかなりあるようです!
この様にコーティングの効果を体感されましたので、
今回のご依頼コーティングも同じくマーベラスフィニッシュ・プレミアムです!
これだけ程度良好ですと、現状の意匠性確保でよければ、
程度良好新車向けの磨きの01スタンダードでも十分ですが、
今回のご依頼は“02スタンダード磨きコース”です!
01コースに比べファーストカットでの研磨能力が高いため、
柚子肌グランドがより滑らかになりますので、当然光の反射も乱反射率が下がるため、結果として艶は以前施工いただいた時より上がるでしょう。
膜厚は259μもあり、現在の新車塗装と比べると非常に高膜厚ではありますが、最近分かってきたこととして、この当時のランクルで使用されていた鋼板の滑面レベルが低いため、
サフェーサーがかなり厚塗りされていることと、
ホワイトパールクリスタルシャインのパール層の厚みが現在に比べ倍ほど厚みがあるそうです。
つまり、高膜厚ではありますが、磨きの耐久性に大切なクリアー層の厚さが、
現在のホワイトパールクリスタルシャインと大きく変わらないそうです。
つまり安心しすぎて、大幅なクリアー研磨は危険という事になります・・・
傷自体は非常に少なかったのですが、その少量の傷は意外と深いものが多く存在しておりました・・・
恐らくは、鉄粉の付着が激しかったですから、
洗車の際に大きな鉄粉をスポンジなどが噛み込引っ張ってしまったのでは?
と、考えられます。
これら深い傷も9割がたは処理できたでしょう!
そのために消費した研磨厚は6μ。
今後まだまだ10年位は軽く乗られるご予定のご様子ですが、
今回程度の磨きであれば3~4回程度は繰り返すことは問題ないでしょう。
もっと軽い磨きであれば5回以上も問題ないと思われます!
TOYOTA トヨタ ランドクルーザー VXリミテッド コーティング終了
施行者である私から見ても、年式からするとありえないくらいの仕上がりです!
ボデイコーティング施工完了後に、他の用事で来店した私の友人、レクサス・ポルシェを乗り継ぎかなりの車オタクでありかつ見る目もプロ並みのこの御仁が、このランクルを見るなり、
「これランクルの100系だろ?」
「まさかまだ新車ストックがあったわけでじゃないだろうけど、これ新車よりもきれいじゃないの?」
「今まで、お前のインチキ磨き・・・、等と言っていたけどこれはすごいわ!」
「技術だね、技術。」
と、珍しくおほめ頂きました。
こちらのお車の以前の施工は、今は亡き店長の施工でしたので、接客対応もあまり私はかかわっておりませんでしたが、正直言って私は苦手なタイプのお客様でした・・・
というのは、施工ご説明の際などに前提として疑ってかかるタイプの印象が。
然し、今回施工が予定よりも遅れたことも相まって、結構な時間お話をする機会もあり、
一気に印象が変わりました!
疑り深いのではなく、まじめで且つ、非常に車好きなのでした!
言葉少なめの方ですので、ご説明の際に受け答えではなく表情で言葉に代わるため、そんな印象を持ってしまったようです・・・
私はかなりの人間嫌いですので、気持ちや印象とは裏腹に、かなり不機嫌そうな対応や、
横柄な物言いなどをしてしまいますが、相手の表面ではなくもっと内面をはじめから見るような洞察力をもってご対応するべきですね!
今回は施工完了日程の御延長にも応じて頂き助かりました。
ご無理申し上げましてすみませんでした。
ここまで程度の良いランクル100は、日本にも存在しないでしょう。
これからも大切に、できる限り長く乗り続けてください。
お仕事でお車を運転するお時間が長いそうですが、過労運転にはお気を付け下さい。
この度はありがとうございました。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・傷取り鏡面磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×2か所サービス・インジェクション磨き×2か所)
オプション施工2=ヘッドライトカバー磨き(ミディアムポリッシュ)
オプション施工3=ラジカル・コーティング(ヘッドライトカバー・会員様限定施工)
オプション施工4=黒ずみ汚れ落し(ルーフスポイラー×3区画)
オプション施工5=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット+リアドア×鱗落し)
物品販売=親水-イオン弱アルカリシャンプー(1L)
施工料金:220.670円税込(会員再施工割引-30%・会員オプション施工割引-10%・淡色車割引磨き-5% 適応・物販込)
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