2014年08月23日公開|プジョー
ごく近隣のご新規のお客様です!
以前弊社常連様のお車も施工いたしましたが、
新型208GTI最近のごたぶんにもれずダウンサイジング過給付により、
200ps・28㎏-mの出力により6ps/㎏のパワーウエイトレシオとなっておりますので、スペック上で見ると確かにホットハッチと言えるでしょう!
しかし・・・
スポーツカーにおいてNAor過給付の是非は好みの問題が大きいでしょう。
昔のスポーツカーのターボ車と言えばドッカンターボが多く、
大きなターボラグ等もあり早いけれど乗りづらい(危険=楽しさ)という部分もあり、それなりにそのパワーをうまく使いこなすためのスキルが必要でした。
然し今のターボ車の多くは、ディーゼル車の様に低回転域から最高トルクを発揮することで加速性能を重視されていますが、これにより体感的動力性能は高くなり、且つ扱いやすくもなるため、ビギナーでもあまり怖い思いをせずにパワーを楽しむことができるでしょう!
然し、失われてしまうものもあります・・・
スポーツカーの醍醐味である、
低回転から高回転に至るまでの盛り上がっていくパワー感は体験できません。
つまり、NAでのスポーツ走行では必要とされる狭いパワーバンド内にいかに効率よくギヤを選択して合わせるか?
というような、シビアさが必要なくなってしまいます・・・
此処が賛否両論別れる大きな部分でもあるでしょうね。
ホットハッチの定義自体も曖昧で、誰が乗ってもある程度の速さをもったものなのか?
絶対的速さよりも、乗りこなすスキルを求めるものなのか?
昔は間違いなく後者だったと思いますが、現在では前者が主流でしょう。
私が選ぶ現在新車購入可能な最高ホットハッチは、ルノー・トゥインゴRS!
理由は簡単NAのピーキーエンジンというだけ・・・
つまり、絶対的速さではなくて乗りこなす難しさが楽しめそうだから!
あくまで好みの問題ですが・・・
オーナー様には申し訳ありませんが、非常にお車の取り扱いは雑のようです・・・
1年足らずでこれだけの傷をドアカップにつけてしまわれる方は、過去の弊社のお客様では女性ならばいらっしゃいますが、男性ではまずありえません。
しかもかなりの深さで付いていますので、ほとんど注意はなされていない感じ?
手磨きを行ってみましたが、傷量的には1/2位にはなりましたが、目立たなくなるレベルには程遠いというのが残念ながら現実です・・・
この程度まで回復すれば、プロテクションフィルムの施工をすれば、
ほとんどフィルムのクリアー効果で傷は見えなくなりますが、今回はご依頼はございませんでした・・・
予算がきついという事もあるのかもしれませんが、そこまで拘られていないという事もあるのかも?
失礼な評価とは思いますが、あえて苦言を呈させて頂けば、弊社にいらっしゃるオーナー様方の車内と比べると埃や細かなゴミなどが格段に多いですので、ご本人は雑な管理はしていないおつもりなのでしょうが、やはり車をきれいに保つという基準に差がある感じがいたしました・・・
というように、多くのお車の場合、一部のポイントを拝見することで、その他の部分の程度も大体予想が付いてしまいます。
この後のボデイの状態がそれを裏付けている?
購入なされてから1年が経過されていて、新車購入時にはコーティング等は施工なされておらず、
御自身での手洗い洗車と水性WAXを行われていたそうですが、
はっきり言ってかなり悲惨な状態と言えるでしょう・・・
ボデイはトップ側面共に、
洗車によりつけてしまった線傷に覆われてしまっています。
しかも一見しただけでも解る深い傷に覆われています・・・
但し、濃色車・WAX施工車両の割には水染みは少なく、イオンデポジットに進行しているものはほとんどありません!
車庫駐車のおかげですねー
但し一番↑←の写真で、白い点が散在しているのが確認できますが、
これはクリアーがすでにスポット的に酸化されてしまっている痕跡です・・・
大きさが米粒1/2位ですので、おそらく虫糞と思われます?
仕事場の駐車場は露天だそうですので、その間に爆弾が落ちているのでしょうねー
どちらにしても、ずさんな管理によるつけとなってしまっています・・・
このような状態ですので、磨きの施工はある程度の回復を望むのであればそれなりの磨きコースの選択が必要となりますが、当初オーナー様が考えられていた磨きは、
“01パーフェクト磨きコース”ですが、この状態からですと傷残りは1/2は覚悟しなければなりません・・・
つまりパーフェクトコースの艶を格段にあげる高度な磨きを行ったとしても、
傷が大量に残っていたのでは無意味では?
と、なります。
それでは、どのような磨きがこのお車には適しているのか?
となりますが、問題は御予算が厳しい・・・
02スタンダード磨きコースであれば多少のオーバーで済みますが、
3割位の傷残りは覚悟しなければならないでしょう・・・
意匠性優先するのであれば、“03スタンダード磨きコース”が必要ですが、これの施工を選択すると御予算は3割オーバーとなってしまいます。
予算優先か?
意匠性優先か?
出た結論は、意匠性優先で“03スタンダード磨きコース”となりました!
但し、大問題が・・・
膜厚が80.2μしかありません?
春に施工した新車の208GTIは薄いとは言えども100ミクロン弱ありましたが、さらにそれよりも-20%近く膜厚が薄い・・・
マツダや軽自動車並みの膜厚ですが、輸入車でここまで薄いのは初めてです。
今回は、03磨きコースというハードリセットがまだ可能でしたが、再度今の程度状態にしてしまったら傷の処理を行うような磨きレベルは不可能でしょう・・・
つまり今後いかに傷入れを防ぐ管理ができるかが命題!
矢印の傷などは10μクラスの深さのある傷・・・
03磨きコースであれば本来なら処理可能ですが、残念ながら80.2μという現状膜厚では下手をすれば60μ台にまで膜厚は落ち込んでしまう可能性がありますので、このようなレベルの傷は傷残りとして目立つ可能性は有りますが、あえて追い込みません。
極端に深い傷はあえて膜厚保全のために追い込みはしませんが、1回の傷取りウールバフの磨きでもこれだけ既存傷は除去されます!
ま、ここら辺が妥協点でしょうねー
ウールバフ施工部分をよく見ると、縦に3本白い筋状のものが確認できますが、これはコンパウンドにより入ったというよりも、羊毛ウールにより付いた研磨傷です・・・
この必然的についてしまう研磨傷をいかに浅く磨きつつ、
且つ既存傷をいかに処理するかが経験がものをいうことです!
この後さらにスタンダード磨きコースでは、スポンジバフにより3段階の磨きを経て仕上がりとなりますが、基本的には次の工程を経て行っていきます。
弊社の施工価格は高い・・・
とよく評価されますが、私からすればここまでの磨き工程を行って、
現在の施工価格は安い!
と、思っています。
一般的施工業者や、ディーラーなどからすれば倍近い価格ですが、
仕上がり=リセットレベル
においては、優に数倍の意匠性になりますから、どちらがお得でしょうかねー
料金に対して、内容ではなく金額で選択なされる方はどうぞ他店様で施工してください!
弊社では、料金で他店様と競争するつもりはございませんので・・・
メニューにないお値引きの御要求にも一切応じることもできません。
横柄と言われようが、因業爺と言われようが、守銭奴と言われようが、
これが弊社のスタンスです!
お気に召さなければ、どうぞ他店様へ。
約8μ程度も研磨厚で磨き終了です。
03スタンダード磨きコースでは、本来まだ研磨厚は余裕がありますが、すでに70μ台ギリギリ・・・
余裕がるからと言って攻め込めば、60μ台に落ちてしまいますから、5%程度の傷残りはありますが、此処が妥協点です!
今回ご納車日に残作業があり、ご来店前に行おうとしていましたが、早朝にお持込みのお客様があられてしまったために、
お引き取り時に間に合わずドタバタしてしまったために完成写真の撮り忘れとなってしまいました・・・
そのため、トップ部分の完成写真やコーティング終了後写真がございません。
以降写真はイメージです・・・
PEUGEOT プジョー 208GTI( ABA-A9C5F03
コーティング終了
使用1年足らずで03磨きコースを行わなければならなくなったお車は、このお車が初ですが、根本的に車両管理特に洗車については方法を改善する必要があります!
上記いたしましたように、すでに膜厚は70μ台をかろうじて保っているレベルですので、再度同じような傷だらけの状態に陥らせてしまえば、根本的リセットは不可能で、
多少の傷取りと艶の確保位しかできません・・・
01スタンダード磨きコースなら1回が限度、
01ライト・ソフト磨きコースでも2回が限界でしょう。
今までは、オーナー様が手洗いで洗車をされていたそうですが、
相当洗い方を改善する必要がありますが、これは性格により占められる部分も大きいでしょうからなかなか直ることは期待薄・・・
そこで、弊社としては機械洗車、
「洗車機による洗車にしていただくほうが良いでしょう!」
という、ご提案となります。
「え、洗車機ですか・・・」
と、今まで手洗いで対応されていた多くの方は疑問を持たれますが、洗車機は一定以上の深い傷はよほど洗車用布やスポンジブラシが傷んでいるか、相当のごみなどを噛みこんでいない限り手洗いより入りません!
入ったとしても細かなヘアースクラッチ程度です。
但し、手洗いに比べ摩擦係数は低いですが、摩擦量自体は多いですので、
コーティングの摩耗(すり減り)は早いでしょう・・・
ただしこれは、コーティングの剥離の為だけの磨きで再コートという方法で対処すれば、現状の残存膜厚が少ない状態でも数回は対処可能です!
今回ご依頼いただいたコーティングは、
“マーべラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコート”ですが、トップコートである光触媒はガラスコーティングの様に、分子結合膜や架橋結合膜にはならず、あくまで分子間結合引力所謂アンデルワースの法則による整列をしているにすぎませんから、摩擦に対しての耐久力は強くありません・・・
手洗い洗車での一定条件を満たした状態で3年。
洗車機オンリーですと1年。
というのが、メーカーからのアナウンスですが、最近の洗車機のレベルが向上しているせいか、弊社のお客様の現状で見ると洗車機オンリーでも、
倍の2年くらいはトップコートの光触媒も残存しているようです!
仮に光触媒が完全剥離をしてしまっても、再コートは光触媒のみ簡単に行うことが可能です!
洗浄能力の高いシャンプーで汚れをきれいに洗い流し、
脱脂を行えばあとはスプレーコートで簡単にトップコートである光触媒は再施工可能です。
ですので、手洗いにこだわらず洗車機対応で管理され、トップコートの機能喪失により必要であれば、トップコートの光触媒のみ再コートという対応が正解でしょう!
かなり苦言的なコメントが多く大変申し訳ございません。
お許しください。
今回、秋のツーリングにもご参加いただけるとのことで、楽しみに致しております。
過去フランス車でご参加いただきました方で、再度参加された方はいらっしゃいませんが、昔ほど過激なペースではありませんし、無理に前走車に追従する必要もありませんので、お気楽にご参加ください。
今回は参加台数もいつもの半分くらいになりそうですので、こじんまりしていますから和気あいあいでいけるでしょう。
詳しくは会員ページをご覧いただき、疑問点等はお問い合わせください。
この度は施工いただきましてありがとうございました。
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコーティング
磨きコース=03スタンダード磨きコース(傷みの激しい使用過程車向け・傷取り鏡面磨き)
施工料金:156.275円税込(代車使用無し割引-5%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20% 適応)
メーカー別
月別バックナンバー