2014年08月03日公開|ボルボ
ご新規のお客様ですが、新車時に北陸地方では有名なイリオスグループにて硬質アクリル樹脂Wコーティングを施工されているそうなので、興味津々です!
が・・・
2年経過ですが、洗車をしてみてもコーティングの影も形もありません、なぜ?
半年ごとの有償メインテナンスが義務づけされていますので、
1回もメインテナンスをされていないご様子ですのでコーティングが存在しないのは当然・・・
と、なるのですかねー
となると、ノーメンテナンスでの耐久性能は半年という事なのでしょうか?
名称は硬質アクリル樹脂Wコーティングと難しいですが、簡単に言えばポリマーのカテゴリーに属し、おそらくポリッシャーにより焼き付けさらに遠赤外線で焼き付けるもののようです。
HPによると、硬い皮膜効果で傷つきをかなり防げるとのことですが、
2年経過車としてはかなりの傷の量のように見えるのですが・・・
やはり、メインテナンスを行っていないので当然のことなのでしょうか?
施工価格が公示されていないので、費用対効果は判りませんが、ある程度の初期費用を掛けたうえで、半年ごとにメインテナンス費用が掛かるのでは、
ランニングコストを考慮すると私には非常に高価と感じてしまいます・・・
ただし、老舗ですし北陸地方では右に出るところは無しというくらい市場を席巻していますので、巷に多くあるインチキコーティング屋でないことは確かだと思います!
メインテナンスを必要不可欠なもと考えるか?
メインテナンスこそ不必要なものと考えるか?
という、経営者のスタンスの違いでしょう。
私の個人的考え方はノーメインテナンス!
保障継承の為や、コーティングの機能保持のためにランニングコストがかかるのは、ユーザー視点で見るとあまり歓迎はしかねます・・・
必要な方や、やりたい方だけでいいんじゃないんですかねー
過去にはボルボのりだった私。
妻もボルボが大好きでしたので、過去4台のボルボを購入しています。
一番最近は妻がV40からの乗り換えでV50を検討中にディーラーを訪れ車を拝見してみると、2人の意見が一致して拒否反応となったのが、このセンターコントロールパネルの作りです。
今までのボルボ車と比較すると非常に小洒落てはいるのですが、パネル素材と先進的デザインがどうも私たちの、
ボルボのイメージからは隔離していました・・・
このコントロールパネル後部が中空になっているのが信じられなかった。
印象は正直安っぽい・・・
とその時は思い、結局はアウディのA4を購入しましたが、今改めて見ると悪くないですね!
過去乗っていたボルボがトリムはフルウッドのクラッシックでしたので、どうもこのような斬新か物には拒否反応をしていたようです・・・
皆さんのイメージとは多分逆で、夫婦共々かなり保守的なのです!
ドア内装デザインはボルボらしくすっきりしています!
こうゆう所がボルボの良さで、
インテリ性を感じさせてくれますねー
スイッチパネル上部には恐らく合皮と思われる貼り物がありますが、
これ仮に合皮だとしてもシボの感じなどがいかにもボルボ的で私は好きです。
シートの作りの良さでは定評のあるボルボですが、
やはり座り心地はベンツより上と感じます!
ただ時代ですねー
レザーシートであっても本革は座面のみでほかは合皮となっています・・・
ただし、合皮と言ってもあまり革に詳しくない方が見たら、
区別はつかないほどきちんと作り込まれています!
ある意味、質が高ければ合皮のほうが手入れも楽ですし、傷みも目立ちませんから良いのかもしれませんねー
やたらとデント痕(凹み)があります・・・
ボンネット3か所。
ルーフシェル1か所。
ルーフ3か所。
トランク1か所。
合計八か所もあります。
洗車で付く可能性の場所もありますが、洗車ではありえないと思える個所もありますので、一体どうしてここまで凹みがあるのでしょう?
やはりこのお車もマフラーエンドのステンレスはほとんど手入れされておりません・・・
弊社入庫車両の7~8割はほとんど触られたこともないのでは?
まだ新車から2年しか経過していませんので、放置でもこのくらいで済んでいますが、これであと2年同じ放置状態が継続していれば、見るも無残な錆だらけ・・・
という、状態に陥っていくことでしょう。
磨きの方法は機械研磨をしていますので、これを日常の手入れとして行うのはほとんどの方は無理でしょう、だからこそ洗車ごとに定期的に乾拭きだけでも行えば錆を研磨するまでには至らずに済むでしょう!
ウインドウガラス枠のメッキモールですが、→は何らかの理由で新品に交換されているようですが、←は新車時から2年経過後の状態ですが、
すでにかなりの白錆びが発生してきてしまっています・・・
これは欧州輸入車でも、
北欧の車に顕著に出る症状ですが、一度白錆びが発生しだしてしまうとほとんどそれを止める手立てはありません・・・
新車時であれば、プロテクションフィルムを貼るなり、
ラジカル・コーティング+メッキ専用コーティングで保護するなどの方法も有効ですが、すでに←のように白錆びが発生してしまってからですと、まずは白錆を落とすための研磨を行うわけですが、表面の錆は落とせても、
素材に浸透した錆びまでを100%除去は難しいでしょう・・・
ですので、その後有効手段と思われる処置を行っても、
何もしないものと比較した場合白錆の発生は遅延させることができるレベルにとどまってしまいます。
費用対効果的には?
です。
確実なのは新品交換ですが、モール量にもよりますが10~30万位はかかるでしょう・・・
メッキモールの白錆が気になられる場合は、新車時に処置を行うことがお勧めです!
ただし、巷によくあるメッキ対応コーティングでは耐久性は3か月くらいなものですので、
繰り返しの施工が必要です。
今回オプション施工として部分傷取り磨きの“インジェクション磨き”を5か所ご依頼いただきましたが、リアバンパー部分4か所の塗装剥離範囲はちょっと大きめですので、難易度は高いかも?
結局はリアバンパー4か所はダメでした・・・
インジェクション磨きではタッチアップをオーナー様にご用意いただくのですが、今回ボルボ純正をご用意いただきましたが、
これがインジェクションには合わないタイプでした。
というのは、2液性のもので、有色部分とクリアーが別になっているものでしたが、有色タッチペンが二日かけても硬化せず、特にバンパー部分の剥離は範囲が大きいので、
盛り込み量も多くなりよけいに硬化しません・・・
日程の問題もありますので、その状態で平滑面を出すために研磨を行うと、
タッチペンは取れちゃいます。
2回行って同じ結果・・・
あきらめました、すみません。
ボンネットだけは、飛び石痕ですので剥離範囲が小さいため、何とか可能でした!
ただし、上記したように2液性の為、優勝駆部分の平滑面を出した上にクリアーを入れなければならないため、多少の飛び上がりができてしまいます・・・
インジェクション磨きをご依頼いただく際にご用意いただくタッチアップは、
1液性のものでお願いいたします!
更にオプションメニュー部分傷取り磨き“スポット磨き”での、左クオーターパネル部分です!
同じく、スポット磨き左フロントドア!
3か所目の右サイドロッカーです!
↑2か所は問題なく除去可能でしょうが、この部分は傷が一番深く、
かつ素材が樹脂の為膜厚計が使えませんので、
感での施工ですので怖い・・・
完璧は無理かもしれませんねー
無理すればクリアーペロリ再塗装ですから・・・
膜厚計は使用できませんからあくまで予想研磨膜厚ですが、
20μ近く研磨したはずです?
が、靴の蹴り込みの一番強い部分になるエッジ上部はそれでもまだ傷に引っかかりが感じられます・・・
まだ傷は10μくらいはありそうです?
それを更に追い込むのは危険・・・
ほとんど確認困難にはなりましたので、これ以上の冒険は止めます。
それ以外の前記した2か所はきれいに傷の除去は完了しました!
当然膜厚計使用で、研磨膜厚を管理しながら施工していますので、
極端な膜厚減少はしていませんので、ご安心を。
新車時2年前に、硬質樹脂アクリルWコーティングを施工していたにしては、
かなりの傷です・・・
このコーティング謳い文句は“固い皮膜効果で傷を防ぐ”ですが、
その割には傷入り過ぎのような?
洗車管理はGSでの手洗い依頼だそうですが、コーティングの能力不足ではなく、
GSの洗車が下手なせいかもしれません?
弊社洗車時にコーティングの跡形もなかったのも、コーティングの耐久性不足なのか?
洗車管理の雑さからなのか?
は判りませんが、傷だらけになってしまっているのは事実・・・
ルーフは傷よりも目立つのがイオンデポジットクレーター・・・
すでに磨きで完全除去が出来るレベルは通り越してしまっています。
これは予想ではありますが、
施工されていた硬質樹脂アクリルWコーティングとはいわゆるポリマーですので、
濃色車で露天管理の状態で、アルカリ性雨や水道水の、
アルキル金属基と反応を繰り返すことで症状進行が極端に早まったような気がします?
正直な印象として、コーティング未施工車であればここまでならなかったのでは?
という、疑問が残ります。
ただし、半年ごとの有償メインテナンスを保証継承条件とされていますので、
それを行っていればこうはならなかったとも考えられます。
当然側面も傷だらけ・・・
ほとんどの傷は横方向の傷ですので、
基本的には洗車傷と考えていいでしょう。
下手な手洗い洗車の典型です・・・
が、オーナー様は洗車しませんから責任はGSですね。
今回ご依頼の磨きコースは“02スタンダード磨きコース”ですので、磨き工程の1発目は傷取り専用の非常に研磨力の強いスポンジバフを使用します。
その結果、↑の写真のように一気に傷は無くなります!
更に注目して頂きたいのは、
それだけ強い研磨をしているに拘わらずポリッシャー傷はほとんど新たに入っていません。
これは、弊社の使用する機材の優秀性もありますが、
今回はボルボの塗装によるところも大きいでしょう!
非常になめらか且つ硬いクリアーですので、バフ・コンパウンドの滑りが良いのでコンパウンドかすの噛み込による傷がほとんど入りません。
二昔くらい前のボルボの塗装は磨き屋泣かせでしたが、今では世界屈指の優良塗装ですね!
磨き前は、傷量的にかなり磨きには苦労するだろう?
という予測で作業に取り掛かりましたが、上記したように、
塗装の品質の良さが手助けしてくれて磨きは順調に進みました。
ある程度の傷残りもあるだろう?
と思いきや、相当深いもの以外は一掃できました!
ただし、鳥糞・樹液・虫糞・花粉等酸が染み出す固着物に塗装が酸化されてしまっている部分が多く見受けられましたが、
このような場所は多少目立たなくなる程度しか磨きでの改善はできません・・・
オーナー様のお話では、駐車環境的にこれらの被害は避けられないとのことでしたので、お引き取り時にご案内させて頂いた方法で、発見しましたらできるだけ早い除去に努めてください。
VOLVO ボルボ S60(CBA-FB6304T)T6 AWD
コーティング終了
エンバーブラックメタリックというのだと思いますが、非常に変わった塗装です。
パッと見は黒にしか見えないのですが、光線の加減でダークブラウンにも見えます。
一寸マジョーラっぽい塗装のようです。
それが磨きとコーティングの効果でより一層色差がはっきりしてきて、高級感を感じさせます!
対向車種は、ベンツC・BMW3・アウディA4となるのでしょうが、
落ち着き感ではやはりボルボが一番でしょう!
それを後押ししているのは、外観デザインも当然ですが、
このお車のような独特の塗装色も大きな要因のように感じます。
ただ、残念なのは他車種に比べ車内の前後方向のスペースが狭いように感じます・・・
成人家族での4名乗車はかなりきつでしょうね。
お引き取りの際オーナー様が気になされていたのは、
「メインテナンスはどのような頻度で必要でしょうか?」
でしたが、今回施工いただきましたコーティングは
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム”ですので、
基本メインテナンスは5年間必要はありません!
この基本とは、メインテナンスにご入庫いただかなくとも、
事故等での保険賠償対象とみなされるという事です。
それと、使用状況・管理状況等にもよりますが、その間コーティングは機能するという事です。
ただし、洗車機使用や露天駐車・過走行等、使用仮状況が想定よりも過酷な場合は、
コーティング耐久性能は3割減くらいにはなるでしょう・・・
もし、オーナー様のご希望により、コーティング耐久性期間内のメインテナンスを行うとすれば、
等が挙げられますが、これは絶対必要という訳ではなく、
あくまでオーナー様がよりきれいな状態の持続や、コーティングの機能低下を防ぎたいとか、出来るだけ長くコーティング効果を持続させたい等のご希望があられればの話です。
小傷処理に関しては、このコーティングは高膜厚コーティングではありませんので、
ポリッシングでの除去はできませんので、
ご希望があれば傷取り専用のメインテナンス剤による処理なら可能です!
メインテナンスとは言わないかもしれませんが、再施工に関しましては、
できるだけコーティング耐久期限内にまだコーティングが残存できているうちに施工することをお勧めいたします。
というのは、残存膜が無くなれば当然塗装に対してダメージは直接的なものとなります。
つまり、施工の必要レベルが高くなってしまう=施工費が高くなる・・・
と、なるからです。
コーティング耐久期限を過ぎてもまだ当分お乗りになられるご予定がおありでしたら、お車への愛着が失われ傷んだ車に嫌々お乗りになられるよりは、綺麗なお車で愛着を持ってお乗りになられる方が良いのでは?
この度は、老舗有名施工店より弊社での再施工をご選択いただきありがとうございました。
頻繁に転勤がおありのご様子ですので、今後遠方に越されてしまわれるかもしれませんが、基本メインテナンスは洗車で問題はございませんので、ご安心ください。
その際、ご不明の点などございましたらお気軽にご連絡ください。
会員クラス:準会員登録
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーン
オプション施工2=部分傷取り磨き(インジェクション磨き×ボンネット1か所)
オプション施工3=部分傷取り磨き(スポット磨き×3か所)
施工料金:191.458円税込(代車使用無し割引-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20% 適応)
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