2014年08月18日公開|レクサス
現在の店舗オープン時からの常連中の常連の会員様です、ツーリングメンバーでもあられます!
今回は初めて奥様のお車の施工を頂きましたが、
「13日から旅行に行くからその間にできる?」
とのことで、今年もやはりお盆休みはできません・・・
年末年始・お盆どうしてもこのタイミング!
でないと、というお客様が必ずいらっしゃいます。
然し、奥様のお車で"F SPORT" オプションまで含めた乗り出し価格は800万近い金額の物を購入できてしまう資金力はビックリです!
しかもキャッシュのようですし。
しかも、旦那様のお車もただいま納車待ちで、12月ごろ納車予定。
こちらに至っては2.000万を軽く超えてきます!
恐らくこれもキャッシュ・・・
どこまで金持っているんじゃい?
この方、私が知る得る限り新車購入されて初回の車検を取るまで乗ったことがない・・・
少なくともこの20年間。
「今度の車はこれで最後だから、もう買い換えない乗りつぶす!」
と言っていますが、多分あり得ない・・・
100歩譲ってもしそうだとしても、今回は生まれて初めてのリアルスポーツカーですので、買い替えはしなくとも、通常の足車を妥協できるタイプではないので、
またセダンのあり得ない価格の車買うのでしょう!
今度は、アストンマーチン・ラピード行ってみてくださいよー
一時期のトヨタ高級車のスイッチごちゃごちゃからは脱出して、
比較的スッキリとはしていますが、車体価格700万円弱にはとても見える質感ではないですねー
はっきり言って安っぽい・・・
然し、
高級輸入車ですら現行タイプでは価格なりと思える車は皆無ですし、フェイクが当たり前になってきていることを考えると、逆にこのお車の場合はあえてほとんどフェイクは使用していませんから、その分良い作りと言えるかもしれません!
奥様のお車としては、ちょっとシンプルすぎる?
スパルタン感が強すぎる気もします。
ここら辺のプラスチックパーツの質感を見ると、
レクサス=トヨタ
という事を、再認識させられてしまいます。
デザイン・質感共に×・・・
ハイブリッドのメーターだからこうなるのは仕方ないのかもしれませんが、いまだにどうしてもなじめません・・・
せめてツインメータにしてくれれば、違和感も薄れるのですが。
然し、このメーターは“F SPORT”専用メーターとして斬新な機能もあるそうで、
一寸現代のレーシングカー的でもあるのかもしれませんが、
高機能=使いずらさ
にもつながりますので、私は機能もシンプルなほうが良い・・・
これは良いシートですねー
このお車はオプションの本革がおごられていて、
表皮一体発泡工法なるトヨタ紡績が開発したシートだそうですが、今までの様にシート内部素材に表皮を被せていくものと違いますので、
その座り心地やホールド感は既存の高級シートとはだいぶ違います。
但し、このような方法で作られていますので、
シート表皮の貼り換えはできないのでしょう・・・
もっとも、レクサスという車そこまで長くこだわって乗る車ではない!
と、言ってしまえば其れまでですが。
すでに昨年購入されているお車ですので、1シーズンの冬は越してきていますが、
それにしても恐ろしい量の鉄粉が付着しています・・・
ここのところの使用過程車での鉄粉付着状態は、その都度この車が一番ひどいのでは?
と言ってきていますが、このお車の状態もまさにそう・・・
お住まいのエリアが、降雪時かなりの量となる地域と言えども、理由はそれだけではないような?
このオーナー新車購入時は今までほとんどの場合ディーラーのコーティングを施工され、
翌年弊社に再施工に持ち込まれますが、
このお車もそのパターンでレクサスコーティングが施工されています。
どうもそれが原因のような・・・
というのは、レクサスコーティング撥水・滑水タイプとなっておりますが、
半年ごとのメインテナンスが保証継承5年間の条件となっています。
つまり機能保持のために相当強いシリコンを大量に含ませているのでしょう・・・
だとすると、このありえない量の鉄粉付着もうなずけます。
シリコンが鉄粉の吸着材の役目もしてしまう事でしょう・・・
案の定、酸の鉄粉クリーナー施工後は一気にコーティングの撥水・滑水効果は低下しています。
今回は標準施工範囲内の鉄粉クリナー使用では、かなりの鉄粉が残ってしまうために、ファーストカットの磨きと並行してトラップ粘土使用の鉄粉除去を行う必要があります。
この作業は追加作業となり、有料となります・・・
更には、サイドシル・リアバンパーにはピッチ・タール付着も激しく、
やはり洗車でのアルコール性クリナーでは除去不能ですので、これも追加作業、有料となります・・・
これらの追加作業の必要が出てしまったもう一つの理由は、洗車はGS任せ。
御自身で洗車することは100%ありません・・・
GS洗車は、通常とりあえず簡単にシャンプーで落とせる汚れを落すレベルですから、それだけを繰り返しているだけの洗車に留まると、この様に頑固な汚れはより固着してしまいますし、鉄粉付着も改善されていきません。
数か月に一度はきちんとした洗車を行ったほうが良いでしょう!
1年経たずして、相当量の傷がドアカップに入っています・・・
全てのドアカップに。
奥様専用車ですから、主に乗られるのは奥様・お子さん・主婦仲間でしょう。
ですから、このような傷付は爪&指輪でしょうが、これもセレブが故!
決して扱いが雑な訳ではないでしょう?
今回のご入庫に対しての具体的施工内容のご依頼は無く、
「任せる!」
とのことでしたので、ドアカップの傷付状態を見て、独断で施工してしまいました。
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”
このドアカップ、ドアハンドルに対してぐるっと前方は巻き込めるのでそのように切り出ししてみて、
「え、袋になるから入らないじゃん・・・」
となり、ハンドル前部をカットして突きつけとなりました。
普通切り出ししているときに気がつくのでしょうが、前日の親戚の飲み会の二日酔いですかねー
思考能力低下しています・・・
弊社では初めてお目にかかるホワイトノーヴァガラスフレークという塗装色ですが、なんと“356μ”もあります!
まさか補修しているの?
と、全パネル確認してみましたが、どこでもほぼ同じ膜厚でした。
3P塗装でしかもガラスフレークが入っているのでその分でここまで厚くなるのか?
と、塗料調合表調べてみましたが、ガラスフレーク自体はほんの微量でした・・・
パール層の透かしクリアー量が多いのが理由のようです、多分?
セルフリストアリングコート というレクサス採用の耐擦り傷性塗料ですが、今までこのレクサス用と謳われたセルフリストアリングコート と、
トヨタ耐擦り塗装との違いは実感できたことはありません・・・
但し、このお車を見る限り、確かにトップ部分には傷は皆無!
これが、セルフリストアリングコートの効果なのか?
車両管理が良いのか?
は、判りません・・・
とりあえずは、程度良好ですので磨きは“01スタンダード磨きコース”で行きます!
やはり鉄粉クリーナーでは除去できなかった鉄粉がかなり残っています・・・
クリーナーによりかなり鉄粉も軟化しているでしょうから、まずはポリッシャーによる掻き出しを試みましたが、残っている鉄粉の食い込み深度が深いのか?
ダメ・・・
追加作業にはなりますが、トラップ粘土による除去をしながら、
トラップ粘土で入ってしまう傷も取りつつの磨きの進行です。
面倒くさー
なのですが、初めからトラップ粘土で除去を行うと、不必要に傷を入れてしまいますから、弊社ではこの手順を踏みます!
鉄粉クリーナー作業の段階で、鉄粉付着が多いのはレクサスコーティングも原因では?
と書きましたが、セルフリストアリングコートも関係あるかも?
というのは、レクサスの言っていることが本当だとすれば、熱や紫外線で塗装が動くという事はかなり軟らかい・・・
つまり、鉄粉が附着しやすく、抱き込まれやすくなるのでは?
側面も非常に傷は少ないですねー
普通此処までの鉄粉の食い込みがあるお車ですと、
洗車時にその鉄粉により結構な傷量を入れてしまうのですが、これがセルフリストアリングコートの効果なのかも?
あんまり信用はしていませんけど・・・
頑固に食い込んでいた鉄粉も除去され、塗装の肌触りはツルツルになりました!
白系の塗装は、鉄粉残りがあるとしばらくして錆色でてきてしまいますので、結構真剣にやりましたよー
傷も大方は処理できましたが、↑←のように極端に深い傷は数本は残りました・・・
「好きにやれ!」
とのことでしたので、このような傷もすべて“スポット磨き”で処理しようかなー
とも考えましたが、
すでに、ピッチ・タール除去、トラップ粘土、ドアカップフィルムと追加作業が出ていますので、このお客様の決め台詞、
「半値の半値だね!」
を言い出されないために、余計なことはやめときました。
鉄粉残りをトラップ粘土で除去しながらがかなり面倒だったことを除けば、
磨きは至って順調でした!
セルフリストアリングコートのような耐擦り塗装はまともに磨けない・・・
という話は、同業者や板金塗装工場はたまたネットでもよく耳にしたり見かけますが、逆に私からすると?
確かに摩擦熱を上げてしまうとポリッシャー傷が入りやすくはなりますが、それなりの磨き方や機材を使用すれば通常塗装と同じように磨けます!
予定研磨厚4μで収まっているのがその証拠!
LEXUS レクサス IS300h(DAA-AVE30-AEXLH)
"F SPORT" コーティング終了
今回使用のコーティングは、本年4月より取り扱いを開始、8月より正式ラインナップとなった
“フレキシブルグロスフィニッシュ”シリーズの最高ランクに位置する、
“フレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”です!
これは、樹脂配合型自己修復機能クリアーに対応したコーティングとなります。
国産車ですと、レクサス・トヨタ・スバル・ニッサンなどの耐擦りクリアーに適応させています。
輸入車ですと、BMWの耐擦りクリアーに適応します。
なのですが、通常塗装にも施工可能です!
現在国産メーカーではこのような耐擦りクリアー専用コーティングは存在しておりませんが、
BMWにおいてはイノベクションコーティングというものが採用されておりますが、どうやらBMWジャパンのみの採用品であり、メーカー採用ではなくインポーターのみの公認のようです。
このコーティングかなり講釈は手が込んでおりますが、
端的に言ってしまえば“ただの有機ポリマー”の一種でしかないようです。
ですので耐久限界も2年と設定されていますが、価格はかなり高額なようです・・・
これに対抗しうる為に、弊社がラインナップ化したフレキシブルグロスフィニッシュシリーズですが、
の3種類があり、価格帯ランクにより耐久性のが異なるのが特徴です。
意匠性・機能性などには大きな違いはありません。
樹脂配合型自己修復機能クリアーの特徴は、熱により圧縮された傷が復元されるのが通常のクリアーとの大きな違いですが、
フレキシブルグロスフィニッシュシリーズの特徴も基本的は同じ効果を熱より発生させます!
熱膨張する特殊シリコンが配合されているため、圧縮により凹み(傷)ができてしまっても、塗装面が太陽光などで温度が上がることでコーティングが膨張し傷を復元することができます。
注)切断傷や削り取られたような傷には効果はありません・・・
この動きはコーティングと塗装が同じ動きを行うことになりますが、
コーティング自体のフレキシビリティーが高いため、
塗装の伸縮に対して追従できるために剥離等のリスクもありません。
ここまではBMWジャパン公認のイノベクションコーティングと特性的には変わりませんが、大きな違いはシリカとのハイブリッド(スタンダードは除く)の為、
イノベクションコーティングを大きく超える耐久性能を発揮することができます!
この度もご依頼いただきましてありがとうございます。
後2か月ほどでまた恒例の秋ツーリングとなりますが、昨年は抜け駆けお茶屋遊びの為欠席されてしまいましたが、今回は御参加とのことで楽しみにしております。
いつもに比べ少人数・常連での開催となりそうですので、いつものような混乱はないでしょうから気楽かもしれません。
奥様にもよろしくお伝えください。
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=フレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面磨き)
追加施工1=トラップ粘土鉄粉除去
追加施工2=固着ピッチ・タール除去
オプション施工1=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工価格:130.195円税込(最大割引30%適応・淡色車割引磨き-5%・耐擦り塗装割増磨き+20% 適応)
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