2014年09月17日公開|フォルクスワーゲン
今回のお車で3台目、施工回数4回目となられる会員様です!
このお車の前も先代ゴルフRでしたが、今回は当初CLS・AMGを購入されたかったそうですが、納車待ち期間1年以上とのことで断念され、次の候補はアウディS4だったそうですが、以前のゴルフR購入の営業マンの顔を立て今回もゴルフRとされたそうです!
が・・・
この判断が大きな間違えだったのでは?
という、大きなトラブルの発生につながってしまいました・・・
AMGもしくはS4を購入されていれば、
今回起こってしまったようなトラブルは早々おこりえなかったでしょう。
仮におこったとしても、その対処方法や対応態度・内容はこのお車の場合とは段違いだったことは確実です!
これは、私が考えるところディーラー個別の質の違いもあるでしょうが、
根本的にメーカーとしての格の違いから来るものが根本のような気がします。
良く例えられるのが、ベンツとBMWの違い。
これは業界ではよく言われます。
つまり、ベンツの場合は車造りから始まって、接客・アフター等Sクラスを標準と考え、それをもとに他車種を考える。
BMWの場合では、3シリーズが標準ですので、おのずと標準とされるレベルが低いことになります。
つまり標準とされる車両価格的に見ても、2~3倍の開きが生じています・・・
今回の車両選択をこれに当てはめてみれば、
購入されたお車の価格差で3倍強、基準標準車種での価格差は5倍強、
当然色々の対応レベルの差が出るのは当然と言えば当然・・・
国産車でいえば、的を得ているかは?
な、部分もあるかもしれませんが、レクサス買うのとカローラ買うのとの違いともいえるでしょう!
つまり、ベンツは今でこそ価格的には大衆車レベルに近い価格の車も販売していますが、本国においてもベンツは高級車メーカーとしての地位・認知をされています。
が、フォルクスワーゲンは日本の一部の方は輸入車だから高級車!
と、捉えている向きもありますが、先進国の中では大衆車メーカーとしか捉えられていないのが現実でしょう・・・
前記した、事を此処に当てはめてみると、
おのずとクオリテーレベル・対応・接客・アフターに格段の差が生じることを納得せざろうえません。
たとえば、ブランド品をデパートや直販店で買うのと、アウトレットの一般店で買うのとの差があるのと一緒でしょう・・・
こんなことをなぜ書いているのかは、この後徐々にご説明いたします。
徐々に進化はしていますが、エンブレムがなくともそれとわかる伝統の運転席回りのデザインです。
高級感は増してきましたが、
同時にごちゃつき感も増しているような?
ただよく言われる、
「ゴルフは価格価値に見た目が追い付いていない・・・」
というような部分は、だいぶ解消されているように感じます。
ただ、ベンツを筆頭として最近のドイツ車はどうも内装が国産車的になってるのが、個人的にはドイツ車の信念が揺らいでいるような印象を受けてしまいます・・・
シンプルと言えばシンプルですが、
やはり何かゴルフらしさを失っているような・・・
というのは、無駄がある。
たとえば、ピアノブラック調のパネル・・・
カッコイイし、高級感も加わりますが、
私からすると時勢の流行に乗ろう感に取れてしまい、ちょっと違和感は感じてしまいます。
好みの問題ですので、このような手法で価格価値に正当性を感じることにつながるのであれば、それはそれで良い事でしょう。
ただこれだけは止めてほしかった・・・
カーボン調トリム。
質感や色には86とは違いかなり一捻りされてはいますが、
輸入車にはできるだけフェイクに頼るデザイン・素材は選択してほしくありません・・・
プジョーの206GTIほど毒々しい訳ではありませんし、バランスも悪くは無いのですが、私の古い固定観念からはちょっと逸脱しています。
個人的にはナショナルティーやメーカースタイルは維持し続けて欲しい!
先代の6Rに比べ格段に進化しているそうです!
エンジンも足回り駆動系も。
エンジンに関しては、先代のようなターボラグ感もなく低回転から盛り上がるトルク感を感じることが出来、かつ高回転までNAのようなフィールが続くそうです!
駆動系も先代のようないかにもの4駆感が薄れ、
FRのような回頭性の切れがありアンダーも出にくくなったそうです!
確かに、ここのところのAMG・ポルシェ・アウディ等の新型車の、
フルタイム4駆やターボの進化は素晴らしいとは聞いていましたが、フォルクスワーゲンでも負けてはいないようですね!
WRCでのフィールドバックの賜物?
ここからがブログ初頭で触れたことにつながります。
新車としてはあり得ないクオリティー・・・
というか、こんなことが起こり得るのか?
過去この様な新車は見た経験がありません!
一番↑の写真見てお解りと思いますが、
ポリッシャーによる派手なオーロラ傷が・・・
ポリッシャーを動かしたラインがはっきりわかるレベルで付いています、
かなりオーロラ傷の中でもハードです。
しかもその下には、もっとハードなシングルポリッシャーによる回転線傷がくまなく入っています・・・
場末の怪しげな中古車屋の販売中古車ならありそうな程度ですが、
正規ディーラーの新車でこのようなことは考えられませんし、在ってはいけないことでしょう。
なぜこのようなことになっているかというと、今見えている状況以上のことがこの行為を行う前には在ったという事になります・・・
もしかして板金塗装?
とも思いましたが、膜厚を測ってみると138μですのでそれは無いようです!
これに関しては後でディーラーやインポーターに確認するしかないですが、果たして本当のことを言うのかは?
真ん中→の写真は、水銀灯の上に白っぽい付着物のようなものが見えますが、これは納車時ではなく使用過程1か月弱の間走行1.200kmの中で付着させたものです・・・
ボンネット・フロントバンパー・フロントフェインダー・ルーフに10数か所点在していましたが、洗車では小さくなれども除去はできません・・・
現段階で見ても、すでに塗装が酸化されてしまっているように見えます。
この附着物は何か?
ですが、染みの大きさや形状などからして鳥の尿の可能性が一番高いと思われますが、糞はかなり酸性度の高い場合はありますが、尿ではそこまで酸性度が高いことはあまりないので、正直はっきりしたことは判りません・・・
今回頂いている磨きのご依頼は、“01スタンダード磨きコース”ですが、現段階ではっきり言えるのは、この酸化痕はこの磨きでは多分ほとんど改善はされないでしょう・・・
ある程度の処理、よく見ないとわからないレベルにするにも“スポット磨き”は最低限必要でしょう!
しかしそれを行えば50.000円位はかかってしまいます・・・
完ぺきを期すのであれば、痕跡のあるパネルを04磨きコースで磨く必要がありますが、やはり相当の追加金が発生してしまいます・・・
これらに関してはオーナー様がお持込みの段階で発覚していることでしたので、追加作業をするか?
出来る範囲で妥協するか?
の、ご判断を致して頂きましたが、
「今回はできる範囲で構いません・・・」
との、ことでした。
ルーフもこの通り、ボンネットと同じでオーロラ傷とシングルポリッシャーによる傷で覆いつされています・・・
しかもシングルポリッシャー傷はボンネットとは比較にならないくらい深い・・・
はっきり言って、この仕業素人レベル以下?
作業開始して判ってきたのはこの側面を覆いつす線傷の嵐・・・
この線傷はお持込時には確認できていません。
というのは、お持込み時の車両状態はドロドロ・・・
傷が目えるような状態ではありませんでした。
本来お持込時には必ず洗車をしてきて下さい!
という、ルールがあるのですが常連様の中の一部の方は守られないんですよねー
洗車をしてきていて、お持込時点でここまで最悪の状態であることがわかっていれば、
施工開始前にディーラーに連絡いただき対象方法を提示させることも可能ですが、このように作業中に発覚してしまう場合は困難です・・・
というのは、進捗度の問題もありますがこの時点ですでに作業料が発生してしまっていますし、作業工程も決まってしまっています。
これがなぜ問題なのか?
というと、仮にこの時点で新車として問題がある部分はディーラー責任で直すこととなっても、弊社での此処までの作業料はだれが負担するの?
と、いう事が起きてしまいます・・・
過去のいきさつ経験上、
このお車を販売されたフォルクスワーゲン松本が責任をとる訳はありませんし、母体会社であるカローラ南信まで話を上げたとしても問題にもしないでしょう・・・
つまり、何らかの責任をとる可能性はほとんどゼロ。
ただしこのような不誠意的対応がすべての販売会社で当たり前のことでは無く、
全体の中では一部です!
中には、
「いくらかかっても構いませんから、完全な状態にしてください!」
とか、
「一度指定の施工方法で仕上げて頂いて、その後ディーラーにて問題箇所を補修しますから、それ以降再度全体施工をやり直してください!」
位、誠意的対応をされるディーラーすら存在します。
国産車ディーラーでも、直ぐに担当者が弊社まで赴き現状確認をして、
上記したような誠意的対応をとられるところもあります!
このような対応をされるディーラーでしたら、
オーナー様からではなく直接弊社から現状報告をして対応を協議することが可能ですが、残念ながらこのお車場合は無理・・・
直接連絡を入れたことは過去に何回かありますが、必ず因縁をつけているかのごときことを言われ問題の話合いにはなりえません。
私が判断するに、このような状態・程度など問題だと感じていないようです・・・
という理由で、オーナー様には状況報告はいたしましたが、オーナー様もこのディーラーでは2台目の購入ですのが、前の車でも似たような揉め事があり、
その時もかなりひどい対応をされ嫌な思いをされていますので、どうやらディーラーに苦情すら言わないおつもりのようです。
こんな状態の車を引き渡され、それだけでも悲しいのに、その苦情の申し立てをすることで、更に不誠意な対応をされ腹を立てることになることが見え見えですので、この行動は理解できます!
然し、今回の場合もそうですが、オーナー様にも重大な過失があるのは否めません・・・
この順番がオーナー過失の重要度です。
どうしてもゴルフRが欲しいとしたら、
「だとしても、販売店を選べないでしょう・・・」
という意見もあるでしょうが、これどうにでもなります!
その方法、
この場合、整備や保証に心配をされることはあるでしょうが、これに関しては地元ディーラーでもきちんと対応しなければいけないので、問題はありません!
線傷だらけだった側面も、何とか仕上がりました!
が・・・
中にはかなり深い傷も存在していましたので、一部傷は01スタンダード磨きコースでは無理なの残ってしまう傷も数本存在しています。
シングルポリッシャー傷とオーロラ傷のおおわれていたルーフもあらかたは直りましたが、数か所シングルポリッシャー傷が極端に深くはいっている所があり、残ってしまいましたが、必ずその付近に更に深い線傷が存在しています・・・
つまり、その深い線傷を取り除こうと無理な磨きを行い、その結果その付近には深い噛み込を起こしたシングルポリッシャー傷が残ったのでしょう。
ディーラーがやったことかPDIがやったことかは別として、このような無茶なことをするくらいなら、やらないほうがまだまし?
コーティングを施工してみると、
拭き上げ後にこのような曇りや斑が出る部分←↑がルーフ・ボンネット・Cピラーに数か所存在してしまっています・・・
この様になってしまった部分は、コーティング剤の塗り込み時におかしいなー
と、感じた箇所がこうなりました。
何がおかしいか?
コーティング剤を塗り込むと、塗り込み方向と交差する方向に何かの塗り込み痕跡が浮かび上がってきます・・・
これ過去に1台アウディで経験したことがありますが、
その時はとあるポリシザランコーティング剤の塗装への吸い込み斑でした。
このときは、使用されているコーティング剤が解っていましたので、
メーカーに対処方法をお聞きしたところ、
「補修は無理です、再塗装しか方法はありません・・・」
とのことでした。
なぜこのようになったのか?
も、御聞きしましたが、
「塗装自体の問題もあるかもしれませんが、ほとんどは施工手順を守ってないか、
施工方法のいい加減さでしょう・・・」
とのことでした。
この過去事例をこのお車に当てはめて想像するに、
もしかしたら4と6は逆で、6になってしまったために4を行ったのかも?
そうはいっても、このままという訳にもいかないという事で、曇り&むらの出た部分はポリッシャーで再研磨をして、今回施工のコーティングを磨きとって再施工してみましたが、はじめと全く同じ場所形で曇り&斑ができてしまいます・・・
つまり、以前在ったアウディと全く同じ状態という事になってしまいます。
幸いにも、常にその不良状態が見えるレベルではなく、照明の種類や照明の当たり方や見る角度によっては見えるレベルですので、最悪の状態だけは回避できました!
この状態は“レジントップコート・コクーン”まで終了した状態での写真ですので、
水銀灯から光の矢が出ているのが見えますが、これは微細オーロラとは別物です!
では何かというと、レジントップコート・コクーンは所謂ポリマーに属するもので、変性シリコーンの為硬化膜とはならないのでこのように光を反射させてしまいます。
その為コーティング不安定期間の1か月だけを守り自然剥離するのです。
あれだけはっきりあったオーロラ傷もシングルポリッシャー傷もボンネットは完全に除去できました!
ルーフの様に一部シングルポリッシャー傷が残ることもありませんでしたし、コーティング後の曇や斑も、1回磨き落としをして再施工をいたしましたら再度発生することは防げました。
ボンネットは車の顔ですから、この場所だけは完璧な意匠性にしたいですからねー
但し・・・
この様にボンネットには、
線傷残りははっきり確認できるもので2本、
写真の傷は約30cmの傷が残ってしまいました・・・
これも本来ならば磨きとりたいところではありますが、オーナー様の意向で追加施工はしないという事ですので、
“スポット磨き”を行えば処理は可能ですが、今回はスルーとなりました。
おそらく施工前のシングルポリッシャーによる傷の嵐は、
このような深いダメージの線傷が相当あったのを直そうとしてさらに悪化させることとなったのでしょう。
ミイラ取りがミイラになったというよりは、やっていることが“本末転倒”ですねー
然しむかつくのは、オーナー様から車の現状のひどさを報告を受けたディーラーが、施工中に現車確認にきて、
「処理可能であるトラブル部分位はディーラー負担で直してください!」
くらい言ってくれれば、このような部分だけでも直せたのに・・・
Vokswagen フォルクスワーゲン ゴルフ7(1K) R
コーティング終了
かなりすったもんだ苦労はしましたが、とりあえずは見られるレベル位にはリセットはできましたが、問題箇所も残っているのが“新車でありながら”と悔やまれます・・・
弊社としても、常連会員様であられますし、せっかくの新車ですからできるだけサービス施工は行いました。
前記した中に塗装の酸化痕がありますが、この10数か所に及ぶ酸化痕がオーナー様は、
「できる範囲で!」
と仰っておられましたが、いざ施工してみるとオーダーいただいている01スタンダード磨きコース範囲ではまだまだかなり目立ちます・・・
これではあまりにも悲しいので、この部分はすべてサービスで“スポット磨き”を加えましたが、短期間の付着でありながら酸化深度は深く完全には除去はかないませんでしたが、よほど条件がそろわない限りは確認不能にはできました。
今回のこのお車のことを教訓として、勝手な判断ではありますが、
“フォルクスワーゲン松本”で購入された新車及び板金塗装修理車輛に関しましては、
ボデイ本体の磨き&コーティングの一切のお引き受けは御辞退する決断に至りました・・・
過剰反応では?
と、お思いになられるかもしれませんが、今まで似たような事例の積み重ねがあるにも拘らず、対応の改善はされるご様子はフォルクスワーゲン松本には在られませんので、
今後も似たような事例が積み重ねられる可能性は否定できないためですので、ご理解ください。
今回に至っても、弊社でのお客様との立会い時点で問題点が発見され、施工中も更にトラブル箇所が多発したため、都度オーナー様にご連絡をいたし、
オーナー様もディーラー営業マンに現状クレームを入れているにも拘らず、
現車確認に来るわけでもなく、TELでの現状確認を弊社にすることさえありませんでした・・・
その態度に業を煮やし、私がインポーターに連絡をしたにもかかわらず、
それでも音沙汰はありません。
数日が経過し、納車日前日当然施工は終了してしまっている段階になってやっと担当営業からTELはありましたが、車両につての話ではなく、
「今後のお客様との話し合いはディーラーがしますから!」
という、通告でしかありませんでした。
お引き取りに見えられたオーナー様にディーラーからの話し合いの内容をお聞きしましたが、
「このような納車レベルであったことはディーラーの行ったことでは無く、すべてPDIでのこと。」
という説明だけで、ではそのPDIでなぜこのようなことになってしまったのか?
という肝心要の説明もなかったそうです・・・
お金で解決すればいいわけではありませんが、このような車を販売してしまったことに関しての何らかのサービスの提案さえもなかったそうです・・・
こうなると、問題箇所を発見してしまったり、
私から指摘を受けたがためにオーナー様は嫌な思いをしただけ・・・
と、なってしまいます。
じゃあ黙っていればいい!
と、いう訳にはいきません。
そうなると逆に残ったトラブル箇所は、
弊社の施工ミス・施工不良・手抜きという判断をされてしまうリスクが弊社に降りかかってきてしまいます・・・
根本的な納車レベルの改善やクオリティーに関しての考え方や、問題箇所発覚後の対処方法などが改善されない限り、
このようなことの繰り返しになるのは“火を見るより明らか”ですので、こうするしか仕方ありません・・・
この度は施工ご依頼いただきましてありがとうございました。
御満足のいく仕上がりには程遠いかもしれませんが、できる限りの処置はさせて頂いたつもりです。
インポーターにTELしたことで、もう一寸ディーラーも真摯な対応をすると期待しておりましたが、それすらかなわなかったことは残念です。
これだけたび重なるトラブルにもかかわず、このような対応ですから、さすがにそろそろ見切り時だと思います。
但し、どこで購入されようとも、新車納車時の点検だけは入念に行ってください。
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーン スタンダード
オプション施工2=ホイルガラスコーティング(18インチ前面のみ)
オプション施工3=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:167.360円税込(正会員割引-20%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20% 適応)
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