2014年10月16日公開|BMW
ご新規のお客様です!
お持込み頂いた際お話をさせて頂いていたら、
お勤め先のオーナー様ご家族は県内でも有名な車道楽!
とある車種では、日本でも指折りのコレクターとして有名です。
この車種私も大好きなのですが、ただしコレクションされているお車となるとあまりにも希少且つ高価すぎて私の範疇にはなりえません・・・
日本国内でこのような車が走って様になるのは、北軽井沢や那須高原のような高級リゾート地くらいでしょうねー
しかも服装もそれなりにトータルコーディネイトしないとカッコ悪いので、
私の様に外見的に難のあるものが乗るべき車ではないですね・・・
但し、機会があれば、旅行に行った際にウェールズあたりでレンタカー(もしあるのなら)で疾走してみたいものです!
もっともこれすら、金も時間もありませんし、英語もからっきしダメな私には夢また夢・・・
最近ちゃらけはじめてしまったベンツを傍目に、
BMWはいまだにシンプルさを貫いていますねー
BMWの内装は昔から好きではありませんでしたが、これだけポリシーをもってスタイルを維持し続ける姿勢には尊敬の念を持ちます。
然し、いろいろな部分での機能性の高さはアウディと並び流石ドイツ車と言えるでしょう!
このお車いまどきMTですが、弊社お客様でのBMWでのMT率は意外や高い!
今日日はデュアルクラッチのセミATが主流ですが、やはり趣味車として乗るなら断然MTでしょう。
確かに絶対的速さを追求すればセミATのほうが優れているでしょうが、
面白みには欠けますね・・・
実際私自身もマセラティのブリッピングの面白さに惹かれ買ってはみたものの、
1週間で飽きてしまって、通常はもっぱらオートモードでしか乗りません。
街乗りではセミATはしょせん旦那さん仕様でしかない・・・
此処も伝統的!
シンプルさと赤い文字盤照明。
然し私はこの赤く映し出されるメーターがダメです・・・
過去にただ一台だけE36の325i所有したことはありますが、
車としての出来の良さや動力性能や安定性は申し分なかったのですが、今よりも毒々しく赤く映し出されるメーターパネルがダメで、1~2か月程度で手放してしまいました。
私が思うに、車内環境でメーターの占める重要度は高く、個人的指向も大きく左右されるのではないでしょうか?
私自身、今まで購入してきた趣味車では、
メータパネルのデザインは選択する際の重要度としてはベスト3には必ずなります。
と言いつつ、今一番欲しいデルタのメーターは大嫌いなのですが、
それを超える魅力がほかにあるから無視!
このシルバーのトリム、このお車では色々なところに使われていますが、
BMWデザインのシンプルさとよくマッチしています!
これ国産車であれば、
シルバーカーボンの様に見せようとしたフェイク手法をとるのでしょうが、BMWではあくまで一つのデザインという域の中に留めているので、安っぽさはみじんも感じさせられません。
これはOK!
然しいまどきのBMWは1~7迄すべての数字をフルカバーしXやiまで登場するに至っていますが、正直この傾向はあまり良い事とは思えません・・・
BMWに限らず、ベンツ・アウディ・VW・ポルシェと特にドイツ車はその傾向が顕著で、その成功に他欧州メーカーも一部追随してきていますが、
そのうち軽自動車やミニバンまでも作り出すつもりではないのか?
と、不安になってしまいます。
メーカーとして生き残るためには台数を売り、生産コストを下げる。
要は共用部品を増やす・・・
確かにこの手法により潰れかけていたジャガーやマセラティは復活してきたかもしれませんが、100年近く貫いてきたメーカーとしての、
ブランドイメージやナショナリティーは失われてきていますので、果たしてこのⅤ字回復は続くのでしょうか?
このような中で、今までの優良顧客は離れていきます。
一度失われたイメージは取り戻せないでしょう・・・
フルラインナップすることで、大した拘りなく買ってくれるお客は、
拘りなく他社に乗り換えますからねー
新車定番施行の“エクセペル・ペイントプロテクションフィルム”
のドアカップ施工です!
今回すでにドアアップに傷が入っており、
コンパウンドで手磨きしてみましたが深い傷でほとんど変化は見られませんでしたが、プロテクションフィルムを貼り込み終えてみると、傷は見えなくなっています!
程度問題はありますが、プロテクションフィルムには傷隠し効果があります。
つまり使用過程車であって、すでに傷が目立つような状態であっても、
意匠性改善化可能という事!
購入されてからまだ一度も洗車をされていないのにこれだけトップ部分に傷が・・・
一度も洗車されていないですから、当然弊社持込み時も多少汚れた状態でした。
その為、ライティングで傷はほとんど見えませんでしたが、ここのところ購入されたディーラーの他車の状態が芳しくないものが続いていたため、念のため新車割引は外してお見積もりしておきましたが、オーナー様には良い結果とは言えないですが、
当たってしまいました・・・
メルボルンレッドメタリックというお色ですが、かなりソリッド感の強い塗装ですので、一度傷が見え始めるとかなり目立ちます・・・
ここ数年のドイツ車の塗装肌感は他欧州車に比べかなりひどいものとなってきていますが、特にBMWとポルシェは顕著です。
私から見ると、塗料や塗装方法だけの問題ではなく、鋼板波の問題もあるような気がします。
というのは、ベンツやアウディも塗料や塗装法に大きな違いはないはずですが、
柚子感の差は非常に大きな違いがありますから・・・
ただ、現在BMWはすべての車種に熱塑性型樹脂配合塗料が使われている(真っ赤なウソという話もありますが)そうですのでその影響もあるかも?
但し、それとこのように非常に傷が多いことは別問題ですねー
トップ部分に限って言えば、国産車などにみられる細かなスクラッチ傷はほとんどなく、
すべての傷に結構な深さがあります・・・
私の予想では、これらの傷はディーラーの扱いに問題があるとしか思えません。
というのは、別ディーラーでの購入車両に関しては、
いまだにこのような状態のBMWには遭遇していませんので!
お持込時傷自体はオ、ーナー様立会い時点では未洗車の為確認できてはいませんが、新車であるし御予算との兼ね合いもありましたので、
“01スタンダード磨きコース”としましたが、虫の知らせか?
深い傷がありそうな予感があったため、
「取り切れないような傷があった場合、スポット磨きで処理しますか?」
「30cm×30cmごとに追加料金が発生しますけど?」
と、お聞きしてみると、
「せっかくの新車だからやってください!」
との、ご許可を頂きました。
施行前洗車をしてライティングしてみるとみると、↑のような傷の状態・・・
これ全てにスポット磨きやっていたら恐ろしい金額になってしまいます。
とりあえずファーストカットを3回行ってみて、残る傷を確認してからどう対処するかを考えます。
↑↑→の写真は見えにくいですがスクラッチ傷が多くはいっています・・・
同じディーラーで以前新車購入された方がその足でいらして、
「納車時にちょっとお待ちください洗車してきますといって、GSの洗車機で洗ってきたのはビックリです・・・」
と言っていましたが、傷の方向が真横に一定していますので、この傷もそうなのかも?
仮にそうだとしても、洗車機の入れる傷自体は浅い傷ですから、このお車の様に磨き&コーティング作業を依頼いただいている場合は問題なく処理可能ですので、ご安心を!
線傷の量はトップ部分より少ないですし、深い傷もさほど多くはありません。
但し↑→の傷は、左フロントフェインダーにある傷ですが、長さ40cmはあります・・・
しかも極端に深い、爪が引っ掛かります。
傷取り用のファーストカット3回行ってみましたが、まったく状況変化しません・・・
これはオーナー様から事前に御許可いただいている、
“スポット磨き”で対処するべき傷でしょう。
スポット磨きでの1回のコンパウンド滴下で磨く膜厚は約5μ。
これを5回行い←の様に傷の処理は完了いたしましたが、初期膜厚127μですから、
この部分の膜厚は100μ強程度まで減少してしまいました・・・
新車でここまでの膜厚減少はかなりつらいですが、いかにせよかなり目立つ場所ですので、これは仕方ないでしょう。
スクラッチの多かった側面は、問題なく磨き上げることができましたが、磨きの塗面温度が上がっているときは傷が消えたように見えながら、
次の場所を磨いていてふと見直すと傷が消えていない?
と、言うことが数回ありました。
これはどうも磨く際のプレス圧が低く表面を舐めているような状態で磨くと、
熱塑性型樹脂配合塗料が動き傷を見えなくしているような?
一寸プレス圧を強めにして研磨力を一気に伝達するような磨き方をすると、摩擦熱は冷めても傷戻りはしません!
あまり違いはないことの様に感じられるでしょうが、
これもちゃんとした物理力学的理由があるのですよ。
ただしこれは、理屈だけが理解できても、半分は経験値から来る勘に頼っているので、未習熟者にはまねはできないでしょうねー
これは弊社に講習に来られる方によくお伝えすることですが、
“傷は目で見て磨くのではなく心で磨く”の極意です!
とはいえ、実際には心で磨けるわけはないので、目以外の5感を研ぎ澄まして磨くという意味ですがね。
つまり集中力の問題。
トップ部分は残念ながら10本近い傷残りがあります・・・
スポット磨きの御許可は頂いてはおりますが、
この残った傷をすべて追うとなると数万円追加になってしまいます。
当初のコース決定時点ですでにご予算オーバーされていますから、ちょっとそこまでは予算オーバーして頂くわけにもいきませんので、あえてスポット磨きは行いませんでした・・・
とはいえ、トランク部分にはかなり目立つ深い傷が2本ありましたのでこれはサービスで行っておきました!
守銭奴のお前がサービス?
と、疑問を感じられるでしょうが、予想よりもトップ部分の傷残りが多くなってしまったための罪滅ぼしです!
ルーフにこのような黒い点があります。
磨いてみても一向に変化は見られませんので、
有色部分の塗装トラブルのような?
どうも今まで見てきた経験からすると
、国産・輸入車とも赤の色には塗装トラブルが多い様な・・・
他の色でも同じようなことはあるのでしょうが、
多分色的に目立ちやすいのではないでしょうか?
ただ、これはライン検査やディーラーでの確認作業時に気がつかなのか?
は疑問です。
塗装トラブルに関しては、100%完璧いう車は存在しません。
メーカーや車両により許容レベルの設定が存在していますので、これはそれにあたるのかもしれませんが、私からするとちょっと目立ち過ぎの様に感じます・・・
BMW ビーエムダブリュー M235i(1J) コーティング終了
今回ご依頼時点でのご予算オーバーの原因はコーティング選びです。
当初ご予定されていたものから、アップグレードしてしまわれた。
結果予算オーバー・・・
このパターンのお客様は全体の5割以上を占めますが、弊社としては売上額が当然上がりますのでありがたいことではありますが、個人的感情からすると不安が増すのも否めません。
というのは、
予算増=期待値増
と、なるからです。
単純に言って、コーティングはアップグレードすることにより高膜厚・高機能・高硬度・高耐久などの性能アップは確実に致します!
但し、これは純度変化や混和剤の変化により引き出される性能変化ですので、
微妙に意匠性の違いも起きてきます。
問題はこれが期待値増と=になりえる方向に振られるのかの判断がつきかねるからです・・・
性能アップは物理的なことですので、個人的感覚はあまり関係ありませんが、
意匠性に関しては完全に個人感覚となりますから、事前にお好みなどをお聞きして選んだとしても、オーナー様の感覚と一致する保証がないのが恐怖なのです・・・
今回完成時のお披露目でも、
「思ったよりカチンとした感じではなですねー」
と、オーナー様の仕上がり感とギャップがありました・・・
以前のお車は大手FCグループのコーティングを施行されていますので、
その際の仕上がり感が基準となられているでしょうが、大手FCグループのコーティングの多くは磨きによる意匠性変化を管理・指導はできませんので、施行後の意匠性変化をより明確にわかりやすくするため、反射光沢による硬い艶感のものがほとんどです。
それに対して、弊社のコーティングラインナップの多くは、
より磨きの意匠性変化を引き立たせるタイプの反射しにくく柔らかい艶感となります!
つまり過去に、キーパー・カービューティーPRO・D-PRO・アークバリアー・G’ZOXなどを施工経験あられる方ほど、意匠性に関しての予想ギャップがあるのでしょう・・・
これらも考慮してご説明を致しているつもりですが、どうも説明の仕方がプロ目線的なってしまっていて、お客様には理解しがたいのかもしれません?
ご説明の仕方を研究いたします。
常連様で、毎年のように再施工される方が何人かいらっしゃいますが、都度アップグレードや新商品をお試しいただくことがありますが、
「値段は高いし良いコーティングなんだろうけど、この前施工したコーティングのほうが好みだったなー」
と、言われてしまうことがありますが、このお言葉頂くとメチャ凹みます・・・
但し、言われることは言われますが、幸いなことに弊社常連様にクレーマー的方は皆無ですので、
「やり直せ!」
とか、
「金払わんぞー」
と、言って脅されないのは救いです!
「選んだのは自己責任だから、次何にするかをまたよく考えるわー」
大人ですねー
今回アップグレードしてお選びいただいたコーティングは、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”です!
このコーティング施行者としては、今まであまりお選びいただきたくなかったのが本音ですが、今月より施工方法の一部を改善することに成功し、
今まで非常に難易度が高く施工中間での補修が必要だったのが、
安定した製膜を一気に行うことが可能となりました。
これは施行者にとってのメリットというだけではなく、お客様にとっても均一な膜の製膜が可能になりましたので、より滑らかな艶感をご提供できるようになったというメリットがございます!
たかが塗り込みの仕方や、塗り込みに使う資材の問題ですが、この改善に2年もかかってしまいました・・・
製造して頂いているメーカーも、性能指定の範囲までは促進耐候試験などで一緒にご協力は頂けるのですが、いざ販売してからの施工改善までは検証してくれませんので、
自分で暗中模索していくしかありません。
どうしても日々の施工に追われがちで、このような改善・開発は後手に回ってしまいがちですので、早く完全会員制に切り替えて余裕が欲しい!
この度はお仕事が非常にお忙しい中、不便な電車までお使いいただき弊社にお越しいただきましてありがとうございました。
走りを楽しめる今では数少ないお車ですので、ハーレーを乗るのとは違う快感が味わえることでしょう。
余りつるまれることはお好きではないとのことでしたが、弊社ツーリングクラブはちょっと変わった人格者の集いですので、スーパーカーの集いなどとは全く違った雰囲気ですから、お時間がおとり頂けるようでしたら、ぜひとも弊社ツーリングにもご参加ください。
PS:再来年の秋ツーリングでは是非伊豆の旅館を利用させて頂きたいので、その際はご面倒をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
会員クラス:準会員登録
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×左フロントフェインダー1か所・スポット磨き×トランク2か所サービス施工)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2か所)
施工料金:161.460円税込(代車使用無し割引-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク3+10%・特殊塗装割増BMW熱塑性型樹脂配合塗装磨き+20% 適応)
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