2014年10月25日公開|トヨタ
今回は非常に弊社では珍しいお客様からのご依頼です!
女性しかも既婚者の方で、旦那様が一切仲介されずにご本人が直接というのは多分初めてではないでしょうか?
GS・ディーラー・量販店などとは違い、女性には専門店(オタクの巣窟)みたいなところは、異次元の世界のような足を踏み入れたくなくなるオーラがあるのでしょう・・・
然し、勇気を振り絞ってご依頼いただきましてありがたい限りです!
今回のご来店の訳は、見ての通りのヘッドライトカバークリアーのくすみ・・・
お車はまださほど古いわけでもないのに?
くすみ方もちょっと変?
お聞きしてみると、旦那様がどこぞのGSで「ヘッドライトクリアー磨きキャンペーン」との甘い言葉に誘われて施行をされていらしたそうです。
施行前は多少の傷みは有られたそうですが、さほど気になるレベルではなかったそうです。
確かに施工直後はきれいになったと感じた!
然し、日が経つにつれ曇り始める・・・
しばらくすると施工前よりはるかに曇ってきてしまわれた・・・
しかも、1か月もしないうちに?
これは、弊社が何回も警鐘を鳴らしている、簡易施工のヘッドライトクリアー磨きと称した、実はケミカルでクリアーを溶かすタイプの問題施行のなりの果てです。
更に今回は最悪なのは、クリアーを溶かしただけならまだしも、
軟化したクリアーに3ケタ台のペーパーをかけたようですが、
そのペーパー傷がしっかり残ってしまっています・・・
さて、この状態からどうするか?
最善の方法は、クリアー全剥離の為のヘビーポリッシュですが、
全剥離してしまえばヘッドライトカバーのポリカの保護膜が失われますから、今度は本体が傷んでいってしまいます・・・
それを守るための方法は3つ。
となりますが、
1は、一番安価に耐久性能と効果を手に入れることが出来ますが、会員様専用サービスの為今回は施工対象になりません・・・
2は、ヘビーポリッシュと合わせると施工費が5万円弱かかってしまいます、10万円以下で新品交換可能な国産車ではいかがなものか?
3は、弊社のようなプロショップが使うコーティング剤でも、
6か月程度しか効果持続は望めませんので、6か月ごとに施工するか?
6か月後からは、市販品でのDIYを3か月ごとに繰りかすか?
という、面倒くささがあります・・・
上記のような問題がありますので、できればクリアーの全剥離は避けたかったので、2度手間になる可能性は有りますが、試験的に“ミディアムポリッシュ”を試してみます!
これ男性のお客様でしたら、面倒くさいだけの話ですから試験施工はしません・・・
薄皮1枚分でもクリアーを残して曇りが消せるのか?
#1.200→#3.000→粗めスポンジバフ
と施工してみると、クリアーの曇は消えます!
但し、バカなGS店員の付けた深いペーパー傷は残ります・・・
この試験施工の状態をオーナ様にTELして、どうなされるかをご判断を仰ぎました。
結果は、
「曇りさえ消えれば、傷が残るのは気にしませんから、その施工方法で結構です!」
とのこと。
問題は、この後フィルムを貼るのか?
短期寿命であってもコーティングをするのか?
何もせずそのままにするのか?
ですが、予算もあることですし、先のことはとりあえず置いておき、
現状をガードする意味で専用シリカコーティングだけは施工することとなりました!
試験施工の段階で、粗めスポンジバフによる研磨までは終了していますので、この後、
細めスポンジバフ→極細スポンジバフ
と、研磨剤やポリッシャーの回転数などを調整しながら、カバー表面の斑の無い平滑面を作り出していきます!
つまりこのミディアムポリッシュのライトカバーの施工で、
5工程の磨きを行いますから、
両目を磨き上げるのに国産車の柔らかいクリアーでも3時間ほどを消費します・・・
よく、このような施工単体でおと言わせ頂くお客様に、
「GSやディーラーで聞いたら3.000~5.000円位とか言われますが、そんなにかかるのですか?」
とビックリされて、ぼったくりのごときリアクションをされることがたびたびありますが、このような価格メインでしかとらえられないオーナー様方には、
ここで説明したような価格理由は面倒ですので説明はいたしません・・・
価格言い訳のように、取られかねませんから。
同じように、ボディの施工などでも、価格で疑問を持たれるようなリアクションに対してはあえてそれ以上のご説明はいたしません・・・
「価格メインでお考えでしたら、うちよりもキーパーなどに行かれたほうが良いでしょう!」
と、言ってしまいます・・・
これが、
「あそこの店は横柄だぞ・・・」
と言われる所以でしょうが、それで結構です!
この態度が横柄・・・
TOYOTA トヨタ プリウス(ZVW30)
ヘッドライトクリアー・専用シリカコーティング施工終了
クリアー表面の曇は完全に取れましたが、前記したようにGSで入れられてしまった深い磨き傷は、ミディアムポリッシュでは取り切れていませんので、
近づいてみると線傷は判ります・・・
コーティングを施行することで、多少は変化がみられるか?
と、無理とはわかりつつも施工してみて、やっぱり線傷は判ります・・・
これは、ボディコーティングでのガラスコーティングと同じで、ある傷に対してはシリカ系コーティングは見えなくするどころか、逆にはっきり見える様にしてしまいます・・・
店舗によっては、コーティング前に傷隠しバインダー等を使用するところもありますが、これは明らかにコーティング耐久性を落しますので、弊社では行いません!
弊社で今回ような傷残りに対処するとすれば、
となりますが、どちらにしても高額施工となりますので、
輸入車の様にヘッドライトユニット交換で20万円以上かかるような場合でない限りは、あまりお勧めはいたしません。
補修であまり高額な金額をかけるより、いよいよダメであれば交換のほうが効率的でしょう!
オーナー様もお引き取りに見えられ、現車確認いただきましたが、
仕上がり=価格
には、ご満足いただけたようです!
今後は、安易に低価格の簡易施工には釣られないようなご注意が必要でしょう。
最近来店されるお客様方からよくお聞きする話として、
低価格=粗悪
高価格=本物
という、本来当たり前のことではあることが、
「更にはっきりしてきている!」
という事を、よく耳にいたします。
但し、それを当て込んだ詐欺もありますから、見抜く洞察眼も必要ですが!
さて弊社は、どちらと思われているのか?
このようなご感想のメールまで頂きましてありがとうございます。
お帰りの際のもご覧にただきましたように、現状でも鉄粉の付着が顕著に見られますので、まだ長くお乗りになられるご予定でしたら、来春には1度鉄粉の除去はしたほうが良いでしょう。
その際にはお気軽にお声掛けください。
この度は、ありがとうございました。
車両クラス:クラスM
施工コース:
オプション施工1=ヘッドライトカバー(ミディアムポリッシュ)
オプション施工2=ヘッドライトカバー専用シリカコーティング
施工料金:21.600円税込
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