2014年10月21日公開|BMW
1年経たずしてプレミアム会員様になられた本年度一番弊社をご利用いただきましたお客様ですが、ご自身の不注意により右リアクォーターパネルに凹みを作られてしまい、
板金塗装とその部分のコーティングの再施工のためにご入庫いただきました・・・
今回保険を使われるか?
で、大分迷われましたが、
現在では1パネル程度の損傷では確実に保険対応のほうが損・・・
という事になり、自費での修理となりました。
今回の様にリアクォーターパネルの板金塗装の場合、迷われるのがCピラーからAピラーまでの区間を1パネル丸々塗装するのか?
どこかで暈しを入れてしまうのか?
ですが、基本的には弊社ではぼかしはお勧めいたしません。
理由は2点。
と、いうのが理由です。
リスクをしょってでも、価格が半値以下になるのであれば、今後それほど長く乗る可能性が低ければぼかしでの施工もありでしょうが、まだ数年間乗られる可能性があるのでしたらやめたほうが良いでしょう。
一時的出費を抑えても、ぼかし痕が露出してきて後悔する方がダメージは大きいです・・・
数か月でぼかし痕が出てくれば流石にクレームにはなりますが、
1年以上経過してしまえばクレームにはまずなりえませんから。
という事で、今回も当然1枚吹きで対応いたしました!
この様に、
1枚丸ごと塗装されていれば塗装膜厚はこのようにどこを測っても200μをオーバーしてきます。
よくあるパターンは、オーナー様は当然一枚吹きで施工しているものと思い込み依頼されましたが、実際の施工は暈し・・・
このパターンは良くディーラーでの依頼修理に見られます。
板金塗装の依頼修理の際には、どのような塗装範囲で行うのか?
を、きちんと確認するか指示をする必要があります!
その際、暈しと1枚吹きの価格差も確認する必要があります。
それと、このお車の様に輸入車の場合は、使用塗料のメーカーも確認したほうが良いでしょう!
色自体はどこのメーカーの物を使用したとしても大体合わせることは可能ですが、輸入車の硬い塗装に国産塗料で合わせるとなると無理やり硬化剤で硬度を出すやり方になりますので、いずれトラブルを引き起こすリスクが生じるでしょう・・・
弊社では、デュポンの耐擦り塗料を輸入車の場合には必ず使用いたしております!
弊社が外注依頼している板金塗装屋さんは、
ポルシェの認定を受けているいわば県下では一番うまいといわれる工場にのみ修理をお願いいたしておりますが、
それでも塗装上がりでの状態はこのように磨き傷残りがまずあります・・・
此処は別事業部でコーティングも行っている位ですので、その他板金塗装工場に比べ明らかに磨きはうまいのですが、
弊社のクォリティーの考え方からすると完成品とまでは行きません・・・
一般的板金塗装工場の磨仕上げであれば、
この10倍以上は確実に傷は入っています。
これは板金塗装工場が手抜きを故意に行っているわけではなく、
設備的にも技術的にも限界なのです・・・
特にこのようなプレスラインに隣接した凹部分は磨き傷が入りやすく、且つかなり好い照明機材がないと傷残りの確認も難しいからです。
先日もとあるディーラーの店長がいらっしゃり、再塗装した車の傷残りでクレームになられ、作業を行った工場に磨きの補修を依頼し、数回行ってもダメ・・・
別の工場にも頼んでみたが、此処も何回やり直してもらってもダメ・・・
ディーラーの再塗装仕上がりにおけるクオリティーとしては合格ライン。
板金塗装工場に言わせても、これ以上のクオリティーは無理・・・
なのだそうですが、オーナー様が見て、
「傷残りがある・・・」
と言われれば、確かに否定はできないのですが、正直これ以上の方法がない・・・
とのことでした。
店長さんは、
「私の身銭を出しますから受けてもらえませんか?」
とのことでしたが、最近私も新規のお客様のクレームに食傷気味ですのでどうするか思案中?
然し、ちゃんとこのような傷残りも処理は可能です!
技術力の差というよりも、使用機材の違いと使い方の問題でしょうねー
というのは、板金塗装工場では磨き工程は作業の1工程にすぎませんが、
磨き屋にとってはそれがすべてですから!
但し、お客様が弊社以外で板金塗装作業を依頼され、その仕上がりに御満足なされないために、弊社に磨きの仕上げ直しをご依頼いただきましても、
基本的にはお受けすることはできません・・・
修理された方法など詳細把握ができない状態での作業は危険なためです。
特例といたしまして、修理された工場に弊社が直接内容確認ができ、また確認した作業内容で、弊社磨き作業が可能な塗装がなされている場合のみお受けすることが可能かも?
然しこの場合においても、弊社既存のお客様もしくは会員様のご紹介があられることが最低条件ですので、ご新規のお客様に関しましてはお引き受けはいたしかねます。
BMW ビーエムダブリュー 320i Mスポーツ(F30)
補修コーティング終了
御自身の不注意で傷つけてしまったとはいえ、新車購入から1年経たずして板金塗装修理になるのは悲しい・・・
ですが、起きてしまったことは後戻りはできませんので気持ちを入れ替えて前向きに!
今回10万円ほどの出費となってしまいましたが、ここで1~2万円節約してぼかしなどの修理にしてみたところで、仮に数年間何事も修理個所に起きなくとも、おそらく車を見るたびに、
「大丈夫かな?」
という、気持ちで心配すことを考えれば、やはり修理はケチらずにきちんとした方法をとったほうが良いでしょう!
この度も、弊社をご利用いただきありがとうございました。
これで一連の作業予定はすべて終了いたしましので、当分お目にかかることはないでしょう。
というか、有るとするとまた何らかの修理となるでしょうから、傷つけ無い様にご注意ください。
次第にまた雪の季節が近づいてきましたので、冬季の運転もご注意ください。
会員クラス:プレミアム会員
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング(右リアクォーター)
磨きコース=01スタンダード磨きコース(板金塗装修理後の標準磨き・右リアクォーター)
外注施工=板金塗装(右リアクォーター・パーツ脱着作業有)
施工料金:109.085円税込(会員オプション割引-10% 適応・外注費含む)
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