2014年10月11日公開|フォルクスワーゲン
会員様ではあられないですが、親子で弊社で施工いただいておりますお客様ですが、
事故にあわれてしまいました・・・
駐車中の車が無人で側面に衝突?
ギヤがDだったのか?
Pブレーキが引いてなかったのか?
どちらにしても100-0事故です。
破損個所は右フロントドア・右リアドア・右サイドロッカーですので、保険修理による再コーティング補修範囲はこの部分に+右フロントフェインダー・右リアクォーターの5パネルとなりますが、すでに初回施工より3年が経過していますので全面施工をすることとなりました。
が・・・
当然全面施工費までは保険賠償の範囲を超えますが、加害車両所有者の方と話し合われ、本来であれば自己負担分になられる金額につき、加害者の方に負担してもらうことになったそうです。
確かに100-0事故ですので、オーナー様には非がないのは明らかではありますが、
過剰要求であることは否めません・・・
今まで無事故車であったものが、事故車となり板金された部分ができてしまった。
というのは、実質オーナー様が損をしょってしまったという事は事実ではありますが、事故というものは不注意で起こるもので故意ではありませんから、
いつ自分が加害者側に代わるかはわかりません・・・
そのようなことが加味されているかはわかりませんが、
裁判等になってもここまでの賠償請求は100%認められないでしょう。
加害者は顔見知りの方とのことですので、表面的なものは別としても、根には持たれるでしょうねー
“因果応報”になられないようにご注意を!
このお車より、輸入車用鉄粉クリナーを変更しましたが、今まで使用していたクリーナーに比べ鉄粉の溶解のし始めるスピードが速い!
スプレーし始めた瞬間から、このように一気に鉄粉が溶け始めます。
「強い効果は塗装に害があるのでは?」
と、普通に考えると思うのですが、化学の進歩はすごいもので、
使用方法さえ厳守すれば塗装のみならず外装パーツへの影響はないそうです!
確かに洗い流しの際の粘りが、今まで使用していたものと比較すると格段に弱く簡単にすすげますし、匂いも全くありません。
お住まいの地域は降雪量自体は豪雪地帯ではありませんが、
トラック輸送の幹線道路ですので、
除雪頻度も高くエンカル散布量も半端ではありません・・・
其処にトラックからまき散らされるチェーンの鉄粉と、
鉄道が並行していますからそこからの鉄粉の飛散と、鉄粉付着条件はかなりハードです。
実際↑の写真の様に1パネルで数千個にも及ぶと見えるくらいの鉄粉付着が見て取れます・・・
このレベルで鉄粉付着していては、コーティングの酸化だけでなく塗装も酸化されていってしまうでしょう・・・
この状態で洗車をすれば、機械洗車ならさほどではないでしょうが、
手洗い洗車では鉄粉の引きずりによる傷入れは相当ハイリスクとなります。
ですので、このような地域で冬季使用をするお車の場合、毎春の鉄粉除去はするべきでしょうねー
但し、鉄粉クリーナーはコーティングに対して負荷をかけますので、
コーティングの寿命が短縮されてしまう弊害は目をつぶるしかありません・・・
ピンホールだらけで洗車傷が付きまくるよりは、その方がましでは?
やはり線傷はガッツリ入っています・・・
水染みはありますが、
3年経過してることを考えるとまだまだ軽度と言えるでしょう!
弊社の3年経過車両としての程度評価としては丁度中間くらいです。
鉄粉さえこまめに除去されていて、
これより傷入りが少なければ中の上だったでしょう。
傷の深さは全体の2/3位は軽度ですが、残りの1/3はかなり深い・・・
1パネルに10本くらいは20μを超えるような深い傷もあります。
これは細かな砂位の付着鉄粉を洗車の際に引きずったのでしょう・・・
今回の保険対応前提の全体施工に関しましては、再塗装パネルおよび隣接パネルに関しては現システムですと01スタンダードが標準となりますが、以前の施工が旧システムでの02磨きコースですので、
それにのっとり現システムの“02スタンダード磨きコース”でのリセットに望みます!
現状膜厚も127μもまだありますので、
あと2~3回程度のリセットは心配することはないでしょう。
少なくとも、現状のダメージがあれだけ激しい鉄粉付着がありながらこの程度で済んでいたのは、新車時にシリカコーティングを施行してあったおかげと言えるでしょう!
先日もある同業の施工業者さんが訪れた際の会話で、
「最近は新車には磨きは必要がないといってコーティングのみする業者が非常に多いけれど、磨きリスクを逃げているだけで、磨き無しでコーティングのきちんとした定着は有りえないので、あれではコーティングの長期の保護効果は期待できないよねー」
との話もありましたが、この車も当然そうですが、
きちんとした磨き=安定したコーティング定着=長期のコーティング保護機能維持
に、繋がっています。
側面はトップの様に極端に深い傷は少ないですが、
このようにペーパー痕跡かと思うような傷に覆われています・・・
洗車機にもたまに入れられていたそうですが、
傷の向きが斜めについていますから洗車機の入れる傷ではないですから、
スポンジやクロスなどに付着した細かな鉄粉の手洗い時の引きずり痕跡でしょうねー
この手の傷は、日常の中では傷としてはあまり目立たず認識もされないでしょうが、これだけ密に傷が付くと曇りを起こし艶は失ってしまいます・・・
↑の様にこれだけ密に傷が入ると、ペーパー痕を磨くのと同じように深さは無くとも意外と磨きは大変です・・・
一寸苦労はしましたが、何とかこの手の傷は全処理できました!
が・・・
水銀灯の周りに細かな点々があるのが確認できますが、
これは刺さっていた鉄粉がとれてできたピンホールです。
穴が開いてしまっている状態ですので、
これを無くすることは残念ながらクリアー再塗装でもしない限りは無理です・・・
但し、コーティングすることでピンホールの中にもコーティングが入り込みますので、
塗装への水の浸透は防ぐことができますが、
大きめのピンホールでは埋めきって平滑面に戻ることはできません。
こうならないためには、冬期間の洗車頻度を増やし、
高圧スプレーで鉄粉が食い込みを始める前に除去に努めることと、
状況によっては鉄粉クリーナーによる除去を行うことです!
水染み自体はイオンデポジットには進行していなかったですので、完全除去できました!
然し、前記しているように極端に深い傷がそれなりにありましたので、これはさすがに無理・・・
キャンディーホワイトというソリッドの白ですので、傷残りはさほど目立ちませんが、逆に目立たないという事は、
ご自身で傷を入れる行為をしていても気がつかないことにも繋がります。
ですので、付着物の除去をしようとする際に、どうしても強引な手法をとりがちとなってしまいます・・・
気がつく、見えるとは別問題として、不純物が付着していてそれを擦れば、
コーティングが施工してあろうと傷が入ることは確実です・・・
慎重に対処してください!
研磨膜厚は02スタンダード磨きコースでのMAXの6μ必要でした。
然し、最近MAX見ないですねー
Vokswagen フォルクスワーゲン ポロ TSI(6R)
コーティング終了
以前施工されていたコーティングは、マーベラススノーガードでしたが、今回全面再施工に関しては加害者が負担するとのことで、コーティングのレベルアップをされました・・・
当然その分までは加害者の方も負担されないので、差額分は実費となります。
とはいえ、あまり施行する側としてはスッキリはしませんねー
保険会社が負担するのであれば気にしませんが、
やはり個人の方が負担するとなると何のための保険なのだろう?
とは、感じてしまいます・・・
其れとは別に、リアバンパーの破損がありましたので、これもこの機会に修理いたしましたが、さすがにこれは今回の事故への関連付けは無理ですので実費でお願いいたしました。
オーナー様はかなりご不満なご様子もありましたが、
やはりあまり火事場泥棒的な行為は慎まなければならないでしょう!
今回レベルアップでお選びいただきましたコーティング剤は、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”弊社プレミアムクラスの最高級コーティングです!
個人的にはこのコーティングのR部分のトロンとした艶感がたまりません。
ま、好みの問題ですが。
幾ら高級コーティングと言えども、鉄粉の付着は起こしますし、
放置すれば食い込みもし始めます・・・
以前施行していただいているコーティングに比較して、硬度は約2倍・膜厚は6倍もありますから、当然塗装までの食い込みはそう簡単にはしませんが、
手入れをしなければいけないことでは同じです。
更に今回、“レジントップコート・コクーンSP”の追加ご依頼もいただきましたが、もちろんこれも実費です!
この保護トップコートは、今までのコクーンの様に初期製膜不安定時のガード機能だけではなく、1年近くそのガード機能を維持することが可能です。
但し、この期間は疎水・滑水機能となってしまいますので、
メインコーティングであるマーベラスの親水機能は出現いたしません。
この部分がクリアーできるのであれば、スタンダードのコクーンとの価格差からするとお得でしょう!
この度は長らくお待たせいたしまして申し訳ございませんでした。
ご納得いかない部分もおありでしょうが、あくまで保険会社の判断に委ねざろうえないことをご理解ください。
実際今回の保険会社の譲歩は、損保系ではないほどの条件です。
会員クラス:準会員登録
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ シリカコーティング(スノーガード差額分自費)
磨きコース=01スタンダード磨きコース(板金塗装補修パネル・保険賠償)02スタンダード磨きコース(未補修パネル・加害者賠償)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSP(自費)
外注施工1=リアバンパー再塗装(デュポン耐擦り塗装・自費)
外注施工2=右フロントドア交換塗装・右リアドア+右サイドロッカー板金塗装(デュポン耐擦り塗装・保険賠償)
施工料金:保険会社及び加害者負担分非公開
125.191円税込(自費負担分)
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