2014年10月27日公開|トヨタ
弊社ではめったにに入庫の無いタイプのお車です。
このアリオンという車の存在すら知りませんでした・・・
昔でいうとカローラあたりの車格となるのでしょうか?
これでもか、というくらい地味ですねー
恐らく購入層は、年配の方か社用車になるのでしょう。
目立たないことにおいては、この上ないデザインです。
今回の御依頼元は企業様、長野県内ではトップ企業グループの関連会社の役員用営業車だそうですが、企業規模や経営内容的にみると非常に質素な車です。
弊社のお客様方の会社で、このような大企業ではなく所謂中小企業の同等役員クラスの専用車などは、結構500万円以上という会社様が多いことを考えると意外です。
もっともこの堅い経営スタイルが、100年近く県内トップ企業を維持し続けている根幹かもしれませんね!
同業種で見ると、国内でも10指に入る優良企業だそうですから。
そのような会社の営業車が、なぜに弊社に入庫するのか?
まさか、コーティングするわけではないよねー
ですが、当然そんな無駄なことにお金を費やすような会社ではありません!
車内クリーニングの煙草臭の脱臭でのご依頼です!
ここで前任者の方から引き継いだお車だそうですが、先日お客様を同乗させた際に、
「この車煙草臭い・・・」
と、言われてしまったために、施工を決められたそうです。
但し、煙草のみである私が現車確認しても、
煙草の匂いよりも埃の匂いのほうが気になりましたが、それとてあえてお金をかけてまでクリーニングが必要なレベルとも感じませんでした・・・
然し、煙草嫌いな方からすると、この程度でも気になるというか不快感を感じるんですねー
確かに、弊社の禁煙指定代車でもお貸ししている間に隠し吸いされている方があるのでしょう、
「お前の所の代車は、禁煙指定車と言ってもみんな煙草臭いから代車はいらない・・・」
というくらい、敏感な方もいらっしゃいますからねー
いざ実際、“車内丸洗いクリーニング”を施工してみると、
見た目とは違いかなり汚れています・・・
作業着とかがある職種ではありませんから、きれいなスーツでしか乗られない状況と思われますが実際にはそれでも結構汚れるものです。
煙草のヤニ汚れが目立つ車の場合は、
大体ルーフがトルネーダー使用後に拭き上げると一番ヤニ汚れが酷いのですが、このお車の場合は以外にもさほどではありません。
珍しいことに、シートが一番拭き上げた際にヤニの茶色い色が付いてきます。
それよりもびっくりしたのは、シートにトルネーダーをかけると叩き出されたというか吸い出されるような感じで、細かな砂埃の様に薄茶色の汚れが舞いあがります・・・
今まで、これでもか!
というくらい汚い車でも、このようなことはありませんでしたので、結構ビックリ!!!
これはシート材質が大きな理由かもしれません?
アルカンターラに似たスエード調のフェイク素材ですが、一般的ファブリックに比べかなり素材密度は細かいですから、汚れが入り込みにくい代わりに、
一度入り込んでしまうと内部に溜め込んでいってしまうのでしょう。
シート全体をトルネーダー作業が終了してみると、
黒いシート表面が薄茶色な汚れに覆われます・・・
この手の素材は、どうも汚れ難いというよりは、汚れが目立ちにくいといったほうが良いのかもしれません。
同時に、掃除しやすいようであって、
実は根本的クリーニングは掃除機程度の機材では全く効果は期待できないでしょう・・・
そう考えると、高級車に現在多用されているアルカンターラも同じでしょう。
中古車購入時点できれいに一見見えても、実はその内部は想像を絶する汚さかも?
目立たない=気にならない=掃除の必要性を感じない=あまり掃除をしない=汚れがたまっている
という図式?
かも。
「多少金額がのしても、徹底的にきれいに!」
というご要望で、さらにクリーニング後に“車内光触媒コーティング”の施工もご依頼いただきました!
光触媒は脱臭剤のような即効性は有りませんが、
短期効果ではなく数年間にわたり安定した効果を持続することができます!
しかも効果内容は、脱臭だけではなくすべての有害有機物の分解が可能です。
これは光触媒の主原料である酸化チタンの酸化還元力により、
炭素原子を含む分子構造体を破壊する能力の賜物です。
それにより、カビ・ウイルス・バクテリアも破壊することが可能ですので、車内の清浄な環境を維持するためには、非常に有効です!
但し、光触媒は紫外線を動力源として活性するために、
暗所での効果は劇的に低くなってしまいます・・・
然し弊社の光触媒は、それを補うために、
可視光線(蛍光灯などの波長)でも稼働できる特殊な酸化チタン結晶も含ませ、
さらに銀イオンを加えることで暗所での効果も付加されています!
但し、銀イオン自体には分子構造破壊能力がある訳ではなく、
主な目的は単細胞核の破壊となります。
これにより得られる効果は、主にエアコンダクト内でのカビやバクテリアの増殖を防ぐことができます!
今回お選びいただきました光触媒はスタンダードタイプですので、↑の写真の様に吸い込みがされないパーツ樹脂やプラスチックなどには結晶体が目視で見えてしまいます・・・
但し、吸い込みが可能な布などの素材では意匠性変化は起こりません!
「見た目が変わるならいやだなー」
とい方は、プレミアムタイプをご指定いただけば、意匠性変化はほとんど起こりませんが、価格は特殊なものですので高価格とはなってしまいます・・・
今回は、
「完璧に!」
という、強いご要望がございましたが、如何でしたでしょうか。
出来るだけ日光に当てて光触媒の活性を高めてあげれば、その分効果は早く表れると思います。
効果が実感できましたら、他の役員車にも施工してみてはいかがでしょうか。
この度はありがとうございました。
車両クラス:クラスM
施工コース:
オプション施工1=車内丸洗いクリーニング
オプション施工2=車内光触媒コーティング(スタンダードタイプ)
施工料金:54.000円税込
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