2014年11月20日公開|メルセデスベンツ
数年前にも一度、
オプションのみの施工でお越しいただいているお客様ですが、お車を買いかえされたとのことで、
前回と同じようにオプション施工でご入庫いただきました!
こちらのお客様、私が幼少時(そんな時もあった?)よく遊んでいただいた近所の年長者の高校時代の大親友とのことで、
意外と世の中狭いものです。
今まで、県外に単身赴任で行かれたおられましたが、今回早期退職をなされ家族の元に帰ってこられたそうです。
まだ50代で現役リタイアはうらやましい限りですが、ご本人曰く、
「まだこの車ローン残っている段階での退職ですし、まだ年金ももらえませんから、悠々自適という訳ではないですよ・・・」
とは言われていましたが、ベンツの新車に乗られて生活のめどが立たない訳ではないでしょう!
多分、私の言うところの悠々自適と、お客様の言うところの悠々自適とはレベル違いでしょうねー
然し、最近弊社のお客様でよく耳にする言葉は、
「もう仕事は良いわ、なんか疲れ切っちゃって、金より自由が欲しいから、会社辞めたいわ…」
と言われる、管理職もしくは役員クラスの方が結構いらっしゃいます。
私などからすると、
「会社辞めたら時間もてあますだけで、退屈じゃないの?」
と感じてしまうのですが、皆さん多趣味なのか?
「いやいや、やりたいことは山積みですから、多分それでも時間が足りないくらいでしょう!」
と、老後?
の、生きがいはちゃんとあられ夢がおありのようです。
多分私は無気力の塊、寝ては飲みのただのぐうたら生活になってしまうと思いますので、目標75まで気力と体が続く限りは働きますよ!
もっとも、働き者という訳ではなく、単にお金がないだけという方が大きいのですが・・・
最近とみに、お金儲けのためにがむしゃらに働くことに意味を感じなくなってきていますので、マイペースで好きな車と気が合うお客様だけに限定した、仕事・商売というのではなく、趣味的に続けられれば!
と思うレベルですから、ある意味私の場合はすでにリタイアしていて、趣味の世界なのかも?
やはり、ご新規に比べ既存のお客様の未洗車でのご入庫が多い・・・
確かに、お金を払って作業してもらうのだから別にいいだろう!
とか、作業でどうせ洗車はするのだろから?
というのは、間違いではないかもしれません。
然し、これ店側から見る視点では、
「それほど車大事にはしているわけではないな・・・」
「この状態で乗っていられるという事は、さほど意匠性にこだわりがある訳ではないのだろう?」
という印象・先入観を抱かせてしまいます。
この印象、意識するわけでなくとも施工の際に無意識の意識とでもいうのでしょうか?
真剣さに影響がある可能性は大・・・
又、ご依頼の作業の内容や金額によっては施工前洗車はいたしませんので、附着している汚れによる作業中の傷入れの可能性も大きくなります・・・
このような状態で、仮に擦り傷等が付いたとしても、事前に傷の有無の確認もできませんから、
「入庫する前にこの傷は無かった!」
と主張されても、その真偽のほどは?
と、なってしまいます。
更にいうならば、傷を入れられてしまうことを承知で持ち込んだことににもなりかねません・・・
弊社と取引のある、ディーラーや修理工場と話をしていても、この話題はたびたび出てきますが、やはり業種は違えども車関係の人間は同じ印象を持ってしまいます。
弊社のようなディテーリングだけでなく、車検や整備の際にも、できるだけ洗車をしてから持ち込んだほうが印象は良く、且つお車を大事に扱ってもらえるでしょう!
たとえば、洗車に行くのに車が汚れている状態であるのは当然です!
汚れているものをきれいにしに行くのですから。
クリーニング屋さんに洋服を出す際も、脱いだ状態のまま出すのも普通でしょう。
然し、服の修繕屋さんに服を出す際に、汚れたままの服を出すのはどうでしょう?
弊社では、
基本的に施工料金が税別50.000円以内の作業においては、作業上洗車が必要ない場合には、
車内清掃及び、
作業前事前洗車及び作業後洗車は行いません。
由って今回の場合も、ご依頼内容はスプラッシュビュウー・ウインドウ撥水コーティングですので、
汚れているウインドウガラスは拭き上げをして作業において、ウインドウに傷を入れないクリーニングはしてから行いますが、
ボデイに関しましてはこのように洗車してお持込み頂いたお車と同じ、
プロテクト・マスキングののち作業開始となります。
基本的には、これで作業上傷を入れるリスクはほとんどないはずですが、汚れているお車では当然リスクは0とは言えないでしょう・・・
御岳山の噴火の影響もあって、ウインドウの水染みの付着が通常の時期に比べ激しいようです・・・
このような場合、車に火山灰が降っているにも拘らず、ワイパーが定位置にあるまま稼働させれば、確実にワイパーゴムが火山灰を噛み込ながら稼働しますから、
ガラスに半円を描くスクラッチ傷を入れていきます・・・
このような恐れがある場合は、駐車状態では必ずワイパーを上げる様にしてワイパーゴム上に火山灰が積もらないようにしておくべきです!
ウインドウも、乗り出す前に軽くふくなり軽く払うなりの手間はかけてください。
傷が入ってしまってから、それを取ろうとしても100%DIYでは無理ですので、
業者依頼をすれば確実に数万円はかかります・・・
酷い場合は交換となりますが、これ車両保険は使えない可能性が大です・・・
なぜかというと、降り積もった火山灰によりガラスが傷んでしまったものは故意ではありませんが、そこでワイパーを動かしたことは故意の行為となります。
つまり、自身の意思で壊したものは不可抗力ではありませんので、飛び石のような捉え方とは違ってきます・・・
本題のウインドウの水染みですが、今回の御岳山の噴火による火山灰の場合は、
特に硫黄が含まれていますので非常に水染み・鱗になりやすい・・・
硫黄泉の温泉地の車は、その蒸気に含まれる硫黄成分により、
非常に水染み・鱗が付きやすくなりなります。
この水染み・鱗は放置してしまうと除去は非常に困難です・・・
このお車の場合、付着量は非常に多いですが、まだできてからさほど日にちが経過していませんので初期症状の段階でしたのでセーフです!
今回のご依頼詳細は、
フロント基本セット=フロントガラス+フロントドアサイド2枚×ライトポリッシュ
リア基本セット=リアガラス+リアラケッジサイド2枚=鱗落し
追加オプション=リアドアサイド2枚=鱗落し
の下処理を来ない、“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”の施工を行います!
火山灰自体の付着も多少あるのでしょうか?
下処理作業での感触に多少ざらつき感が感じられます・・・
ここで強引に擦ると火山灰で傷を入れてしまう可能性がありますので、
様子を見つつ慎重に擦ります!
やはり事前の予想通り、付着量は多いですがさほどひどい固着は起こしていませんでしたので、水染み自体はきれいに除去することができました!
前記した下処理作業方法ですが、フロント基本セットのみライトポリッシュで施工されているのには訳があります。
全てを鱗落しで施行すれば安く上がるのに?
という疑問は抱かれるでしょうから、ご説明。
鱗落しは、ケミカル所謂薬品を使用いたしますが、これは酸性の植物酸を主な成分とするために、既存状態で施行前には視覚的には見えなくなっている傷、シリコンオイル等で埋められていることで確認できなかった傷を露出させてきてしまいます・・・
フロントガラスは、ワイパー可動で、
フロントドアサイドガラスはウインドウの開け閉めで、
新車であったとしても、必ず傷は入っています・・・
それが露出してしまうと、このフロント部3枚のウインドウは視覚的に障害となります。
露出した傷を処理するとなると、前記したように更に数万円の費用が掛かってしまうことになるため、フロント部3枚のウインドウには鱗落しでの施工はいたしません!
では、なぜリア部分ならいいのか?
これはワイパー可動も少ないですので、傷の入ってるリスクは非常に下がります。
リアドアサイドガラスの同じ理由において、やはり傷がるリスクは低いでしょう。
仮に多少の傷があったとしても、運転上障害とはならないというのが理由です。
但し、それでも多少の傷すら気になる・・・
という方は、保険としてリア部分でもポリッシングでの施工が必要となります!
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E350ステーションワゴン
ブルーテック アバンギャルド(212026C)
スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング終了
下処理が完了したら洗車を行います!
コンパウンドの飛散により汚れている可能性がりますし、鱗落しケミカルが塗装に付着している可能性もありますので、流水洗車によりそれらの汚れを洗い流します。
その後、ウインドウ回りは丹念にブロアーで水分を除去して、
専用のバインダー兼脱脂剤で再度クリーニングをして、バインダーが完全乾燥するのを待ってフッ素コーティングを施行いたします。
この使用するフッ素非常にシビアな特性の為、
室内環境を気温17~20℃・湿度30~50%に調整をしてからの塗り込みとブランクを行います。
規定時間のブランク後、専用の拭き取りクロスで余剰成分を除去しますが、この際にも拭き取り方法の絶対的ルールがあり、これは塗り込み時にも同じことが言えます。
これが、簡易施工コーティングとは違う、高性能プロ用コーティング剤のむずかしさです!
拭き取り終了後2時間以上のブランクを経て、部分的に撥水試験を行いOKであれば、
拭き取り終了後からの合計ブランク時間8時間以上をもって完成となりますが、このブランク中も室温は10℃以下にならなければいいですが、湿度は施工時と同じ条件を整える必要があります。
湿度はフッ素の加水分解への影響が強いため、ブランク終了までシビアな管理が必要です!
つまりこのスプラッシュビューに関して、コーティング施工から完成まで、
夜間であっても空調設備の稼働を持続しなければならないため、経費がかさみますので高価格となってしまいます・・・
しかし、それに見合うだけの撥水力と耐久性、さらには視界性も夜間・雨天にかかわず非常に良好ですので、多くのお客様からリピートを頂けております!
こちらのオーナー様にしても、ボディの本体施工は弊社にはご依頼いただいたことはありませんが、他店に比べ明らかに高い弊社スプラッシュビューはリピート施工いただいておりますから。
それが証明しているでしょう!
今回もご依頼いただきましてありがとうございます。
送り迎えで、ご協力いただきました娘さんにもよろしくお伝えください。
来年のボディ本体施工の、ご相談もいただきましてありがとうございました。
メルセデスベンツ純正施工以上の仕上がりをお約束いたします。
車両クラス:クラスLL
施工コース:
オプション施工=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット+リアドアサイド2枚×鱗落し)
施工料金:51.300円税込(代車使用無し割引-5%リピート&近親者特別適応)
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