2014年11月30日公開|AMG
ご新規のお客様ですが、このクラスをお乗りになられるにはまだかなりお若い方ですが、幼少時よりきちんと勉強をされ、人生を堅実に積み上げられてこられたのでしょう、
硬いお仕事でしかも高収入!
安定もしており、景気のも左右されないご職業ですので、うらやましい限りです。
同じ職場な方の幹部の方々も、弊社で何台も施工させて頂いておりますが、
皆さん良い方ばかりですので、弊社はお客さに恵まれております!
先日もさるお客様の上司、会社オーナーの息子さんがG63AMGの新車を購入されたそうですが、
「購入理由は価格が下がらない!」
という事で、購入されたそうです。
恐らく、5~6年くらい前からささやかれている生産中止・・・
の情報が、中古車市場の価格の高騰を後押ししているのでしょう。
このゲレンデバーゲンは、もともとはNATO軍用車両として開発されたものを、民間用にアレンジしたことから始まっていますが、そういう生い立ちに至ってはハマーなども同じですが、ハマーは基本的な車としての不出来さとアメ車であるが故の一時的流行で、
今では不人気車となってしまっていますが、
流石ベンツの車となると根強い人気は数十年持続しています!
そういう意味では、ランドローバー社のディフェンダーなどもGと同じく高人気ですが、ここまで行くとちょっとヘビー過ぎてマニアには良いですが、一般の方には対象外となってしまいます・・・
ライバルと目されるのは、同じくランドローバー社のレンジローバーでしょうが、
中古車市場での人気はほとんどありません・・・
ある意味すごく買い得なのですが、不人気の理由は、
販売店の少なさや何よりも壊れやすく且つ修理代が高価という、維持することが非常にリスクとなることでしょう。
レンジローバーとGとの比較は、かぶる部分は燃費の悪さと内装の作りの良さ位で、あとはライバル車と言っても、大分性質は異なります。
レンジローバー | ゲレンデバーゲン | |
悪路走破性能 | ◎ | ○ |
高速安定性 | △ | ◎ |
乗り心地 | ◎ | △ |
品格 | ◎ | △ |
押し出し感 | △ | ◎ |
整備性 | × | ○ |
取り回し | ◎ | △ |
車内スペース | ◎ | × |
値下がり度 | × | ◎ |
燃費 | × | × |
あくまで私の評価ですが、良し悪しの優劣からするとほぼイーブンですが、
大きく方向性が違うのがはっきりしています。
これは、あとは好みの問題でしょうねー
ちなみに私は、自分がレンジローバーに乗っていますので、レンジローバーに軍配です!
年式の割にはかなりウインドウ回りのゴムモールは劣化してまだらのような曇を伴い、白ボケしてきてしまっています・・・
これ単なる紫外線の経年劣化でけではなく、中古車で購入されたそうですが、
おそらくその販売店で行った、
納車前整備で使った鉄粉クリーナーによる劣化だと思われます?
弊社のようなディテーリング店で使用する鉄粉クリーナーはかなり高価なものを使用していますので、
塗装を含め外装パーツを傷める可能性のあるようなものはまず使用しませんが、GS・修理工場・中古車販売店等で使用する鉄粉クリナーは、作業コストが安い事や納車前サービスの一環として行う場合が多いため、
コスト重視となってしまい効果も高いがリスクも伴うような安価なクリナーを使用していることが多いようです?
このような理由により劣化してしまったゴムモールや未塗装樹脂は、
表面を酸orアルカリで溶かされてしまっているために、簡易タイプの艶出し剤やシリカコーティングなどではほとんど回復は望めません・・・
弊社では、オプション施工として“樹脂クリアー”による、
ゴムや未塗装樹脂の艶出し・保護を行っています!
これは、
一般に販売されているような艶出し剤や簡易タイプの未塗装樹脂用シリカコーティングとは、
全く異なる性能を有しております。
ある意味、回復しすぎるくらいのリセットをしてしまいます!
これは、劣化している表面を多少溶解することで表面改質をし、素材に浸透したうえで素材の上にも膜化しますので、約3年ほどの耐久性も要します!
但し、特殊なものですので施工価格はそれなりに高価ではありますが・・・
左Bピラーのフロントドア側には、かなりの深い傷が数本付いてしまっています・・・
2か所は確実に塗装下地まで出てしまっています。
これは乗降の際の、
シートベルトの金具がドアを閉める際に咬みこんで付いたものでしょう。
これは、購入前から付いていたものだそうですが、前オーナーの方結構せっかちな方だったのでしょうねー
という、私も時々やってしまいます・・・
マセラティ新車で購入して1か月くらいで1か所金具で傷をつけてしまったときは、相当へこみましたねー
オブシディアンブラックで、このような深い白く見える線傷が狭い部分に集中していますので、正直結構目立ちますので、オーナー様もかなり気になられているとのことで、此処の部分は“スポット磨き”を行います!
金具がピンポイントで当たって下地が出てしまった部分以外の傷は、スポット磨きにより傷は除去できました!
このような傷をつけないようにするには、シートベルトを外し車を降りる際に、
シートベルトがきちんと巻取りされ収納されるのを待って降りるようにすればこのようなことにはなりません。
オーナー様はお仕事柄歴にも、慎重なタイプとお見受けいたしますので、大丈夫かとは思われますが、ここはさらに慎重を期して!
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”でガードしておくこととなりました!
こうしておけば、相当の勢いで金具が当たったとしても、
もう傷が入ることは無いでしょう。
ドアカップの施工と同じ価格での施工ですので、
“転ばぬ先の杖”的にはやっておいた方が無難でしょう!
施行完成をご覧になられたオーナー様も、
予想していたのと違いあまりにもフィルムが目立たないのでビックリされ取られましたが、
傷自体も磨き取られていたことにも驚かれておりました。
満足いただけたようでうれしいですねー
綺麗に洗車されてお持込み頂いた施行前点検では水染みが多くできてしまってはいますが、傷に関しては6年経過車としては驚異的に少ない!
と感じておりましたが、やられました・・・
どうやら、傷隠し用の強いポリマーを掛けられていたようです?
簡易ポリマー程度でしたら、弊社の施工前洗車で使用するシャンプーと鉄粉クリーナーで相当溶解するのですが、
このお車は洗車後もマスキング作業においてマスキング剤が貼り付けることができないほど完全にポリマーが残ってしまっています。
この段階で結構いやな雰囲気がしてきましたが、膜厚を測ってみて確信を持てました。
この年式のGクラスで膜厚がオリジナルの状態に近ければ、このように105μなどという事は有りえません・・・
局所的に薄い部分では90μ前半の所まであります。
間違いなく磨きが相当強くかけられているか?
相当回数磨かれている?
以外、このような膜厚であることは有りえません。
1ポリッシュしてポリマーが除去されると、
はっきり過去の磨きの痕跡が露出してきます・・・
この傷は、ダブルアクションポリッシャーの恐らくエアータイプでオービット10㎜位のものが、回転が止まって振動のみになったときの叩き傷でしょう。
ダブルアクションポリッシャーの特にエアータイプは、研磨力は低いですがこのような叩き傷は機械重量が重いため、
深い打撃傷を入れてしまいます・・・
更には、
いたるところにこのようなシングルポリッシャー傷が残されています・・・
特に、ボンネットとルーフは悲惨な状態と言って良いでしょう。
水染みと思われていたものも、
実はほとんどがイオンデポジットクレーターでした・・・
ポリマーによりクレータが埋められていることで、光の反射が曲げられて食い込んだもんではなく、上に乗っかっているだけの水染みのように錯覚させられてしまっていました。
完全に診断ミスです・・・
今回のオーダーされている磨きコースは、
予算の関係もあり“01スタンダード磨きコース”でしたが、側面はこの磨きでもあらかたは改善可能でしょうが、よりハードな傷入れとイオンデポジットクレーターに覆われた、
ボンネットとルーフはほとんど改善は見込めません・・・
お支払いいただく金額を考えたとき、
「今回の磨きのコースでは、このような症状改善はできませんでした・・・」
とは、とてもご報告するわけにはいきませんので、
せめてボンネットだけは“03スタンダード磨きコース”で、
ポリッシャー傷の除去とイオンデポジットクレーターの減少をするべきとの判断で、オーナー様にTELしてご承諾を頂こうと致しましたが、お仕事中で連絡がつきません。
連絡がつくのを待ってしまっていると、施行が間に合わなくなってしまいますので、
ここは独断でコース変更を一部して、ボンネットとフロントフェインダー上部&オーバーフェインダー上部は03磨きコースを行いました。
完璧を期すのであれば、
05磨きコースを行えばイオンデポジットクレータも完全除去も可能ですが、いかにせよ予算の問題の前に膜厚不足でこれは完全に無理・・・
ボンネットの03磨きコースが終了した後で、お仕事終了されたオーナー様からTELがあり、事の次第をご報告いたしましたが、02磨きコース→03磨きコースへの変更で追加料金が発生してしまうことをお伝えいたしましたが、現段階で予定御予算をすでに3万円ほどオーバーしている状況ですので、これ以上の予算オーバーを防ぐためのご提案として、
「オプションの樹脂クリアーですが、ご依頼の範囲は外装ゴム・未塗装樹脂総てでしたが、劣化が目立つのはゴムですから、施工範囲をゴムだけにしてそこで浮いてくる予算分を、
03磨きコースの追加料金との相殺にしてはどうでしょうか?」
とご提案をさせて頂き、了承いただきました!
不在着信を見て、ご連絡いただける方でよかった!
中にはまれにスルーされてしまうことがありますから・・・
側面も、1ポリッシュしてみると結構線傷が露出してきます・・・
とはいっても、トップ部分のようにイオンデポジットクレーターを除去しようと、無茶な磨きによるシングルポリッシャー傷はさほどありませんので、
01スタンダード磨きコースでは線傷の完全除去は無理でしょうが、
シングルポリッシャー傷程度は除去できるでしょう!
側面は、黒の塗装色の傷を確認するための特殊な照明を当ててみても、この程度の傷残りまで改善することができました!
もっとも、01スタンダード磨きコースの研磨膜厚は4μですので、
それを超える深さの傷は物理的には残っていますが、軽度の傷であれば傷断面を磨きにより丸められることで、
傷自体の存在はほぼ見えなくなってしまいます。
この特殊光源でこの程度でしたら、自然光ではほとんど傷がないのと同じでしょう!
拘れば、これではだめ・・・
と、言われる方もいらっしゃいますが、傷の深さに応じ磨きコースをアップさせていくことは、ある意味“地獄の沙汰も金次第”的な泥沼にはまっていってしまいますので、湯水のように金銭消費が気にならない方でない限りは、妥協が肝心です!
100%完璧にしたとしても、車は使用すれば必ず傷は入ります・・・
その時又、大金を投じて100%にしても、また次がある。
いたちごっこにしかなりません・・・
そのイタチごっこをしている弊社常連様もいらっしゃいますが、ありがたいやら?
呆れるやら?
微妙ですねー
トップ部分のボンネットに関しましては、03スタンダード磨きコースにて施工いたしましたので、
傷はほぼ完全に処理できましたが、
イオンデポジットは1/3~1/4位は残りました・・・
然し残ったクレーターも、丸い輪郭から三日月形程度までは輪郭変化していますので、極端な目立ち方はしていません。
研磨膜厚は、8.5μで限界研磨厚迄あと1.5μ残っていますが、残っているクレーターの深さからして、
限界研磨厚まで研磨したとしても意匠性は変わりません・・・
それよりも、100μを切ってしまっている膜厚では、
少しでも膜厚残存させることの方が重要と考えます!
この残存膜厚であれば、以降あと1回だけは03スタンダードでの磨きも可能です!
オーナー様の現在の駐車環境は露天ですので、
今後も水染み→イオンデポジット化の可能性は高いですし、大衆車のように10年廃車というような車ではありませんので、
今後のリセットの可能性を否定するようなその場限りの磨きは良い事ではありません。
Mercedes-Benz G55AMG(463270) コーティング終了
もともと、パッと見の程度は年式からするとかなりの極上程度でしたので、極端な意匠性変化は望めないかな?
とは感じていましたが、
多く残されていたポリッシャー傷とそれを隠すためのポリマーの人工的な光沢から、曇りの原因ともなりうるポリッシャー傷を除去し、塗装本来の艶の深みを増すシリカコーティングを施行することで、品のある艶感に代わりましたので、一層高級感が増したように感じます!
今回使用させて頂いたコーティングは、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”ですが、水染み予防という見地では、マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュという選択も同クラスコーティングとしてはありましたが、あえて疎水・滑水のブリリアントといたしました!
その理由は、オプションの“レジントップコート・コクーンSP”の施工を行うことをお決めだったからです。
なぜトップコートを施工するから、ブリリアントなの?
は、トップコートは撥水・滑水するため、機能性をそろえるためです。
今回はトップコートがSPですので、初期製膜時の約1か月だけをガードするわけではなく、
約1年間の機能保持をしますので、
「トップコートの保護機能が失われた際に、機能変化をしないほうが良い!」
という、オーナー様のご希望によります。
このような、同一の機能でトップコートを考えるか?
機能変換してもいいのか?
これはオーナー様の好みの問題で、どちらの選択がベターといことはありません。
今回施工中に気がついたこととして、リアのバックカメラの配線取り回しのでたらめさ・・・
が、あります。
先日施工したコペンもそうでしたが、配線取り回しをウエザーストリップをまたいでの配線です。
このお車の場合、カメラがリアウインドウ上についているため、配線はリアハッチ上のウエザーストリップをまたいでいます。
その為洗車をすると、配線を伝わった水が車内にジャジャ漏れです・・・
確かにこのお車のリアの形状からすると、配線取り回しはかなり難しいのは事実ですが、かといってこのような作業をすることの言い訳とはならないでしょう・・・
お金を頂いてするレベルのことではありません。
が、現実には量販店やGS・ディーラーなどでの作業では、専門技術者とはとても言えないような未熟な作業者がほとんど行いますから、
プロの電装屋さんから見てまともな作業と言えるレベルはほとんど期待できないと思ったほうが良いでしょう。
私も過去に、専門店まで持っていくのが面倒臭く、上記のようなところでナビ等の取り付け(修理)をしてもらったことがありますが、専門店にその車を持ち込んだ際、
「これ、どこでやった配線なの?」
「電源の取り方からしてでたらめですけど・・・」
「はっきり言って、つければいいの作業で、見えない部分の処理の仕方は最低です・・・」
と、言われたことがありますが、実際隠れた裏の部分を私も見てみたら、
丸めて無理やり押し込んでいるだけ・・・
確かに設置出来て、作動すればいいという訳ではないのだなー
と、反省いたしました。
それ以降は、ETC等簡単な電装品でも、必ず専門店にお願いするようにしています!
という事で、こちらのオーナー様にも以上のような事をお話いたして、弊社がいつも依頼する、“キーパーズオートアラーム”さんをご紹介し、お帰りの際のその足てご相談に伺っていただきました。
プロの視点で、より良い提案と、確実な施工をしていただけることでしょう!
この度は、お引き取りの際に私の体調不良で当初の引き取り時間を変更頂きまして、申し訳ございませんでした。
今後、露天駐車で黒ですので、水染みの付きづらいコーティングと言えども水染みのリスクはございます。
お持込みの際のように、行く付くところまで放置してしまってからのリセットは高価格になりますし、また塗装の為にもよくありません。
なるべく初期症状の段階で、その時できうる処置を施したほうが良いでしょう。
時々状態を見させていただければ、ありがたいです。
お仕事も、さらに知識・技術を磨かれ、最高の○○○ーになってください。
私もお世話願うことがあるかもしれませんので、その節はよろしくお願いいたします。
会員クラス:正会員登録
車両クラス:クラスX
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=03スタンダード磨きコース(ボンネット及び周辺部分のみ・深いダメージリセットの為のハードな磨き鏡面仕上げ)
=01スタンダード磨きコース(上記以外の部分・程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き=左Bピラー×1区画)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(スポット磨き施工場所・Bピラーの一部)
オプション施工3=樹脂クリアー(外装ゴム素材劣化部分すべて)
オプション施工4=レジントップコート・コクーンSP
施工料金:330.778円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20% 適応)
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