2014年12月13日公開|トヨタ
毎年何回かご入庫いただく常連様中の常連様ですが、今年は今回が初のご入庫となります!
が、このお車の他に新年1月での施工でもう一台もご依頼いただきました。
ありがたいことです。
今回ご入庫いただいたこのエスティマ、オーナー様の車遍歴からすると初めての1BOXではないかと?
驚くべきは、車両入替で中古車でご購入されたのですが、
なんとベントレーターボRからの乗り換えです!
普通に考えるとこの乗換パターンは有りえませんが、これには深い理由があります。
ベントレーは通常お出かけ車としてご利用ですが、2ドアクーペです。
今までは奥様とお二人家族でしたので、これで問題はなかったのですが、
11月に初のお子さんがお生まれになられました!
それが、しかも双子!!!
そうなると、2ドアクーペではお子さんの乗降は非常に困難です。
というか無理・・・
という訳で、今までお車の選択には一切口出しはされなかった奥様よりのご要望として、
スライドドア付の車が良い!
とのご希望があり、1BOXをご購入することとなられたそうです。
ここで車種決定でなぜエスティマなのか?
ですが、問題なのは車両価格ではなく大きさと品感。
エルグランドやアルファードは大きすぎ・・・
かといってノア位ですと、内装がいまいち・・・
と考えていくと、必然的に選択肢は無くなりエスティマになったとか。
新車ですと、430万円ほどするレザーパッケージですが、ワンランク下との価格差は約60万円もあります・・・
トリコット→本革+合皮
木目調パネル
これ以外にも多少の装備変更はあるのでしょうが、
この価格差はちょっと納得できません。
オール本革+ウッドパネルでもまだ高いと思いますが・・・
ただ、乳幼児を乗せるとなると、シートの汚れはそれなりに汚れますから、クリーニングの楽さからすれば価格差とは別に選択のメリットはあります。
双子のチャイルドシートの配置、ちょっと意外でした。
2列目シートがセパレートツインですが、2列目・3列目の縦列。
奥様が、右側2列目シートに乗られ、お二人のお子さんが見れるようにという事なのでしょう。
とはいえ、何を行うにも2倍の労力が必要なのは、本当に大変でしょうねー
これが更に三つ子や4つ子となったら、考えるだけでもノイローゼになりそうです・・・
定番の
“エクセペル・ペイントプロテクションフィルム”のドアカップへの施工です!
フロントドアカップと、リアドアカップ見比べた場合形状は全く同じに見えるのですが、直径寸法は微妙に2~3mmほど違います。
これは何か理由があるのでしょうか?
くだらないことですが、結構考え込んでしまいました。
フロントドアのドアエッジにも、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”で、
エッジガードを施しました!
エスティマは結構フロントドア寸法長いですし、解放角度も広めですので、狭い駐車場などでは他車両に対してのヒットの可能性は高いかもしれません。
ドアエッジガードは相手方への傷付きはさほど変化はないかもしれませんが、
自身のお車のエッジの塗装欠けは防げるでしょう!
意外と目立ちませんから、違和感はありません!
当初は、“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”パノラマルーフを含め全面施工の予定でしたが、前オーナーが施工してあったのでしょうか?
意外と全ウインドウ撥水力が残っています。
という事で、フロントガラスとフロントドアサイドは今回は施行せず、来春再度施工することとなりました。
それ以外の、リアドアサイド・リアラケッジサイド・リア・パノラミックルーフに関しましては、
鱗落しにて下処理後コーティングいたしました!
然し、これだけの面積鱗落しも結構大変です。
というか、先にも触れたように、撥水剤がウインドに残っている場合、撥水剤を落すためには鱗落しケミカルでは相当の時間をかけない限り除去できません。
このような状態ですと、ライトポリッシュより時間もかかり、且つケミカル消費も非常に多くなってしまうため、完全な赤字・・・
今後、既存状態において何らかの撥水剤処理がなされているお車の場合は、
“ライトポリッシュ”での施工対応とさせて頂くことといたします。
ご了承ください!
リアハッチには2か所ちょっと目立つ深い傷があります・・・
オーナー様これがちょっと気になるとのことで、部分傷取り磨きの“スポット磨き”で対応させて頂くこととなりました!
但し→の傷は下地到達していますので、傷を取り去ることは不可能ですので、
より目立たなくすることが今回の目標です。
スポット磨きにて約20μの研磨を行いましたが、
これが残存膜厚に対しての限界でしょう。
かなり改善はされましたが、やはり下地到達している部分があり、完全除去には至りません・・・
とはいえ、これ以上の研磨は、おそらくリスクが増えるだけで、意匠性改善にはつながら無いでしょうから、此処が引き際です!
アイスチタニウムマイカメタリックという、
非常に市場には数の少ない塗装色です。
一見した感じではソリッドシルバーに見えます・・・
この塗装、一般的シルバーメタリックに比べ、マイカやメタリックの粒子が非常に細かいために、
シルバーの利点である傷が見えずらいというメリットはあまりありません・・・
2年経過車としては、傷量的には普通くらいでしょうが、
水染みはほとんど確認できませんので、おそらく前オーナーは車庫保管されていたのでしょう!
こちらのオーナー様は、
今まで施工されてきたお車は磨きには結構こだわりを持たれた施工依頼をされてきておりますが、このお車に関しましては、露天駐車でしかも完全な足車。
しかも、このお車が好きで買われた訳でもありませんから、
ある程度きれいであればOKとのことで、今回の磨きは“02ライト磨きコース”といたしました!
深い傷は残るでしょうが、シルバーですので傷残りもさほど気になることもないでしょうし、艶に関しても現状より改善されるレベルであればいいとのことで、このコースとなりました。
02ライト磨きコースは、スタンダード磨きコースと比較した場合、
傷取りにかかわる研磨厚は同じですから、傷の処理状況はスタンダードと変わりませんが、
仕上げ段階での磨き工程を1回少なく設定されておりますので、
艶に関しては多少のレベルダウンはいたします。
濃色車であれば、この違いは結構顕著ですが、このお色であれば良い落としどころでしょう!
黒や紺など特に濃い濃色車の場合は、
基本的にはライト磨きコースでの施工お引き受けはいたしません・・・
仕上げ磨きを1回省くことで、
微細ではありますがオーロラ発生のリスクが無いとは言えないためです。
側面のほうが全体的に傷が目立ちます・・・
ただ幸いなことに、さほど深い傷は少ないようです。
特に、下部についているガーニッシュの樹脂パーツ部分は、
横方向の線傷に埋め尽くされていますが、これはおそらく洗車機によるスクラッチでしょう・・・
どうしても車体下部は、大きな汚れが付着しやすいですから、
その汚れを洗車機が巻き込み引きずりますから、上部に比べ傷量が多くなってしまいます。
傷の多かった側面ですが、よほど深い傷以外はきれいに処理できました!
傷が多くても、この程度に管理されていれば、
新車以上のクオリティーには02ライト磨きコースでも戻すことが可能です。
オーナー様にお聞きしたところ、前オーナーは法人という事ですので、
おそらく洗車管理はオンリー洗車機でしたでしょうから、これがよかった!
と、いう事でしょう。
ボンネットには深い取り切れない傷が2本ありますが、このように写真では全く確認不能ですので、オーナー様が洗車のつどに傷を見て、
「アー、ア・・・」
と、ため息をつくこともないようにはなっています。
基準研磨膜厚は6μですが、実際研磨膜厚は7μとなりましたが、国産塗料は柔らかいため、上記した傷を取ろうとした際に通常より多く研磨されたのでしょう。
TOYOTA トヨタ エスティマ アエラス 3.5レザーパッケージ4WD
(GSR55W) コーティング終了
テロテロの艶です!
この艶感私は大好きですねー
お引き取りに見えられたオーナー様も、
「アールの部分の艶感は良いねー」
「カチッとした感じより、このようなとろっとした感じのほうが好きです!」
とのことで、ご満足いただけたようです。
今回ご依頼のコーティング剤は、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”ですが、オーナー様は今回初めての施工です!
今までは、車庫保管車が多かったですので、撥水コーティングを主に施工されていましたが、この車は露天駐車で洗車も基本洗車機のご予定とのことで、
水染み防御性能と耐洗車機性能を考慮された結果、このコーティングとなりました。
弊社ハイブリットシリーズは、耐水染み用混和剤を使用した、
他コーティングに比べ水染み付着をできるだけ少なく抑えることを主目的としたコーティングシリーズとなります!
その中でも、ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドは上記特徴以外にも、
多くの特徴を備えております。
まずは膜厚、ハイブリットシリーズのマーベラスとエクセレントでは1μですが、このブリリアントに至っては6倍の6μという高膜厚を達成しております。
これは、シリカの主原料の違いと、Wコートであることがこの高膜厚を可能としております!
しかも7Hという高硬度まで達成しておりますので、耐擦り摩擦性能は折り紙つきですので、
洗車機使用にも耐えることができます。
但し、洗車機専用コーティングという訳ではありませんので、洗車機使用によるデメリットが全く無い訳ではありません・・・
それとこの項目冒頭でも触れている、独特の艶です!
一般的シリカコーティングとは全く違った艶感、とろっとしたなまめかしい艶感を作り出します。
このような艶は、弊社コーティングラインナップでは唯一です!
このような独特の艶感は、かなり好みが分かれるところでしょうが、
ザイモールWAX系の蝋の作り出す妖艶な艶がお好きな方にはうってつけでしょう!
特に、アール形状が強調されたデザインのお車でしたら、
よりお車のボディラインがグラマラスな感じとなり、モンローライン(かなり古い表現)のような、ちょっとHな雰囲気になるかも?
露天駐車という事で、さらに保険で“レジントップコート・コクーンSTD”のご依頼もいただきました!
個人的見解ですが、露天駐車車両でなくとも、施工終了後1か月間以内にお車をご使用になり汚される可能性のおありのお車でしたら、
車庫保管車輛でもレジントップコート・コクーンの施工はなされたほうが良いでしょう。
というのも、シリカコーティングの初期製膜時点1か月間は、
コーティングは非常に不安定でダメージを受けやすい状態です・・・
完全硬化後は、外部要因のダメージは基本的にはコーティング表面で受け止めますので、何らかのダメージを受けてしまっても、
表面に何らかの処置を施すことでリセットできる可能性が高いですが、
初期製膜不安定期間のダメージは、ダメージの種類にもよりますが、
コーティング内部にダメージが及ぶ可能性が否定できませんので、
そのようになってしまえば簡単にダメージリセットはできなくなってしまいます。
そのようなリスクを少しでも除外するためには、
やはりレジントップコート・コクーンの施工はされたほうが良いでしょう!
1か月間施工済みのお車を、まったく乗らずに車庫で保管できる方は、
レジントップコート・コクーンは無用の長物ですので、施工の必要性は全くございません!
この度も施工ご依頼いただきまして、ありがとうございました。
しばらくは育児に追われる毎日でしょうが、頑張ってください。
今年の冬もなんとなく変な感じの気象になりそうな雰囲気もありますので、凍結路や風邪等にはくれぐれもご注意ください。
良いお年をお迎えください。
会員クラス:プレミアム会員
車両クラス:クラスX
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=02ライト磨きコース(程度良好淡色使用過程車向け・傷取り簡易鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(リア基本セット+ルーフ+リアドア=鱗落し)
オプション施工3=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所・ドアエッジ×フロントドア2か所)
オプション施工4=部分傷取り磨き(スポット磨き×リアハッチ2か所)
施工料金:232.346円税込(プレミア会員様割引-25% 適応)
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