2014年12月03日公開|スズキ
本当は8月にご入庫予定のお車でしたが、入庫前1週間の時点で板金塗装となり、
急遽お父様のお車が代替え入庫され、本来の施工ご予約を頂いていたこのお車は今のタイミングになってしまいました・・・
当初ご予約を頂いて半年以上もお待ちいただくこととなってしまい、申し訳ございませんでした。
いざご入庫いただき、車両点検時に板金塗装箇所等をお聞きしてみても、何枚塗装がされたのか?
どのような塗装方法で行われたのか?
どこの工場で板金当されたのか?
これ全くご存じなかった・・・
というのも、板金等に至った経緯は、事故とお父様からはお聞きしていましたが、実はお父様が車のわきを運搬していた荷物を車に落した?
当てた?
の、だそうです。
その為、板金塗装の手配はすべてお父様がなされたために、
ご自身は任せっきりで何も知らないことになってしまったとか・・・
それで納得!
予定にないお父様のお車を、わざわざ代替え車両としてご入庫された訳ですねー
理由はともかくとしても、律義なお父様であることは事実です!
然し、不幸中の幸い?
棚から牡丹餅?
本来今回の施工に関しては、当然オーナー様が支払いをする予定でのご予約だったそうですが、お父様のせいで板金塗装車両となってしまったことで、
今回の施工費はお父様がお支払してくださるそうです!
家庭内においても、律義な方です。
お父様は会社を経営されている社長様ですが、
オーナーである息子さん長男でありながら全く違うお仕事をされていてますので、
「会社は継がないのですか?」
とお聞きしてみると、
「今まで父の会社は浮き沈みが激しく、倒産しかけたことも数回ありましたから、リスクを考えると会社経営は嫌ですし、今の仕事が好きなので!」
とのことでしたが、実際経営者などならないほうが良いのは確かですねー
サラリーマンが一番!
確かに会社経営は美味しい時は良い思いもできますが、
ダメとなると自分の命と引き換えのごとき覚悟を迫られるような思いもしますから、この判断は納得です!
私の周りを見ても、特に昔からの友人でオーナー経営者の中で、現時点において所謂リッチと言えるような生活状態や、
順風満帆と言えるような経営状態の会社は1割にも満たないですからねー
私自身も、現時点では経営者ではありますが、正直今となってはやりたくてやっているとは言えないですね・・・
若かりし頃の野心の亡霊のようなものです。
今となって思うことは、幼少時より父によく言われた、
「公務員になれ、自衛隊に行け!」
を、思い返すと、
「言う事聞いておくべきだった・・・」
と、思います。
今は亡き父は、過去の自身の経験で、職業軍人・会社役員・会社経営者・地方公務員・サラリーマン・投資家・政治家秘書・専業農業などを経験してきた中で、
総合判断として軍人(自衛隊)公務員が一番いいと感じたのでしょう!
若いころは、好きとか嫌いとか?
楽しいとか楽しくないとか?
夢があるとかないとか?
感情(心)の充足感にとらわれがちですが、今思うと安定(安心)が一番ですね!
やりたい放題やってきだだけに感ずる部分かもしれませんが?
お若い衆、親や年寄りの意見やアドバスには耳を傾けるべきですよ!
愚痴のようなってしまいました、すみません。
車両価格約170万円、1.25LのNAエンジンでエネルギー回生装置付きなど考えると、妥当な金額でしょう!
軽自動車でもこのくらいの金額しますからねー
内装もシンプルそのもので、
奇をてらったような部分も全くありません。
グレードがRSというネーミングでありますが、
このシンプルさこそRSらしいとも言えますが、最近の傾向であるチャラさがないことがいまどきの若者には物足りなさを感じさせるかもしれませんが、私には好印象です!
但し、車高の高さにはちょっとアンバランス感を感じます・・・
もう5cm位全体高が下がれば大分外観イメージもシャープになるでしょう。
意外とこのお車、車高短似合うかも?
5月登録約半年が経過したところですが、正直時間軸でお車の程度を評価するとかなり程度は劣悪と言えるでしょう・・・
傷も相当ついていますし、水染み←もかなりです。
一番↑←の写真はルーフですが、この転々と付いた白い染みは、酸化痕跡・・・
恐らく虫糞or樹液だと思われます?
職場は松林に囲まれた林の中の駐車場ですし、ご自宅も山際というよりもほぼ山・・・
この環境ですから仕方は無いですが、根本的にスズキの塗装が柔らかいことは、このようなダメージを受けやすい根本的理由です。
傷に関しては、すべてが線傷ですから洗車で付けてしまったのでしょう・・・
多分、結構雑な洗車をされていることは間違いない。
このような線傷を、これだけの短時間で入れてしまう手洗い洗車であれば、
間違いなく洗車機で洗っていたほうが程度は保てたでしょう。
今後は洗車機のほうが良いですよ!
膜厚は、スズキですから100μは無いがそれに近い数字であろう?
と予測はしていましたが、ほぼ予想的中96.5μです。
マツダや三菱に比べれば20~30μくらいは厚い塗装ではありますが、膜厚はそれなりにあってもホンダと同じように塗装が柔らかいため、
受けるダメージは深くなるため膜厚の厚さのメリットはあまりないでしょう・・・
但し、磨き屋にとっては膜厚が厚いことは、
塗料品質の良し悪しとは別に安心して磨くことはできますねー
但し、スズキとホンダの塗装は柔らかいだけでなく、塗装密度が粗いためと思われますが、コンパウンドの絡み(焼き付き)等が起こりやすいため、業界内では磨きにくい車とは言われていますが・・・
今回の磨きコースは、
「傷は使っていればどうせつくものですから気にしませんので、正直艶さえ出ればいいのですが、水染みが気になるのでそれを何とかしてほしい!」
とのご希望でしたので、本当は01スタンダードできればライトくらいをお考えだったようですが、水染みの固着状況はイオンデポジットまでは進行はしていないものの、その直前レベル位までの結構強固な固着をしているようでしたので、
結局は“02スタンダード磨きコース”となってしまいました・・・
当初予算を大幅にオーバーすることとはなってしまいましたが、
こればかりは現状状態と望まれるリセットレベルとのバランスを取るとなると、
予算オーバーは妥協いただくしかありません。
このお車も未洗車・・・
相当な汚れ方で持ち込まれてしまいましたので、特に側面に至ってはライティングをしてもほとんど事前点検で傷の確認は不能でした。
トップ部分は,ある程度傷は見えていましたので、大体の予測は側面もしていましたが、やはり結構ガッツリ線傷がそこらじゅうに入ってしまっています・・・
こんなことお客様に申し上げるのも失礼かとは思いますが、このような管理状態では、いくらリセットをしてシリカコーティングでガードしても、気休めにしかならないでしょう・・・
管理状態の劣悪さが、コーティングのガードできるレベルをはるかに超えてしまっていますので、根本的に車両の管理取扱いの仕方の改善をしないと、
お金をドブに捨てるようなものとなってしまいます。
オリジナル塗装部分の状態の悪さは、
オーナー様自身がしてしまったことですので、ある意味しょうがないと言えばしょうがないのですが、板金塗装で修理をされたとおっしゃっていた部分、左リアドアと左クオーターパネルのこの状態はいったい何・・・
修理完了というよりも、
完全に板金塗装の修理途中?
としか思えないような状態ですが・・・
多少はシングルポリッシャーの傷の痕跡もありますが、この↑の写真で見える傷ほとんどが#3.000のペーパー傷です・・・
所謂プロが行った板金塗装としては、過去見てきた仕上がりとしては最悪中の最悪、有りえないレベルです。
今日日まだこんな板金塗装屋さんが存在している、存在できていることが?
です。
しかも、新車購入された販売店さんからの外注らしいのですが、
この状態の仕上がりで販売店さんもOKなのだという事自体が、
ちょっと私には異次元の世界過ぎて理解不能・・・
オーナー様のお住まいや、販売店さんの住所から見て、この作業を行ったと思われる板金塗装工場は大体の察しはつきますが、
いかにせよ弊社の地元でありますので今回ばかりは吠えません。
保険会社もタッチしている修理ですので、
それなりの方法を取れば完全なクレームとしてごねることも可能ですが、今回は修理終了後の期間もかなり経過もしていますし、
ここまでの状態でありながらオーナー様も見過ごされて受け取っていらっしゃいますし、
自己責任部分の比重も相当重いのでやめておきます。
先日のAMGもそうですが、板金塗装後の完成点検はきちんとしてから受け取らなくてはいけません!
で、
結局今回も板金塗装屋さんのずさんな仕事のしりぬぐいをしています・・・
これ輸入車でしたら100%オーナー様にTELして、
「ペーパー目残っていますので、03磨きコースが必要な部分は追加料金が必要となります・・・」
と、ご案内しなければならないところですが、幸か不幸か?
スズキの塗装は、豆腐削るような柔らかさですので、
02磨きコースの傷取り用ファーストカットでペーパー目も除去できてしまう!
↑の写真左側は、そのファーストカット1回研磨した状態ですが、
それですでにペーパー目は無くなっています。
これだけ簡単にペーパー目がとれるのに、板金塗装工場ではその処理を放置したのは、ペーパー目を取るためにシングルポリッシャーで研磨をすることにより入る、
ポリッシャー傷を処理する自信がなかったのか?
だとすると、プロとしてお客様からお金を頂いて仕事をするのは、やめたほうが良いでしょう!
廃業したほうが世の為人の為・・・
然し、逆の考え方もあります。
自信もないのにやみくもにペーパー目を処理しようとしてシングルポリッシャー掛けられて、ペーパー目より深いポリッシャー傷入れられてしまえば、
幾ら軟らかい塗装と言えども追加磨きが必要になりますし、
その処理のために無駄に膜厚消費をしてしまいますので、これでよかったのかも?
されども、この板金塗装工場での再塗装車両この状態はこのお車に限ったことでは無いでしょうから、この工場で再塗装された車がこのような状態でそこらじゅうに存在することとなりますが、皆さんそれで納得されているから工場として存続できていることが不思議でなりません・・・
然しこの工場、
「板金塗装後1か月以上はコーティングを施行しないように!」
と、指示をされていたそうですが、拘って言っているのか?
この状態を弊社に指摘されるのを恐れ、
使用においてさらに傷入れが起こりごまかせるタイムラグを取ろうとしたのか?
其処もできる事なら、聞いてみたいですねー
本当思ったより簡単にペーパー目が処理できてしまったのは、正直拍子抜けでもありましたが、ここのところかなり施行が詰まっている所に持ってきて、
足の親指を怪我をするは、ぎっくり腰にはなるはで、かなり私自身追い込まれておりましたので、
この程度で済んで本当にラッキーでした!
運がいいと言えるのでしょう?
以前からメーカーに開発をお願いしておいた、
スズキ・ホンダ専用の絡みの発生しない特殊なバフとコンパウンドが、
丁度このお車施工開始日に完成して納品されたことも幸運でした!
やはり、日々の行いな良いのでしょうねー
側面に多くみられた深い線傷も、ほとんど処理できました!
但し、幾ら軟らかい塗装だからと言って、02磨きコースでの、
規定研磨厚6μを大幅に超えたレベルまでの研磨はいたしませんので、
それを超える深さの線傷は数本は残っています・・・
これは、弊社では塗装種類に応じたコンパウンドを使用することで、同じ研磨段階を踏み研磨回数も同じで、
塗装の硬さ如何に拘わらず研磨膜厚が同じになるようにセッティングしています!
つまり、車種や塗装種類や色に拘わらず、均一な設定研磨厚と仕上がりになる弊社独特のシステムです。
それを行うために、他店様ではあまりシステム的には無い、
各種磨きの割増・割引(色・生産国・塗料種類・ボデイ材質)が必要となります。
つまり、諸条件に適合した機材の消耗・開発単価が違ってくるからです。
均一な料金帯(どの車でも同じ磨き・機材)で、
車の諸条件により仕上がりが変わるのはおかしい・・・
という、弊社の考え方により、このような独自の磨きシステム料金設定となっております。
このシステム自体に疑問を感じられるようでしたら、他店で施工いただいた方がよいでしょう。
大事なのは、ご自身の納得ですから!
100μ以下になると、1/10μ単位での膜厚表示に代わるため、6.4μの最終研磨厚ですが、四捨五入では6μですので、
システム磨き成功と言えるでしょう!
今回より新たに、
スズキ・ホンダ専用として投入されたバフとコンパウンド、
仕上がりの均一化にも貢献してくれますが、何よりも助かるのは、
磨き消費時間も均一になったことです。
今まで、ホンダやスズキの磨きの場合、磨きにかかる時間よりも、
コンパウンドのこびり付き(絡みとか焼き付きとも言う)を除去する時間が莫大でしたが、これがほとんどかからなくなったことは弊社にとってはうれしい限りです!
2年間待った甲斐ありました。
然し、これに掛かった開発費用負担金により、また元を取り戻すのに何年かかることやら・・・
メーカーさんにお願い、横流しはしないでね!
販売はあくまで弊社を通してお願いいたしますよ。
このイタチごっこがあるから、弊社はいつになっても安定経営にならないのですよねー
一部常連様に冷やかされるような、
「お前の車道楽が原因じゃないの・・・」
という事はありません、すでにこの5年の間に10万円以上の車買ったことないでしょう!
オーナー様が気になされていた水染みは完全に除去できましたが、さすがにルーフの酸化痕は、軽度にはなりましたが除去はできておりません・・・
これは、すでに磨き処理のダメージレベルを超えてしまっています。
そう長くはお乗りになる予定はないとのことでしたので、このお車はその部分は妥協なされて、買い替えまでの間にご自宅の駐車環境の整備をされ、勤め先の環境改善は無理でしょうから、通勤専用のどうでもよい足車を用意するなりの改善策を考える必要があるでしょう!
SUZUKI スズキ スイフトRS(ZD-72S) コーティング終了
お持込み頂いた際が余りにも汚かったので、私から見ても見違えるほど素晴らしい出来のように感じます!
私の評価点は120点。
今回の施工の目的は、
「管理を楽にすること!」
とのことで、本当はコーティングをメインとした施工をお考えでしたが、残念ながらお持込み頂いた塗装状態が悪すぎ、
そこに下処理を簡易に行い高グレードのコーティングを施行するという訳にはいきませんでした・・・
一番安価なスタンダードクラスのコーティングを選ばれたとしても、すでに磨きのコースは決めた後の残りの予算では、それでも予算オーバー。
然し、
「どうせ施工するのであれば予算のことだけにとらわれて、後でもう一寸良いものをやっておけばよかったとなってもしょうがないですから!」
とのことで、予算オーバーですがグレードアップをお望みになりましたが、各々のランク差額は大したことなくとも、良いもの良いものと検討していってしまいますと、
結局は大幅な予算超過をしてしまいますので、
「とりあえずは無難なところで、3年くらいの耐久性のものにして、3年後にまだ継続してご使用になられるようでしたら、その時又検討しましょう。」
とご提案させて頂き、“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”に落ち着きました!
最近の弊社の傾向として、お客様は市場にはほとんど無い様な高級コーティングをお求めになられますが、それにより今回お選びいただいた、
スノーガードクラスは非常に格下コーティングのような印象になってきてしまっておりますが、実のところはディーラーなどの5年耐久のコーティングや、
キーパーの5年耐久ダイアモンド・キーパー等と比較した場合、これらは5年と謳ってはありますが、1年ごとの定期メインテナンスや下手をすると半年ごとの定期メインテナンスが、
耐久保持の条件となっています。
これ私からすると、5年耐久とは言えないと思います。
現実、弊社のお客様でこれらコーティング施工車両で定期メインテナンスを受けていない場合は、1年以上コーティングが機能しているものは見たためしがありません・・・
定期メインテナンスを受けているものでも、
「これコーティングの機能ではなく、メインテナンス剤の機能じゃないの?」
という、怪しさです。
それから考えると、これら簡易施工の定期メインテナンスが義務づけられた5年耐久のコーティング剤と比較した場合、
3年耐久であってもノーメインテナンスのスノーガードクラスのほうがはるかに優れているでしょう!
但し、施工価格は明らかに弊社のほうが高価にはなってしまいますが、
これは弊社はコーティング屋ではなく磨き屋の為、下処理の磨きのレベルが段違いですからこればかりはしょうがありません。
然し、定期メインテナンスを毎年受けていればその価格差はほとんど無くなってしまうでしょう。
どちらのほうがお得なのか?
は、各々お客様のお考え次第ですので、とりあえずコーティングをしてあるという既成事実があり、かつ初期費用が安価であることが重要であれば、
弊社での施工はただの無駄遣いと感じられるでしょうから、
ディーラーなりGSなどのキーパーのほうがよろしいでしょう!
最近では、ろくな設備もなく熟練した作業者すらいないような施工店が、
「プロが施工する磨きとコーティングの専門店、プロショップ!」
等と、大々的な謳い文句を掲げ広告している所が目に付きますが、何をもってプロ?
と言っているのかが、皆目理解できませんが、お金を頂いて施工していることをプロと言っているのか?
位しか、この手のコーティングプロショップという言葉の意味は私にはつながりを連想できません・・・
一度プロショップとか匠とかの基準を如何ってみたいですね!
弊社は、プロショップではなく、あくまで専門店ですのでお間違いなく!
又、職人でも匠でもなくあくまで専門技術者でしかありません。
この度は、結果半年近くたっての施工となり長らくお待たせいたしまして、申し訳ございませんでした。
但し、板金塗装修理後でよかったという事は結果的には言えるでしょう。
先日も卑弥呼ちゃんがいらして、昔談議にふけってしまいましたが、お父様にもたまには遊びにいらして下さるようお伝えください。
又、先日頂きました松茸も、お客様共々美味しく頂きました。
くれぐれもよろしくお伝えください。
会員クラス:準会員登録
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(軽度の程度不良新車及び施工不良板金塗装車向け・傷取り鏡面磨き)
施工料金:127.975円税込(濃色車割増磨きランク2+15% 適応)
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