2014年12月21日公開|ホンダ
プレミアム会員様からご紹介いただきました、まだお若い女性のお客様です!
弊社では女性のお客様はとても少なく、年に1~2人位しかいらっしゃいませんので、
非常に貴重なお客様と言えるでしょう。
お持込みのご予定の前日は、全県的に降雪がありましたし、弊社までの道のりには県内でも有数の難所の峠道がありますので、キャンセルのTELが入るかも?
とも思っておりましたが、朝一番で到着されました!
悪路の中、しかも相当な低気温で路面も危険な状態にも拘わらず、お越しいただきありがとうございました。
先代に比べ、かなりシンプルで見やすいメーターになりました。
デジタルアレルギーの私でも、このようなメーターなら違和感を感じずに済みます!
どこのメーカーも、ハイブリット車はブルーイルミネーションが比較的多いような気がしますが、ブルーのイメージはハイテク感を感じさせる色なのかもしれませんね?
この部分も相当にシンプルです!
ほとんどスイッチが無いと感じるくらい、何もありません。
個人的には、こういう内装好きですね。
本来はこのようなピアノブラック調のプラパネルは嫌いですが、これだけシンプルな中に使われていると、違和感は感じません!
リコール続きのこの新型フィットハイブリッドですが、良い車ではないでしょうか?
じゃあ、お前買うのかよ?
と言われると、正直絶対買いません・・・
良い車と感じることと、自分が欲しいと感じることは別の判断です。
つまり欲しいと感じることと、良い車とは別のことなのです、私には・・・
たとえば、先日ご入庫いただいたポルシェ991カレラ4Sなどは、
性能的にも信頼性においても良い車ですが、欲しいと思えるかというと、NG・・・
スタイルが感性を刺激しないとか、排気音が好きな音質でないとか、性能的出来が良すぎるとか、私の感性を刺激するというか共鳴するところが無いのです。
理屈ではなく、単なる感覚だけのことなのですが、私にはこれがもっとも重要な部分なのです。
そのような理由で、私が選択することはありませんが、
家族が欲しいというのであればそれはOK!
反対はしません。
つまり、良い車だから!
このお車も、大人気商品である、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”のご依頼を頂きました!
新車ご購入より3か月ですが、すでにリアガラスにはそれなりに水染みができ始めてしまっています・・・
但し軽度ですので、ライトポリッシュで問題なく除去はできました!
このお車のように、プライバシーガラスやスモークフィルム等は水分蒸発が早まるため、どうしても水染みができやすくなってしまいますので、軽度の水染みが発見されたら、
こまめにウインドウを拭き上げるようにしなくてはいけません。
それが面倒な方は、きちんとしたフッ素コーティングを施行するしかないでしょう・・・
今回の施工範囲は、フロント基本セットですので本来はフロントガラスとフロントサイドガラスとなりますが、フィットはサイドガラスが撥水加工がなされているとのことで、その分をリアガラスに振り替えました。
但し、オーナー様のホンダ撥水加工のご感想は、
「全然期待していたような撥水はしません・・・」
とのことで、予算オーバーを大幅にしていながらも、
「スプラッシュビューは施行したい!」
との、強いご要望でした。
これは、おそらくご紹介いただいた方のお話や、撥水状態をご覧になり、ご自身も施工されたいと望まれたのでしょう!
実際、一度スプラッシュビュー・ウインドウコーティングを施行された方は、再度のご依頼の際にはほぼ100%リピートされていらっしゃいますから、その効果の高さを証明しているでしょう。
9月期購入されておりますので、
本来は新車割引適応範囲内ですが、残念ながらボンネットだけ見ても相当な線傷が入ってしまっておりますので、
今回は残念ながら適応外・・・
納車時にすでにあったものなのか?
この3か月間での洗車で付けてしまわれたものなのか?
は、今となっては判りませんが、傷があることには変わりがありません・・・
御予算的には、お望みの施工内容からすると、
磨きもコーティングもかなりグレードを落さない限り無理なのですが、それなりにこだわられていらっしゃる部分もおありですので、予算オーバーを許容頂きました・・・
その一つが磨き。
御予算からすれば、
濃色車としては最低施工ランクとなる01ライト・ソフト磨きコースがお望みでしたが、残念ながらこれだけの傷量となると、それなりの傷残りの妥協は頂かなくてはなりません・・・
多少の艶落ちはしたとしても、傷をできるだけ処理されたいとなると、
“01ライト・ハード磨きコース”が必要となります!
この、ソフトとハードの根本的違いは研磨厚です。
磨き自体の段階回数は同じ2段階の磨きですが、
ファーストカットでの研磨力が大幅に違ってきてしまいます。
たとえば、01スタンダード磨きコースでは、
となります。
ソフトコースでは、この部分の2と3の工程で磨き上げますので、
艶は確保できても傷の処理はさほどのことは期待できません・・・
ハードコースでは、1と3の工程で磨き上げますので、
艶を上げるための磨きは無くなりますが、傷の処理能力はスタンダードコースとほぼ同等の処理能力を有します!
このようなご説明の結果、“01ライト・ハード磨きコース”となりました!
不足する可能性のある艶は、コーティング剤の選択によって補ってもらいます。
お持込点検時、雪道をお越しでしたので気がつきませんでしたが、施工前洗車が終わってみると、ルーフのほぼ全体にところどころこのような細かな付着物が点在しています・・・
透明な付着物で、
瞬間接着剤を垂らした時のような盛り上がり感がありますが、塗装を酸化させているような曇感はありません。
これがなんなのかは?
ポリッシャーでは磨き取れません・・・
本来追加作業となりますが、すでに大幅なご予算オーバーをなされていらっしゃいますので、
サービス施工でトラップ粘土を使用して絡め取ってみましたが、塗装上に盛り上がった部分がとれても、
塗装面には付着痕跡は残ります。
酸化されているのではなく、塗装を溶かし塗料と一体化しているような感じです・・・
附着物の特定ですが、可能性としては樹液・塗料・接着剤等ですが、はぎ取ったものを見る感じでは塗料の可能性が強い様な感じです?
数か月前に施工いたしました塗料飛散のお車も、
同じように塗料が塗装を溶かし塗装に同化しているものがありましたので、雰囲気的には似ています。
この状態から、完璧に直す!
こと自体は、おそらく可能とは思われます。
但し、スポット磨きもしくはペーパーを当てるような、相当な研磨厚消費を覚悟しての作業となりますので、このお車の91.8μとういう膜厚からするとハイリスクすぎますので、これはどのみち施工不可能でしょう・・・
つまり、スバル・トヨタ・ニッサン・ダイハツならば施工可能な可能性は膜厚的にはありますが、ホンダ・スズキ・マツダ・ミツビシなどでは膜厚的に施工不能でしょう・・・
ことによると、このようになったのはホンダの塗料だからかもしれません。
いかにせよ、柔らかく且つ密度が粗いスポンジのような塗装ですから・・・
側面は、横方向のスクラッチに覆われています・・・
これもお持込時が降雪状態であったため、洗車後に発覚してビックリです。
傷のつき方が一定ですので、明らかに洗車機による傷ですが、これも納車時にあったものなのか?
納車後に御自身で付けてしまったものなのかは?
ただ、このお車のご入庫中にたまたまポリッシャーメーカーの方がいらして、
「今ホンダ車は、工場出荷時に傷付防止の液剤を塗り込んでいるので、それを落して納車する際に洗車機使用をしたりして傷を入れているようですよ・・・」
と、教えてくださりました。
とすると、この傷は納車前からあったものとなりますが、
だとするとディーラーはこの傷承知で納車していることとなりますので、
このディーラー販売車両は皆同じような状態という事が予想されてしまいます・・・
これでは、トヨタカラーラ○○と同じ、
「新車であっても傷があるのは当たり前!」
的な、開き直りディーラーが新たに増えていることになってしまいます・・・
最近開発が終わり、弊社に納品されたホンダ・スズキ車専用コンパウンドのおかげで、いつものような悪戦苦闘(コンパウンドの絡みつき)はせずに簡単に↑のような傷を、
ほぼ100%落し切ることができました!
やはり磨きは、
腕前よりも使う機材・資材によって左右されるんですねー
幾ら腕がよくても、資材・機材等のマッチングがよくなければ、仕上げることができたとしても、無駄な研磨を繰り返すことに繋がりますから、
常に最新の情報に耳を傾けシステム開発していくことは今回重要なことと再認識いたしました!
全てのパネルの傷も、ほぼ100%の処理ができています!
今回の磨きは、シングルポリッシャーとギアアクションポリッシャーの組み合わせで仕上げましたが、最終仕上げで使用するダブルアクションポリッシャーを使用せずとも、
かなりの艶も作り出せました。
当然、オーロラなどは一切存在しておりません!
ので、夜間車のライトの照らされたり、GSの水銀灯の下に止めても、
「え、なにこれ・・・」
と、いうようなことはありませんし、冬の西日で透かし見ても完璧でしょう!
研磨膜厚は4.1μです。
前記したように、01ライト・ハード磨きコースは、01スタンダード磨きコースと同等研磨厚ですので、研磨厚の調整も完璧でした!
御予算的に厳しいお客様で、このお車のように新車割引が適応外となるような傷が付いてしまっている場合には、この磨きコースはお勧めでしょう。
但し、多少の艶感の物足りなさは妥協の必要性は有りますが・・・
然し、これはあくまで物理理論上の話ですので、このお車に限って言えば、
オーナー様が仕上がり感の不足を感じられることは無いでしょう!
HONDA ホンダ フィットハイブリッド Fパッケージ コーティング終了
艶不足の可能性を補足する目的も有するコーティングとの組み合わせにより、
世間のフィットとは異次元の艶を醸し出しております!
失礼な言い方かもしれませんが、このお車を見られた方総てが、
まさかこのお車のオーナーが女性だとは思われないでしょう。
そして、
「なぜこのような艶をまとっているかが?」
と、思われることでしょう。
今回お選びいただいたコーティングは、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”ですが、最後まで迷われたのはエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュです。
なぜ迷われたか?
実はこのオーナー様をご紹介いただきました会員様が、このエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュを施工なされていて、意匠性の良さと耐擦り傷性の強さ、そして最大の興味は洗車機専用であることでしたが、その効果を見られているだけに気に入られたそうです!
というは、オーナー様は洗車機オンリーでの管理だそうですので、
それで傷が入らず且つ耐久性能も確保できることが魅力だそうです。
然し、デメリットもあります・・・
会員様は車庫保管で淡色車!
オーナー様は露天駐車で濃色車・・・
つまり駐車条件が違います。
エクセレントは撥水、つまり水染みのリスクは露天駐車車両で濃色車ですので、
会員様とは雲泥の差がある可能性が高い・・・
其処を考慮すると、あまりいい選択ではないかも?
といことで、水染みには防御効果の高いハイブリッドシリーズのほうが良いのでは?
という事になり、且つ洗車機使用にも十分耐えうる耐久性を!
という条件を満たすのは、ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドという事になります。
約6μの高膜厚で且つ7Hという高硬度も兼ね備え、
Wコートによりトップコートには耐水染み付着阻害無機物配合ですので、通常のコーティングより水染みのリスクは相当軽減されます。
但し、洗車機専用ではありませんので、多少の洗車機スクラッチが入ることと、
疎水・滑水機能の徐々なる機能低下は許容する必要はあります・・・
但し、この選択はどっちを優先するかの問題ですので、オーナー様の拘られる方向の問題です。
今回は、悪天候悪路の中、ましては若い女性一人で遠路いらして頂きさぞやご不安であれれたでしょう。
そのような状況にておいでくださり、ありがとうございました。
これで真にピカピカの新車となりましたので、気持ちも一転良い新年がお迎え頂けるものと思います。
これから、露天駐車車両は雪が積もり雪落としをして運転されることとなりますが、雪を落される際に使われる道具は、傷のつかないような状態の良いものをお使いください。
又、積雪後の放置時間が長くなりますと、雪が解け塗装面で凍結してしまい、それを落すことで傷を入れてしまうので、積雪の長期放置はお気を付け下さい。
良いお年をお迎えください。
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01ライト・ハード磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り準鏡面仕上げ)
オプション施工=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット=フロント+リア×ライトポリッシュ
施工料金:148.458円税込(ご紹介割引-5%・女性割引-5%・濃色車割増ランク2+15% 適応 有料道路代キャッシュバック別途)
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