2015年01月10日公開|マツダ
弊社FCの大阪店で新車購入時に施工いただいていたお車ですが、御自身の不注意で駐車場でぶつけてしまわれ、
その修理のために板金塗装からのご依頼でご入庫いただきました・・・
新車時施工の際、弊社にお問い合わせを頂いておりましたが、予約状況が非常に長期埋まってしまっていたことと、お住まいが福井県ですのでかなり遠いこともあり、大阪店での施工をご選択いただきましたが、残念ながら営業継続に幾多の問題が生じたために、
2013年8月末をもって閉店してしまったために、今回遠路を押して弊社にご依頼をしてくださりました。
ありがたいことですが、申し訳なさもかなり感じてしまいます・・・
今回の破損個所は、リアバンパー交換・左テールレンズ交換・左クオーターパネル板金塗装ですが、ご加入の保険会社がアメリカンホームダイレクトであり、弊社では初の取り扱いとなるために、交渉前からかなり難航するであろう予想はありました。
メジャーな保険会社なのになぜ初なのか?
これは、弊社でのお客様のほとんどのご加入は、
一般損害保険会社もしくは共済連系の方がほとんどで、ダイレクトタイプ(ネット申し込み型)にご加入の方は1割もいらっしゃいません・・・
中でも、アメリカンホームダイレクトのような外資系にはまずご加入されません。
これにはいろいろの理由はありますが、一番の理由としては、保険料は確かに安いですが、その分支払が生じた際の対応能力に問題があることが想定されるからです。
特に企業経営者の方はお解りになられていることとは思いますが、保険とは掛け金がいくら安くても、万一の場合の為の備えとしてのものですので、
自身or先方への十分な支払いがスムーズに行われることが最重要となります!
此処がダイレクトタイプの保険では、支払いをできる限り少なくしようとする恐れが懸念されるために、弊社のお客様方がほとんど加入されない理由です・・・
テレビなどでよくお客様満足度9○.○%などといかにも支払いがスムーズに行われており、顧客満足度が高いことを強調しておりますが、
そもそもその数字自体の信憑性の根拠はどこにもありません・・・
又、ダイレクトタイプに加入される方の多くは低額車両が多く、且つ利用頻度も低い方に有利となっており、結果として事故率も低く支払額も少なくて済むことを前提としています。
このような基本スタンスですから、
保険料は安いけど有事の際のきちんとした支払いもそれなりとなってしまいます・・・
お客様のお持込み前から事前交渉が始まりましたが、
この段階では弊社の要求する修理内容や範囲、
完成時に目指すクオリティーに関しましては可否をはっきりさせません。
いざご入庫いただき、アジャスター立会いののち見積書の提示となりますが、この段階になって板金塗装修理の金額もNG・・・
磨き&コーティングの補修範囲及び施工単価もNG・・・
施工車両の受け入れ後であれば、保険会社側の条件をのまざろうえないだろう?
という、予想以上に汚い手を使ってきます。
ここで驚いたのは、アメリカンホームダイレクト以外の保険会社では、このように修理見積に対して合意が得られない場合でも、
オーナー様への連絡はできるだけ行わず巻き込まないようにという事を重要視いたしますが、アメリカンホームダイレクトでは逆にお客様を巻き込むことで、
業者側を牽制しようとする戦略で来ることにはびっくりしました!
揉めに揉め結果、
「弊社では施工対応はできませんから、保険会社手配でオーナー様が納得するクオリティーレベルにしてください、オーナー様にお引き取りのお願いをそちらからしてください。」
という、かなりギリギリのところまで攻めてやっと交渉の土俵に乗ってくる始末・・・
弊社もここまで開き直りましたからには、あとは理屈での押しの一手!
保険会社は、理屈=理論説明の正当性には弱いですので、此処がクリアーできれば後はさほど難しくはありません。
弊社のような高額施工をなされるオーナー様は、当然高いクオリティーを求められ、相当なお車への思い入れがあることは想像がつきますから、こうなると支払額をいかに少なくするか?
というスタンスから、いかに施工終了後のクレームリスクを回避するか?
に、姿勢変更します。
施行店側が、
「この金額(施工)範囲内の施工では、オーナー様の求めるクオリティーには到達しませんよ・・・」
と言っているにも拘らず、
「この範囲で良いです。」
と保険会社が枠を切ってきて施工完了して、オーナー様から、
「これでは納得できない・・・」
となってしまった場合、保険会社側の指示に従い施工してクレームになっていることになりますので、再施工は保険会社が責任も持つはめになりますので、これを避ける方向になりますので、要求通りの施工が認められます!
拘っていらっしゃいます、スタッドレスタイヤにBBSを測れています!
ちょっともったいない気もしますが、11月~4月くらいまで約半年はいているのですから、拘られる方にしてみれば、
「冬はどうでもいいや・・・」
とは、いかないのですね。
確かに、スタッドレス用ホイルだから社外の安いアルミホイルやスチールホイルというのも正直カッコワルイ・・・
せめて、純正アルミホイル位は履きたいですね!
但し、フランス車ですと純正スチールホイルにホイルキャップというのも、
逆にこだわり感を感じてしまいますから不思議?
使用1年半、走行距離20.000km程度としては、
非常にレザーの傷みは深刻です・・・
ロードスターは乗降がかなりきついですから、普通車に比べ背もたれ部分のサイドショルダーや座面のサイドサポート部は、
擦れを起こしやすいですが、
これはそれなりにいたわった乗降の仕方をすることでかなり防ぐことができます。
又、乗車する際の服装も大事です!
オーナー様ジーンズでしたから、これはこのように傷むのは無理もない・・・
スポーツタイプのお車や、レザーシートのお車の場合、ジーンズは厳禁です!
私の所有車の場合、家族でも知人でもジーンズでは絶対乗せません。
一度ここまで傷めてしまいますと、復活は無理ですが、これ以上にならないようにするには、
レザーメインテナンスを行う必要があります。
傷んだレザーシートはかなり哀れ感を感じさせますからねー
露天駐車車両の為?
洗車時の拭き上げが時間のかかり過ぎの為?
お住まいの地域の水質が芳しくない為?
等が要因ではありますが、新車時施工されているコーティングが、
“グラスコート・アルティメット”の為、上記したような条件が重なってしまいますと、
コーティング純度が高すぎるため逆に水染みが付きやすくなり、適切なメインテナンスをDIYで行わないと、このようなイオンデポジットクレーターになってしまいます・・・
これは施工いたしました大阪店の説明不足が招いた部分も大きいですので、大変申し訳なく思います。
今回ルーフも隣接パネルとして磨きの対象になりますので、完全除去は無理ですが、かなりの改善はできるように頑張ってみます!
同じく隣接パネルとなり、磨きの施工多少パネルの左ドアですが、サイドミラーより10cmほど下に30~40cm位の予行方向の深い線傷が付いてしまっています・・・
恐らく手洗い洗車時にゴミか砂でも咬みこんで引っ張ってしまったのでしょう?
かなり深い傷ですので、今回のように磨きのコースが01パーフェクト磨きコースと決まってしまっている場合、この傷は多少目立たなくはなるでしょうが、除去は無理です・・・
あくまで、再塗装されたパネルと、
今回一切施行しないパネルとの意匠性暈しのための磨きを目的としていますので、
根本的改善は目的とはされていません。
前記しましたルーフのイオンデポジットが出来てしまっていた部分ですが、
総量的には1/3位までは減らすことはできましたが、↑の写真のように、
完全にクリアーの深い部分にまで食い込んだクレーターは除去できません・・・
国産車でも、膜厚が100μ以上あるようなメーカーのお車でしたら、
スポット磨きや04磨きコースなどを行うことで除去はこの程度のイオンデポジットクレーターでしたら除去は可能ですが、いかにせよ膜厚の薄いマツダ車では、このようになってしまいますと磨きでは根本的リセットはできません・・・
メーカーも、このようなメインテナンス性の低い薄膜塗装は、改善することを考えて頂きたいものです!
MAZDA マツダ ロードスター 2.0RS(NCEC)
磨き&コーティング補修終了
本来は年末ぎりぎりのところでご納車しようと作業を進めてきましたが、磨き始めてリアバンパー部分にふと目をやると、物咬み?
顕微鏡を使用してよく観察すると、3~4mm位メタリックがだまになってしまっています・・・
ライティングを外してみるとほとんど判らない。
板金塗装から上がってきたとき、自然光では確認したのですが自然光では見えないレベルです。
とはいえ、条件によっては不具合が確認できのであればこれではだめです・・・
結果、リアバンパーは塗り直しとなったため、オーナー様に年始でのご納車にしていただくようにご連絡。
先日のハリアーといい、このお車といい、2台連続の板金塗装工場の不手際はちょっと問題です・・・
昨年はいつもより早い降雪があったため、板金塗装工場は大忙しでしかも例年より寒波が厳しいために、かなり職人さんも無理をしてお疲れだったのだとは思いますが、それはオーナー様方には言訳にはなりませんので、
板金塗装工場にはクオリティーの確保の為点検・確認の徹底を再度お願いいたしました。
現段階で、あと3台もの板金塗装車両が入庫中ですから、同じことが繰り返されていたのでは、弊社の工程も大狂いしてしまいますし、板金塗装工場も赤字仕事となってしまいますし、何よりもお客様にご迷惑をおかけすることとなりますので慎重に作業を行う必要があります。
板金塗装の再施工を行ったことをオーナー様にお伝えしたせいか、オーナー様の納車点検は弊社のお客様としては珍しく、非常に細にわたり舐めるように点検されています。
エッジ部に多少のコンパウンドの付着を指摘されましたが、それ以外はOKでした!
私が立ち会っていない中での大阪店の施工車両としては初めて見ましたが、大きな不具合箇所もなく、全体クオリティーとしては問題はありませんでした。
但し、細かいところを言い出せば、多少の指摘個所はありますが、こればかりは個々の職人の考え方や性格がありますので、
技術・知識とは別にそこまではなかなか徹底させるのは難しいでしょう・・・
実際弊社も4人体制で営業していた時期は、いくら私がそこにいたとしても、
個々の施工を完全統一させることは出来ませんでしたから、
人の手仕事のクオリティーを一定にを保つことは非常に困難です。
それが理由で弊社は私一人となったのですが!
オーナー様の子細な点検の結果、ご満足を頂きお引き取り頂きましたが、後日改めてメールにて、
「施工内容及びクオリティーに関しては満足!」
というようなご連絡を頂き、うれしくもありまたホットいたしました!
やはり、、他店のお客様は、事前にその方の性格や考え方などが把握しかねますので、弊社常連様方のお車を施工するのとは違い、かなりの緊張感を伴います・・・
意匠性がすべてのこの仕事では、完成形という絶対のものが存在しませんので、あくまで個々の感覚の問題となりますから、
お客様とのコミュニケーションな確立がされていることが重要です!
仕事だからと言って、安易な安請け合いは後々問題を抱え込むことにもなりかねませんので、弊社が会員制としているのもそのようなことが大きな理由の一つです。
この度は遠方よりわざわざお越しいただき、ありがとうございました。
お持込時のバタバタ劇もありましたが、とりあえずは大事にならずホットいたしました。
これからがお住まいの地域も、本格的に降雪の季節となられるでしょうから、運転にはご注意ください。
PS:春の京都ツーリング御参加の有無はなるべく早めにお願いいたします。
出来るだけご都合をつけられて、ご参加いただけることをお待ち申しております。
車両クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=グラスコート・アルティメット ガラスコーティング(左ドア・ルーフ左クオーター・リアバンパー・トランク・右クオーター)
磨きコース=01パーフェクト磨きコース(再塗装後パネル及び隣接部分の標準コース磨きの究極仕上げ・磨き範囲は上記範囲・新車時施工内容に準ずる)
オプション施工=レジントップコート・コクーンSTD(意匠性確保の為全体施工)
外注施工=リアバンパー交換・左テールレンズ交換・左クオーター板金塗装等々
施工料金:保険会社支払いの為非公開
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