2015年01月13日公開|フィアット
昨年12月にオプションのみ先行で施行させて頂きました会員様、
今回はボデイ本体の磨き&コーティングでご入庫いただきました!
一般の方とは違い年末年始はお仕事で大忙しとなるために、年末から小正月あたりまではお車の使用は無いとのことで、このタイミングとなりました。
昨年より急に気温も下がり、例年よりも早く降雪もしていますので、お仕事はかなり大変と思われますが、ずーつと昔より続く伝統だそうですので、
「自分の代で止めるわけにもいかない!」
との、ことだそうです。
基本的には世襲のお仕事だそうですので、まだお子さんは年少だそうですが、今からお父様の後ろ姿を見て育たれ、良き後継者になられることでしょう!
同じお仕事の方が弊社にも数人いらっしゃいますが、
こちらのお客様が一番職業を感じさせる雰囲気をお持ちです。
一度職場に伺って、機会があればご指導を頂いてみたく思います!
まだこの組織の本部には足を運んだことがないですので、一度拝見しに行かせて頂きます。
この車名、やはりパンダのパンダにちなんでいるらしいですが、その理由は初代が主要販売先を中国に設定していたからという、結構いい加減なネーミングの仕方です・・・
イタ車なのになんでパンダ?
と思っていたら、意外と落ちはくだらない・・・
然し、内装を見ると白黒部分が多いですからやはりパンダという感じ!
そういわれてみると、デザイン自体もなんとなくパンダぽく感じます。
シンプルなジオメトリーを基本としたデザインですが、普通の車より強くジオメトリー感を感じさせます!
恐らく、空調スイッチの山形の配置のせいでしょうが、
このような些細なデザインが全体の安定感を生み出しているのでしょうが、国産車にはこのような繊細なデザイン性を感じさせてくれるものはめったにありません・・・
弊社のお客様は、非常にMTが好きな方が多い!
長野県という渋滞のほとんどない環境であることも大きな要因でしょうが、弊社の年齢層の要因のほうが大きいかもしれません。
大半のお客様は40代以降ですので、若かりし頃には恐らくMTにお乗りでしょう。
一時は楽さの魅力でATを選択したこともあられるのでしょうが、
ふと運転する楽しさが無いことに気づかれ、又MTに回帰しているのではないでしょうか?
こちらのお客様も、以前はゴルフのATにお乗りでしたが今度はMTを選択されました!
但し、普段の足車でMTも大変ですから、そこは足車に軽自動車を用意されており当然ATです。
買うという選択までは行かないまでも、弊社に唯一あるMTのプジョーを代車でお出しすると、
「久々にMTに乗ったけど、やっぱりMTは楽しいね!」
と言われるのは、この年代の方たちですね!
世界的にMTの設定は減少して行ってしまい、選択肢はドンドン無くなっていってしまっていますが、楽とか便利とか性能が高いとかだけではなく、
運転するフィーリングを楽しめるMTはこれからも残していってほしいですね!
デザイン的にはシンプルですし、
それがおしゃれに感じさせてくれるのですが、職業柄からでしょうか?
「これ汚れやすくて、汚れが目立ちやすい・・・」
という事が、印象として優先されてしまいます。
というのは、
ドアの開け閉めの際に触る部分がオフホワイト・・・
間違いなく手垢で汚れます。
しかも、素材にシボがありますので汚れが残りやすい・・・
几帳面なオーナー様ですから良いですが、ずぼらな方には向かない内装です。
シートは色的にはパンダ感はあまり強くは無いですが、基本デザインコンセプトである、
パンダ感はきちんと感じさせてくれます!
座面と背もたれであえて模様を変えている所などは、やはりイタ車ですね!
ここまで基本模様が違うと、結構ちんどん屋的になりがちですが、
それでいて統一感が出てしまうのは国産車ではまだまだ無理なセンスです・・・
車自体の基本構成を見ていくと、正直価格正当性には疑問を思ってしまいますが、
あまねくそれを超えるだけのデザインスパイスをちりばめることで、そんなことはどうでもいいや!
と感じさせられてしまうのは、小型車ではイタ車とフランス車しかありませんねー
トップ部分の程度は然程悪くはありませんが、
やはりフィアット塗装品質そのものには問題はあります・・・
どうしてもいまだにフィアットグループとフランス車の小型車クラスは、国産車やドイツ車レベルには到達していませんが、これはコストダウンされているというより、
塗装ライン自体の良し悪しや生産工程自体の問題が大き様な気がします?
日本では、このような評価をされがちですが、一向に改善する気が無いのは、おそらく一番の市場である欧州ではこのような些細なことはほとんど市場から問題視されていないのでしょう。
→↑の写真は補修痕跡ですが、この補修レベルもフィアット独特で、
このような痕跡はほとんどのフィアットの新車に見受けられます・・・
元メーカーサイドの人にお聞きした話では、このような補修痕はまずメーカーライン上のことでは無く、日本のPDIでの補修だそうですが、
フィアットやアルファロメオは販売利益が非常に少ないため、必要以上の手間がかけられないそうです。
たとえば、板金修理が必要な個所があったとしても、1枚吹きはせず暈し修理となるそうですが、確かにこのような痕跡は今までも何台も見る機会がありましたねー
つまり、イタ車やフランス車の小型車をを購入する場合、日本人的なクオリティーレベルでのこだわりは捨て、欧州人並みのおおらかな寛容性が必要という事です!
但し、悪い事ばかりではありません!
ドイツ車や国産車のような高度のハイテク化された塗装ラインが導入されれば、
必ずコストダウンの為塗装膜厚の薄膜化をしてくるでしょうが、それがなされていない為と思われますが、塗装膜厚はきっちり125μも確保されています。
私から見ると、多少の塗装のクオリティーの低さより、
使用していくことでの重要性は膜厚にあると思いますので、このような膜厚が保持されていることで、長く使用すことも可能ですし、
その間に意匠性のリセットを繰り返すことができる幅が存在することの方が親切?
というか、ありがたいことです!
車両お持込時には判らなかったのですが、
フェーエルリッド上部に握りこぶし程度のペーパー目が残ってしまっています・・・
恐らく物取り後の処理が甘かったのでしょう。
日本でのPDIでの再塗装が行われて、その後の処理が甘かった?
のかとも思われましたが、膜厚自体はオリジナル膜厚に近かったですので、
これはライン塗装時の物取り処理によるものだと思われます。
上記したようにフィアットの品質管理体制は他のメーカーの多くと比較した場合、
有りえないほど低いのは事実・・・
この状態で塗装工程の最終検査をクリアーしてしまうのですから、多くを期待してはいけません。
フィアット・アルファロメオ・フランス車に乗るには寛容性が必要です!
ペーパー目自体は然程深くなかったので、スポット磨きを行わずとも、
磨きオーダーの“01スタンダード磨きコース”での処理が可能でした!
然し、ペーパー目を処理し終えてみるとそこに小さな黒点があります?
初めは、ハードな鉄粉付着かと思いましたが、さにあらず。
塗装に穴が開いて下地が出ています・・・
恐らく、物取りをした際に、物を取り除いたら下地まで到達しているような深い物だったのでしょう。
この程度であれば、確かに他社でも再塗装まではしないでしょうが、
せめて物取り痕にペン刺しをして再度痕跡を補修するくらいのことはするのでしょうが、さすがと言ってはいけませんが、
やっぱりフィアットだなー
と、変な納得をしてしまえます・・・
トップ部分も傷は多少はありましたが、側面もその程度でしたら新車の磨き割引適応可能でしたが、
残念ながら側面はその4倍くらいの傷量がありますので、
適応外・・・
ポリッシャー傷等ではなく、完全に線傷ですが縦横ランダムについていますので、
おそらくは納車前の洗車等で付いたものでしょう。
塗装色がソリッドホワイトのアイスホワイトでなく、
パールやメタリックであればこの程度の傷でしたらさほど目立たなかったでしょうが、このようなイタリアンホワイトは傷が目立ちやすい・・・
とはいえ、オーナー様自身はこの傷には気付かれていませんでしたので、弊社環境であるからわかることであり、オーナー様の使用環境下ではあまり問題でないのかも?
しれませんが、見えてしまったものはきちんと処理を目指します!
欧州車としてはフィアットの塗装はかなり軟らかい部類に属しますので、
傷量深さ的にはドイツ車であれば01スタンダードで処理をするには限界レベルですが、このお車の場合は余裕を持って傷処理ができました。
私の検査においては完璧ですね!
当然トップ部分の傷も処理できました!
ご入庫時オーナー様から申告のあった、
ルーフ後部の傷も問題なく処理完了できました。
ちょっと違うかもしれませんが、
“雨降って地固まる”的な、問題部分があっても磨きをきちんと行うことで、その問題部分も改善され、
さらに良い状態へとドレスアップできたのですから、
結果オーライと言えるでしょう!
オーナー様的心情からすれば、納車時から極上程度であることの方が望ましいでしょうが、こればかりは購入選択をしたメーカーや車種によりかなわないのも事実ですので、
新車=最高の状態
というような、期待はある意味空想夢想とも言えます・・・
FIAT フィアット パンダ 4×4 4WD(13909)コーティング終了
私的には、かなり満足のいく仕上がり感です!
バリッとした感じではなく、ちょっととろりとした感じが、
車体形状や車のイメージに合っていると思います。
今回お客様のご選択いただきましたコーティングは、
“エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”です!
ヴァンキッシュクラスでは一番ご要望が少ないコーティング剤ですが、これには2つ理由があります。
と、いう事です。
世間市場とは違い、
弊社のお客様は水弾きなどの見た目よりも水染みになりにくいことを優先されるため、
撥水タイプはあまり人気がありません・・・
また、洗車も100%洗車機を想定されている方もさほどいらっしゃいません。
だからと言って、こちらのオーナー様の選択が間違っているとか、あまり的を得ていないという訳ではありません。
というのは、まずは保管環境は車庫保管ですし、
使用も通勤など毎日使用するわけではありませんので、
撥水であっても水染みのリスクは非常に低い!
しかもボデイ色も白ですから、さらに水染みも付着しにくい。
ご自宅の水は水道水ではなく、湧水だそうですので、
常に洗車に使用する水としては好ましくないので、
洗車機使用も想定したほうがお車の状態は保たれるでしょう。
というようなことを、考えあわせていくとこのコーティングの御選択は正解!
と、言えるでしょう。
このコーティングは、ベースコートに高純度・高硬度・高膜厚のシリカコーティングを持ち、そこに特殊なプラズマプラスイオンを帯電させたシリカトップコートを架橋結合させることで、強靭なWコートとなっています!
これにより、一般的な撥水コーティング剤のデメリットである、水染み付着のしやすさや、撥水力の経年劣化による急激な機能低下などが相当防げるようになっています。
但し、いくら優れている部分があると言っても、
完全露天駐車車両や濃色車にはあまりお勧めはしかねます・・・
どうしても淡色車に比べ、水染みは付きやすくなりますし、
洗車機によるヘアースクラッチは目立ちやすくなりますから・・・
こちらのオーナー様はいつも施工後にメールを頂きますが、今回もご丁寧にメールを頂きました!
この様に、お引き取り後にご感想を頂けることは、施工者冥利に尽きます!
わざわざありがとうございました。
更には、年末のお持込み頂いた際には、
京都の雲月という老舗の佃煮屋さんのお土産を頂いたのですが、これが激ウマ!!!
佃煮というものに対して一気に印象が変わりました。
たまたま、正月に友人が京都旅行に行くというので、
「雲月の佃煮買ってきてくれ!」
と頼んだところ、買ってきてくれましたしかも大量に。
今私の友人の中では、雲月の佃煮一大ブームとなっています。
皆さんがのんびり過ごされる年末年始に、お仕事ご苦労様でした。
降雪もあり、雪かきもお疲れ様でした。
然し、今年は高性能の除雪機を購入なされたとのことで、今までよりだいぶ楽になられたとのことでしたが、大型機械は危険も伴いますので、怪我だけはご注意ください。
まだまだ厳しい寒さと、降雪が続きますが、お風邪など召されないようにご注意ください。
この度は、いろいろとありがとうございました。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面磨き)
施工料金:123.520円税込(準会員新規施工割引-15%・代車使用無し割引-5%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増+10% 適応)
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