2015年01月25日公開|トヨタ
まだ20代の弊社では珍しいお若いご新規のお客様です!
にも拘わらず、購入されたのがハイブリッドではなくNAのハリアーというところは
“ご立派”。
燃費や、スペック上の性能ではなく、車としての乗り味、運転時のフィーリングを優先されての御選択だったそうです!
ハイブリッドを選択されている方の何割が地球環境等を考慮して選択されているのか?
というと、弊社のお客様のお話を聞く限りほとんど0・・・
実際太陽光発電に関しても、発電所の負荷軽減のために貢献するため選択されているのではなく、単に電気代が助かるために取付けされている方が現実的にはほとんどでしょう。
私が思うに、ECOブームなどは単に経済効果と国策になんとなく踊らされているだけで、実際にECOの為の設備更新している方が環境負荷は高いのでは?
という、疑問はいまだ変わらないというより、確信になってきています。
先進国のこのようなECOの取り組みより、
いまだまともな設備すらない後進国の現状改善に努めたほうが、
よほど地球環境は破壊進行しなくなるのでは?
と、思いますが。
車体価格308万円という価格は、
車格と内装からするとお買い得なような気がします!
シートは合皮とファブリックのコンビシートですが、座面部分などにクロスステッチを配するデザインなどは、
グレード名のエレガンスにぴったりの雰囲気です!
但し、
このクロスステッチもなんとなくアストンマーティンからのパクリ感を感じてしまいますが、昔から国産車のデザインは最新のデザインを生み出すのではなく、
欧州車の良いとこ取りをしてお茶をにごす的な手法が好きになれません・・・
だからいつも、“猿まね”と欧州人からは嘲笑されてしまうのでは?
これ本物のウッドかは?
ですが、フェイクだとしたら相当高度な技術です!
色や木目感も落ち着いていて、
ボルドーの内装の雰囲気とも自然な調和が取れています!
ただ、オーナー様はこれが気に入らないとのこと・・・
この上のグレード、プレミアムとなるとエボニーストライプとなりますが、このデザインだけは受け入れがたくエレガンスになされたそうです。
が・・・
それでもやはりこのウッドは気になり、カーボンフィルムを貼られることまで検討中だとか。
そこまでするほど悪いとは思えないのですが・・・
ただ言える事は、まだお若い方であるにも拘らず、
そこまでご自身のセンスにこだわりを持たれていることは、最近の方には少ないですね!
普通に見ているだけでは判りませんが、左リアクオーター・フェーエルリッドから前方にかけて塗装に変な線状のものがあることが確認できます・・・
塗装の不良なのか?
鉄板下地から来るものなのか?
までは、この段階では判断は難しいですが、これは間違いなくクレーム対象でしょう・・・
購入されている販売ネットワークがUグループですから、どこぞのカローラグループとは違い自社で破損させてしまい修理費用を低く抑えるために安価な修理方法を取ったとは考えずらいですので、おそらくは生産ライン上でのことだと思われます。
問題は、この塗装異常に対して、Uグループがどのような対処をしてくるのか?
流石にUグループですから、前述のカローラ店の様に、
「トヨタの車はみんなこんなものです!」
とは言わないでしょうが、クオーターパネルの再塗装はきちんとやるとなると、リアバンパーを外しFIXガラスを外しルーフレールを外しと、かなりの大仕事となりますが、果たしてそこまでするのか?
まさか、暈し塗装でごまかす?
という事がないことを、期待いたします!
新車時の定番施行となっている、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・ドアカップ施工”のご依頼もいただきました!
使用頻度も週末のみと低いですし、お車の取り扱い方も非常に気遣いされそうなオーナーの方ですが、面白いのはこのような比較的傷を入れないと思われる方に限って、
このような予防施工をご選択されます。
逆に、使用頻度も高く、扱いも雑そうな方はあまりご依頼はありません・・・
これって、車に対しての向き合い方のスタンスの違いなのでしょうねー
この手のSUV系のお車としては珍しく、
リアホイールアーチ前部のスプラッシュ部分に、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”での施工もご依頼いただきました!
本来は、一番↑の写真で囲まれた部分まで貼り込みいたしますと、
お見積もりご提示価格の2倍となりますが、お人柄も非常によく、お車に対しての思いも十分に伝わってきましたので、ここはサービスで広範囲施工いたします。
年寄の気まぐれです!
当然ドアエッジ部分との隣接となる面に関しましては、
淵止めではなくエッジ部分内側まで巻き込んであります!
というのも、このエッジ部分が一番飛び石を食らいやすいところですから。
実際既に塗装剥離してしまっている箇所が1か所あり、
お持ちいただいたタッチペンを入れてフィルムの張り込みをしております。
昨年の12月初旬に、お持込み頂いた際は非常に程度がよく、
さすがUグループの納車車両!
という印象がありましたが、
今回施工段階での状態ははっきり言って悲惨・・・
但し、このお車もお持込時天候問題とは関係なく、
ドロドロ状態でのお持込み・・・
「詳細な点検は、お持込時になります。」
とお伝えしてあったはずですが、この間洗車も高圧スプレーのみで1回しかされておられないことなどから、12月の事前点検時と変わりがないであろう?
と、思い込まれていたのでしょう。
その為、施工前お立会い点検は実行不能・・・
12月の事前お打合せ時にお見積もりいたした、“01ライト・ソフト磨きコース”での施工となりましたが、磨き前洗車をしてみて傷に覆われていることがあらわになり、
正直爆沈気分です。
当然新車磨きの割引は適応外・・・
どころか、この状態をきちんとした状態まで仕上げるのに完璧を期すには、
02スタンダード磨きコースが必要です。
ある程度妥協したとしても、01スタンダード磨きコースでしょう!
然し、01スタンダード磨きコースに変更するとなると、
新車割引の適応外を含め2万円以上の追加金が発生してしまいますし、
そもそも御予算オーバーでの施工ですので、施工変更のご依頼のご連絡はいたしませんでした。
お持込時に点検不能状態でしたから、
「状態異常があったら連絡ください、それにより必要な追加がある場合は行います!」
等と事前に御指示頂いていれば、ご連絡はいたします!
但し、極端な施工内容変更等により、施工日程予定に狂いが生じる場合には、追加をお受けはできても、お引渡しの延長はお願いすることになる可能性は有ります。
繰り返しのお願いですが、お持込時天候不良による車両の汚れはしょうがありませんが、それ以外の場合にはお持込み時間が変更になられてでも、
洗車終了後のお持込みを重ねてお願いいたします!
場合によりましては、あまりに状態確認が不能でトラブルの可能性があると判断される場合には、施工の御断りをさせて頂くことも今後はございます・・・
側面に至っても、ここまで傷だらけ・・・
どうしてあれだけ程度良好だったお車が、御自身での高圧スプレー洗車1回のみでこうなってしまうのか?
はっきり言って、下手な中古車より程度は悪い・・・
実は、この間に1か月点検でディーラーにお出しになっていたとか。
理由はこれですね・・・
手洗いで付く深い線傷と、洗車機による一定方向への線傷が折り重なっています。
こうなってしまった原因はいくつか想像されます。
確実ではありませんが、大体このようなシナリオが予想されます。
ここで問題なのは、ディーラーでしょうか?
それともオーナーでしょうか?
私個人の感想としては、ディーラーにも責任は当然ありますが、問題はオーナー側でしょう。
というのは、おそらくこの洗車工程はディーラーでは日常的に行われていることで、このような事が起こりえることに対してのディーラー側の問題意識はほとんどないと思われます。
これ自体問題ではありますが、ディーラーなんてその程度のものです・・・
ディーラーで傷入れをされることを防ぐには、まず洗車しての持込みをすることにより、
整備前の事前洗車をする必要がない状態で持ち込むことです!
更に、整備後の洗車も避けるために、
“洗車不要”とか“洗車禁止”もしくは“ボディタッチ厳禁”などと、不用意に洗車されることや車に触られることを避けるために、ご自身でフロントガラス等に張り紙をしておくことです。
営業マンやサービスフロントなどで、口頭で伝えた程度ではだめです・・・
実際、このような口頭伝達で、社内伝達がされておらず、
傷だらけにされて帰ってきてしまわれた弊社お客様は多くいらっしゃいますから・・・
ディーラーなら!
ではなく、ディーラーだからこそ信用できない・・・
と言う、意識変換が必要です!
傷量深さともに、
とても01ライト・ソフト磨きコースの範疇ではありませんが、何とか見れるレベルまでには到達することができましたが、オーナー様の納得とは別の話として、
施工者としては満足には程遠い・・・
今回のような新車でありながら、というパターンが一番施行していても気が滅入ります。
確かに施工前と比較すれば、雲泥の差はありますがそういう問題ではなく、せっかく施工いただいているのですから、新車の段階は超越した仕上がりにできて初めて施行者としては満足感が得られる。
予算の問題は個々の事情でしょうがありませんが、
それに合わせたコース設定にするための事前点検が出来なかったことが悔やまれます・・・
リアハッチは特にすごいことになってしまっております。
北陸地方に旅行に行かれ、降雪により相当の汚れ方のまま車庫に入れておいたら、お父様が新車なので汚れていてかわいそうというお気持ちで、
既に乾いて白くなっている汚れを乾いたタオルのようなもので乾拭きをしてしまわれたとか・・・
ガンガンにくまなく深い傷が入ってしまっています。
これでも、磨き終了後です。
01ライト・ソフト磨きコースでは、ほとんど磨き前の状態から変化は感じられません・・・
これを傷が見えないレベルまで回復させるには、03スタンダード磨きコースが必要でしょう。
10μ近い研磨が必要という事です。
お父様も悪意でなされたことでは無いですので、オーナー様も多少は文句は言われたそうですが、怒るまではなされず我慢されたそうです!
中には、親子であっても賠償話にまでなられる方すらいらっしゃいますから、
日ごろの親子関係が良好なのでしょうねー
その際にガツリと爪が引っ掛かるレベルで入れられてしまった、リアガラス下のPP素材の傷。
これは更に目立ちます・・・
「これはちょっと我慢ならない・・・」
とのことで、部分傷取り磨きの“スポット磨き”のご依頼を頂きました!
場所がPP素材ですから、膜厚計を使用しての傷追いができませんので、感だけで磨かざろうえません・・・
1回のスポット磨きで大体3~5μの研磨と予想して、
4回繰り返しましたがこれで12~20μの研磨がなされてる予想になります。
前述したように膜厚計使用不能箇所ですので、この予想研磨量を確かめるすべがありませんので、これ以上は塗装を剥ぐ覚悟が必要となりますので、ここで作業は終了いたしました。
傷の長さは約1/3位が残り、その残った部分もかなり浅い傷にはなりましたが、
残念ながら完全除去には至りませんでした・・・
バンパーも含め、塗装下地素材が樹脂などの場合は膜厚計使用ができませんので、残存膜厚確認が不能の為、限界まで磨きこむことができませんので、
このような素材部分の傷入れは特に洗車等では注意して頂く必要があります。
オーナー様は、今後この部分に“ブラックカーボンフィルム”の貼り付けを検討されるとのことでしたので、その際にはまたご相談いただくこことなっております。
01ライト・ソフト磨きコースでは、基準研磨量は2μしかありませんので、
スクラッチ傷程度はある程度処理できますが、
はっきり線傷と認識できるような傷には全く歯が立ちません・・・
それでも、施工前の傷量の状態からすれば、驚異的回復をしたとは言えます!
但し、納車から1か月しか経過していないことを考えると、やはりこの程度での仕上がりには、非常に後ろ髪をひかれる思いです・・・
TOYOTA トヨタ ハリアー エレガンス(ZSU65W) コーティング終了
繰り返しにはなりますが、今回の施工は非常に残念です・・・
洗車さえしてきていただいており、施工前立会い点検時に傷の状態を考量して、事前にお決めいただいていた内容設定を変更できていれば、予算の問題に難はありますが、
納車前よりは確実に良い状態まで持ち込めたはずです。
今回依頼いただいたコーティング剤は、ここのところ一寸オーダーが少なめだった
“G’ZOXハイドロフィニッシュ”です!
このコーティング剤、大手メーカーのソフト99製ですので弊社コーティングラインナップの中ではハイモースコートとこのコーティングのみ、メーカーブランドコーティング剤となります。
弊社が他店様のように、ブランド品をほとんど取り扱わないのには理由があります。
それは、ブランド商品=良質品
ではないからです・・・
つまり、ブランドコーティング剤の場合は、メーカーが販売対象店舗が広く取れることが重要視され、施工の簡易性が優先されてるものがほとんどで、
本来のコーティング自体の性能や耐久性などは2次的ものとなってしまっているものが大半以上を占めています。
そのかなでも、このG’ZOXハイドロフィニッシュは弊社オリジナルブランドコーティング並みのオリジナル性を持ち、且つ性能面でも遜色がないため採用いたしております!
ここのところG’ZOXハイドロフィニッシュのご依頼が少なかった理由は、
半年ごとのセルフメンテナンスが基本的には推奨されているため、DIY自体に抵抗感がない方や、洗車環境的に可能な方が少なかったためです。
但し、この条件がクリアーできる方には、このG’ZOXハイドロフィニッシュは、
シリカ膜自体の耐久性能も高く、且つセルフメインテナンスを継続して頂くことで、
施工直後の非常に強い疎水・滑水を持続させることが可能となりますので、メリットも大きいです!
しかも艶感も非常にすっきりした且つ滑らかな艶を作り出しますし、このお車のような微妙な濃色ブラキッシュレッドマイカのようなお色でも、
きれいな塗装色をきちんと表現することが可能です!
塗料本来の持つ質感・色味変化が非常に少ないコーティング剤です。
但し、このコーティングはトップコートに疎水・滑水強化のためのトップコート剤を施行しますので、レジントップコート・コクーンの併用はできません・・・
今回の施工は、お持込時予想外の傷付を起こしてしまわれていたことと、未洗車であったための確認不能が、施工に大きな影響を及ぼしてしまいましたが、これをいい勉強に今後弊社ならずとも、お車のお持込みをなさる際には、できるだけきれいな状態でのお持込みをなされるようにしてください。
また、ディーラーでの傷入れを防ぐためにも、口頭伝達だけではなく、“洗うな” “触るな”表示もするほうが良いでしょう。
この度は、お引き取り時間の変更にも快く応じて頂き、大変助かりました。
カーボンフィルム等の作業は、またおいおいご相談ください。
この度は、ありがとうございました。
会員クラス:準会員登録
車両クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=G’ZOXハイドロフィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01ライト・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・超軽度の傷取り艶出し磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×リアハッチ1区画)
オプション施工2=ステッカー剥し(リアガラス×2枚)
オプション施工3=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所・リアホイールアーチ前面×2か所)
物販1=ハイドロフィニッシュ専用メインテナンスBOX
物販2=超特大吸水拭き上げクロス
施工料金:193.671円税込(代車使用無し割引-5%・濃色車割増磨きランク2+15%・耐擦り塗装割増磨き+20% 適応・物販含む)
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