2015年03月08日公開|メルセデスベンツ
昨年旦那様のお車を施行させて頂いております、会員様の奥さまのお車ですが、残念ながら今回は会員様の割引が適応できません・・・
というのは、奥様のこのお車、奥様が代表を務められる会社名義のお車で、旦那様は代表権をお持ちではありません。
この様な場合は残念ながら、会員割引適応外となってしまい、顧客台帳は別登録となってしまいます。
会員割引がご本人以外で適応可能な場合は、
となります。
ちょっとややこしいかもしれませんが、ドミノ倒し的会員割引になることや、公平性維持の為、この適応は厳密に行わさせて頂いております!
ですので、今回はご紹介割引のみの適応となってしまいましたが、ご了承いただきありがとうございました。
ベンツの中ではエントリーモデルのAクラスですが、その中でも一番スタンダードな180ですが、価格も200万円台に抑えられていますので、シート素材にレザーは使用されておりませんが、個人的にはサイドサポートに合皮など使わず、
すべてファブリックにしていただきたい!
というのは、ベンツのファブリックは他社ドイツメーカーの物に比べ明らかに質感耐久性とも優れています!
コストダウンされずに、昔並みの作りが今でもなされていればの話ですが・・・
そこら辺まで、品質落としているようでしたら、すでにベンツの意味は失せてしまっていると言えるでしょう。
先代のAクラスに比べればかなり見れる内装にはなりましたが、
逆にベンツらしさは失われている・・・
と、感じてしまいます。
エアー吹き出し口のプラメッキやスイッチパネル周りのプラメッキなど、パッと見はおしゃれになったと感じる向きもありますが、私から見るとチャラケているだけ・・・
ベンツらしさの重厚感がみじんも感じられません。
そのおかげか、記録的に販売台数を伸ばしているのは皮肉なものです。
このような傾向は、ベンツという車自体に魅力を感じているのではなく、
ベンツというブランドの憧れから購入されてる方が増えているのを表していると感じます。
が・・・
この様な購買層により販売台数を伸ばしても、
過去のボルボのように一過性でリピートされずに逆に大幅な落ち込みをするような?
本来ベンツという車は、大衆車ではないですから、万人受けするスタンスで作るべき車ではなく、幾ら価格は大衆車価格であってもベンツの価値をわかる方に対して、
望まれる品質で作るべきでしょう。
ちなみに、旦那様はすでに数台のベンツを乗り継がれていて、現在も124にお乗りですので、最近のはやりでベンツを選択されているわけではありません!
まだ新車購入から2年未満で、購入時にヤナセオリジナルのミラーフィニッシュを施行されていますが、コーティング自体の機能である親水性はまだかなり残存していますが、コーティングの構成素材がほぼ有機質ですので、
紫外線劣化による曇感はかなり進んできています・・・
この様な所謂ガラス系と言われるコーティングは、有機物混入割合が高いため、
比較的強い機能性や滑らかな艶感を作り出しますが、
劣化進行でのこれらの下降の仕方は急速に進行してしまいます。
その為、このミラーフィニッシュも基本的には1年ごとの再施工が推奨されております。
「そんな短期サイクルでは価値がない・・・」
と思われるかとも多いでしょうが、ディーラー系で採用されているコーティングのほとんどは、
保証書上は3年とか5年とか謳われておりますが、
定期メインテナンスを受けることによる保証継承になっていて、
実際にはコーティング自体の残存価値は1年程度のものがほとんどです。
まさか?
と思われる方は、メインテナンスを受けずに2年経過させてみれば、ほとんどのこの手のコーティングは機能喪失して触感もガラス残存性は感じられなくなっているでしょう・・・
それに比べれば、このミラーフィニッシュは1年しか保証されていませんが、
ノーメインテナンスでも確実に2年くらいは機能存在できますので、
保証期間がまやかしでない分良いコーティング剤と言えるでしょう!
それと、施工方法にヤナセと他社ディーラーとの大きな違いがあり、磨きの下処理の施工基準や脱脂方法の違いによる、コーティング剤の密着性の差が出てきていることも大きな要因となっています。
然し、そのようなこととは関係なく、このお車もやはり鉄粉のかなり激しい餌食となってしまっております・・・
期間的にみるとかなり鉄粉の付着量は多いと言えます。
地域性による付着量の差は当然ありますが、
このように大量の付着を促進してしまうのは洗車の方法も大きな要因の一つです。
比較的、ご自宅での手洗い洗車の方のほうが付着は多いことが目立ちます。
どうしても、洗車頻度は手洗いの場合少なくなりがちですし、自宅では高圧スプレーをお持ちでない場合が多いでしょう。
つまり、付着した鉄粉を初期の段階で洗い落とすことが出来ずに蓄積させやすい・・・
それに比べ、洗車場で高圧スプレーを頻繁に使用されている方や、洗車機で頻繁に洗われている方は比較的付着量が少ない!
これは、高圧スプレーの場合圧力で付着初期の鉄粉であれば飛ばすことが可能ですし、
洗車機の場合は一定の摩擦力で手洗いよりは多い摩擦回数のおかげで、付着鉄粉が除去されやすくなります。
洗車の方法は、一長一短で使用頻度や管理環境や洗車頻度などにもより適正な方法は変わってきますし、特に手洗いの場合はその技術や洗車環境・道具によって大きな差が生まれてしまいますので、個々によりどのような洗車が一番適しているのかは判断が変わってきます。
さて、あなたの洗車方法は、本当に車のためになる方法を行われているのでしょうか?
多くのお客様のお車を見る中で、大半のオーナー様は勘違い洗車をされてる・・・
少なくとも、断言できるのは、GSでの手洗い洗車は車を傷めているだけなことは確実。
考え方の違いはあるかもしれませんが、私ならGSで洗車するなら洗車機しか選択肢はありません!
ベンツ伝統のポーラーシルバー、いわゆるベンツのレーシングカーを象徴するのがシルバーのボデイ色ですが、こうなった逸話は意外な話ではあります。
第二次大戦前の現在でいうところのF1レースにおいて、車体重量違反により出走が出来なくなってしまうのを避けるために、塗装をはがしアルミ地にして出走したところ優勝!
これよりシルバー・アローとして、ベンツのスポーツカーやレーシングカーを象徴する色となったそうですが、その当時の逸話を知ってか知らずか、
今でも他社に比べ圧倒的にシルバーを選ばれるオーナー様が多いです。
国産車ですと、シルバー系のボディ色は“爺臭い”的に敬遠されがちですが、ベンツにおいてはこのような逸話とは関係なく、爺臭さは微塵も感じさせません!
これ、塗装色の微妙な配合の違いもあるでしょうが、ボディデザインの微妙な違いも相当影響しているでしょう。
どのシルバーも比較的同じ特性を持っておりますが、
他色に比べ傷が見えにくく且つ汚れも目立ちにくいのは、シルバーボディの大きな利点でしょう!
とはいえ、実際お車を拝見してみると、
照明を当ててしまうとかなりの傷に覆われてはいます・・・
然し、これ弊社のお客様方のお車と比較しての話で、
一般的なお車と比較すれば傷は少ないでしょう!
今回、施工内容はお車を拝見する前に決定しておかなければならない事情があり、事前に見込みで施工内容を決定しておりましたが、女性がお乗りであることと、社用車として毎日お使いとのことで、“02スタンダード磨きコース”と設定しておきました。
が、現車拝見して正解と言える選択でした!
露天駐車車両ではありますが、
洗車時の拭き上げ遅れによる水染みは玉としては残っていませんが、コーティング被膜全体に斑まではないですが曇りのようになり、クリアーまで到達している感じです・・・
それと、傷量的にも丁度適正な研磨程度だったようです!
但し、→↑に写し出されているような集中してある線傷の束・・・
ボンネットに似たようなレベルで3か所ほど存在していますが、
これは今回の磨きでは100%除去は不能。
スポット磨きが必要ですが、先にも記述したように内容決定がなされてしまっているために、追加でスポット磨きを行って除去、
という訳にはまいりませんので目をつぶるしかありません・・・
この傷、鳥糞か虫糞など、
放置することで強固に附着した汚れを無理やり擦り落そうとしたことから付いてしまったものでしょう・・・
特に鳥糞の場合は、糞の中に砂や砂利が含まれていますので、強引に擦り落そうとすれば、
砂や砂利を擦り込んでいることと同じ行為となってしまいます。
やってしまわれましたねー
という感じ・・・
ルーフにもがっり横方向に端から端までレベルで3本ほど深い線傷が・・・
然し、オーナー様は、
「この傷全く心当たりないんだよねー」
とのことでしたが、
傷の状態から判断して、積雪時にスキージーのようなもので雪下ろしをされて付けられたのは確実・・・
恐らく、スキージーのラバーに氷が付着していたか、ラバー自体が相当傷んでいたのではないか?
と、思われます。
中には、雪かき用スコップでルーフの雪下ろししてしまう方までいらっしゃいますからねー
逆にこのように人為的に雪を下すより、積雪前の状態で車が汚れていない場合は、
走行中の自然落下のほうが傷は入らないかも?
但し、落下した雪で視界を遮られて事故につながる可能性もありますから、危険です・・・
私も過去に、たばこ吸うためにサンルーフをチルトしていて急ブレーキを踏んでしまい、その勢いでルーフの雪が総て車内になだれ落ちてきたことがあり、前は見えなくなるは、車内は雪だらけになるは、当然服はびしょ濡れとなってしまったことがありました・・・
これは、究極の馬鹿と言える行為です。
やはり、この傷もボンネットの傷と同じで、通常磨きの範疇では除去は不能・・・
スポット磨きが必要ですが、追加施工は無しですので、スルーとなってしまいます。
側面もそれなりに傷は入っていますが、
手洗い洗車オンリーとしては少ない方でしょう!
ボンネットやルーフのようなガッツリの傷がないのも救いです。
仮に洗車を洗車機で行われていたとしたら、
このように、
写真で見えるようなレベルの傷はほとんどつきませんが、
細かな傷は多くはいります、その結果艶は引けて見える可能性は高まります。
但し、その場合は磨きは01スタンダード磨きコースでも対応可能ですから、その選択は微妙なところではあるでしょう?
上記した状態から、02スタンダード磨きコースにしていたおかげで、傷の処理は完璧!
やはり思うのは、手洗いの良し悪し?
ボンネットの鳥糞を強引に擦り取ってつけてしまった傷はやはり全く駄目・・・
却って周りの状態がよくなってしまい、曇りもなくなったので磨き取れない傷が目立つようになったかも?
予算さえご都合が付きスポット磨きを行う事が出来れば、この様な傷残りもしないで仕上げることが可能だったことが心残りです・・・
結局は、正しい管理方法やトラブル対処の方法を間違えている(不注意)ことから、このようなことになってきていますので、今まで御自身では当たり前の方法と思っていたことも、本当にそれでいいのか?
実は傷めているだけではないのか?
等、思い込みから一歩踏み出して考えてみたほうが良いでしょう。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ A180(176042)
コーティング終了
深いダメージ部分は残ったままとなってしまったのは心残りではありますが、
全体的印象からすれば完全リセットされたと言ってもいいでしょう!
お引き取りに見合えられた際のご感想も、
「また新車になったようで嬉しい!」
と、ご夫婦ともに御満足いただけたようです。
今回施工のコーティング剤は、旦那様のベンツで施工いたしました、
“G’ZOXハイドロフィニッシュ”ですが、今回もご指定いただきましたのは、
使用感想が良好だったのでしょう!
このお車は新車時ヤナセのミラーフィニッシュ(親水性)を施行されていますので、今回施工のハイドロフィニッシュの疎水・滑水との機能性の違いはどのようにお感じになられるのか?
私の予想では、雨天の時の印象は確実にこのハイドロフィニッシュのほうに好感をもたれると思います。
やはり水がベターとなるよりは、弾かれている方が見た感じは良いですからねー
但し、同じ弾きでも、撥水と違い水滴がまとまり川のように流れてくれるので、
水染みができにくいのが疎水・滑水の利点ですので、そこの価値にも気がついて頂けることでしょう。
但し、ハイドロフィニッシュは完全な一膜性コーティングではなく、トップコートにより強い疎水・滑水を実現していますので、施工初期は非常に強い機能性を示しますが、
機能低下曲線が強いのも特徴です・・・
その為、専用のメインテナンスキットが別売とはなりますが用意されていて、
基本的にはセルフメインテナンスにて機能復活できるようになっています。
本来は、
メーカー的には1年ごとの有償メインテナンスにて5年間までの保証継承が可能という事に設定されておりますが、弊社ではこの巷のほとんどのコーティングで縛りとしている、
有償メインテナンスに疑問を持っていますので、弊社におけるハイドロフィニッシュには、
この有償メインテナンスの縛りは設定しておりません!
つまり機能性保持はオーナー様のセルフメンテにお任せしておりますので、機能性保持がご希望であればセルフメインテナンスを行っていただき、無機能化しても気になさらないようでしたら洗車のみの管理でも構いません。
但し、機能低下が顕著になった場合には、水染み付着のリスクは増大してきますので、
そこは自己責任となります・・・
当然セルフメインテナンス以外で、弊社においてメインテナンスを行うことも可能ですが、この場合は有償とはなってしまいます。
この度は、奥様の施工を頂きましてありがとうございました。
御帰りの際のお話に出た、ポルシェのご購入の件ですが、実現できるといいですね。
その際には是非、弊社ツーリングクラブ主催ツーリングにご参加ください。
いい人ばかりの集まりですので、そこは気兼ねなく御参加いただけるとは思いますが、走り・行動の非常識性に関しては目をおつぶり頂く必要は有るかもしれませんが。
夢の実現をお祈りいたしております。
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=G’ZOXハイドロフィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
施工料金:118.191円税込(ご紹介割引-5%・代車使用無し割引-5%・淡色車割引磨き-5%・輸入車割増+10% 適応)
メーカー別
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