2015年04月13日公開|トヨタ
超お得意様の、プレミアム会員様です!
入れ替わりの施工で、ほとんどこの1か月間毎週お会い致しておりますが、本体施工ではこのお車が最後。
あと1台月末に鉄粉クリーニングを行ううお車で、とりあえずは一段落です。
総施工回数でいうと、こちらのお客様が弊社では1~3位を争うでしょう!
今回は新車購入で200→200へのお乗換えですが、
このオーナー様なぜか202の塗装色以外は買われないし、トヨタのみです!
購入店はトヨタですので、とある粗雑販売グループとは違いますのでまだ安心ですが、とは言いましても202の塗装色でまともな車は今まで見たことが無いですので、入庫
なされるまで相当不安要素もありました・・・
後心配なのは、購入から約1週間してのご入庫ですが、
わずかこの間でも使用過程における傷入れと、洗車をなされていないか?
気がかりでした。
心配した通り傷だらけ・・・
ハッキリ言って新車とは言えないのでは?
というのが印象です。
お持込み頂いた時は洗車されて来れれたのだと思いますが、どうやらGSでの手洗い洗車・・・
お話ですと、週末に長距離走行されてもいらっしゃるようですから、納車後2回は洗われているようです。
ですので、この状態が納車時からある程度傷があったのか?
納車時は良好状態であったけれど、GS手洗い洗車で傷を入れられたのか?
は、定かではありませんが、殆どの傷は前後・上下等洗車傷の特徴がありますので、
ディーラーもしくはGSでつけられた洗車傷であることだけは間違い要りません・・・
しかも、傷だけでなく虫糞・黄砂・花粉・鉄粉などの付着物も、
納車後1週間程度としては在りえないほど付着しています・・・
附着の強固さからして、半分くらいは納車時にもあったのでは?
と思われますが、残りは自宅での露天駐車であることが理由でしょう。
ご自宅は、植栽がすごく松まであられるそうですから、
車にとっての環境的には最悪です・・・
松脂は垂れてくるし、花粉も落ちてくるし、植栽が多ければ必然的に虫も多いですから、糞も落としていく・・・
其処に持ってきて、
この色ですから乾燥が早くこれらの付着物が短時間で焼き付けられてしまう。
環境的なことが大きなデメリットとして、この202に関しては大きく影響を及ぼします。
つまり、良い程度を維持することは無理・・・
しかも、オーナー様は高齢ですので、大事にしようと御自身でも洗車をなさるそうですが、それが更なる傷入れの原因。
昔は当たり前でしたが、タオルで洗われてしまうのですから、
ゴミ噛みが無いにしても繊維の硬さだけでも、ヘアースクラッチは入ってしまいます。
等々考慮すれば、やはりこの202だけは買われないようにすることが良いのですが、好きな物は好きでしょうがないですねー
ご入庫いただいている期間中も、とある常連様数人がいらっしゃいましたが、
「この色買って、どうやって管理するの?」
「ましてやこの大きさでは、まともな洗車も無理でしょう・・・」
「確かに完璧な意匠性ならすごくかっこいいけれど、
それを持続することは100%無理でしょう?」
「それが分り切っているだけに、私にはこのような黒の車は買えないなー」
と、仰っていました。
その通りだと思います。
然し、愚痴ばかり言っていても仕方ないですから、私の仕事は磨くこと。
これだけ傷がすでについてしまっておりますので、このお車も新車割引は適応外です・・・
今回オーダーいただいた磨きコースは“01パーフェクト・ソフト磨きコース”ですが、
一寸役不足。
理想を言えば、02磨きコースが必要ですが、プレミアム会員最大値引きをしても30.000円以上高くなってしまいますから、今回はある程度予算を抑えたい意向もありましたので、施工レベル範囲内でできる限りのことはしてみます!
とはいえ、側面もすでにここまでの状態、これがまだ使用過程車で数年経過している物でしたら気が楽ですが、
さすがに新車となるとここからリセットするのがかなり気が重い・・・
丁度このお車が入庫されている期間中に、過去に弊社で施行されたアメ車のソリッドブラックの車の方から、
「コーティングに洗車すると傷が入るんだけど、なぜ?」
みたいなTELが入りましたが、この方に言わせると、
「洗車は完璧な方法で行なっているから、コーティングがおかしくないのか?」
「そもそも、ほんとに磨いたのか?」
「施工前と、施工後で傷も水染みも変化なかったぞ・・・」
と、怒鳴りまくってきますけど、弊社より納車直後は、
「傷もほとんど取れたね、水染みも完全には無くなってはいないけれど、大分目立たなくはなったし、このコーティングもすごくいいねー」
と言われていたのが、約8か月経過すると、洗車で付けた傷が総て弊社のせいにされているのにはさすがにビックリ!!!
幾ら良いコーティングを施行したとしても、
傷が入らないコーティングなど有りえませんし、
傷を入れない洗車などもっと有りえないことが、まったく理解されていない・・・
どんなに丁寧な洗車をしても、洗う=触る=傷が入る=車は傷む
この当たり前のことが、受け入れられないのか?
知らないのか?
この様な方で、しかも神経質な方がソリッドブラックの車を選べば、
そりゃー心身症のようにもなります・・・
余りに激しい怒り方ですので、コーティングメーカーや業界知人にもどう対処するべきかを尋ねてみましたが、やはり予想通り帰ってきた答えは、
「ソリッドブラックの傷入れはどうしても防ぎようはない、
気になるのであれば定期的に再施工を繰り返すしかないでしょう・・・」
とのこと。
でも、
「本当は磨いてないだろー」
とまで言われましたから、弊社では今後は一切のお付き合いはいたしません・・・
無責任・・・
と言われたとしても、クレーマー的クレームには弊社は一切応じることはいたしません!
実際に、弊社常連様でもソリッドブラックにお乗りで、意匠性にこだわられる方は、
「洗車で傷を入れずに管理することは無理・・・」
「どんな色でも傷は入っているのは当然だけど、ソリッドブラックの場合は、塗装も柔らかいし、且つどんな微細な傷でも見えてしまうのが宿命だから、
それを理解して乗るしかないねー」
と割り切られて、傷が入り我慢の限界で再施工!
という、方法を取られています。
注)塗装が柔らかいとは、メーカー関係なくメーカー内他色と比べると、
ソリッドブラックは性質上柔らかい塗装となってしまいます。
コーティングは、
コーティング下地である塗装硬度との関係でコーティング硬度が上下してしまいますので、
他色に比べ傷自体も入りやすくなる特性もあります。
この様な事すら理解していない中で、ソリッドブラックに乗られれば、
前記したような病的な発言も出てきてしまう事でしょう・・・
“無知こそ最大の悪である”とも言いますから!
この様な方とは違い、今回のオーナー様はずーっとソリ黒202ににお乗りですし、現在でも202のお車を2台所有されていますので、
ソリッドブラックの意匠性保持が不可能なことは理解されていますので、
今後は1年ごとの再施工をなさることを前提とされています!
もっとも、これを前提にするには、相当の経済力が裏付けされていらっしゃるからのことで、それが現実味のないことであられる場合は、意匠性低下を受け入れるしかないでしょう。
其れすら無理な方は、いくら好きな色であっても、買われる塗装色を変えるべきです。
実際、弊社のお客様方を見ても、管理の面倒臭さに辟易して短期で買い替えられてしまわれるか、この塗装を選んだこと自体このようなことになるのは判ってのことと、
現実を受け入れられ我慢なさるか、
こちらのお客様のように意匠性保持の為短期施行を繰り返すかと、対処パターンは3通りです。
傷のダメージ的には側面の方がトップ部よりもヘビーかと(見た目)思われましたが、
意外や磨きは側面の方が楽でした。
90%以上は除去できたでしょう!
これは洗車の際の圧力の問題で、
トップのほうが力が入りやすいですから深い傷が入りやすく、側面はゴミ噛みはしやすいですが、力が入りにくいため傷の深さが深くなりにくいのでは?
と考えれば、納得できます。
後は、素材の違いや形状の複雑さも大きな理由です。
ボンネットはスチールですが、衝突安全性の為かスチールが側面よりも薄いため柔らかい、そこに前記したように柔らかな塗装がされ、
しかも耐擦りですのでバフの研磨力が逃げてしまいます・・・
ルーフは強度を増すために波板状になっていますので、
強いプレスを掛けながら磨くと逆に凸部のリブに傷を入れてしまいますから、
優しく磨く必要があるため時間消費してしまいます・・・
この様な理由から、傷量は圧倒的に側面の方が多くても、磨きの難易度はさほどではありません。
とはいえ、やはり202は磨きたくはないですねー
仕上がり的には完璧に対して80%位の出来でしょうか?
やはり磨きコースが程度良好新車向けの01スタンダード磨きコースでは、
此処が限界点でした・・・
もっとも、私自身の技術が未熟なため、この磨きコースではこれ以上が作り出せないというレベル的な問題は当然否定はできません。
匠となれば、弊社のこのレベルの磨き内容でも更なる完璧性を作り出せるのかもしれません?
某○○プロというコーティングフランチャイズでは、技術検定を導入されているそうですので、トップランクの1級を取得されている技術者の方は、
当然これ以上の仕上がりを弊社の数分の一の時間で作り出してしまわれるのでしょうねー
既にポリッシャーやコンパウンドやバフなど、
磨きに拘わる機材などはほぼ技術限界に到達してしまい、
既存の物理原則に沿った中でのこれ以上の革新的進歩は望めないであろう?
と、メーカーサイドからは聞き及んでおります・・・
そうなると後は、磨き手の技術と知識の勝負となりますが、私の今までの経験からすると、どれだけ時間的余裕=ゆっくりした磨き=ポリッシャーの回転速度の低回転化と動かすスピードのロースピードでの、じっくり仕上げ施工に時間をさける余裕を持たせられるのか?
が、私のような未熟者には一番仕上げレベルアップには、早道のように感じます。
1日前後の磨き時間で、“鏡面仕上げ”を謳っている施工店が多く存在していますが、
私にはとても真似はできません・・・
尤も、1級技術者と私のような無級技術者との違いなのでしょうが、
その結果無級=無休となってしまうのでしょう。
この意味わかります?
TOYOTA トヨタ ランドクルーザー 200ZX ブルーノクロス
(URJ202W-GNTVK)コーティング終了
私的には、最近施工のセンチュリーの202よりは高度な仕上がりはできた!
とは思いますが、前記したように完璧な仕上がりと思えるまでには至らなかったことが、
残念であり未熟さを痛感いたしました・・・
御引き取りに見えられたお客様は、
「やっぱりすごいなー」
「大事なのはやはり磨きですよねー」
「私、信者みたいなものですから!」
等々、お褒め頂けば頂くほど、自身に納得が出来ていない為、
穴があれば入りたくなってしまいます・・・
趣味ではなく、仕事である以上どこかに妥協点を作り出さなければならないのでしょうが、どうもそこのバランス感覚に私は問題があります・・・
実際、弊社建築事業部も、
このバランス感覚のちぐはぐさから経営状態が最悪に陥らせてしまいましたから。
今、私はこれらの事業部にはほとんどタッチしていませんが、
そうなってみると経営状態が改善されてきていますので、
これも私が経営者としては素質のない証明なのでしょうねー
この経営者としての素質のなさは、父も2回事業を失敗してきていますから、
血というものなのでしょうか?
尤も理由は大違いですが・・・
それに比べ、私より遅く事業を始めた家内は、
無借金経営でコンスタントに売り上げているようですので、
やはり私にはいろいろのバランス感覚が欠如しているのでしょうねー
然し、ここまで年を取ってしまうと、いまさら考え方や性格を変えることは困難ですので、先はどうなるかは判りませんが、このまま行くしかないでしょう。
本題に戻り、今回のコーティング施工は、
前記しましたように短期施行基本的には1年ごとの施工をなされることを前提としてオーナー様はお考えですので、今までの施工ではトップエンドコーティングばかりを施工なされてきていますが、
「そのような前提であれば、スタンダードクラスでも十分でしょう!」
という事で、今回は“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”を始めて施工なされました!
お客様のご覧になられての印象は、今までトップエンドコーティングを施行し続けていらっしゃいましたが、それらと比較しても全く違和感は感じられなかったようです!
これは、弊社コーティングラインナップのほとんどの物が、
基本的には無機シリカですので、見た目での意匠性の差は性能差のように大きく差を感じられることはありません!
但し、同じ塗装で並べて比較してみれば、その差は素人でもわかるとは思いますが・・・
このオーナー様のように、1回の施工コストは落として短期で施行を繰り返す。
という御選択は、常に新車以上の意匠性を維持することができるというメリットは当然ありますが、ただし高耐久コーティングを選択なされるのとは違い、
どうしてもランニングコストは高くなってしまいます・・・
所謂、“二兎を追うもの一兎を得づ”なのです。
管理に自信のあられる方でしたら、高耐久コーティングを施行されて、必要に応じて水染みや傷などの意匠性低下要因をコーティングを残した状態でメインテナンスで対応する方法もあり、コーティング機能低下も、コーティング膜が残存している範囲であれば、
機能復活メインテナンスで対処するという方法もあります。
こちらの方が、意匠性保持とランニングコストを抑えるという事は可能ですが、
再施工に比べ施工レベルは低いですから、
意匠性改善は当然再施工には及びません・・・
これも、“二兎を追うもの一兎を得づ”という部分は避けられません。
どのような方法がベストな選択かに、絶対はありません・・・
個々の、考え方・お財布事情・保有期間・保管状態・使用頻度・管理方法等々様々な条件で変わってくるでしょう。
今まで施工車両全車に施工いただいている、
“レジントップコート・コクーンSTD”を今回もご依頼いただきました!
本来は、この時点で車庫建設が終わられているご予定でしたが、間に合わず、
その為1か月間の未使用車庫保管が無理となられたため、
当然の御依頼となりました。
更には、“スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティング”も、新車時撥水標準仕様となっているフロントサイドガラスの除く、
すべてのウインドウに対してご依頼いただきました!
先月、BMWに施工させて頂いておりますが、そのご感想は非常に良好だそうで、
「こんなに撥水がすごいとはビックリしました!」
「ワイパーほとんど使っていません。」
とのことでしたが、他の施工経験者の方々も、
「他の撥水コーティングと比較して恐ろしく高価だけれども、
この性能は他では体験できないから、価格以上の価値があるね!」
とは、多くのお客様からお褒め頂いております。
再施工率1番の価値があるのは、
施工されたオーナー様方が一番体験されたことから判られているようです!
これで、1か月以上かかり行いました本体施工は終了いたしました。
何台もの施工ご依頼ありがとうございました。
最後のメインテナンスご入庫のお車も、月内施行で終了となりますが、お時間のあられる際には、世間話でもしに立ち寄ってください。
又、ラングラーのモデファイも進行状況非常に興味ありますので、進捗状況も拝見させてください。
納車の際はあいにくの雨天でしたが、お父様にもよろしくお伝えください。
会員クラス:プレミアム会員
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース=01パーフェクト・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面超艶出し磨き)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット[フロントドア→リアドア]×ライトポリッシュ・リア基本セット+サンルーフ×鱗落し)
施工料金:225.068円税込(プレミアム会員新規施工割引-25%・代車使用無し割引-5%・ソリッド塗装割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20%・耐擦り塗装割増磨き+20% 適応)
メーカー別
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