2015年04月05日公開|ホンダ
3年前に一台施工いただいております準会員様ですが、
会員期限切れギリギリでの奥様のお車のご入庫です!
施工タイミング的にはすでに失効していますが、
お申込みいただいた時点が失効前でしたのでセーフです。
やはり価格が180万円もするお車ですので、120万円のアルトと比較すれば、
明らかに手の込んだメーターとなっています!
タコメーターも付いているし。
とは言えども、
180万円の価値はどうしても感じられない・・・
けれど多くの方々は、このようなハイグレード軽自動車を好まれる!
どうしても、私には理解不能・・・
グレードはどうか判らないですが、
ここのところの新車販売このN-BOXカスタムが一人勝ちの販売台数だとか!
やはり、センターコントロールパネル近辺の作りも、それなりに凝っていて、豪華?
な、作りとなっています。
確かに下手なコンパクトクラスよりも良い作りです!
但し、このクラスの車で長距離お出かけになられることはなく、こちらのオーナー様にしても大型1BOXをお持ちですから、お出かけの際はそちらをご使用になられ、このお車は奥様の足と付近の移動位にしかお使いになられないでしょうから、
そう考えるとちょっともったいない気もしますが・・・
もっとも私の思考パターンが貧乏性とも言えますが・・・
国産車で、軽も普通車でもやけにはやっている、
ピアノブラックトリムは使われておりません!
あれ、高級車で本物のピアノブラックウッドであればカッコイイのですが、
練プラでのピアノブラックはただ安っぽいだけ・・・
それが使われていないのは、拘りですかねー
一寸ラメ調とも思える質感ですが、微妙にキラキラ感が抑えられていますので、
品の悪さは感じさせられません!
ピアノブラックとは違い、落ち着いた印象を逆に感じさせてくれます。
新車購入からまだ2か月しか経たれていないにもかかわらず、
これだけの凄い鉄粉付着をしてしまっています・・・
↑の写真は鉄粉クリナーによるクリーニング中ですが、本来は今回行わない作業です・・・
というのは、ご依頼いただいた磨きコースは、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”の為、
01磨きコースは程度良好新車向け磨きコースとしての設定ですので、
鉄粉除去は除外されています。
が・・・
だからと言って、この状態でいきなりポリッシャーで磨くという訳にはまいりません・・・
ので、本来であれば新車割引適応の所、
そこを除外することで鉄粉クリーナー作業を行うこととなりました。
とはいえ、これだけの大量附着をしているとなると、磨きコース内での鉄粉除去は1回のクリーナー作業だけですので取り切れない可能性も大?
多少の残りや、食い込みが浅ければポリッシャー作業でも鉄粉を吐き出させることが可能ですが、それでもダメな場合は、
追加作業の“トラップ粘土ピンポイント除去”が必要となってしまいます・・・
恐れていたように、
ファーストポリッシュ後でも鉄粉は取り切れずに残ってしまっています・・・
こうなると、前記したように追加作業のトラップ粘土による、
一つ一つの鉄粉に対してピンポイントで除去をしていくこととなりますが、こ
れは1パネルに単位での追加作業追加料金が発生してしまいます。
最悪、このままの状況でスルーすることも可能ですが、それはオーナー様判断となりますので、この状況をオーナー様にお伝えしてご判断を仰ぎます。
但し、ご連絡より3時間以内にご連絡が付かない場合は、弊社判断により、
追加作業を行うか?
スルーするか?
は、決定させて頂きます!
今回は5分後くらいにはご連絡を頂き、追加作業として行う承諾を頂きましたので、ピンポイント除去を行わさせて頂きました!
ピンポイント除去が必要となった場合、1パネルあたり10か所までは無料で行いますが、
10か所を超える場合には追加料金が発生してしまいます。
今回は7パネル、左右フロントドア・左右リアドア・左右サイドロッカー・リアハッチです・・・
それ以外にも、左右フロントフェインダー・前後バンパー・左右クォーターにも鉄粉残りはありましたが、これらの場所は各々10か所以下でしたのでサービス施工です!
然し、わずか2か月でここまでなるとは・・・
確かにお住まいの地域は、比較的降雪量も多く且つ恐ろしく寒いエリアですので、今年は降雪回数も多かったですので、除雪で発生する鉄粉量も多かったことが原因でしょう。
それでも、スプレー洗車などを頻繁に行っていればここまでには至らなかったでしょうが、前記したように非常に寒いエリアで、日中でも氷点下の日が多いですので、
スプレー洗車も凍ってしまうためなかなか行うことも覚束無いという御事情もおありだったのでしょう。
こればかりは居住地環境の問題ですので、妥協するしかないでしょうねー
鉄粉の問題はありましたが、傷の状態は極上中の極上です!
あれだけの鉄粉付着がありながら、すでに洗車もそれなりの回数はされているでしょうに、
洗車傷全くありません。
これは驚異的と言えるでしょう。
膜厚も、97.8μありますし、ホンダ専用コンパウンドもありますので、
安心して且つスムーズに磨き進行はできることでしょう!
唯一傷と言える傷はこの1か所1本だけ!
いくら傷の見えにくい、プレミアムホワイト・パールⅡと言えども、傷確認用ライティングをしてくまなく傷を探しても、
本当に傷らしき傷はありません。
弊社に今までご入庫されたホンダ車では、
間違いなく一番程度は良いでしょう。
というか、ダントツです!
但し、ご入庫時の点検でルーフにピンポイント状の塗装剥離?
と思えるようなものがあり、一度ディーラーに確認に行って頂きましたら、
実は逆に附着物でした・・・
触った感じが塗装剥離のように感じてしまって物ですから、早とちりでご迷惑をおかけいたしました、すみません。
こんな時こそ、購入してあった携帯用顕微鏡で確認するべきでした・・・
その付着物は、新車保護用に今ホンダ車は保護塗装をされているそうですが、
その保護塗装の剥がし残りだったそうです。
よくよく見ると、もう一寸細かなものは20~30か所くらいは付着残りしていました・・・
これ、ホンダディーラーさんにお聞きするところによると、非常に落とすのが困難だそうです。
あるホンダディーラーさんからお聞きしたところ、
「この保護塗装を落すために黒の車は傷だらけになってしまう・・・」
とのことでしたが、このお車のディーラー様はこの状態を拝見する限り、
黒でも傷は入れずに作業可能な方法をお持ちなのかもしれませんねー
上記の傷は、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”で、
いとも簡単に処理できました!
どの新車でも、この程度の傷位でしたら、
磨き屋も楽ができ=儲かるのですがねー
残念ながら、そんなことはめったにないのが実状ですが・・・
だからこそ、それが当たり前のような新車販売体勢にあることは、
もう一寸ディーラーも真摯に改善を考えるべきことと思いますが、
根本的に傷に関しての認識が甘いですので、
傷はどのような照明(光源)であっても見えるものは傷・・・
それが新車であれば完全とは言えない・・・
と、いう認識を持つべきでしょう。
数百万円の時計を買って、目に見える傷があってもこんなもんだろー
とは、思えないでしょ!
超極上程度でしたから、磨き自体はあっという間に終了することができ、
研磨膜厚も3.3μと規定研磨厚迄磨く必要もありませんでした!
但し、これには数か月前に完成したホンダ車専用コンパウンドの功績は非常に大きい。
これが無ければ、コンパウンドの絡みに悩まされ、磨いている時間より絡みを除去している時間のほうが掛かってしまい、結果無駄に時間消費していたことでしょう。
この様な無駄な作業は、精神的にもイラつきを起こしますので、
集中力にかけ仕上がりにも影響を及ぼす可能性は高いですのが、
今回のようにスムーズな施工が可能になったことは、弊社にとっては非常に有益ですが、ひいてはお客様にとってこそメリットになると言えるでしょう!
HONDA ホンダ N-BOXカスタム GターボLパッケージ4WD(
JF2)
今回は、鉄粉の大量附着さえなければ、オーナー様のご負担も少なく済み、且つ弊社施工ももっと時間短縮できましたが、こればかりは環境上の問題ですので、致し方ないことです。
今回の御依頼のコーティングは、弊社では数年ぶりに施工する、
“マーベラス・フィニッシュ”です!
弊社のマーベラスシリーズの礎を築いたコーティングですが、その後多くのマーベラスシリーズがラインナップされることでお客様方からは、ほとんど忘れられたコーティングのようになってしまっています・・・
但し、このマーベラス・フィニッシュも弊社発売当初から一度バージョンアップし、
性能向上もいたしておりますので、古いコーティングだから旧式という訳ではなく、
年々変化する環境にも対応してきています。
このコーティングの売りはやはり価格!
それと艶の良さでしょう。
但し、このコーティングはシリカコーティングではなくシリカ系という表現が当てはまり、多重結合体(ポリマー構造)ですので、分子結合皮膜ではなく架橋結合皮膜の為、
コーティング耐久性的には2年が限界でしょう・・・
基本的には、短期施行の繰り返しを想定したコーティングとなりますが、
このお車のように短期間でも鉄粉の付着が激しいことが想定される場合は、
どのみちメインテナンスの必要性がありますので、長期耐久のものを施工するより、
このような低価格短期施行を想定したコーティングのほうが適しているかもしれません。
ここの考え方は、お客様次第です。
初期コストを抑え、繰り返し施工することで、常に新車状態に戻し得ることを優先するか?
但しランニングコストは、高くなるでしょう・・・
初期コストは高くとも、長期間再コーティングの必要がなく、コーティングを剥離することなく途中で必要なメインテナンスだけを行うか?
この方がトータルコスト低くなりますが、意匠性低下は避けられません・・・
どちらにもメリット・デメリットは存在します。
この度は、私の早合点で無駄な手間をおかけしてしまいすみませんでした。
また、追加費用が発生してしまい、家計予算も狂われてしまわれたことでしょう。
然し、お車は完璧な状態には仕上がりましたので、ご勘弁ください。
余談ですが、タイヤハウス内の泥汚れが激しかったですので、定期的にはタイヤハウス内の洗浄をして頂いた方がよいでしょう。
泥の蓄積により錆の発生が懸念されます。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ ガラス系コーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面磨き)
オプション施工=トラップ粘土ピンポイント鉄粉除去(7パネル)
施工料金:77.494円税込(準会員新規施工割引-15%・淡色車割引磨き-5% 適応)
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