2015年05月23日公開|ダイハツ
初回施工から連続2年目のメインテナンスの為の、
ご入庫を頂きました会員様です!
オーナー様は女性ですが、多分お支払いは彼氏です。
このお車の施工いつもそうですから。
やさしいですよねー
私など、家内の車の維持管理費でも負担させられるのは嫌々負担していますが、恐らくこちらの彼氏さんは率先して!
と、いう感じです。
愛がありますねー
私は無いですね・・・
見た目や肌触りではさほど鉄粉付着は無い様にかんじていましたが、いざ鉄粉クリーナーを施行してみると、
このように地面には溶けた鉄粉が紫色の液体となり滴ってきます・・・
つまり、かなり細かな鉄粉は相当量付着はしていたのでしょう?
完全露天駐車で、しかもお住まいの地域は降雪地ですので、
このくらいの鉄粉付着は1年で起こすのもしょうがないでしょう・・・
かといって、この状態を放置していれば、コーティングも酸化され続けますし、
さらには塗装までもが酸化され始めてしまいます。
つまり車はドンドン傷んでいくことになります。
今回追加ご注文いただきましたのが、ヘッドライトのメインテナンスです。
既に2年の使用過程を経ていますが、見た目的にはまだヘッドライトカバーには傷みはありませんが、2年分のヘッドライトカバーのクリアーの傷みは当然ありますので、きちんとした施工を行うためには、一度“ライトポリッシュで磨いてから施工”する必要があります!
但し、巷では磨きと称してケミカル系の溶剤で拭き上げることも行われておりますが、これは一時的にクスミを溶剤で溶かして透明感を作り出していますが、
このやり方はクリアー自体を劣化促進させてしまいますので、
すぐに今まで以上にクスミを起こしてしまいます・・・
こうなったものを改善させるためには、クリアーを全剥離するしかありませんが、問題がクリアー内部に留まっていればそれで直りますが、
場合によってはヘッドライトカバー素材であるポリカまで劣化進行している可能性も否定できません。
そうなってしまっていた場合は、後はヘッドライトユニット交換以外方法はありません・・・
弊社では、
このようなケミカルによる処置を一度でも受けている履歴があるお車については、
施工お引き受けはいたしておりません。
弊社施工後に、クスミ等が出た場合にその責任所在があいまいとなり、結果揉め事に発展しかねませんので、ご理解ご了承ください。
磨き終了後、このように耐熱アルミマスキングを施し、
“ラジカル・コーティング”を施工いたします!
バーナーの熱で関係ない部材が傷まないようにする目的と、周辺部にラジカル・コーティングが付着しないようにするための処置です。
このラジカル・コーティングは会員様に限り施工いたしております、限定施工商品ですので、
一般のお客様や新規のお客様でのご依頼は受け付けておりません・・・
その他の方法でのヘッドライトカバーへの保護措置ですと、
専用トップコーティングの施工か?
ヘッドライトカバー用プロテクションフィルムの、貼り付けとなります。
ラジカルコーティング終了後、トップコートを行います。
ラジカル・コーティングを施行した素材は、
官能基に埋め尽くされれるため、専用トップコーティングは瞬間密着及び製膜を起こすため、
架橋結合ではありますが強固なWコーティングが可能となります!
その為、コーティング層の厚さは10μを超える厚膜で形成されるため、多少なりとも軽度の飛び石に足しての防御効果もあるかも?
とはいえ、ハードタイプのプロテクションフィルムは500μありますから、耐飛び石を目的となさるのであれば、プロテクションフィルムをお勧めいたします!
コーティング及びフィルムでの保護効果は紫外線対策と、水によるクリアー劣化防止ですが、
紫外線カット率はさほど高くはありません・・・
それで効果があるの?
と、思われるかもしれませんが、
ヘッドライトカバーのクスミは紫外線と水の相乗効果で起こっていることですので、
水の浸透をフィルム及びコーティングが止めることにより相乗効果は失われますので、
劣化率は相当減少いたします!
オーナー様が非常に気にされ交換も考えられていた、ミラー取付け部の未塗装樹脂ですが、確かに相当表面劣化して黒いはずのパーツがグレーになってしまっています・・・
この様な部分は、DIYでは一般的にはアーマーオイルなどの油脂系艶出し剤をお使いになる方も多いですが、人工的なテカリになりますしべたつきも生じます、また素材の油脂分を抜き出してしまいますので、素材自体の劣化も促進してしまいます・・・
この様な弊害が無いものとしては、シリカコーティングとなりますが、通常の未塗装樹脂用シリカコーティングは素材に吸い込まれやすいうえに有機物割合も高いため、
密着や艶持続効果は良いコーティング剤でも半年くらいが限界でしょう。
弊社では、オプションでの未塗装樹脂のコーティングには、
特殊なシリカコーティングを使用しますが、どちらかというと塗料に近い密度の為吸い込みも少なく且つ2~3年程度の艶の持続も可能です!
然し、今回のこの素材は、一般的な未塗装樹脂よりも相当素材密度が粗い様で、
何回塗り込みを行っても吸い込まれてしまいます・・・
とはいえ、塗り込み前に比べれば相当黒くはなりましたが、
残念ながら私が想定するレベルまでの回復はいたしませんでした。
ですので、
追加でご依頼いただいておりましたパーツ4点の取り付け料はサービスという事で、ご勘弁ください!
今回のメインの施工である、コーティングメインテナンスですが、当初はスケールリムーバーとメインテナンス磨きを併用するオーダーでしたが、
メインテナンス磨きで水染みが除去可能であればスケールリムーバーは重複作業となってしまいますので、試し磨きを行ってみるとかなりの除去が可能だったため、
スケールリムーバー作業は無駄になりますので行わないことといたしました。
“メインテナンス磨き”とは、基本的には会員様限定施工である
“機能変換コーティング・カメレオン”を施工するための下処理となります!
非会員の方の場合は、01スパーライト・ソフト磨きコースでのご対応となります。
ただしこの様に、施工してあるコーティングを磨くのですから、磨きによりコーティング自体が失われないためには、
施工してあるコーティングが高膜厚・高硬度であることが条件となります。
このメンテナンス磨きを行うことで、
上記したように水染みや軽度のイオンデポジットクレーターの除去と、
ヘアースクラッチ程度の傷の除去を目的としています!
大体の研磨想定は1μ程度ですので、1回メインテナンス磨きを行うことで、
コーティングは1μずつ消費していくこととなります。
但し、この車の現状を拝見すると、完全露天駐車で黒ですので、
水染みの付着状況はかなり深刻な状態ですので、コーティング膜消耗によるコーティング寿命の短縮よりも、致命的になる前に水染みの除去を優先したほうが意匠性は保たれます!
メインテナンス磨き終了後の状態ですが、
8割がたの水染みは除去できましたが、
残りの2割はすでにイオンデポジットクレーターとなり、コーティングすら溶かして深いクレーター化してしまっています・・・
これまで処理するとなると、
一度コーティングを全剥離する覚悟の磨きが必要となってしまいますが、回復率を見ると、現段階ではそのまでの必要はないでしょう!
傷に関しては7割がたの回復はいたしたと思いますが、
1μ以内の研磨ですので1μ以上の深さのある傷は当然残ってしまいます・・・
昨年のご入庫時に比べると、非常にこのような傷が増えています。
通常洗車は洗車機とのことですが、付いている傷の向きがランダムなものがほとんどですので、多くは拭き上げ時に付けてしまっているものと思われます・・・
又、ルーフには左右に横断方向の非常に深い傷が目につきましたが、
これは降雪時に雪下ろしで付けてしまっているのでしょう・・・
これも、露天駐車車両ですとある程度はしょうがない部分でしょうねー
DAIHATSU ダイハツ ミラ ココア プラスX(L675S)
機能変換コーティング・カメレオン施工終了
“機能変換コーティング・カメレオン”とは、現在施工されているコーティングに対して、現状機能強化もしくは機能を変えることが可能となるトップコートです!
これはベースコートとなる現在施工済みのシリカコーティングに対して反応を起し、80%がポリマー成分ではありますが、ベースコートとの分子間結合引力が生まれることで、
ある程度の硬度と膜性を持ったトップコート層を形成いたします。
但し、あくまで主成分はポリマーですので、
長期耐久性はなく1年が効果持続期間となります。
この機能変換コーティングカメレオンも、会員様限定の施工サービスとなりますので、
非会員様への施工はお受付いたしておりませんので、ご了承ください。
又会員様であられても、弊社以外で施工済みであるお車に対しての施工は、
密着や化学反応等の検証が不明ですので、施工はお受けできませんのでご了承ください。
然し、こちらのオーナー様いまどき女性にして、ここまでお車に対してこだわりをお持ちになられるのは非常に少数派ですので、貴重な存在です!
トヨタなども躍起になり若年層の車への興味を取り戻そうという努力をし始めているようですが、興味を失わせるような車造りとラインナップにしておきながら、
いまさら感はぬぐえません・・・
モータースポーツの人気が車への興味のバロメーターと昔から言われておりますが、唯一観客動員の多いスパーGTでも、大半の観戦者は中高年で若年層は一部だそうです。
私が若かりし頃の富士グラチャンなどは全く客層は逆でしたが・・・
これは日本に限ったことでは無く、
モータスポーツの本場であるヨーロッパに関しても年々観客動員数は激減してきており、
閉鎖を余儀なくされるサーキットも増えているそうですし、
伝統ある有名レース自体も継続が危ぶまれ始めているそうです・・・
これは、車が一つのレジャーアイテムから、
レジャーを楽しむためのただの移動手段化してきたことと、
メーカー自体のポリシーの欠如によるフルラインナップ化などが拍車をかけてきたのでしょう。
販売台数確保→フルラインナップ化→メーカーコンセプト・ポリシーの希薄化→客層変化→車への価値観低下→車への興味喪失
これが総てではなく、様々な複合要因によるものでしょうが、この図式は私にはどんぴしゃです!
私からすると、このような自動車業界の流れを作り出したのはトヨタ・・・
その後を追うかのように、BMW・メルセデスベンツ・ポルシェ・VW等々、
そもそもどのようなコンセプトで車を作っていたかが判らなくなってしまったメーカーばかり。
ロールスロイスもSUVを作るようでは世も末です・・・
エンジン屋だったはずのBMWも、過給に頼った安価のエンジンづくり・・・
高級車メーカーだったはずのメルセデスも、大衆車が今やメイン車種・・・
ライトウエイトが身上のロータスも、1.000kg越えでハイパワーが主力車種化・・・
販売台数を削って、身を細くしてでもポリシーのある車しか作らないというメーカーは、
今や絶滅危惧種となってしまいました。
もう車を楽しむ時代ではないのでしょうかねー
この度もご入庫いただきまして、ありがとうございました。
また、たくさんのお土産をお持ちいただき、お心遣い感謝いたします。
が、この様なお心遣いは今後はなさらないでくださいね。
結婚は確かに一つの区切りでもあり転機でもありますが、このような時代ですからあまり社会概念も気にする必要もないでしょうから、お互いが必要と思った時でも良いでしょう。
気持ち=形式では無ないでしょうから。
雑念の無い中、真剣に検討するために写経などいかがでしょうか。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスS
施工コース:
オプション施工1=機能変換コーティング・カメレオン(親水)会員限定施工
オプション施工2=メインテナンス磨き・会員限定施工
オプション施工3=ヘッドライトカバー(ライトポリッシュ)
オプション施工4=ヘッドライトカバー(ラジカル・コーティング)会員限定施工
オプション施工5=ヘッドライトカバー(専用トップコーティングWコート)Wコートは会員限定施工
オプション施工6=樹脂クリアー(ミラーステー部左右)
オプション施工7=パーツ取付(4点)サービス施工
施工料金:70.023円税込(会員オプション割引-10% 適応)
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