2015年05月28日公開|マツダ
昨年施工させて頂きましたお車、会員様の奥さまのお車ですが、
駐車場で知り合いの方にぶつけられてしまわれました・・・
加害者側は、免許取りたてにも拘らず、車はアルファードとか?
ある意味これではぶつけてしまうのも、無理が無いでしょうねー
巷でも、このように女性の方で大型ミニバン乗られている方を良く目にしますが、正直見ていて怖い・・・
高速道路でも、女性の運転のこの手のミニバン結構飛ばしている車が多いですが、恐らく高速道路上でのミニバンの危険度すら認識もせず、大きな事に安心感を感じてか?
大きなことで気が大きくなっているのか?
後方より早い車来ても、一切お構いなしで追い越し車線を走り続ける車の多いこと・・・
自分の技術範囲内の車に乗ってほしいのと、
乗っている車の現実的性能限界レベル位は理解してほしいですねー
車種にかかわず、ミニバンでの危険回避可能限界速度は100km/h以下でしょう。
私には、ミニバンで100km/h以上の速度で走る度胸はありません。
今回の事故、事故の程度としては損傷は軽度ですが、問題はこのボディ色。
ソウルレッドプレミアムメタリックですが、作っているマツダ自身が認めているように、再塗装でまず同じ色に仕上げることはできません・・・
弊社のお客様にお聞きしたところ、販売時にディーラーマンから、
「事故等で再塗装が必要になった際、まず色が合わない塗装しかできないですが、それでもいいですか?」
と、言われたという方が複数いらっしゃいます。
幾ら人気のある色と言えども、
このようなことが前提の塗装色を作ること自体おかしい様な気がします・・・
拘って作ったのであれば、作ったものの責任として、この塗装色専用のメーカー修理工場でも作って、アフターフォローを万全にするべきでしょう!
板金塗装修理前に、保険会社のアジャスターと弊社で打ち合わせをいたしましたが、実際の損傷は右フロントフェインダーと右フロントドアですので、2パネルだけなのですが、
「この色では2パネルでは色合ってこないよなー」
「最悪、隣接するボンネット・右リアドア・右クォーター&サイドロッカー迄色暈しして、クリアー全吹きの必要があるかも?」
と、補修範囲は大事となり車体の1/3を再塗装することすら前提となってきてしまいました。
これは大事です・・・
但しこれもこれで問題で、保険が社側は其処まで大事になってもしょうがないと認めていますが、問題はこの塗装のクリアーは有色クリアーであるため、色暈しを行ったとしても、クリアーを広範囲に吹くことで更に色が合わない範囲を広げてしまうリスクが増大することです・・・
依頼先の板金塗装工場、苦心の末何とか損傷パネルである、
2パネルだけの再塗装で色を合せてきました!
肉眼での確認ではほぼ完璧と言えるでしょう。
但し、色差ライト迄持ち出してみてみると、若干再塗装パネルのほうが色が濃いかもしれません・・・
この感想は再塗装のスプレーマンにも伝えましたが、
「ただ、これで再度やり直してもこれ以上色が合う自信はないですし、施工範囲を広げることもリスク増大にしかなりませんから、これが限界でしょう・・・」
との返答で、私の予想よりは確かにきれいに仕上がっていますのでOKといたしました!
再塗装されたパネルが、右フロントフェインダーと右フロントドアですので、弊社でのコーティング再施工範囲はこれらのパネルに隣接してくる、ボンネット・フロントバンパー・右リアドア・右クォーター&サイドロッカーまで広がり、
合計6パネルの再コーティング&磨きとなります!
この写真、その隣接パネルであるボンネットですが、
前後方向に線傷がそれなりに入ってしまっていますが、恐らくこれらの傷は洗車傷ではなく、
降雪時の雪下ろしや雪滑りで付いた傷だと思われますが、結構深い傷が目につきます・・・
隣接再施工パネルは、
基本的には“01スタンダード・ソフト磨きコース”での磨き施工となります!
これにより、既存のコーティングを剥離させ、
且つ施工対象範囲外のパネルとの意匠性グラデーションの為の磨きを行い、今回の再施工部分と既存施工部分との意匠性のバランスを調整していきます。
これにより、
事故補修部分だけがきれいになってしまい浮いた感じにならないようにするための処置です!
この様な考え方は、理屈としては保険会社側も否定はしませんが、当然施工範囲が広がるために支払金額が高額となってしまいますので、保険会社によってまたは担当アジャスターによってはかなり難色を示し、揉めることもありますが、過去最終的に否定されてしまったことはありません!
というのも、前記したように理屈としては否定できないからです。
理屈が理論的であり、且つ化学的物理的につじつまが合っていることに関しては、
保険会社の勝手な理屈では否定はできないのです。
というのも、約款上ではここまでの詳細な取り決めはありませんので、
ある意味かなりグレーゾーンと言えます。
つまり、これらの考え方を認める保険会社が在るにも拘らず、それを否定する保険会社は否定するべき化学的物理的理由を示さなければなりませんが、それは無理・・・
否定する場合の理由は、
「支払金額が高額になるため・・・」
程度しか言えませんから、このような勝手な理由では、
仮に裁判までもつれ込んでも保険が社側には勝ち目がないことは明白です!
今回担当した保険会社は過去何回か弊社とお付き合いがありますし、担当して頂いたアジャスターの方も、弊社の考え方には同意してくださっておりますので、揉めるどころか交渉すら必要ありませんでした!
「必要と思われる範囲と施工方法で行ってください!」
との、ことでした。
この様に、再塗装されたてのパネルには、それなりに線傷が存在してしまっています・・・
弊社が依頼している板金塗装工場は、
私が知りえる限り長野県内では再塗装後の仕上げ磨きは一番程度が良い!
それでも、この程度の傷はついてしまっています・・・
これが例えば、ディーラー等で再塗装を行い、ディーラーコーティングで再コーティングをしたとしたら、基本的にはこの状態のまま完成!
と、なってしまいます・・・
1年はほど使用過程を経てきていますから、
当然これだけ再塗装パネルと未塗装パネルでは意匠性の差が出てきてしまっています・・・
これで再塗装パネルだけ再コーティングをしても、まさに、
「事故修理しましたー」
的に、なってしまうでしょ?
再塗装されたパネルは、既存パネルとの肌調整も多少必要ですので、隣接パネルの磨きより多少強い磨きである“01スタンダード・ハード磨きコース”にて磨き上げます!
その結果、↑↑の写真とは違い、
再塗装パネルと隣接パネルとの意匠性はバッチリ合ってきますから、違和感を感じることはありません。
これにより、弊社にいらっしゃるようなこだわりの強いオーナー様でも、
納得の頂けるコーティング補修となる訳です!
至極たまにですが、
「フル施行でなければ納得ができない・・・」
と、主張なさる方もいらっしゃいますが、これは明らかに過剰要求ですので、この様な要求に対しては弊社では保険会社交渉のご協力はいたしませんし、あくまでそのまでの要求をなされる場合には、弊社では施行自体をお引き受けすることはできません・・・・
それと、以前にもありましたが、他社施工車両での弊社保険修理に関しましては、弊社においての受け付けは一切行っておりません!
↑は隣接パネルであるボンネットの磨きを修了した状態ですが、
ご覧の通り傷は残っております・・・
前記したように、
隣接パネルの磨きは“01スタンダード・ソフト磨きコース”ですが、これはあくまで、
再塗装されたパネルと未塗装パネルとの意匠性のグラデーションの為の磨きですので、通常施工のように極力傷を除去するという事を目的とはしていません。
ですので、このような深い線傷は残ってしまいます、というか残します。
隣接パネルまで完璧に仕上げてしまうと、
そのまた隣接パネルとの意匠性が合わなくなってしまいますから・・・
MAZDA マツダ アクセラ 15S(BM5FP)補修コーティング終了
今回は、事故日がゴールでウィーク前でしたので、お預かりがゴールデンウィークをはさんでしまったため、完成まで1か月以上を要してしまいました・・・
とはいえ、これだけの時間を要して再塗装して、
「やはりあまりうまく色が合いませんでした・・・」
は通用しませんから、きっちり確認はさせて頂きましたが、この難易度の高い塗装色でここまでできていれば、ほぼ完璧な出来!
と、言えるでしょう。
まずこれだけのクオリティーでの仕上がりは、マツダの内製工場では無理でしょう・・・
というのも、過去に何回か施工車両拝見してきていますが、
率直な印象としては非常に雑且つ下手。
またそれに対して、完成検査もまともにされてはいないようでした。
一般のオーナー様方は、この様な再塗装や故障修理においては、
ディーラーが一番クオリティーが高いと思われがちですが、確かに作業は早いでしょうが、完成度が高いか?
というと、そこは期待出来ないでしょう・・・
確かに、データーは一番そろってはいるでしょうが、
問題はそれを行う作業者の経験値が低すぎます。
又、同一社内で完結してしまうため、社内での摩擦を避けるためか、
施工レベルの検査も厳しさに欠けるような印象がぬぐえません・・・
このお車、弊社作業前の洗車時に、やけにコーティング機能が低いなー
と思いましたが、お引き取り時にオーナー様に洗車方法をお聞きしてみますと、
「自分で手洗いしています!」
とのことでしたが、このコーティング洗車機洗車専用コーティングですので、
手洗いではコーティング表面に摩擦電荷が不足してしまいますので、
そのために撥水機能が弱かったようです・・・
新車施工時には、
「洗車は洗車機が多くなると思います。」
とのことで、このコーティングを選ばれたはずですが、
まだ一度も洗車機には入れたことが無いそうです。
但し、女性の手洗い洗車としては驚異的に洗車による線傷は入っておりません!
弊社のうるさ型の手洗いマニアの方より、洗車傷は少ないようです。
但し、降雪時の雪下ろしで付けてしまったような傷は結構多く、
且つかなり深いダメージレベルで付けてしまっています・・・
どうも、雪おろしは女性は荒いやり方の方が多いようです。
確かに寒いし、冷たいですからねー
今回はお預かりが長期間になってしまい、不自由をおかけいたしてしまい申し訳ございませんでした。
その分修理のクオリティーは高く仕上がっておりますので、ご勘弁ください。
せっかく洗車機専用コーティングを施行してありますので、洗車機も使ってみてください、二日後には非常に強力な撥水状態になっているはずですから。
但し、お引渡しから1か月は洗車機には入れないでくださいね。
旦那様にも、よろしくお伝えください。
PS:ゴムのフロアマット乗せるのを忘れてしまいましたので、宅急便でお送りいたします。
申し訳ございませんでした。
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(フロントバンパー・ボンネット・右フロントフェインダー・右フロントドア・右リアドア・右クォーター&サイドロッカー)
磨きコース1=01スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装隣接パネル4パネル×グラデーション磨き)
磨きコース2=01スタンダード・ハード磨きコース(再塗装パネル2パネル×気zんパネルとの肌調整磨き)
オプション施工1=鉄粉クリーナー(再塗装隣接パネル4パネル)
オプション施工2=エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(右フロントドア×ドアカップ)
外注施工=右フロントフェインダー×交換・再塗装+右フロントドア×板金塗装
施工料金:保険会社支払いの為非公開
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