2015年05月02日公開|フォルクスワーゲン
ご新規のお客様ですが、
ご予約見積もりにいらした際にお受けするかを非常に迷いました・・・
というのも、お車を見てお解りの通りフォルクスワーゲン旧デュオ(カローラ南信系)の飯田店からの購入です。
昨年よりカローラ南信系からの購入車両のご入庫は、ご辞退させて頂いております。
これにつきましては、たびたび触れては来ていますが、
販売車両の程度が余りにもひどいものが多く、お客様のご依頼いただく内容とお求めになられているクオリティーとにギャップが生じてしまい、
予算優先=クオリティー不足
クオリティー優先=追加料金発生orクオリティー到達不能
という事が、ほとんどのお車に生じてきておりました・・・
この様なことは、当然他社のお車でもありますが、
ほとんどの場合何らかのディーラー側のご対応があり、
ある程度お客様のご納得に達することができ、
料金的もしくはクオリティーにおいて不快な思いをされることを回避できていました。
然し、カローラ南信系に至っては、納車クオリティーに大きな問題がある場合でも、具体的対応がきちんとなされたことはなく、
「車両確認に来てほしい!」
という、弊社もしくはオーナー様の呼びかけにも、足を運んでくれたことは2回しかありません。
しかもこの2回とも、話し合いというレベルでではなく、完全な門前払いでした・・・
この様にディーラー側からの一切の譲歩がありませんから、現実にある問題点に関しては、
オーナー様が泣く泣く目をつぶるか?
追加料金を覚悟して、オーナー様がそれを負担なさるか?
追加料金は頂かず、弊社がその追加作業を無料施行するか?
という、選択肢しかなくなってしまいます。
追加作業分を後日ディーラーに請求をしたことが、弊社でもオーナー様からもありましたが、
お支払いをして頂けたことは1回もありません・・・
どころか、オーナー様に対して謝罪すらまともになされたことがないと聞き及んでおります。
弊社に対しては、ほとんど逆切れ状態で、
「余計なことを客に吹き込むな、首を突っ込んでくるな!」
です。
この様なことの蓄積から、カローラ南信系でのご購入車両に関しては、
施工させて頂くことで逆にお客様が不快な思いをなされる恐れが高いため、
ご辞退させて頂いておりました・・・
然し、今回こちらのお客様は、弊社のこのような基本スタンスをご承知の上相談にお越しいただきましたし、お人柄も非常に良さそうで、以前のようなディーラー側とのトラブルが発生したとしても、それもご承知の上のことと覚悟されていられるようでしたので、今回はお受けすることといたしました。
それと、今回ご購入のフォルクスワーゲンは旧ファーレンの店舗で、
従業員もファーレンの人間が多いという事もある意味弊社の安心感にはなりました。
でしたが、施工待ちの間に1度現車を見せに来られたことがございましたが、まだ1度も洗車はされていないのも拘わらず、やっぱり傷だらけ・・・
アーア、やっぱりこうなんだ・・・
という状態でしたが、オーナー様も納車時結構傷があるのはディーラーでも現認できていたそうですが、弊社の照明下でご覧になられて、
「ここまで傷があるとは思いませんでした・・・」
と、やはりなってしまいました。
いざ施工でお持込み頂き車両点検していると、右サイドロッカー最前部に有りえない大きさの物咬みがあります・・・
これ、メーカーラインで起こりえることとは思えないのですが?
もし出荷時にあったとすれば、
フォルクスワーゲン自体の検査も全くあてにならないという事になってしまいます・・・
クオリティーが低いことで有名な、アルファロメオやフィアットでもここまでの物は見たことがありませんから。
オーナー様が写真にとり、すぐにディーラーにメールで送りどう対処するのかをお聞きになられたようですが、現車確認に弊社に来るとのことでしたが、
結局2日後になりやっとディーラーからTELが弊社に入り、
結局は施工終了お引渡し時迄確認には来ませんでした・・・
2日後のTELが入った際も、
「とりあえず施工は止めてください!」
とのことで、結局はオーナー様の都合も弊社の都合も関係なく、
ディーラー側の都合だけ・・・
その都合とは、流石にここまでの塗装不良ですから、
今までのようなシカトは通りませんから再塗装はするつもりですが、弊社作業を修了してしまえば、再塗装後又弊社作業が生じますので結果出費が大きくなることを懸念しているようです。
弊社としては、先に再塗装を行うでも構いませんが、
この再塗装期間中にこのお車の予約期間は終了してしまいますので、
再塗装後の弊社施工は再予約となりますから7月中旬が最短となってしまいます。
此れもお伝えしたのですが、帰ってきた答えは、
「それはしょうがないですね!」
とのことで、まったくオーナー様のスタンスには立った答えではありません・・・
更には、弊社においても1週間分の施工予約枠が宙に浮きますから、
当然キャンセル料を頂くこととなりますが、それについても、
「そのような料金が掛かるのですか?」
と、当然の如く弊社の都合はお構いなし・・・
最終的には、弊社施工終了後再塗装を行い、再塗装部分の再コーティングとなりましたが、これに関しても当初は、
「塗装不良部分だけ施工せずに、再塗装後にコーティングしてほしい!」
との要求でしたが、これお金を払いたくないだけの理由で、何ら誠意を感じさせるものではありません・・・
今までもこのようなパターンの問題は何回もあり、数社のディーラー様との対応をしてきましたが、
このようにディーラー側の出費を減らすことが最優先で工程を提案されたことはありません。
今までのディーラーでは逆に、
「問題を簡潔にするために、施工はすべて終了させてください、その後修理を終えてから再度入庫させますので、その際修理個所の再コーティングをお願いします!」
でした。
この様な非誠意的考え方に罰が当たったのか?
ホイルガラスコーティング中にも、更に問題箇所が露呈してきてしまいました。
ホイルスポークの1本に色むらがあります・・・
ホイルは紛体塗装ですから、基本的にはこのような色むら(液だれ)的なものはできないはずですから、これは日本でのPDIで補修した結果では?
果たしてこれは交換するのか?
再度塗り直しなのか?
この対応の仕方も、ディーラー側のクレームスタンスがはっきりします。
ゴルフバリアントの中での最高峰モデルである、
Rライン専用のアルミ調スポーツペダルです!
この手のペダルでは、滑り易そうなものも多くありますが、
このペダルは滑り難そうで良いですねー
最近この手のセミATのペダル配置でよく思うのが、ヒール&トゥはしないですし、スポーツ走行時ですと左足ブレーキを使う場合、ブレーキペダルが右に寄り過ぎているためやりにくく、下半身の向きも右にひねれてしまいますので、ブレーキペダルはもう一寸左にしてもらうか、
左右スライド機能などがあればなおさら良いのですが、このようなこと感じたことないですか?
やはりこれもRライン専用スポーツシートで、ファブリックとアルカンターラのコンビシートとなっています。
シート自体のデザインはすっきりしていていいのですが、ゴルフすべての内外装に共通していることとして、
インパクトには欠けます・・・
車自体の作りとしては良いのかもしれませんが、昔から多くの方が受ける印象として、
「ゴルフは価格価値で見ると、そこまでの価値を感じさせない・・・」
という評価は多いのですが、確かに見た目評価ですとそうなるでしょう。
ゴルフという位置づけは、入門用輸入車的な捉え方が強いので、どうしても同価格帯の国産車と比較しがちですので、そうなると確かに貧素に感じてしまいます。
更に、購入者の多くは国産からの乗りかえぐみが多く、且つ初めて輸入車を購入する方の割合がフォルクスワーゲンは断トツだそうですから、自然と国産車との比較をされてしまいますので、かわいそうな気もします・・・
もう100万安ければ、正当な評価もできるのでは?
納車から2か月弱の経過ですが、
納車後洗車はされていないにも拘わらずここまで傷の覆われているのは?
恐らく納車時にもこの状態だったのでしょうが、
簡易ポリマーなどで傷を隠していたのでしょうねー
確かにソリッド塗装しかもトルネードレッドという、
ソリ黒の次に傷が見えやすい塗装ですから・・・
傷も酷いですが、それよりも問題は水染みです。
相当数がすでにイオンデポジットに進行してきています・・・
ここまでの情況は納車からのわずか2か月弱で起き始めたのではなく、
それ以前からのあったのでは?
と考える方が、自然でしょう。
但し、ここまでの極度の進行を助けた要因は2点。
まずは、納車時に施工されていたと思われる簡易ポリマー。
石油系溶剤ですから、アルキル金属基を抱き込み水染みを促進してしまいます・・・
それと、オーナー様の駐車環境。
ソリ赤で完全露天駐車は無理があります・・・
購入時に多くのお客様は、色を好みでお決めになられることが多いようですが、
これは後々の後悔に繋がります・・・
確かに嫌いな色を買う必要は有りませんが、
やはり御自身の駐車環境や管理できるレベルなどを考慮したうえで、
経年ダメージの少ないと思われる色を選択することは、ストレスなくお車を使用するためには重要です!
当然、側面もこれだけ傷に覆われています・・・
フォルクスワーゲン以外で、弊社入庫輸入車新車でここまで傷が多いのは、過去にアウディで1台あった位と記憶しています。
この様な状態の新車を出庫する際に、果たして販売側は程度の状況認識があるのか?
あるとすれば、このような状態で新車として販売することに疑問は持たないのか?
と思ってしまいますが、これが車屋さんと磨き屋の認識の相違なのですかねー
逆に認識が無いとすれば、それもそれで問題です。
過去にこのディーラー系列の幹部社員が言った言葉に、
「新車であっても、このようにライトで照らせば傷だらけに見えるのはしょうがない、そのような状態で傷を問題にする方がおかしい!」
この理屈だと、どこまでが新車の傷として問題なのかが判らないどころか、
傷自体を問題視することがナンセンスとなってしまいます・・・
点検時に傷が多く深そうなものも確認できていましたので、
ご依頼の
“01スタンダード・ソフト磨きコース”では、それなりに傷残りはしてしまう可能性はお話してありますが、傷に関してのオーナー様のお考えは、
「傷はどうせ使用していれば付いて行ってしまいますから、傷残りはしょうがないものと納得できます。」
とのことでした。
が・・・
私とすると、ちょっとそうはいってもこれでは多過ぎのように感じてしまいます。
本来車両程度的に言えば、02スタンダード・ハード磨きコースが必要です!
個々の考え方の相違はありますが、私でしたら予算内で検討するのであれば、磨きのランクを上げて、コーティングのランクを下げます。
せっかくの施工ですから、以降のことより仕上がりを重要視するのですが・・・
ボディが傷だらけですから、
当然程度良好な車でも傷の在る練プラのBピラーは傷に覆われていました・・・
輸入車は国産車に比べ移動距離・移動期間・保管期間ともに長いため、
国産車に比べるとほとんどの車が悲惨な状態になっています。
せめて、出荷時に保護フィルムを貼るなりの措置はしてほしいです。
出来る事なら、このような部分はもう一寸傷の入らない素材に変更するべきでしょう!
左リアバンパーのリアハッチとの隣接部分には、何やら塗装トラブルらしきものが・・・
丁度弊社外注先の板金塗装工場のスプレー責任者が来られたので、この部分見てもらいましたが、
「このトラブル有色部分もしくはクリアー内部でのもので、肌感も付近でまちまちなのでなんか変ですねー」
とのこと、真相は残念ながら判りません・・・
同じようにリアバンパー右側面にも、同じ感じのものがあります・・・
確信はないですが、輸送中の接触などで、日本のPDIで再塗装されたのでは?
なのですが、
フォルクスワーゲンはPDIでの作業内容はディーラーにも公表しないようですので、真偽のほどは確かめるすべは残念ながらありません・・・
傷の相対量からすれば、1/1000位までは減ったのですが、逆に塗装面自体の艶が上がったことで、
磨き残った傷が目立つようになったかもしれません・・・
水染みと思われていたものも、
半数近くが軽度のイオンデポジットクレーター化してしまっておりましたし、初めからイオンデポジットクレーターとわかっていたものも、
予想を超える浸食深さでした・・・
やはり、磨きを02スタンダード・ハード磨きコースで行う必要がありました。
それでも傷残りは多少はしたかもしれませんが、そこまですれば傷のエッジは丸められるために、光で反射を起こすことも低くなりますから、ほとんど確認不能にはなったでしょう。
イオンデポジットクレーターも、今より半分くらいまでは減らせたと思われます。
やはり、磨き手としてより良い状態まで磨きたいのが本音ですかねー
Vokswagen フォルクスワーゲン ゴルフバリアント Rライン(AUCJZ)
コーティング終了
艶感はいい感じに仕上がりましたね!
施行前は何となくパッとしない赤の印象がありましたが、
ソリッドレッドの持つきれいな赤のあざやかがいい感じです。
前記していますが、車両程度的に言えば磨きをもう1コース上が望ましく、本来であれば新車であれば適当な表現ではないですが、
リセットを完全に行ってのほうがこれから長くお乗りになられることを考えるといい選択と思えるのですが、そこは個々のお考えもありますし、当然予算というもっとも大事な条件もありますので、
私が最善=お客様にとって最善
とは、なりえません。
今回お客様が優先されたのはコーティングのグレードですが、
選ばれたのは“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”ですが、導入当初はあまり人気はありませんでしたが、ここのところの人気はうなぎ上りです!
なぜ人気が高まったのか?
等が、選ばれている理由のようです。
但し、いくら優れたコーティングで在っても、あくまで基本性能上のことですので、たまに御問合せであるような、
「コーティングをすれば、洗車はしなくていいですか?」
「これで車は汚れなくなるんですよね?」
等のように、放置していても大丈夫という訳では全くありません・・・
確かに未施工車と比べれば、明らかに汚れ方は低いですし、
塗装自体への直接ダメージは防げますが、
だからと言って放置状態を前提としたものではありません。
きちんとした管理・お手入れをなされることで、よりお車の状態を良い状態で維持でき、
意匠性低下もできる限り抑え、洗車等での手間や頻度を減らすことが可能になるという目的のものです。
此処を考え違いされている方が結構多い・・・
今回は、保管状況が完全露天駐車となりますので、
施工終了後コーティング安定期となる1か月後までに相当不安要素があるために、
“レジントップコート・コクーン”の施工もご依頼いただきました!
確かに、お持込時の水染みの多量附着の状態からすれば、
トップコート無しでの1か月間の安全管理は厳しいでしょう・・・
今回ディーラークレームでの再塗装等がありますので、施行完了と同時にディーラーで引き取りに見えられていますので、トップコートは必要ないのでは?
とも、考えることもできるかもしれませんが、納車時の状態を見る限り、ディーラーへの持ち込みをされたとしても、
その間の管理が露天放置されずにきちんと保管されると考えるのはかなり厳しいと思われますので、余計に必要と思われます。
上記したように、お引渡しはオーナー様立会いでのディーラー引き取りで、再塗装の為持ち帰られましたが、その後弊社に再塗装完了後再入庫された時の、
出来上がりのクオリティーが正直なところ非常に心配・・・
先日有ったヤナセの再塗装車両ですら、問題だらけで弊社手配で再度塗装し直しということもありましたし、このフォルクスワーゲングループに至っては、
施工不良の責任問題すら弊社になすりつけられ、無料施行を押し付けられたことすらありますので、正直再塗装が終わって持ち込まれた時の状態が怖い。
というのが、本音です。
ここでまた、再塗装でのクオリティーの問題が出てきてしまいますと、
結局はオーナー様が最終判断者となりますので、問題解決に対してディーラー側が強固な姿勢を取れば、オーナー様は又せっかく購入された新車のために、
ストレスを受けなくてはならなくなってしまいます・・・
この様なことにならないような、完全の仕上がりで再入庫してくることを願う限りです!
本来であれば、有ってはならない新車塗装トラブルが酷いものでも2か所も露見してきてしまい、オーナー様にあられては非常なショックを受けられたことは、弊社としても非常に心が痛みます。
友好関係に無い会社相手の為、直接交渉もできずに、対応をお任せせざろうえないことも申し訳なく思っております。
又、お持込時にお約束の代車がご用意できず、お預かり期間中にお乗換えにお越しいただくなど、お手間もおかけいたしまして、申し訳ございませんでした。
一応は此処で弊社の手は離れ、ディーラー対応の後再度弊社に託されることとなりますが、ちょうどタイミング的に弊社イベントにより3日間の休店日にもかかってしまうため、お時間がある程度かかってしまうと思われますが、ご容赦ください。
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(本来程度良好新車向け・軽度のダメージ除去鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=ホイルガラスコーティング(前面のみ・使用品)
施工料金:221.390円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク3+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応)
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