2015年06月10日公開|BMW
昨年施工させて頂いた会員様のお車ですが、メインテナンスの為のご入庫を頂きました!
1年でメインテナンス?
多くのコーティング専門店やディーラーなどでは、
1年毎のメインテナンスを有償義務化して、それを保証継承の条件としていますが、
弊社ではこのような義務化はございません。
その為、このお車完全露天駐車車両で且つ濃色車ですので、
水染みに関してはやはり受けるダメージは相当大きなものがありますので、
「ひどくなる前に手を打っておこう。」
という事で、今回ご入庫いただきました。
今回の御依頼のメインテナンスでは、会員様限定施工の
“リフィックス・コート”をトップコートとしてご選択いただいており、
且つ“メインテナンス磨き”もご依頼いただいておりますので、
施行前洗車において“鉄粉クリーナー”は標準施工となります!
濃色車ですので、見た目的にはほとんど鉄粉の付着は確認できませんし、手のひらで触ってみてもさほどざらつき感は感じませんが、いざ実際に鉄粉クリーナー作業を行ってみると、このようにインターロッキング上には結構な量の溶け出した鉄粉が紫色の染みとなります・・・
1年でこれですから、ほっておけばどのようになっていくかは想像に難くありません。
通勤にも使用されていますし、やはり露天駐車である環境は、
このような鉄粉の付着は避けることができません・・・
保管環境を変えない限り、この状態の緩和や問題化解決は無理です。
ヘッドライトカバーに会員様限定施工の
“ラジカル・コーティング”を施行を御依頼頂きましたので、
その下処理として“ライトポリッシュ”で磨きを掛けます!
1年しか経過はしておりませんので、脱脂のみでの施工も可能ですが、
たとえ1年と言えども1年分のダメージはクリアーが受けていることは事実ですので、
「どうせ施工するなら、きちんとした方法のほうが良い!」
とのご希望で、あえて下処理に磨きを行いました。
下処理の磨き終了後に脱脂を行い、
このように耐熱アルミマスキングを行い、ヘッドライトカバー周辺への無用なダメージやコーティングの付着を避けます。
この後、“ラジカル・コーティング”を特殊バナーを使い2クロスで2回行います!
このラジカル・コーティングは、このコート剤自体が機能性を持ったコーティングではなく、
保護機能を持つトップコートの完全密着をさせるためのベースコートもしくはバインダーとしての役割となります。
但し、膜性は有りますので、素材保護力は当然あります!
ラジカル・コーティングが終了しましたら、
“ヘッドライトカバー専用シリカコーティング”を施工いたしますが、
ラジカル・コーティング施工車両のみ“Wコート”で施工いたします!
なぜこの場合のみWコートなのか?
と言いますと、ラジカル・コーティングの場合は、
官能基によるシリカとの結合引力が絶大に発生いたしますので、
通常では無意味なWコートが、意味のあるWコートとすることができるためです。
その為10μ近い厚膜のシリカ保護膜が形成されます!
更には、ウインドウモールとBピラー部にも
“ラジカル・コーティング”の御依頼を頂きました!
この部分はあえて下処理の御依頼は無かったので、脱脂後にラジカル・コーティングを行う予定でおりましたが、
脱脂後にかなり水染みの付着が目立ったために、今回はメインテナンスでのご入庫にも拘らず、大変な高額施工となっておりましたので、
会員様ですしここはサービスで手磨きにて水染みは処理させて頂きラジカルコーティングを行いました。
やはりこの部分も、
ラジカル・コーティング施工後“専用シリカトップコーティング”を
“Wコート”にて施工いたしました!
但し、ここまでやってもこれらの部分には水染みの付着はするでしょうが、高硬度の皮膜形成がなされているために、多少擦って除去をしたとしても、
未処理の時のような傷の入り方はいたしません。
又、微粒子コンパウンドや傷取りコンパウンド等を使用したとしても、コーティングは削れて無くなるようなことは、簡単には起こりません。
つまり、DIYでのメインテナンスもかなり楽になります!
不注意で、運転席のサイドステップに傷を入れてしまわれた・・・
相当深いです。
下地まで間違いなく到達してしまっています・・・
という事で、この部分に“スポット磨き”を行いますが、
さすがに下地が出てしまっている部分は無くなりませんが、今よりは目立たなくはなるでしょう!
やっぱり残ってしまいますねー
とはいえ、大分目立たなくはなりました!
今回はこれで終わりではなく、この後サイドステップに
“エクセペル・ペイントプロテクションフィルム”を貼り込みます!
4ドアのお車ですが、基本的には後部座席はお使いになられないようですので、
フロントドアのみに施工です。
階段の様な形状の為、今回は3段に分けて貼り込みをいたしましたが、当然手間が増えるために通常の1枚貼りよりは割増にはなってしまいます・・・
強引な方法を行えば2枚貼りでも施工は可能ですが、
入り隅の部分がほぼ直角の為エアーやゲル残りをしてしまう可能性が高いため、
きれいな貼り込みが可能な3枚貼りにあえて致しました!
とそこまでは良かったのですが、ご依頼は左右フロントドアでしたのを、
私が勘違いしてしまい運転席にしか施工しておりませんでした・・・
お引渡し時にオーナー様から、
「助手席側やってないよねー」
とご指摘を受け、見積書を見直してみると、確かに私の見落としです・・・
オーナー様非常におおらかな方ですので、
「じゃあ今日はこれで帰って、明日又引き取りきます。」
と言ってくださったので、お帰りになられた後その日のうちに施工終了させました。
まだ、お住まいがお近くの方でよかったですが、遠方の方でしたら2時間ほどお待ち願うこととなってしまっておりました・・・
在ってはならない初歩的なミスでした・・・
大変申し訳ございませんでした。
やはり、露天駐車車両ですので水染みはかなりたくさんできてしまっています・・・
露天駐車=水染み
的にいつも言っていますが、根本原因は洗車から始まります。
特に、手洗いの場合で、ご自宅ではなく洗車場orGSorディーラーなどで行っている場合、多くは地下水ですがこれはいわゆるミネラルウォーターですので、
水道水や雨水に比べ非常に多くの不純物特にアルキル金属基を含んでいます。
つまり、これらでの洗車は非常に水染みができやすい水質で洗っていますので、
洗車中に乾きを起こせば簡単に初期の水染みを作ってしまいます・・・
アルキル金属基はアルキル金属基を引き寄せようとする特性がありますから、一度軽くでもアルキル金属基が付着すると、
露天駐車で雨水にさらされることで水染みを成長させてしまいます・・・
これが、あたかも露天駐車だから水染みができると錯覚してしまう理由。
ですので、このような駐車条件の場合、
一番洗車に時間がかからない洗車機で行えば、
水染みのリスクは低減します!
但し、このような高額車両で洗車機に入れるのは結構勇気は要るでしょうが・・・
という事で、今回は“メインテナンス磨き”となりますが、これはどのコーティングでも施工可能な訳ではなく、基本的には高硬度・高膜厚のコーティング剤であることと、
弊社施工車両であることが条件となります!
こちらのオーナー様は、グラスコート・アルテメットを施行されていますから、
9H・6μ以上のコーティング剤ですので当然問題はございません。
メインテナンス磨きとは、基本的には1段階の磨きで、コーティング表面を軽く研磨してあげるものですので、大体1μ程度を研磨することを想定していますが、今回は水染みというよりも軽度のイオンデポジットクレーターになってしまって、
すでにコーティングに食い込みを越しているものが全体の7割ほどに達してしまっておりましたので、この程度の磨きでは歯が立ちません・・・
そこで、これよりもちょっと強いコンパウンドを使用して、且つ2ポリッシュは行いましたので、
3μほどはコーティング膜厚消費をしているでしょうから、
残りのコーティングは3μ程度と予想されます。
つまり、来年また同じ状況に陥ってしまい、同じ内容の磨きを行ったとすると、
コーティングはほとんど失われてしまう結果となります・・・
今回、メインテナンス磨き終了後での、
水染み(イオンデポジットクレーター)残りは1~2割程度ですが、これは部分的にかなり深くダメージを受けてしまっている所ですので、100%を目指すことは現時点ではあまりお勧めはできません。
露天駐車且つ日常使用をされていますので、妥協は必要です・・・
但し、オーナー様は此処で駐車場環境を整備するご予定もあられるそうですので、今回よりもダメージは受けずらくなるでしょう!
側面の水染み付着はトップに比べかなり軽度ではありましたが、
そうはいっても通常のお車に比べれば多いような気がします・・・
特に、サイドミラー下の部分の水染みはかなりハードです。
これは、洗車の際のミラー内部やモール内部の水分を、
ブローなどできちんと切り切らずに拭き上げを修了していることで、
時間経過の中で水垂れをすることでこのようになぅてしまったのでしょう・・・
同じような理由で、
トランクの下部リアバンパー上部にもやはり頑固な水染みが多くできてしまっていました。
此処も、きっちり水分除去が出来ていないことが根本原因でしょう・・・
BMW ビーエムダブリュー M5(FV44M)リフィックス・コート終了
1m離れてみれば全くの新車です!
工場内照明(蛍光灯)で見ると、近づけば多少水染みは確認可能ですが、
紫外線率の多い自然光ですとほとんど確認はできません。
実際、施工中に見えられた他のお客様方は、皆さん新車だと勘違いされていましたから!
今回はメインテナンスの仕上げとして、トップコートをされることを前提とされていらっしゃいましたが、簡易的トップコートのカメレオンにするか?
既存コーティング自体を強化することにも繋がる、リフィックス・コートにするか?
で迷われましたが、強い膜性と強力な疎水・滑水性能に惹かれて、
“リフィックス・コート”となさりました!
このリフィックス・コートは、
基本シリカであり既存のコーティングと化学反応により架橋結合を起こします。
つまり、一体化に近い状態となります!
その際に、既存コーティングの微細傷に入り込み硬化することにより、傷をリフィックスが埋めますので、傷断面の反射が抑えられることで傷が見えずらくなります。
これは、ポリマーなどの傷隠し剤とは違い無機性のシリカで埋め込みますので、
シャンプー剤などで溶け出してしまうようなことはありませんし、
アルコールで拭いたとしても問題は起こりません。
この度は、1年メインテナンスとしては非常に高額の施工をしていただき、ありがとうございました。
にも拘らず、施行忘れ等してしまい大変申し訳ございませんでした。
月末の新車施工では、このようなことのないよう気を付けます。
また秋のツーリングご都合がおつきになられるようでしたら、ぜひご参加ください。
ただし今回は、ほぼ下道での往復工程ですのでかなりきついとは思いますが。
その分、栄養補給を兼て高級ステーキや仙台牛タン、更には昼食にはジンギスカン等を企画していますので、食に関しては今までで一番豪華になっております。
かなりメタボリックではありますが。
ご検討ください。
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=リフィックス・コート(既存コーティングメインテナンス専用・会員様限定)
磨きコース=メインテナンス磨き(既存コーティングメインテナンス)
オプション施工1=ヘッドライトカバー(ライトポリッシュ×ラジカル・コーティング×専用トップコートWコート・会員様限定施工セット)
オプション施工2=ウインドウモール(ラジカル・コーティング×専用トップコートWコート・会員様限定施工セット)
オプション施工3=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(サイドステップ×フロント2か所・3段施行)
オプション施工4=スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×脱脂のみ・会員様限定施工)
オプション施工5=部分傷取り磨き(スポット磨き×右フロントサイドステップ1区画)
施工料金:222.510円税込(会員様オプション割引-10% 適応)
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