2015年06月20日公開|ルノー
愛知県よりお越しいただいた会員様ですが、2014年にワールドプレミアされ日本ではまだ正規販売されていないトゥンゴⅢを、並行輸入で購入されました!
外観上は特に大きな特徴がある訳ではありませんが、この新型トゥンゴが世界中から注目を浴びているのは、
なんとエンジンはリアに配置され駆動方式も後輪駆動、
つまり“RR”です!
ボンネット下にはつまりエンジンは無く、ラジエターなどが配置されているだけですが、
ポルシェの様なトランク機能はありません・・・
この様なコンパクトクラスで後輪駆動は現代ではほとんどなくFFばかりという事からすると、歓迎すべき変化とも言えますが、
ポルシャでさえ設計限界に達していると言われるRRには、まだ光明が残されているのでしょうか?
また、ポルシェのように隔絶されたスペースにエンジンが乗っているわけではなく、リアトランクスペースの下にエンジンがありますから、騒音や事故時の安全性などはどうなのでしょう?
スタイリングはこのRRというレイアウトと比較してみると、
あまりパッとした感じはなく国産車のようにも見えてしまいます・・・
事実、お預かり期間中にいらしたお客様は、ずーっと新型マーチだと思っていたようです。
が、私はマーチ自体を見たことが無いので判りません。
私にはどちらかというと、フィアット500に似ている。
とう印象です、全体の丸み感だけのことですが。
内装もやはりフィアット500に似ているなー
と、いう印象はぬぐえません。
何がどう似ているというのではありませんが、なんとなく初見で受けるイメージです。
このお車の場合、基本は黒と白でビビットさは無いのですが、なぜか派手さを感じてしまいます・・・
細かなデザインの積み重ねから受ける印象なのですかねー
このスイッチの少なさは圧巻です!
ここまで省略できれば、すごい。
先日海外の車番組で、新型のヒュンダイを取り上げていましたが、
なんとステアリングにあるスイッチだけでも18個・・・
この様なセンタースイッチパネルなど、航空機ですか?
というくらいのスイッチ量でしたが、あれでは子供のおもちゃのようです・・・
車の必要機能など知れたものですから、使いやすく集約して極力シンプルな、
このお車の様なレベルのほうが絶対良いでしょう!
シートのカラーデザインはかなり良いです!
但し、座面の形はやはりフィアット500を連想してしまいます・・・
然し、価格が200万円位という視点から見ると、
国産車ほどコストダウンを感じさせないところは、さすがセンスのフランス車と言ったところでしょう。
ルノーの中では、一番の小型車になるのでしょうが、
それでもこれだけ個性的な演出がされているのは、車に対しての評価が一番厳しい欧州ならではではないでしょうか。
前に施工させて頂いたクリオでもご依頼いただきましたが、
今回も“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”
のドアカップへの施工をご依頼いただきました!
このお車はこのようなドアカップ&ハンドル形状ですので、
2枚に分けての貼り込みとなりますが、1枚分の料金で施工させて頂きました。
エクセペルフィルムに関しては、会員様であっても割引対象外ですので、
その分のささやかなサービスです!
新規のお客様の場合は、このような2枚貼りは1.5倍の料金となります。
このお車、他車と比較した場合非常に未塗装樹脂が多い。
2~3倍くらいの面積を占めています・・・
つまりこれだけ多くの面積を占める未塗装樹脂が白ボケし始めると、
一気に車全体の意匠性は古臭くなってしまうでしょう・・・
その為、今回はこのような未塗装樹脂部分をボディコーティングで簡易的にコーティングするんではなく、専用の高耐久コーティングをお望みになられたため、
オプションの“樹脂クリアー”を施工いたしました!
黒光り度では、他の簡易的樹脂コーティング剤とさほど違いは無いでしょうが、
耐久性(密着性)に関しては、6倍程度の耐久性を持つでしょう!
トップ部分の程度は極上です!
このお車はフロント周りはすべてPPですので、膜厚はルーフですが、
136μあります。
車格からすると現在の欧州の膜厚よりも20~30μほど厚めですが、厚い理由はソリッドカラーだから?
というよりも、ライン自体の作りの問題でしょう。
ご入庫時、オーナー様が気になされていたのは新車にもかかわず,
それなりに鉄粉が付着してしまっていること?
理由は、生産地がスロベニアとのことで、
並行車ですので一度本国フランスまで鉄道にて輸送されてるらしいので、その間に鉄粉を浴びてしまうらしい・・・
おおよそ1.500km位はありますからそれも仕方ないでしょう。
そしてその鉄粉を除去したいとのことで、傷の程度や色からすれば01ライト・ソフト磨きコースでも可能でしたが、より確実に鉄粉を除去するために
“01スタンダード・ソフト磨きコース”といたしました!
この部分に目立つ、鉄粉なのか?
物咬みなのか?
というようなものがあり、出来るだけ目立たないようにするために、ちょっと頑張ってみました!
塗料自体は国産車ほど柔らかくは無いですが、ドイツ車ほど硬くもない。
欧州車用コンパウンドを使用するか?
国産車用コンパウンドを使用するか?
迷うところですが、欧州車用の一番研磨力の弱いファーストポリッシュ用で磨いてみました。
気になった付着物は除去できたのですが、
除去後にピンホールになってしまっています・・・
相当深く鉄粉が食い込んでいたのか?
有色部分からの物咬みだったのか?
は、判りませんがあれば気になりますし、除去すればこうなってしまう・・・
これ以上何もないといいのですが!
このお車で一番目立った線傷ですが、右リアドアに1本縦にバッサリ入ってしまっています・・・
これは残るかな?
と思いましたが、完全除去できました!
01スタンダード・ソフト磨きコースにして頂いていたおかげです。
リアバンパーに点々と塗装異常個所が散在しています・・・
同じような状態がフロントバンパーにも見られます。
触ってみると多少のざらつき感がありますが、
これは鉄粉ではなくクリアーミストのようです・・・
というのは、シンナーで拭いてみるとざらつき感は除去できたからです。
然し、光の当たる角度によってはメタリックのような反射を起こす部分がありますが、ソリッドですからそんな反射をすることは有りえない・・・
顕微鏡で見てみると、1~2mmほどの半円を描いています。
という事は、ダブルアクションポリッシャーの叩き傷。
恐らく、ラインで何らかの理由でクリアーミストが付着し、それに気づいて除去しようとダブルアクションポリッシャーを使用したのでしょうが、
完全除去までは行かず且つポリッシャー傷を入れてしまったのでしょう。
これも予測の域ですが、いま欧州メーカーはかなり東欧やバルカン地域の新興国に新工場を建てたり、現地企業に生産委託をしているようですが、
やはり政情不安定な地域ですから本国ほどの設備投資はできないでしょうし、
西欧人よりも勤勉な性格と言っても、
まだまだクォリティーに関しては熟練不足なのでは無いでしょうか?
一つの例として、メルセデスベンツのホイルは車種に関係なく、
ドイツ本国生産品と東欧生産品が混在していますが、
明らかに本国生産品のほうがクオリティーは高いです。
ダブルアクションポリッシャーでつけられてしまった叩き傷は、特にこのようなPP素材では深くはいってしまうため、
完全除去はできません・・・
またラインでの使用ポリッシャーは電動ではなくエアーが多用されるため、特に深い傷となってしまいます。
このくらいの距離まで離れれば、ほとんど確認はしづらくはなりますが、
光の種類と当たる角度によっては見えてしまいます・・・
これ以上の修正は、スポット磨きを行ったとしても?
でしょう。
クレームとするにも、正規輸入車だとしてもこのレベルですと、
車格的にもフランス車という事を加味すると難しいでしょう・・・
どうしても、イタリア車やフランス車の場合、
ドイツ車ほどの完成度は期待できません。
これは、単に車の生産レベルが低いという事ではなく、
これら現地でのクオリティーとしてOKということでしょうから、
日本人の求めるクオリティーレベルが異常に高すぎるだけ・・・
と、言えるでしょう。
ドイツ車のクオリティーが高いのも、
性格的に日本人と同じように完璧主義の傾向があるからでしょう!
RENAULT ルノー トゥインゴ アンタンス コーティング終了
リアから見ると、RRであることが主張されている様なフェインダーの張り出しです!
昔の5ターボほどではありませんが、リアビューは結構いけてます。
elfのステッカーのイメージとあっていますねー
ただ、側面・フロントを見るとリアの迫力が拍子抜け・・・
あくまで個人的印象ですが。
今回ご指定いただいたコーティング剤は、数年ぶりになるでしょうか?
“マーベラスフィニッシュ・スーパー”です!
このコーティング5年ほど前までは、
主に関東や中京の雪の降らない地域のオーナー様方には結構人気がありましたが、弊社コーティングラインナップが増えるにつれ忘れ去られたような存在になりつつありました・・・
なぜ雪の降らない地域のお客様なのか?
と言いますと、エンカルに対しての耐候性が非常に低い・・・
シリカに対して、艶を出すためと親水力を高めるための、
ガラス繊維素系の混和剤率が高いためです。
その代り、この価格クラスのコーティングとしては非常に高い艶感と親水力を兼ね備えています!
更には、このコーティングには今でこそ弊社の多くのお客様がオーダーなさる、
レジントップコートの機能が備わっています。
つまり、プライスバリュー的には降雪地域や冬季お乗りになられないのであれば、
かなり魅力的なコーティングと言えるでしょう!
7月ないしは8月に一部メニュー改定を予定していまして、
その際このコーティングは廃版を検討していましたが、久々に施工してみるとやはりそれなりの魅力はあり良いコーティングであることを再認識させられましたので、
廃版は見送ることといたします。
気になられる方は、お試しください。
この度も遠方よりお越しいただきまして、ありがとうございました。
今までFFが多かったでしょうが、RRの運転感はいかがだったでしょうか。
お引き取り後、蓼科でのお仲間とのお披露目会の皆様の印象も興味あるところです。
これから、オフ会等でお忙しい週末が続くことでしょうが、大事に長くお乗りください。
PS:初ローメンは如何だったでしょう?
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スーパー ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=樹脂クリアー(外装部未塗装樹脂総て・ワイパートレーは除く)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ&ハンドル×2か所)
物販=超大判拭き取り専用クロス
施工料金:107.730円(正会員新規施工割引-20%・代車使用無し割引-5%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応・物販含む)
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