2015年08月02日公開|レクサス
ご新規のお客様です!
以前にも、弊社常連様の奥さまのお車で全く同じグレード同色のお車を施行させて頂いておりますが、1年ぶりにまじまじと拝見いたしますと、
以前にはこの独特のグリルの違和感を強く感じましたが、路上でも多く見かけるようになると、以前ほどの違和感は感じなくなりました。
されども、個人的にはこのような押し出しの強いグリルは好きにはなれません・・・
これはレクサスに限らず、今のメルセデスやアウディも主張が強すぎて個人的には好みではありません。
逆にこの様な押し出し感が強い方を好まれる方もいらっしゃいますので、
人の美観というものは様々ですねー
仲間でキャバなど行って見ても、結構好みはばらけますから!
BBSの市販ホイルの最高峰に位置する、超ジュラルミン軽量ホイルをお履きですが、
これ1本20万円以上しますよねー
然しこのホイルの軽さは、
他社ホイルとは比べ物にならない軽さですので、
費用対効果としては十分の価値があるでしょう!
とはいえ、1台分で100万円近い金額をホイルにつぎ込むなど、
私には到底無理ですが・・・
過去私が購入した最高金額のホイルは、CJ5用のアルコアで1本10万円位でしたが、
これも従兄が勝手に買ってきてしまったもので、自分で選んでいたらこの価格でも絶対買わないでしょう。
というか、残念ながら買えない・・・
Fスポーツ専用のダークローズレザーシートです!
数十年前にレッドレザーがはやったことがありますが、
ここ数年でまたリバイバルしてきているようです。
但し、この手の派手なカラーレザーは好みが分かれますので、
下取り時には100%不利になることは購入時に覚悟をしておいたほうが良いでしょう・・・
先日も、この下取りを考えて車を購入する?
について、あるお客様が意見を述べられていましたが、このお客様は、
「下取を考えて車を選ぶくらいなら、結局は何でもいいという事でしょう・・・」
と批判的でしたが、私はそうは思いません。
世間一般的には、車はあくまで足車ですので、
定期的乗り換えの際の追い金を少しでも少なくすることは大きな意味を持ちますし、それにより負担少なくグレードアップしていくことも可能となります!
当然ここで浮いてきたお金は、貯蓄出来たり他に使う余裕も出てきます。
但し、10年以上乗る場合や、趣味車であればまた話は別です!
私自身は、下取り考慮で車を買ったりしたことは過去1度もありませんが、
これは基本的に売却するつもりがないことから、簿価落ちを考える必要が無いだけですけどねー
今回、
「車内丸洗いを!」
とご相談いただきましたが、まだ1年半しか経っておりませんし、
非常に綺麗にお乗りですので全くその必要は感じませんでしたので、
「やるとしてもレザーメインテナンスで十分では!」
と、ご案内の結果“レザーメインテナンス”を行うこととなりました!
1年半レザーはお手入れされていないとのことでしたが、見た目的には汚れもなくレザーも硬くなっている様子は有りませんでしたが、レザークリーナーを使用してのクリーニングを行ってみると、多少ではありますが、
クロスに汚れは付いてきます・・・
特にステアリングなどは、手脂が浸み込んでいますので、
結構な汚れ具合でした。
細かな部分ではありますが、シフトノブにもレザーが使われていますので、此処も当然施工してあります。
クリーナーを拭き上げたのち、レザークリームを塗り込みますが、革にとってこの様に、
クリームを塗り込んで保湿をしてあげることは非常に重要なことです!
レザーは生き物ですから。
恐らく、先進諸国の中で一番革の文化は日本が遅れているでしょう・・・
ブランドバックや財布などの購入率は世界一らしいですが、
手入れすら仕方を知らないレベルで購入している、
欧米から見ると恥ずかしい人種です。
そのレベルですから、レザーシートを手入れもせずに使い続け、
ジーンズで乗る等もってのほかでしょう・・・
この手の方々は、本革の価値も判っていないでしょうから、
合皮やアルカンターラなどの化学繊維で十分でしょう。
というか、恐らくアニリン・セミアニリン・ナッパなどの違いも、スエードやヌバックの違いすら判らないでしょうから、このようなレベルで、
「俺の車は本革だぜ!」
と自慢してみても、知らなければ合皮や化学繊維でも同じことを言うのでしょうねー
然し、今の日本製の合皮は著しく品質が向上してきているために、
素人目には違いが判らないくらいになってきています!
このお車にしても、触っただけでは判断に迷う部分もあります。
カタログ上はレザーシートと記載されていますが、実際は座面部分のみで、
大半は合皮です。
ドア部分は、合皮とビニールレザーのみ、本革は使われておりません・・・
但し、本当にオールレザーですと、多くの方は手入れすらしませんから、
傷みが目立つ部分が広範囲になるだけですので、
この様に重要な部分にだけレザーを使うのは、
コストダウンとは別にユーザー側にはメリットとなります!
日常的使われたり、紫外線を受けるようなところに駐車をされている場合には、
半年に一度のレザーメインテナンスが理想的です!
ほとんど使用されなかったり、
暗所保管されているような場合は2年に1回程度でも問題はありません。
くどいようですが、レザーはメインテナンスフリーではありませんからね!
このお車は、このようなリブ部分やエンブレム・モール際などに、
黒ずみ汚れが非常に目立ちました・・・
日常管理が基本的には洗車機のみだそうなので、走行中や駐車時にこのような部分に入り込んだ油分を含んだ汚れが堆積してしまったのでしょう。
このような処は、洗車のつど拭き上げてあげる必要があります!
エンブレム・モールやパネルの継ぎ目などは、
洗車の際高圧スプレーなどで入り込んだ汚れを掻き出すようにしてあげることで、
黒ずみ汚れを防止することが可能になります!
一度黒ずみ汚れが付いてしまうと、それを市販のケミカルなどで落そうとすることにより、
周囲を傷だらけにしてしまいます・・・
つまり、こまめなクリーニングが必要です。
今回は特にこのような部分の、
オプションの黒ずみ汚れ落としの御依頼は無かったですので、
目立つ部分はコンパウンドで多少は除去を試みましたが、すでに固形化してしまっていますので、多少の改善にととまります・・・
まだ長く乗られるのであれば、一度きちんと黒ずみ落しはされたほうがいいでしょうねー
洗車機のみでの管理にしては傷は少ないでしょう!
とはいえ、無い訳ではありませんが、
所々は深い傷も目に付きますが、
これは拭き上げの際にいれられた傷でしょう・・・
洗っている際には、水やシャンプーなどが摩擦軽減をしてくれますが、
拭き上げの際にはこれは無いですので、
ダイレクトに傷を入れてしまいます。
自宅は車庫、会社は露天という条件ですが、ホワイトノーヴァガラスフレークという淡色であってもこの程度の水染みはできてしまっています・・・
それでも、洗車が洗車機であるがゆえにこの程度の水染みにとどまっているのでしょう。
というのは、洗車機洗車はかかる時間が短いために、洗車中の水分蒸発が少ないですから、手洗いに比べて水染みを作るリスクはかなり低くなります!
また、洗車機のほうが摩擦量が多いですので、
初期症状の水染みを削り取ってくれる効果もあります。
だだし、その為細かなヘヤースクラッチが入るリスクはありますが、
良いコーティングを施行しておけば、これもそれほど気にする必要もなくなります!
然し、このホワイトノーヴァガラスフレークという塗装はレクサスご自慢の、
セルフリストアリングコート という自己修復熱塑性型塗装のはずですが、本当にその効果はあるのでしょうか?
私はこの手の塗装では、
特にトヨタ・レクサスでは耐擦り傷性能を感じたことは無いのですが・・・
ある程度の効果が認められると思えるのは、日産のスクラッチシールド位のものですが、
これすら眉唾的部分は否めないでしょう。
過去ニッサンが行っていた、フッ素塗装が国産塗装としては一番すぐれていたような気がします!
とはいっても、ベンツやアウディなどに代表される、
紛体クリアーによる高硬度耐擦りクリアーに比べれば効果は知れていますけどねー
ホワイトノーヴァガラスフレークの様な、
ガラスフレーク系の塗装のメリットとしてはこの266μもの厚い膜厚があります!
但し、これはクリアーが他の色に較べ厚い訳ではありませんので、クリアーの摩擦耐久性が他の色に較べ高い訳ではありません・・・
飛び石や深い傷入れの際に、下地到達しにくい位のメリットでしょうか?
多くの方は、
傷の量に関してはトップ部分より側面が多くなりがちです・・・
一つの理由としては、鉄粉の洗車時(拭き上げ)の引きずりが挙げられるでしょう。
このお車の磨きコースは、
“01スタンダード磨きコース”ですので、
鉄粉クリーナー作業は含まれませんから、
洗車後の鉄粉は結構残っておりました・・・
極端に多いというほどでもありませんでしたが、
この程度付着があれば洗車時には十分引きずりをお越し傷入れはするでしょう。
残っている鉄粉は、ポリッシャーにより絡め取って行くことで、
大方の鉄粉は除去できてしまいますが、クリーナーを行なった場合のように食い込み接触面が剥離した状態にはなっていませんので、
一部は塗装の内部には残るものも出てきてしまいます・・・
これ以上の除去を望まれる場合は、01磨きコースでの施工の場合は追加で鉄粉クリーニングをご依頼いただくか?
磨きコースを01磨きコース以上にして頂くか?
の、2択となります。
側面の傷もほとんどは処理できました!
手洗い洗車ではなく、ほぼ100%洗車機洗車だそうですが、
逆に割り切って洗車機にされていることで深い傷が入りませんので、01スタンダード・ソフト磨きコースでも十分なリセットが可能だったのでしょう。
但し、写真でご覧の通り柚子肌は結構激しい・・・
これは、クリアー表面の問題だけでなくベースカラーやガラスフレーク部分の肌から起因してきていますので、
これを完全な超鏡面とすることはペーパーを掛けたとしても残念ながら無理です。
たまに、このような柚子肌嫌いな方から、
「柚子肌を完全に無くしてほしい!」
というご相談がありますが、最近の新車時の塗装において、中研ぎが行われている様な一部の特殊車両を除いては、完全な柚子肌除去はできません・・・
これは、現代の塗装方法である3ウエットの宿命です。
仮に、柚子肌除去が可能だったとしても、それが意匠性的によくなるとも限りません。
ボディ形状や、色合い等との肌感バランスもありますので、
一概に超鏡面が意匠性的に優れているとは言い切れない?
一部極端に深い傷があります・・・
これは洗車(拭き上げ)で単純についたものではなく、
恐らく何らかの、
強固な付着物を除去しようとして付けてしまったものでは?
この様な傷は今回の磨きの研磨設定4μでは全く歯が立たず、
まだまだ10μ以上の深さが在るでしょう・・・
普段は、GSでのお任せ洗車機洗車だそうですので、
拭き上げ時にまだこびり付いている付着物を落そうとする好意からのことでしょうが、
その好意もこの様な傷を作ってしまっては仇となってしまいます。
人任せは、時としては責任追及もできるかもしれませんが、
任せることの責任も同時に発生してしまいますので、その判断は微妙ですねー
ですので、私はGSはセルフもしくは給油以外は一切車には触れてもらわないようにしていますし、
整備・車検等でも洗車など作業に直接関係のない部分には一切触れないように指示しています。
神経質な客だと思われているようですがねー
納車後3か月程度で付いてしまったと言われる飛び石痕ですが、上方の○は明らかに当たった際の凹みになっていますが、下の楕円○は線傷ですが、これは飛び石の擦った傷にはちょっと見えにくい?
時期的にスタッドレスの時期だったそうですが、
確かに冬季の高速道路はこのようなリスクは非常に高くなります・・・
よく、
「飛び石を避けるために車間距離は十分取る様にしています!」
というお話をお聞きしますが、この車間距離というのが曲者です。
飛び石は緩い放物線を描きながら落下してきますが、落下点での接触は一番接触角が大きくなりますから、中途半端な車間確保は、
一番飛び石痕をボンネットやフロントガラスに受けやすい・・・
とも、言えるかも?
これを避けるには、200m位は車間確保が必要でしょう!
それでも、追い越し車両や対向車線からも可能性は有りますので、
100%避けるすべは気を付けるレベルでは無理でしょう・・・
つまり、諦めが肝心!
それが無理なら、ペイントプロテクションフィルムでガードするか?
乗らないか?
という、選択しかないでしょう・・・
LEXUS レクサス IS300h(DAA-AVE30-AEXLH)
"F SPORT" コーティング終了
お持込み頂いた際も、新車時にレクサスコーティングをされてありましたので、
状態は良かったですが、磨き上げてみるとさらに艶を増しました!
ボトムラインの張り出し感がセダンにしては強調されているデザインですし、意外と曲面性が強いため、クリアー柚子が大きなグランドに改善されたことにより、
なお一層の滑らかな曲面を演出してくれるようになりました。
御引き取りに見えられたオーナー様も、ここまでの変化は期待なされていなかったようですが、
「こんなに変わるものなんだねー」
と、結構ビックリなされておりました!
今回ご依頼いただいたコーティングは、
“フレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”という非常に長い名前のコーティング剤ですが、弊社ラインナップでは一番最近仲間入りしたコーティングです!
このコーティングは、自己修復熱塑性型塗装に対応するために特化したコーティング剤です!
世間ではこの手のコーティングでは、
BMW純正のイノベクションコーティングが有名ですが、このイノベクションコーティングはシリカ混合ではない有機ポリマーですので、弊社のフレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュに較べ、耐久性は1/2以下しかありません・・・
弊社の、フレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュは、ポリマー構造ではありますが、そこにテフロンとシリカを組み合わせた、
有機・無機混合架橋結合ポリマーですので、耐久性は高くなります!
但し、純然たるシリカコーティングと違い、
耐薬品性能はさほど高くはありませんので、
強いクリーナーの使用やエンカルの長期付着には十分な注意は必要となります。
このコーティングは、対象となる塗装と同じように、自己修復能力を持ちますが、塗装のように熱塑性ではなく、柔らかさによる自己修復機能を、
架橋結合とファンデルワールス(分子間結合引力)により可能としています。
対象となる塗装は、トヨタ・レクサスの耐擦り塗装や、
日産のスクラッチシールド、BMWの2013年以降の塗装などが対象となり、
所謂ドイツ車などの高硬度耐擦り塗装は対象外ですが、施工ができない訳ではありません。
但し、このコーティングの持つ効果が充分に発揮されるかは?
このコーティングの機能は、撥水となりますが、
これは含まれるテフロンが撥水物質ですし、
その他ポリマーとの架橋結合を可能とするシリカは撥水シリカとなるため、
これら撥水機能が相乗効果を起こし非常に強い撥水角を作り出します!
但し、撥水ですので水染みのリスクは当然ありますので、
保管環境と車体色によっては適さない場合もあります・・・
艶に関しても、弊社コーティングの中では独特の艶(光沢)となりますが、ハイモースコートに近い反射光沢と言えるでしょう!
これは、テフロンによる表面反射率が高くなるために作られる光沢です。
この光沢は、結構好みも別れるところですし、ボディ形状によっても印象はだいぶ異なってくるでしょう。
こちらのオーナー様は、結構気に入られた御様子でした!
御引き取り時の天気をご心配なさっておいででしたが、幸いにも好天に恵まれラッキーでした。
日ごろの行いが、よかったのでしょう。
今後のご心配をなされていた、鉄粉付着とレザーメインテナンスですが、ご提案の通り来春の状態によって再度検討いたしましょう。
今回ご御使用させて頂きました、レザーマッドクリームも大変気に入って頂けまして、良かったです。
滑りやテカリが抑えられますので、慣れるほどに使用感は良くなっていくと思います。
この度は、ご利用いただきまして、ありがとうございました。
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=フレキシブルグロスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ シリカ×テフロン×ポリマーコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(本来程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工=レザーメインテナンス(ストロングクリーナー×マッドクリーム)
施工料金:183.250円税込(代車使用無し割引-5%・淡色車割引磨き-5%・耐擦り塗装割増磨き+20% 適応)
メーカー別
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