2015年08月28日公開|マツダ
相当悩まれた末に、弊社に依頼いただきましたご新規の女性のお客様です!
悩まれたというのは、やはり予算・・・
TELにて施工のご相談を頂きましたが、
オーナー様がお考えになられる御予算は7万円がMAXでした。
恐らく、ディーラーコーティングでの施工価格を参考にされたなかで導き出された御予算でしょうが、決してこれでも低価格という訳ではありませんが、問題は価格なのか?
施行クオリティーを含めた内容なのか?
という、重視されるものが何にあるのか?
といことで、選択としての結論は変わってきます。
「オーナー様のご予算の範囲では弊社では施工は無理・・・」
「施工内容をすべて最低レベルまで落としたとしても、約10万円はかかってしまいます。」
「ただしこの内容では、
車両程度によっては費用対効果的としてはもったいなくなってしまうかもしれません?」
「価格優先で検討されるのであれば、
ディーラーやキーパーなどのほうが費用対効果はあるかもしれませんし、キーパーであれば今の御予算すら浮いてきますから!」
と、ご案内させて頂き結果保留でご検討いただきました。
が・・・
数日後TEL頂き、
「やはり予算的に厳しいので、今回は他で検討します。」
とのことで、残念ながらご予約とはなりませんでした・・・
けれど、このようにご対応させて頂いたことに対しまして、
きちんと結論をご連絡いただけることは弊社としてはありがたいことです!
というか、本来はきちんとした社会人であるなら当たり前のことだと思うのですが、
現状この様なご連絡もいただけない方が結構いらっしゃいます・・・
社会常識性が欠如していますね。
中には、わざわざ来店されて見積もりをさせて頂いたり、メールにて見積書までお送りしていても、その後尻切れトンボで何の音さたもない方もいらっしゃいますが、確かに、
「選択するのは客の勝手だろう!」
という考え方もあるかもしれませんが、
この考え方自体が本来の日本の文化が歪んできている証拠です・・・
弊社の建築部門での大工さん方がよく言われることに、
「いまの施主は、仕事をさせてやっている、であって、作って頂いているという感覚は無いね・・・」
「本来は、仕事を依頼する側も、受けさせて頂く側も同等であるべきだし、昔はすべてのことにその意識があった!」
「そのころは、いい家を作らなければ、という思いで仕事もできたけれど、今のようにやらせてやっている的な態度を見せられると、最低受注額だけのことはしたとしても、家を作ることに良い仕事をしてあげたい等とは到底気持ちはいかないね・・・」
これは、多く方が依頼する側のほうが偉いという上から目線が極端になっており、受ける側にも選択権が無いかのごとき客側のおごりの態度です・・・
弊社では、見積もり依頼などにより見積もりを提示させて頂き、
その後それに関してのご返答がいただけなく尻切れトンボとなってしまっているような場合、それ以降に再度お見積もりの依頼や施工依頼を頂きましても、
以降のご対応はお断りいたしております。
然し、断りのご連絡を頂いている場合には、以降のご対応もさせて頂きます。
そして更に数日が経過したのち、理由まではお聞きませんでしたが、
「お断りわりをさせて頂きましたが、
もう一度主人と検討して施工をお願いしたいとなりましたが、施工可能でしょうか?」
と、ご連絡を頂きました。
「結構ですが、ご予算的には前にもご説明しましたように、
かなりオーバーはしてしまいますがよろしいのでしょうか?」
「検討して、どうせ施工するならちゃんとしたことをやったほうが良いだろう、となりましたので大丈夫です!」
とのことで、今回の御入庫となりました。
よく考えた結果、お断りします・・・
と違い、良く考えられた末にご依頼いただけるのは、
また格別にありがたさを感じます!
私のマツダ車全般に共通する好きな部分は、このようなセンターコントロール部分のシンプルさ!
シンプルであっても、トヨタに多い素材の安っぽさも感じさせられませんし、デザインもチャラついていませんので、
今のベンツなどよりよほど落ち着き感がある内装です。
国内ではいまだにマツダ車は蔑視の目で見る方が多いですが、国内市場向けに作られている大手3社の車に比べて、メインを欧州市場においているマツダ車のほうが、私から見てトータルに良い車!
と、感じます。
最近のスカイアクティブディーゼルにより、
偏見を乗り越えて新たにマツダ車をお乗りになられる方が増えているのは、日本人の右向け右特性でハイブリット一辺倒からの反逆(対抗)として応援しちゃいます。
更には、ロータリーも復活してくれればマツダ最高!
と、言えるのですがねー
そうなってくれれば、30年ぶりに国産新車を買う気になるかも?
但し、内装で引っかかるのはこの2か所・・・
高級車では確かにリアルカーボンははやってはいますが、
だからと言って大衆車にはフェイクのカーボンは一寸短絡的では?
ダッシュボードのエアー吹き出し口も、確かにデザインポイントとしては結構重要な部分でしょうが、いまどきのプジョー的な印象を受けてしまいますし、
やはりいまどきの流行のピアノブラックにレッドとのコンビというのも、流行を追っている感じがして独自性が欠けている印象を受けてしまいます・・・
オプションや社外パーツでのカスタマイズは個人の趣味ですから良いですが、個人的には標準仕様においては奇をてらったような素材やデザインには?
を、感じてしまいます。
マツダの他の車種では、
最近膜厚が以前に較べかなり厚くなった!
と感じていて、さすがに改善をしたのか?
と思っておりましたが、
このお車では以前のように80μ台・・・
他車でも確かに車種により膜厚には違いがありますが、
そうはいっても100μ前後はほしいでしょう。
そして、納車程度も一時極端にマツダ車は悪化していた時期がありますが、ここのところそれも改善された!
と感じていたのですが、また傷だらけです・・・
但し、お持込み頂いた時点では、まだ新車割引適応範囲!
と思っておりましたが、いざ洗車してみるとポリマーで傷隠しされていたのでしょう、
さらに数倍の傷量に・・・
こうなると、本来であれば新車割引適応外となりますが、今回は女性ですししかも悩まれた末に弊社をお選びいただいておりますので、サービスで割引適応継続いたします!
今回の購入された店舗は、最近では弊社では入庫は有りませんでしたので、他のお車がどうか?
は判りませんが、納車されてからオーナー様は高圧スプレー洗車で走り飛ばしで洗車をされたことが3~4回程度とのことですので、この傷は納車段階からあったという事でしょう・・・
但し、ディーラーに点検に入れられた際、
「洗車はしないで結構です!」
と、伝えておいたにも拘わらず、洗車されてしまっていたそうですので、
その時にも傷を入れられているでしょうねー
然し、オーナー様から洗車はしないように指示されているにも拘わらず、なぜ洗車をするのか?
ですが、このようなこと結構あって、
弊社のお客様でも何回かこれで傷だらけにされて賠償問題までなり、大揉めになった事例は数例あります・・・
今までのパターンで行くと、
等々です。
が・・・
そもそも、オーナー様方が洗車をしないでほしい・・・
という、オーダーをなぜ出すのか?
という事を、もっと真剣に考える必要があるのでは?
それはつまり、洗車が適当で傷を入れるデメリットしかないことしかしない・・・
と、思われていることを。
悪名高き某トヨタ系ディーラーでは、
「洗車は完了まで15分と決まっていますから、その範囲でできる事しかできません!」
などと、洗車で傷を入れる事すら何とも思っていないディーラーもあるくらいですから、意識改革は難しいのかもしれませんが、せめて洗わないでほしい・・・
という、オーナーの希望位はしっかりと守ってほしいですね!
納車からまだ2か月程度しか経過していませんが、
既にボンネットとルーフには大小さまざまな酸化痕が数十箇所もできてしまっています・・・
これはかなりダメージとしては酷い。
当然こうなるってしまっているのは、
露天駐車であることが原因です・・・
どうやら、一度断られていながら再度弊社にご依頼いただいたのは、短期間でこのように傷んでいく様をご覧になられ、
「価格優先で簡易施工を行っても、このような傷みを防ぐことが出来なければ意味がない・・・」
と、思われたからのようです。
然し、すでにクリアー浸食をされてしまってる部分が多く、特にルーフに目立ちます・・・
これは、高圧スプレー洗車をされる際に、
CX-3のようにルーフ高が高いと脚立でも使わない限り、きちんと附着物を落し得るだけの洗浄が出来ませんが、そこまでせずに終了してしまわれていたからでしょう。
逆にボンネットなどは、付着物確認も用意ですし、作業も無理なく行えるのでダメージが低く抑えられていたのでしょう。
今回の施工は、初めの御問合せ時点でのご予算がWAX7万円という事もあり、いかに御予算オーバーは覚悟なされてるとはいえ限度があります。
正直なところ、酸化痕に関してはすでにクリアー浸食をしてしまっているものに関しては、
打つ手なし・・・
ですが、傷の状態からして本当に必要な磨きコースは、
02スタンダード・ソフト磨きコースとなりますが、
これはあまりに予算オーバー。
現実的な範囲で予算をオーバーできうる妥協点では、
“01ライト・ソフト磨きコース”が限界です・・・
相当現状からすると無理がありますが、この範囲内で何とかするしかありません。
01ライト・ソフト磨きコースはスタンダード磨きコースに対して、
1段階の磨きを省きますが、その省く段階を傷取りのためのハードポリシュを省くのか?
最終仕上げの、艶出し磨きを省くのか?
の御選択が可能ですが、今回は艶出し磨きを省き、傷取り重視で行うこととなりました!
とはいえ、新車納車時の簡易ポリマーを掛けられた状態での艶よりは、
数段上の艶には磨き上げられます!
写真に映るそれなりに深い傷以外にも、
大量のスクラッチが入ってしまっていますので、ソウルレッドプレミアムメタリック本来の、
色の鮮やかさや深みすらボケてしまっています・・・
とはいえ、スズキやホンダに較べ塗料品質自体が高いですので、傷を取るためのファーストポリッシュで、
結構ハードな磨き方が可能ですので、
かなりのところまでの改善は可能でしょう!
但し、これだけ簡単に傷も入り、且つクリアー酸化痕もできてしまぅのは、国産車全般に共通するところですが、やはり塗装が柔らかすぎることが一番問題です・・・
とはいえ、ルノー・フィアット・アルファロメオのように、
塗装品質自体が意匠性的に問題外の物と比較した場合は、
まだ国産塗装の高品質であることの方が良いかもしれません。
が、この比較自体もどんぐりの背比べのようなもので、ドイツ車と比較してしまえば、
プラモデルと本物の車位の格差は有りますが・・・
何とか、見れるレベル、
ほとんど自然光では傷残りは無いレベルまでは回復できました!
この様な濃色でライト磨きで且つ傷取り重視ですと、傷は取れたはいいけれど、オーロラが残っている・・・
と、なりかねませんので仕上げ磨きを兼ねた、
セカンドポリッシュではより慎重な磨きが必要となります。
使用するポリッシャーの種類やコンパウンド・バフの選定も重要な要素ですが、それ以上に気を付けなければならないのが、
回転速度とプレス圧の調整により表面温度の高温化をしない様にすることです。
これにより、オーロラの発生・残存を防ぎます!
器材選定までは、ある程度の経験や知識で補うことが可能ですから、まだ教えるや教えてもらう事で間違いを犯すことは防ぐことも可能かもしれません。
然し、回転速度とプレス圧調整は、車両の個体差や表面状態に気温・湿度等もろもろの条件により異なってきますので、マニュアル化できないことですし、
後は経験量による引き出しの多さと施行者のセンスにより、仕上がりレベルは全く違ったものとなってしまいます・・・
等と、磨きの重要性を説いていますが、先日相談にいらしたお客様によると、
「車磨き研究所は有名かもしれないけど、あそこはガッツリ磨くからダメですよ・・・」
「うちは磨きはしないので、安心安全ですよ!」
と、ある施工店で言われたとか?
しかも、同じようなことを複数の店舗で言われたそうです・・・
そうなんですねー
いまどきの巷のプロ店と言われるところは、
磨かないことがハイクオリティーの証しなのですね!
逆に、弊社のような、
磨きが根本と考えている様な店は時代遅れのダメ店舗らしい・・・
なんと言われようが、考え方は個人の勝手ですし、それをお客様がどう取るかも個人の勝手ですのでその是非はどうでもいいですが、
正直このレベルの中で比較対象にはされたくない・・・
施行店方やお客様方が、どのような考え方だったとしても、
弊社はそれに合わせた施工や考え方に変えるつもりはありません!
それが市場に受け入れられずに、開店休業→倒産となったとしても、
本望ですわ!!!
3.8μの研磨にて、何とかほとんどの傷も除去できました!
ルーフの酸化痕はあまりに酸化が進んでおり、
この程度の磨きではほとんど改善は見られませんでしたが、ボンネットの酸化痕はまだ初期症状だったため、
1/10位までは小さくすることができましたが、部分的には、
深く酸化が及んでしまってるとこは残ってしまいました・・・
傷やイオンデポジットクレーターに関しては、磨きのランクを上げたりスポット磨き等を併用することで、完全除去や相当の改善をすることも可能ですが、
酸化痕に関してだけは磨きでの改善はほとんど期待できません・・・
つまり修繕するためには、再塗装が必要となってしまいます。
コーティング施工車両だったとしても、酸化を遅延する効果はありますが、
酸化を完全に食い止めることは無理です・・・
ですので、酸化附着物(虫糞・鳥糞・虫死骸・花粉・黄砂等)が発見されたら、
1日でも早い除去を行なうことが必要です!
其れと、このような物の付着をしやすい場所への駐車を極力避けることです。
街灯の下や、電線の下などは特に危険・・・
自宅では、せめてカーポート位は建てることです!
MAZDA マツダ CX-3 XD(DK5FW)コーティング終了
新車と言えども、意外と程度は良いとは言えませんでしたが、何とか頑張って01ライト・ソフト磨きコースとしてはかなりの改善が出来たと感じています!
御引き取り見えられたオーナー様も、ご夫婦でご覧になられましたが、
「こんなに綺麗になるの!」
「すごい!」
を連発してくださり、お問い合わせ始めの御予算を2倍以上費やしての施工であるにも拘らず、費用対効果を実感して頂けたご様子でした!
此方のお客様のように、
見たご感想をダイレクトにお伝え頂けるのはありがたいことです。
このご感想につきましては、満足・不満足ともにはっきりお伝え頂くほうが、どのようにお感じなのだろう?
という、疑心難儀にならずに済みます。
横柄ですが、その裏実は結構小心者ですので・・・
今回、ご予算を大幅にオーバーしてしまった理由は、コーティングの御選択にあります。
というのも、弊社通常シリカコーティングの中では最上クラスになる、
“エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”を選ばれてしまったからです・・・
特に女性の場合は、磨きでの意匠性追及よりも、
以降の管理のしやすさに重点を置かれますので、
確かにそうなるとこのコーティングは最良かもしれません!
このコーティングの最大の特徴は、“洗車機専用”という事でしょう!
然し本来は撥水機能ですので、水染み等のリスクは高いのですが、撥水物質による撥水ではなく、プラズマ電荷による撥水ですので、通常の撥水コーティングのように、
常時撥水をしない為水染みのリスクは高くなりません。
又、水染み付着の最大の原因は洗車時の水道水や地下水の乾きにより初期症状を作ってしまい、以降雨天でも水染みを誘発していくことですが、このコーティングは洗車機専用ですので、洗車の際の作業時間が短いため、
洗車時の水染みリスクが極端に軽減されることから、
撥水であっても水染みリスが低く抑えられることとなります!
この様な理由によって、
本来はこのような濃色車で露天駐車車両では撥水コーティングは高リスクとなり避けるべき機能でしたが、低リスクにて管理が可能となります!
過去施工車両も何台か拝見いたしましたが、
目立った弊害は洗車機による傷入れ水染みともに無いようです。
但し、100%防御が可能になる訳ではございませんので、
洗車機選びや日々の管理をきちんとして頂く必要はございます。
この度は、大変な予算オーバーを押しても弊社での施工をして頂き、ありがとうございました。
御満足いただけたご様子でしたので、うれしい限りです。
御来店時にもお話させて頂きました、トップ部分への付着物の注意と、早い段階での除去には最大限の注意をなさってください。
大変とは思いますが、長く綺麗にお乗り頂く為には不可欠ですので。
車輛クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01ライト・ソフト(傷取り重視)磨きコース(本来程度良好新車向け・軽度の傷取り艶出し磨き)
施工料金:147.845円税込(女性割引-5%・新車割引磨き-10%・濃色車割増ランク2磨き+15% 適応)
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