2015年08月31日公開|BMW
超常連様、プレミアム会員様の個人所有のお車ですが、会社にて職員の方の不注意でカートの様なものが車輪ロックをしていなかったため、
坂道を下り下りてきて衝突・・・
物自体は軽量であったために、
損傷程度は左クォーターの凹みとリアバンパーの傷と軽微でしたが、新車購入から3年間無損傷出来ていただけにショックは大きかったようです。
但し、微妙なのは自分の不注意で損傷した場合と、他人にやられた場合とどっちがショックは大きいのか?
私も過去に、新車購入から5年間無補修で乗ってチョー大事にしていたジャガーを、出張先の地下駐車場でフロントバンパーを擦ってしまったのですが、
この際先方の社員の誘導に従っていてぶつけたので余計に腹立ったことを思い返すと、
他人のせいのほうがむかつくかもしれません・・・
今回会社の損害保険を使われますが、
幸いだったのは車両名義が個人でしたので賠償対象となりました!
これが、会社名義だったらアウトです・・・
今回の保険会社は損保ジャパンとお聞きして、
「これはまた施工範囲で一悶着するかな?」
と思いましたが、どうやら損保ジャパンの大口顧客の様で、
事前に提示していました内容金額でスムーズにほぼ合意!
幸だったのは、担当アジャスターが過去弊社での担当経験があったため、
弊社システムをご理解いただいていたのも大きな一因でした。
大手損保の中では支払いが悪いことで業界内では有名な損保ジャパンですが、一度システム理解をして頂いてしまえば、今回のようにスムーズに事は運ぶことが多いのですが、
たまに新たに赴任してきたアジャスターや女性デスクにあたってしまうと結構揉める可能性もあります・・・
この様な場合は、お客様に御願をしてご協力を仰ぐこともありますが、修理依頼をしてくださるようなお客様は大体懇意にしてくださっている常連様ですので、
気持ちよくいつもご協力頂けております。
皆様良いお人柄ですので、いつも助かっています!
前記したように今回の損傷は、左クォーターの凹みと、
リアバンパー左側のカートの塗料付着と傷です・・・
オーナー様は、
「板金修理ですよねー」
と、相当へこんでいらっしゃいましたが、
「凹みはデントで直りますし、塗料付着と傷もスポット磨きで直りますから、板金塗装の必要は有りませんよ!」
と、お伝えすると大喜びされていらっしゃいました!
ただ、オーナー様はデントというものをご存じなかったので、本当に完全に直るのだろうか?
という、一抹の不安はあられたようです・・・
確かに、
デントと言っても作業者の技術により復元率は雲泥の差があるのは事実です・・・
下手なものが行った場合、凹み自体は軽度にはなっても、
周囲にその歪を広げてしまい逆に酷くしてしまう事もあるとか?
然し弊社が依頼しておりますデント屋さんは、長野県では並ぶものなし!
と言われる方で、全国でも有名な方ですので心配はありません。
但し、このようなこだわりの技術屋さんの場合、御自身から見て完璧に出来なと思われる場合は、
「完全は無理でも、大体になれば良いですよ!」
というような場合、
「そういう仕事はできません・・・」
と、断られてしまう事もあります。
リアクォーター内装パネルを外してみると、内部は電気系パーツで埋まってしまっていて、
デント棒が入るスペースがありません・・・
昔の車ならこんなものは無かったですので、パネルだけ外せばあとは簡単に修理できましたが、
現代の車の構造は複雑ですので、まずはそれらのパーツをばらすところから始めなくてはなりません。
デントの技術の他に、
このように色々の車種の構造を知らなければなりませんので、
磨き屋などよりも相当日々勉強が必要な仕事です!
私も一時は習得しようかな?
とも考えたこともありますが、
もともと整備士でありながら途中で嫌になって止めてしまった私ごときには無理・・・
と思い、やめました。
餅は餅屋に頼むのが、一番賢い選択でしょう!
凹みはデント修理後、スポット磨きで損傷は100%リセット完了!
塗料付着と傷が付いていた部分も、スポット磨きで完全回復!
こののち、コーティングの再補修&磨きとなりますが、弊社保険補修の場合のルールは、
損傷パネルに隣接したパネルまでが対象!
ですので、左リアドア・リアハッチ・右クォーターも加算され、
合計5パネルの再コーティング&磨きとなります。
但し、隣接パネルに関しては、
あくまで無補修部分との意匠性上のグラデーションを取るためですので、磨きと言ってもクリアーを削るほどは磨くわけではなく、古いコーティングを磨き取る程度です。
但し、極端に程度が悪い場合には、
意匠性バランスを整えるため多少はクリアーも削りますが、このお車の場合は新車と見間違うほどの極上程度ですので、そのような必要性は全くありません。
この様に、ピラー部分まできちんとコーティングはしなおします!
当然磨きも。
板金塗装などでは、
多くの場合クォーターの補修ではCピラー付近で暈しを行ってしまうことが多いですが、弊社では板金塗装でも今回の様な磨きコーティングの補修でも、
暈しは一切行わず、
Aピラー先端部まできちんと施工しなおします!
塗装の場合はもコーティングの場合も、暈しを行った暈し際は既存の塗装やコーティングとの密着が弱くなってしまうため、耐久性的に問題が生じます・・・
経年数はまちまちですが、そのようなトラブルは数年後には100%起こります。
またこのお車は、
前回の施工において“レジントップコート・コクーンSTD”の施工をしておりますので、今回の補修作業でも保険賠償対象となります!
但し、コクーンはコーティングを保護するためのコーティングですので、メインのシリカコーティングとは成分も全く違うため、再コーティングを行った部分のみ施工してしまうと、全体の意匠性において艶のバランスが取れなくなってしまいます・・・
その為、弊社では今回の様な場合は、丸ごと1台分施工しなおします!
当然これも保険賠償範囲内として、
基本的にはすべての保険会社に適応頂いております。
事故は災難でしたが、心配されていた再塗装は避けることができましたので、ホッとなされたことでしょう。
また、出張での御使用にも間に合わせることができよかったです。
せっかくアングリアを見に奥様といらして頂きましたが、あいにく不在ですみませんでした。
早ければ来週、遅くも再来週には引き取ってまいりますので、またお時間の都合の付くときにおいでください。
朝どりで奥様にお持ちいただきました野菜、おいしく頂きました、お礼が遅くなってしまいましたがありがとうございました。
会員クラス:プレミアム会員
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(左リアドア・左クォーター・リアバンパー・リアハッチ・右クォーター)
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(保険修理時の未塗装パネルグラデーション磨き・施工範囲は上記と同じ)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×2か所)
オプション施工2=レジントップコート・コクーンSTD
外注施工=デントリペア(1か所)
施工料金:保険会社支払いの為未公開(輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10%・耐擦り塗装割増磨き+20% 適応)
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