2015年09月04日公開|BMW
立て続けの同車種のご入庫ですが、こちらのお客様はご新規のお客様です!
弊社をお知りになられたのは、なんとディーラーマンからの紹介だそうです?
正直このディーラーとは全く持ってお付き合いはありませんし、
且つ知り合いの社員も1人もいません・・・
にも拘らず、ご紹介いただくとはありがたい限りです!
然し、
初めはやはりBMW純正コーティングのイノベクションコーティングを薦められたそうですが、どうやらその説明に?
を、お持ちになられたのか、シリカコーティングの施工は不可能なのか?
という疑問から、弊社の名前が挙がったようです。
この際、ディーラーの説明では、過去ディーラー外でシリカコーティングを施行されたお車に、色ボケや白ボケしたお車が複数あられたとのことで、2013年よりBMWで採用されている自己修復型熱可塑性耐擦り傷塗装との相性が悪いのでは?
との、ことからのようです。
然し、それが事実だとすると、このような塗装はBMWに限ったことでは無く、
トヨタ・レクサス・スクラッチシールドなども多少の違いはあったとしても、
基本的には同じ種類の塗装ですので、このような車でも同じようなトラブルが出ているはずですが、聞いたことはありません。
ですし、今まで弊社でも2013年以降のBMWに対してシリカコーティングは複数台施工してきておりますが、1台としてそのようなトラブル症状は起きておりません!
もし、そのようなトラブルが実際に起こっているとすれば、単純に施工ミスでしょう・・・
今回のディーラーマンの説明とは一寸違いますが、このお客様以外にもBMWにおいてのコーティングの説明に関しては時々?
を、お感じになられご質問を頂きますが、多くの質問は、
「ディーラーにて購入時にイノベクションコーティング以外は施行はできない・・・」
の様な、説明がなされているそうです。
これは本当なのか?
というと、我々業界関係者やコーティングメーカーの一致した意見として、
純正コーティングを売るための方便・・・
と、言われています。
この際なぜシリカコーティングは適さないのかという理由は、自己修復型熱可塑性耐擦り傷塗装は温度変化に応じて塗装が伸縮するために、
硬いシリカコーティングは伸縮に付いて行けずにクラックするなどと説明されているようです。
が・・・
だったらもっと塗装自体が柔らかく伸縮率が高いはずの、国産己修復型熱可塑性耐擦り傷塗装でトラブルが起きないのか?
という、矛盾が出てきます・・・
つまり、私からすると、理屈のねつ造としか思えません。
確かに、クォーツ系等の0.数μの9Hもの硬度のあるコーティングですと、ほとんどコーティングにフレキシビリティーは無いですので起こりえる可能性は有りますが、実際にはこの手のコーティングは遠赤外線による強制乾燥製膜を行っているため、
分子結合膜にはなりえず架橋結合膜になっているはずですので、
可能性は有ったとしてもリスクはかなり低いはずです。
この様な事とは別に、実際イノベクションコーティング自体がそれほどいいものなのか?
という事ですが、ディーラーにとってはいいこと尽くめと言えるでしょう!
というのは、
と、ディーラーにとってはいいこと尽くめですが、ではオーナーにとってはどうなのでしょうか?
ハッキリ言ってしまえば、悪いこと尽くめでしょう・・・
正直なところ、私個人の意見としては“百害あって一利なし”と思っております・・・
但し、中にはどうしてもイノベクションの効果を期待される方もいらっしゃいますので、弊社ではBMW純正のイノベクションコーティングのデメリットを緩和した、弊社オリジナルコーティング“フレキシブルグロスフィニッシュ・シリーズ”3ランクをご用意してあります!
となります。
但し基本コーティング成分がポリマーですので、機能は撥水とはなってしまいますが、
レジン効果(水染み阻害性)の高いポリマーを主成分とすることで、撥水のデメリットである水染み付着リスクを低めています!
特に、トップランクのプレミアムヴァンキッシュは、レジンポリマーとの架橋結合が可能なフェーエムドシリカを配合することで、
本来であれば膜硬度の持てないポリマーに6H程度の耐擦り傷硬度を持たせることができています、
それらの効果によりイノベクションコーティングの2倍以上の耐久性を実現できています!
但し、どのランクのフレキシブルグロスフィニッシュでも、
酸やアルカリ性のケミカルに対しての耐薬品性はほとんど皆無ですので、PHの強いケミカルを使用しなければならないハードなメインテナンスは行うことはできません・・・
ちょっと前までのBMWの内装は、欧州車の中では最も嫌いな内装でしたが、最近のBMWの内装はベンツのチャラけた方向とは違い、
落ち着いた雰囲気と高級感を基本とした、
且つごちゃつき感もなくシンプルさも残した良いセンスにまとまっています!
個人の嗜好性感覚はあるでしょうが、昔のBMWはスポーティーさが強すぎ乗用車ベースのデザインとはミスマッチ感を感じさせられましたが、外観の高級感志向の強まりに合わせて、スポーツカー的デザインが抑えられたことで、
全体のデザインバランスが釣り合ってきたという印象です。
このお車は、オプションのナッパレザーを選ばれていますが、
BMWのナッパレザーは良いですねー
ナッパレザーの良さはその質感の柔らかさからくる、
高級ソファーの様な肌触りや包まれ感ですが、大別するとアニリンレザーに含まれるために、
表面保護のためのコート層が存在していません・・・
その為、このような質感が出せるのですが、
セミアニリンレザーに較べ管理は繊細さが必要です。
何故、BMWのナッパレザーは良いのか?
ですが、他社のナッパレザーほど柔らかくないですので、セミアニリンレザーほどの耐久性は無いにしても、車のシートのように摩擦が強くかかる使用用途では、
このくらいのプロテクト性は必要でしょう!
但し、BMW標準のレザーは個人的には欧州車の中では一番嫌いです・・・
というのは、
標準レザーであるセミアニリン(プロテクト)レザーは逆に硬すぎて、
ごつごつ感を強く感じてしまいます・・・
このごつごつ感がプロテクト能力に比例している物であれば許容できるのですが、この肌触りの硬さはプロテクトから来るものではなく鞣しから来るものですので、
耐久性にはほとんど関係はありません。
しかもシボを深くとっているため、明るい色のレザーですと、
シボの間に入り込んだ油脂汚れなどが目立ちやすいですし、長く使用していると摩擦の強い部分とそうでもない部分のシボの感じに大きな差が生じて、
古びたくたびれた印象が強調されてしまいます・・・
この車は2年経過車として購入されましたが、
レザーの傷みの状態に関してはほぼ100%無傷で良い状態が保たれていますが、ちょっと気になるのはナッパレザーが固くなり始めている・・・
恐らく、この2年間レザーメインテナンスはされていないのでしょう。
先にも記述しましたが、ナッパレザーはアニリンレザーで、
基本的にはプロテクトが無いためレザー自体が傷みやすい・・・
その為、革への保湿を行ってあげ、
フレキシビリティーを保つことでプロテクトの代わりとする必要があります。
つまり、こまめなレザーメインテナンスが必要なのです!
という事で、今回お引き取り時にはオーナー様は、
弊社が代理店を務める“イタリア・ユニタス社”の、
レザーメインテナンスグッツをご購入いただきました!
ユニタス社のレザーメインテナンス商品は、フェラーリ・マセラティなどでも採用されており、主に欧州の高級家具メーカーの指定メインテナンスとしても認定されている、
世界屈指のレザーメインテナンスメーカーです。
今回ご購入いただきましたのは、ワイプス・ストロングレザークリナーという、1枚ずつアルミパックされたウエットティッシュのようにクリーナを浸み込ませてある使い捨てのクリナーと、私か知る限りではユニタスにしかなく且つ一般市販はされていない、
プロ専用のマッドクリーム100mlです。
マッドクリームとは、クリームにありがちなテカリ感を抑え、
且つ滑り止め効果も持たせた保湿クリームです!
弊社御依頼頂きましての施工も可能ですが、こちらのオーナー様のようにご購入いただきましてDIYDの施工も2時間程度の作業が可能な方でしたら、十分可能です!
2年の歳月で、マフラーエンドもそれなりに汚れがこびりつきやつれています・・・
オーダーいただいている磨きコースが、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”ですので、
マフラーエンドの磨きも標準作業に含まれます!
が・・・
このお車の場合、マフラーエンド上部とリアバンパーの、
クリアランスが狭すぎ上部にはリューターが入らない為、リューターでの磨きは側面と下部のみです。
其れでも相当綺麗にはなりました!
“ホイルガラス・コーティング”のご注文も頂きましたが、今回は前面部分のみの施工となります!
本来はこのようなスポークタイプは、
スポーク18本までが標準料金でこの様に20本のスポークですと割増になりますが、今回は私が見積もり段階で見落とししておりますし、相当の高額施工でのご依頼でしたので、
サービス施工で追加は頂きません!
其れと、お人柄がよかったことも大きいですね!
恐らく新車時にはBMWのホイルコーティングを施行してあるような感じですが、
それでもこれだけ鉄粉の付着が見られます・・・
巷では、最近結構ホイルガラスコーティングを施行する店が増えたようですし、
DIY用のコーティングもかなり売られているようですが、
多くのコーティング剤は簡易施工的なレベルのものが多く、長期保護やハードな鉄粉の食い込みに対して完全なガードが可能なものはほとんどないようです。
というのも、コーティング施工場所的に一番過酷な状況下におかれる場所ですので、それに対処し得るコーティングとなると、
専用に開発された高度なコーティングでないと長期防御は無理でしょう・・・
弊社では、ポリシラザン系の高純度コーティングを4層に塗り重ね、
さらに専用の保護トップコートまで施工いたしますので、
並みの強度ではありません!
ホイル専用の硬いブラシのもので擦ったとしても、
まず剥がれるなどという事はありませんし、剥そうとすればリューターが必要となるでしょう。
使用過程ホイルの場合、鉄粉クリーナー終了後更にトラップ粘土を使い、クリーナーでは落し切れなかった深く食い込んだ鉄粉を手作業で除去します!
その後、脱脂を行ってからやっとコーティング作業となります。
これだけ手をかけての施工ですので、コーティング完成後の意匠性は新品以上です!
お引渡し時のオーナー様のご感想も、
「すごくきれいになりましたね、驚きました!」
と、このホイルコーティングの施工には当初ちょっと迷いもおありだったようですが、施工完成品をご覧になられて、ご選択いただいたことに満足された御様子です!
更には、ウインドウ全面に対して、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”の御依頼もいただきました!
新車から2年の経年にしては、特にフロント部分の水染み付着は激しい方でしょう・・・
恐らく、以前のオーナーは露天駐車だったのでしょう?
スモーク部分やルーフなどは、当然それ以上の付着レベルですが、このような状態はウインドウコーティング未施工ですと避けられません・・・
弊社の常連様の中には、
結構市販のコーティング剤を購入されてDIY施工なされている方もいらっしゃいますが、
油脂系の簡易タイプではさほどリスクは発生しませんが、無機系のタイプでは下処理剤としてケミカル使用の物もあるようですけれど、
この下処理においてきちんとした施工が行われないと、
ウインドウガラスに回復不可能な致命的ダメージを入れてしまう事もありますので、そのような作業をされる際は細心の注意が必要となります。
今回事前予想では、スモーク部分とルーフは鱗落しでの施工ですのでその作業に結構苦労するのでは?
と予測しておりましたが、
これら部分は思ったより簡単に鱗落し剤で除去が可能でした!
が・・・
逆にフロント基本セットでの、ライトポリッシュでは結構苦労してしまいました・・・
ウインドウライトポリッシュ専用のポリッシャーを使用するのですが、この程度の使用期間であれば使用するコンパウンドは、
ソフトコンパウンドでも1ポリッシュでもほぼ完全に水染み除去はできるのですが、
今回はミディアムコンパウンドを使用しても、
2ポリッシュしないと除去はできませんでした。
多分、フロント部分には前オーナーが油脂系撥水剤を塗り込んでいたか?
新車時にディーラーで、ウインドウコーティングを施行していたのでしょう?
これらコーティングが水染み成分であるアルキル金属基を取り込み、
より強固な付着を起こしてしまっていたものと推測されます・・・
一般の方の多くは、どのような個所に対しても、何らかのコーティングを施行してあることが、
保護効果を生んでいる!
と、お考えになられているようですが、確かに施工初期の段階では、
機能効果もあってコーティング効果をお感じになられるのでしょうが、
経年によりそれがデメリットになりかねないリスクまではお考えになられないようです・・・
実際、プロ用コーティング剤においても、
施工したことにより後々トラブルの元となりかねないものが多いです・・・
内容成分確認をしても、記載内容は簡易的ですので、
そのコーティング剤の詳しいことまでは判りません。
メーカーに問い合わせをしてみても、
秘密主義の強い業界ですのですべてのリスクは説明してくれません・・・
弊社が使用しているコーティングは、
すべてメーカーとの直接取引での代理店契約ですので、
不明な点はすべてメーカーの技術開発部門に確認を取ることが可能ですので、確実性のあるものしか使用しておりません!
今回オーナー様が磨きのコースを選ばれる際、“02磨きコース”とされた最大の理由は傷の除去ではなく、鉄粉の除去です!
というのは、2年経過所としては傷の状態は極上レベルと言えましたので、傷の除去だけを考えれば磨きは01磨きコースでも十分ある程度の意匠性にはなったでしょうが、問題は2年間で付いてしまっている鉄粉・・・
ある程度は、ポリッシャー作業でも除去はされますが、塗装面の中に埋まり込んでしまったものまではバフに引っかからないために残ってしまいます。
そうすると、初めは見た目には判らないですが、コーティングの下で酸化を続けますので、何れ酸化にコーティングが耐えられなくなり剥離しますし、
当然その間塗装も酸化し続けてしまっていることになります。
この様なリスクを踏まえ、施工内容で標準作業として鉄粉クリーナーが含まれる、
02磨きコースを選択いただきました!
01磨きコースにオプションで鉄粉クリーナーを行うことも可能ですが、そうなると価格的に02磨きコースとさほど差が無くなってしまいますので、
傷の除去率も上がる02磨きコースの御選択のほうが費用対効果としては高いことになります。
最近とみに低予算でとか、価格を抑えた施工を望まれる方が増えていますが、
確かに支出を抑えることは重要ですが、
それにより費用対効果が低くなる施工選択は施行自体の意味を失いかねません・・・
それぞれの車両状態に最低必要な作業を削ってまでの低予算化は、
弊社ではお断りさせて頂く場合もあります。
最低全必要と思われる完成クオリティーよりも、とにかく予算!
と、お考えになられる場合は、
弊社施工よりも他店やディーラーでの施工をお勧めいたします。
その方が、確実に予算は少なくて済むでしょう!
当然使用過程車ですので傷はありますが、
傷量的にはことによると新車よりも少ないかもしれません!
但し、使用過程で入ってしまった傷ですので、
傷自体のダメージの深さは新車の傷よりも深いでしょう・・・
其れよりも問題なのは水染み・・・
側面までは侵されていませんが、ボンネットと特にルーフは酷い状態です。
わずか2年でこのような状態に陥ってしまった最大の原因は、BMWがほぼ強制的と言えるほどオーナー様方にお勧めしている、
イノベクションコーティングから来る弊害です・・・
この様な濃色車で且つ露天駐車車両に対して、撥水ポリマーを施行すればこうなるのは、
“火を見るより明らか”です・・・
弊社常連様に中には、BMWのメーカーやインポーターに対して、
他欧州メーカーとは比較にならない高レベルであると信じ込んでいる方がいらっしゃいますが、私からすればこのイノベクションコーティングも氷山の一角にしか過ぎず、姿勢として本質的お客様本位のアフターサービスにはなっていないでしょう。
例を挙げれば、たとえば民間の修理工場に故障修理でBMWが入庫したとして、修理方法がよく解らない為BMWインポータに問い合わせてみたとしても、
一切情報を教えてはくれません・・・
「BMWディーラーに問い合わせてください!」
と言われますが、実際BMWディーラに問い合わせたところで、
「お教えはできませんので、ディーラーにご入庫してください!」
で、結局は自分たちに仕事が集中するようにとの、
囲い込みをしているだけで、なぜオーナー様がその工場にあえて入庫され修理を望まれているかなどは全く考えていません・・・
側面も多少は傷はありますが、ヘアースクラッチレベルの傷は無く、
はっきりした線傷ばかりです・・・
これがもしかしたらイノベクションコーティング効果?
だとすると、
私からするとやはり意味のない耐擦り性・・・
というのは、ヘアースクラッチが自己修復できるという事は、
相当軟らかいことにより可能になっているのでしょうが、
柔らかいがゆえにそれよりも強いダメージでは塗装まで到達してしまう・・・
これが高硬度コーティングによる耐擦り性であれば、
このような傷は入ったとしてもコーティング被膜内に納まる可能性が高くなります!
つまり、再施工時に無益な磨きは必要なく意匠性改善が可能になります!
但し、今回事前車輛点検時にライティングによりこのような傷があることを、オーナー様にもご確認頂きましたが、その傷に対してのオーナー様のご反応は、
「これ確かに線の様なものは見えますが、これを傷と言うの?」
との、ご反応でしたが、
どのようなレベルから傷と認識するかは人によりかなり違う事に今回ビックリしました。
日ごろ弊社のうるさ型の常連様たちと接していますと、ライティングや透かし見の自然光などで、ある一定角度でしか見えない傷でも、
「あー、こんなところに傷があったとは・・・」
という、ある意味病的とも言える傷に対しての神経質さが当たり前のようになっていましたが、恐らくそのような認識で車を見ている方は全体の1%にも満たないのでしょう。
と考えると、ある意味弊社施工にいらした際、
このように傷の見方をお教えしてしまい、私からする傷の定義をご説明することで、
異常な神経質な方を私が作り出してしまっているのかも?
其れにより、仕事のリスクは増えることになりますが、
そのリスクを避けるためには技術力を磨く必要が出てきますので、今弊社があるのはそのようなお客様たちの厳しい目のおかげといえるでしょう!
私のロータス仲間の方で、
弊社のうるさ型の方よりもさらにうるさい神経質な方がいますが、この方はボデイに関しては全てDIYにて対処しています。
いつもの口癖は、
「昨日も一生懸命磨いたので、めちゃくちゃきれいになった!」
と自慢なさりますが、私から見ると、
「艶は確かにすごいけど、傷だらけじゃん・・・」
と、まったく評価には値はしないのですが、これも何が意匠性根本なのか?
と、どこからが傷でそれが意匠性にとってどのような位置づけとなるのか?
の、個人価値観・意匠性感の違いでしょう。
大体、DIY施工をされる方はWAXやポリマーですので、傷隠し効果もありますから、弊社のうるさ型の方のように傷そのものに拘りを持っておらず、
ある程度傷がごまかされ艶さえ上がれば最高の意匠性である!
と、満足される方でないとここで満足には至らないでしょう。
これはこれで、ご本人が納得していることですので否定すべきことでもありません。
というか、この方の場合は此処で満足して頂かないと、弊社のお客様の様な意匠性感覚に変わられて、施工依頼でもされたものなら、永遠に施工は終わらないでしょうねー
リアバンパーに入ってしまっていた傷は、素材がPPですのでスポンジバフでの磨きである、
02スタンダード・ソフト磨きコースでは、
残念ながらこれが限界です・・・
スポンジバフでは摩擦により塗装表面が熱を持ちやすく、かつ素材であるPP自体が柔らかいため、
これ以上追い込むことは危険です。
最悪、塗装浮きのリスクも発生しますのでこれ以上攻めることはいたしません。
これ以上傷を除去するには、スポット磨きを行うか?
04磨きコースのように、熱を入れずに済むペーパーによる除去にするか?
という、追加施工が必要となります・・・
これ私の個人的意見ですが、趣味車であれば使用頻度が低いですから、
以降の傷みも防ぐことは可能ですが、日常使用車では日々車は傷みますので、その時だけ拘られて万全を期してみても、
また同じような状態になってしまう可能性のほうが高いですので、
“いたちごっこ”となってしまいますから、正直無駄と思います・・・
最近時々TELを頂く東京のお客様ですが、ご本人は車が大好きでそれが故に非常に細かなことに拘られ、それを修繕するために東奔西走されていらっしゃいますが、そこまで拘って気になされてしまうがために、逆にそれがストレスにしかなっていない・・・
と、感じてしまいます。
大事にする=拘る=車が大好き
感覚としては判りますが、やはり限度というものがあるでしょう。
弊社常連様の口癖、
「車は乗れば傷むもの、それが嫌なら床の間に飾っとけ!」
しかないでしょうねー
だから私は、ジャガーには一切乗りません!」
乗れば傷つき→落ち込む
だから、飾り物!!!
この様な金属下地部分は、ほぼ線傷は処理できました!
然し2013年以降のBMWの自己修復型熱可塑性耐擦り塗装に関しては、
いくら何台磨いてみても、
その自己修復機能を感じることができません・・・
スクラッチシールドのように摩擦熱で塗装が逃げたり、傷を隠して熱が下がると戻り傷としてまたあらわれる、という事が無いからです。
どうしてもこの塗装に自己修復効果があるとは思えず、“眉唾物”としか評価できません・・・
確かに、アウディやベンツの塗装く較べれば柔らかいのは確かですが、
かといって熱により自己修復している様子はうかがえません・・・
とすれば、塗装が柔らかいという事は傷が入りやすいという事になり、
それで自己修復機能が働かないとすれば、
オーナーにとっては良いとこ無しの塗装となってしまいます。
結局BMWと言えども、国産耐擦り塗料と同じで、
謳い文句だけは立派であって、
実際の効果はほとんどなく弊害ばかりが多い・・
じゃ、無いですかねー
残念ながら、
ルーフの一部の水染みは完全なイオンデポジットクレーターになってしまっており、
相当の深度までクリアーに食い込んでしまっているために、04磨きコースでないと改善はできなくなってしまっていますので、
残ってしまっています・・・
但し、幸いにもボンネットはごく軽度のイオンデポジットクレーターに留まっていたおかげで、今回の“02スタンダード・ソフト磨きコース”でも、
100%除去が可能でした!
但し、塗装面が改善されることで、↑の写真にある傷のように飛び石によってできてしまったようなものは、逆に目立つようにはなってしまいます・・・
これも前記したように、拘り始めてしまえばエンドレスに陥って行ってしまいますので、
スルーする部分はスルーする方が良いでしょう。
拘り始めれば、お金と神経を消費するだけですし、
1回で終わることのない“無間地獄にはまる”ことになりますので・・・
BMW ビーエムダブリュー 535iツーリング Xドライブ ラグジュアリー
(MU35)コーティング終了
中古車購入でも、
ここまで程度の良いお車ならば長くお乗りになれるでしょう!
高年式・低走行距離の車でも、本当に程度の良い車は少ないですから・・・
そう考えると、こちらのオーナー様は運良い!
オーナー様お引き取り見えられて、ご覧になられてのご感想は、
「すごいねー」
「きれいになった、どんな水弾きの仕方をするか雨降りが楽しみです!」
とのことでしたが、雨降りを嫌がる方は多いですが、雨降りを期待されるのは稀です。
とはいえ、ご満足は頂けたご様子ですので、安心いたしました!
と言うのも、今回のコーティング選びでは、
耐久性や安定機能を望まれるのは当然ですが、艶感に関しては、
「ピカピカするのではなく、しっとりした落ち着きのある艶が良い!」
とのご要望でしたが、
この艶感の感じ方や表現は各々結構違いがありますので、私はこれだ!
と思っても、個々によりそうは感じない方もいらっしゃいますので、お互いの表現に対しての推測ゲームな様な部分もあります。
御予算的には特に決められた上限は無いとのことでしたので、一般的シリカコーティングの艶感とは違い、どちらかと言うとザイモールWAXなどの艶に近い
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”をご案内いたしました!
今まで結構な台数で施工いただいておりますが、事前に私がお伝えした意匠性の印象と、施行後に実車をご覧になられての印象に、
食い違いを感じられた方は今までいらっしゃりませんので、まず大丈夫だろう?
という事で、ご案内いたし決定いたしました。
もう一つ、このコーティングを選ばれた理由は、洗車機専用ではありませんが、
洗車機利用は可で、多少のコーティング膜消耗はいたしますが、
6μ以上の高膜厚ですので、
洗車機利用でもそれほど大きな耐久性変化は出ないことです!
また洗車機使用でのリスクである、
洗車機によるヘアースクラッチの傷入れですが、
このコーティングはそれもさほど心配はありませんが、お車のお色もソフィストグレーブリリアントエフェクトと言うガンメタ系ですので、
仮にヘアースクラッチが入ってもさほど気になるレベルにはならないであろうことも理由です。
その上、このハイブリッドシリーズは水染み防御性能を高めたタイプですので、
露天駐車環境であることも考慮すると、これも大きな要因となりえます!
さらに保険として、“レジントップコート・コクーンSTD”もご依頼いただきました!
お仕事が非常にお忙しく且つ不定期でいらっしゃるそうですので、
なかなか施工直後の1カ月間の管理に手間をかけることは難しいでしょうから、
その間少しでもリスク回避できるようにとのことです。
どうしても、この不安定期間の1か月に雑な管理をしてしまうと、
一気に水染みの付着が促進され、以降の意匠性に多大な影響を与えてしまいます・・・
其れを少しでもリスク回避することを目的としているのが、
レジントップコート・コクーンです!
この度は、高額施工いただきまして、ありがとうございました。
御引き取り時もご説明いたしましたように、メッキモールの腐食が始まりつつありますので、あまりひどくなる前に処置をしたほうが良いでしょうから、またご相談ください。
ご購入いただきました、レザーメインテナンスケミカルですが、ご案内いたしましたように、半年に1度くらい行っていただければ、いい状態でレザーを維持できるでしょう。
お土産にお持ちいただきました、ティレルのF1ミニカー息子さん気に行って頂けたでしょうか。
御聞きした、息子さんの将来の目標であるヘリコプターパイロット実現できますように頑張ってくださいと、お伝えください。
メインテナンス等必要になりましたら、お気軽にご相談ください。
会員クラス:準会員登録
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=ホイル・ガラスコーティング(19in・前面のみ・スポーク割増サービス)
オプション施工3=スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット+リアドア+パノラミックルーフ×鱗落し)
物品購入1=超大判拭き取り専用クロス
物品購入2=ユニタス・ワイプス ストロングクリーナー(レザークリーナー)
物品購入3=ユニタス・マッドクリーム(レザークリーム・100ml)
施工料金:364.216円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増ランク2磨き+15%・耐擦り塗料割増磨き+20% 適応・物販含む)
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