2015年10月28日公開|メルセデスベンツ
奥さまと共にご夫婦のお車を施行させて頂いております、
会員様です!
このお車は、ちょうど1年前に施工させて頂いておりますが、
今回はメインテナンスの為ご入庫いただきました。
弊社のコーティングの9割は、基本ノーメインテナンスです!
多くのコーティングのように、定期的有償メインテナンスを行わないと、
コーティングの施工証明及び補償末梢になってしまうという縛りは、
弊社ではございません。
あくまで、
メインテナンスはオーナー様が必要をお感じになられる場合のみでOKです!
今回ご入庫の前に一度お立ち寄りくださりましたが、その際拝見してビックリです。
めちゃくちゃ良い程度が、保たれています!
艶も全く変化は見られませんし、水染みもごくわずかにみられるだけです。
但し、多少の洗車傷と、立木の枝に擦ってしまわれたような傷は有りますが、巷に走っているW124などとは比較にならないほどきれいです!
恐らく、長野県内では私のW124を抜いて、一番程度の良いW124でしょう。
今回のメインテナンスは、日常の足としてお使いで、当然冬季もスタッドレスタイヤを履かれてご使用になられていますので、それほど鉄粉の付着が顕著とも見えませんが、どうせメインテンスを行うんであれば保険の意味も込めて、
“鉄粉クリーナー”をまず行ないます!
実際クリーナーを行ってみると、
ごくわずかではありますがやはり鉄粉の付着はありました。
初期の段階で除去しておけば、コーティングも傷みが避けられますし、
塗装への食い込みも防げます!
何よりも、この後の作業においての鉄粉の引きずりを起こさずに作業できますので、
メインテナンスを行ったことにより傷が増えた・・・
と、言うことが防げるのが一番大きいですね。
鉄粉クリーナーを隅々まできちんと洗い流してから、シャンプー洗車をしていよいよ水染み除去のための
“スケールリムーバー”を行います!
然し、手前味噌な話ですが、初回施工で磨き上げられた鏡面、
映り込みがリアルすぎて本物の木々と見分けがつきません。
明らかに自然光でも簡単に判る水染みはこんな程度です。
今は、この程度で済んでいますが、
一度でき始めてしまいますと急速に進行をし始めます・・・
写真では写らない程度の、
ごく初期の水染みの赤ちゃんのようなものはボディ全体に確認できますが、この赤ちゃん一度オギャーと生まれると、水道水と雨水のアルキル金属基を徐々に徐々に取り込んでいき、
成長し始めてしまいます。
これは、洗車などでは防ぐことはできませんし、洗車は逆に成長を促進してしまう逆効果となります・・・
つまり、改善をするにはスケールリムーバーを行うしかありません!
但し、スケールリムーバー作業は非常に危険です・・・
スケールリムーバーは、基本的には強酸もしくは強アルカリですので、
既存のコーティングだけでなく塗装にもダメージを及ぼすリスクは非常に高くなります。
中には、低ダメージ中性というものもありますが、
アルキル金属基で形成された水染みを溶かす能力は非常に低く、
超初期の段階以外ではほとんど効果は期待できないでしょう・・・
効果が期待できるものであればリスクがありますが、これをDIYなどで作業しようとする場合は、
最低でも常に流水が使え且つ完全な日陰で作業できる環境が必要となりますし、
1パネルごとに拭き上げまで完了しながら作業をしていかないと、
“作業中にまた水染みを作ってしまう”という、堂々巡りともなりかねません・・・
その為、慣れないDIY作業では3時間位は掛かってしまうでしょう?
又、コーティング既施工車の場合には、
使用するスケールリムーバーとの相性の問題は大きな問題です。
撥水コーティングで、フッ素による撥水をしているものは、どの様なスケールリムーバーを使用したとしても、
フッ素は破壊されますので撥水力は一気に喪失されます・・・
これで済めばまだましで、
コーティング自体がダメになる可能性は相当高いでしょう。
所謂、ガラス系などといわれるものであればまずOUTです・・・
石英ガラスもしくはクリスタルガラスの高純度のものであれば、
耐えうる可能性は高いですが、いくら高純度といえども一部混和剤はありますので、
それに対しての影響は避けられません。
つまり、施工されているコーティングに対して、
ダメージを与えないスケールリムーバーを選ぶ必要があるという事になります!
その為、弊社では他社施工やDIY施工されているコーティング施工車では、
スケールリムーバー作業はお受けいたしておりません。
相性判断ができませんので・・・
弊社施工車両の場合は、
各々コーティングにより専用のスケールリムーバーが準備されておりますので、
コーティングに対してのリスクを最低限に抑えることが可能です!
このお車に施工されているコーティングは、
“G’ZOXハイドロフィニッシュ”という、疎水・滑水機能のコーティングですが、このコーティングはベースとなる無機能石英ガラス層に対して、ポリマー系の疎水・滑水機能層を乗せた2層構造コーティングとなります。
当然専用のスケールリムーバーを使用しますが、
ベースコートは傷めずに済みますが、
トップコート部分の機能層は消失してしまいます・・・
その為、スケールリムーバー作業の後で、
トップコートの機能層の復元をする必要がありますが、
このコーティングはDIYにての機能層強化のためのメインテナンスキットが別売されていますので、DIYにてトップコート作業を行う事も可能です!
但し、この作業はドライ状態で行い、且つ慣れない方ですと1時間はかかるでしょうから、
やはり作業環境に制限があります。
基本的には、密閉可能な車庫!
でないと、作業中にボディに埃が乗り、
メインテナンス剤の塗り込み拭き取りで傷を入れてしまう・・・
日光が当たるようですと、拭き上げで乾燥皮膜を作る前に自然乾燥されてしまいますので、
斑になる可能性が高いでしょう・・・
此方のオーナー様は車庫はお持ちですが、
今回弊社にてトップコート作業をご依頼いただきました!
面倒臭いという事より、よりリスクを避けたい。
と、いう事だと思います。
御帰りの際に私がこのお車で非常に気になったこと、
それは車内のカビ臭さというか腐ったような臭い・・・
恐らく何らかの理由により車内に水が回り、
フロアのカーペットなどがカビたり腐ったりしているのでは?
流石に22年経過していますから・・・
オーナー様はこのお車はまだまだ大事に乗り続けたい希望がおありですので、
修理というかレストアも考えられています!
そこで、
「どこか良い所教えてもらえませんか?」
という事で、一番信頼できる所をお教えしましたが、此処が微妙です・・・
オーナー様直で御依頼されるのと、弊社経由で依頼するのとでは正直違いがあります。
価格的には、まず変わりはありません!
というのは、弊社では板金塗装工場からの施行料金に上乗せはしません。
代わりに、仕切りがありますが、これは年間を通して大量の依頼を行っているためのスケールバリューですので、これを考慮すれば同じ価格に納まります。
問題は、施工クオリティーに関しての対応です。
オーナー様直でのクオリティー交渉は、ことによるとクレームと取られる恐れがあるために、問題箇所などでの再施工などの交渉は、結構大変です・・・
弊社の場合は、日常的に施工依頼していますので、相手方もここまでは言ってくるだろうという、
クオリティー基準が解っていますので、
問題箇所の再施工などの話し合いはスムーズに進みます!
この様なことに関しましては、最終的にはオーナー様の判断とはなられますが、受注先としてはオーナー様直のほうが嬉しいのは確かでしょうねー
この度は、こまめにメンテナンスにご入庫いただき、ありがとうございました。
非常に良い状態は保たれておりましたが、洗車の際の傷入れはもう一寸お気を付け下さい。
購入ご検討中の、クラッシックポルシェ、仲間の中で良い出物があるようでしたら、お声掛けいたします。
購入されましたら、ぜひ我々の倶楽部ツーリングにもご参加ください。
奥さまにも、よろしくお伝えください。
会員クラス:準会員
車輛クラス:クラスL
施工コース:
オプション施工1=鉄粉クリーナー
オプション施工2=スケールリムーバー
オプション施工3=G’ZOXハイドロフィニッシュ専用トップコート
施工料金:42.300円税込(準会員様価格 適応)
メーカー別
月別バックナンバー