2015年11月27日公開|ルノー
今迄に既に3台もの施工を頂いておりますお客様ですが、
いつも弊社の懇意にしている販売店様を通しての御依頼です!
但し、通常はこのような業者様からの御依頼はお受けいたしておりません。
此処は特別・例外です!
今回は奥さまのお車だそうですが、ルノーという事で、
「車輛程度にかなり難があるのでは・・・」
と、車両が販売店に来る前から、販売担当者の方は心配されていましたが、
心配は的中してしまいました・・・
今回この販売店さんから連続3台の御依頼を頂いておりますので、今回は特別に弊社において引き取り納車を行いますが、引き取り時に自然光で軽く確認をしただけでも、
その程度の酷さははっきり判りました・・・
準備洗車をしてライティングしたときには、
今感じている以上の問題点が浮き彫りになるのか?
なるのでしょうねー
程度が悪い車にも拘らず、
なぜここまで練プラ部品をオンパレードで装着させるのか?
一番はコストなのでしょうが、
デザインポイントとして使われることにより印象の引き締めにはなるでしょうが、それはあくまで傷が無く程度の良い場合のことですが、
傷だらけの状態ではボロさ感ややつれ感を更に際立たせる逆効果にしかならいと思うのですが・・・
確かに、ソリッドの練プラを入れることで車は引き締まりますが、ライオフした段階以降というか、ライン中でさえ商品管理がきちんとなされていないのでは?
と思えるルノーで、それ以降の納車までの管理に自身は有るのでしょうか?
仮にあったとしても、
納車後のほとんどのオーナーには傷を入れないような管理は無理でしょう・・・
そのようなパーツを多用することは、果たしてメーカーはエンドユーザーのことを本気で考えているのか?
というと、私の個人的主観からすると0としか思えません・・・
所謂、売ったもの勝ちみたいな。
比較的早い段階からダウンサイジングによる過給付エンジンに切り替えてきているフランス車ですが、
このお車も1.2Lターボで120psものパワーを絞り出してきています!
一昔前なら考えられないようなパワーですが、これが総てにおいて良い方向なのか?
というと、私は良い傾向とはあまり感じられません・・・
恐らく、エンジン寿命自体はNAに較べれば短いでしょうし、
故障した際の修理代も高いでしょう・・・
ですから単に、燃費向上によるエコが総体的エコになっているのかというと、
私からすると差し引きゼロと感じてしまいます。
「今回予算無いよー」
とのことでしたが、この状態で予算無いと言われても、
「じゃー、この状態どうするの?」
です。
ここは私の独断で、勝手に予算オーバーさせて頂きます!
購入されたオーナー様には責任は無いですから、販売された販売店さんに負担して頂きましょう。
「勝手に予算オーバーされても払えないよ・・・」
と言われても、今回は引きさがりませんからね!
見ての通り傷だらけ・・・
本当は予算的には01スパーライト・ソフトのつもりでしたが、
バリ傷残った状態ではオーナー様納得されないでしょうから、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”で磨きます!
とはいえ、そもそもこのコース自体が、程度良好新車向け磨きですから、この状態ではそれでも傷残りはしてしまいますが、ラテン車を購入してしまったのですから、
これ以上は妥協して頂くしかありません・・・
残念ながら。
側面もこの状態・・・
カローラ南信級の酷さです。
流石に、輸入車の新車でここまで程度最悪ななのは初めてです・・・
まず、どうすればこの様に傷だらけにできるのか?
ですが、この状態で出荷してしまうルノージャポンて、どういう会社なのでしょう?
此の感覚なら、カローラ南信と同盟組めますねー
側面は、部分的に特に酷い部分があるではなく、
全周アウト・・・
何となくPDIで磨いた感も残っているのですが、PDIで手を入れたにもかかわらずこの程度だとしたら、PDIにいる社員や内製業者のレベルも、
お子ちゃまなみですねー
自分が購入した車が、このような程度でも腹が立たないのか?
聞いてみたい。
リアバンパーに至っては、
そこら辺の中古車よりも酷い・・・
恐らく、バンパー同士を擦り付け合って傷が入っている所に、素人以下のポリッシャーマンがダブルアクションポリッシャーで、
だめ押しでさらに傷を入れまくったのでしょう・・・
「だいぶ良くなりましたが、これ以上は無理です!」
「おー、良くなったね、OKだよ!」
みたいな会話があったのか?
は、知りませんが遠からず近からずでしょうねー
ある程度にするにも、01スタンダード・ソフト磨きコースでは、
完全な役不足・・・
せめて、03スタンダード磨きコースは必要ですが、さすがにそこまで勝手に、
予算オーバーしても払ってもらえないでしょうから、出来る限りのことはしてみました。
相当の改善はできましたが、5割改善位ですかねー
然し、困るの素人ポリッシャーマン・・・
最近の傾向として、
特にPDIでの作業員は速成教育でGSのアルバイト並み。
その為、リスクを避けるために使用するポリッシャーがダブルアクションポリッシャーが主流となっていますが、これが曲者です・・・
確かにダブルアクションポリッシャーは研磨力が弱いために、
塗装を剥離してしまう事は無いですが、回転運動が止まりランダム運動だけになったときには、
1cm以下の短い傷を無数に入れてしまいます。
しかも、この傷は非常に深い傷になってしまいます・・・
この様な傷を取り除くには、シングルポリッシャーを使用しなければなりませんが、
恐らくシングルポリッシャーは未熟過ぎて使えないのでしょう。
新車不良を直すはずのPDIが、逆に壊してしまっているのですから、
インポーターもコストダウンはいい加減にやめるべきでしょう!
プロを使いなさい、プロを。
側面の改善率も80%位が限界でした・・・
ラインアウト後の管理が酷いこともそうですが、
そもそもライン上での塗装工程にも問題ありありです。
国産車やドイツ車と比較した場合、
恐らく塗装クオリティーは20年くらい前と変わらないでしょう・・・
これがラテン車、と言ってしまえばその通りで否定はできませんが・・・
ですので、購入されるオーナーの方々も、
フランス車やアルファロメオやフィアットなどを選ばれるのであれば、
塗装意匠性の完璧さは求めてはいけません。
恐らく、彼らからするとこれでも一生懸命で、
ちゃんとしたものを作っている自信があるのでしょうから?
規定研磨厚の4μ研磨いたしましたが、
ボンネットだけはほぼ傷は完全除去できました!
が、↑の写真の赤○部分物咬みですがこれだけの範囲でさえ、
これだけの物咬みもしくは物咬み処理を行った痕跡が残っています・・・
これは、塗料材質的な問題ではなく、
塗装ラインの設備に問題があり、本来クリーンルームでなければならないはずの塗装ブースが、埃だらけなのでしょう?
これは、弊社の外注先の町の板金塗装工場よりもレベルの低い設備と言えてしまいます・・・
そして、それでもライン検査を通ってしまう・・・
ラテン人て、目も悪いのか?
このお車の、販売店での初見時の印象は、
「長期在庫車?」
と、感じましたが残念ながら当たり・・・
すでにルーフには相当数のイオンデポジットクレーターが存在してしまっており、
これは05磨きコースでもしない限りは直りません・・・
輸入時に小台数での輸入ではコスト高になってしまうために、
インポーターは見込みでかなりの台数を輸入してしまいますが、
ルノーのように販売数の少ない場合は必然的に長期在庫車となってしまいます。
更には、見込みが外れ特定のグレードや色が売れ残る可能性もありますので、
下手をすれば1年以上露天放置されている車さえ存在します。
事実、ヤナセで2年の長期在庫車のSクラス施工したことありますからねー
基本的には、輸入車を購入される場合には、吊るしで在庫車を買われるのではなく、
数カ月間待たされてでもオーダー車を購入されることをお勧めいたします!
「待つのは嫌・・・」
でしたら、ボロ車であることは許容しましょう。
RENAULT ルノー ルーテシア インテンス(RH5F)コーティング終了
ルーテシアではあまり人気のないボディ色らしい、ブルー・ドゥ・フランスという国の名前が付いたソリッド塗装です。
確かに、施工する前にはあまりいい色とは思えないような印象でしたが、磨き上げられコーティングが施工されてみると、一味も二味も印象は違ってきて、
フランスらしいやさしいライトブルーで良い色です!
思い起こしてみると、確かにFIのルノーやアルピーヌのレーシングカーもライトブルーよく使っていましたねー
今回は、予算の関係もあり施工するコーティングは撥水と言う指定だけでお任せでしたので、ここのところほとんとご依頼の無い、
“エクセレント・ライトフィニッシュ”を施行してみました!
此のコーティングの特徴は、弊社コーティングの主流である表面反射しないコーティングではなく、逆の表面反射の強いコーティングです。
平面的でプレスラインの強いボディ形状の場合は、
かなり作り物的印象の艶となりますが、このように基本曲面性の強いデザインですと、
かなりいい感じですねー
ソリッドライトブルーのやさしい色と、意外や表面反射は合います!
特に、施工前の悲惨な状態を知るだけに、この変化は非常に大きく感じます。
但し、販売店の担当者の方は、
「きれいになり過ぎて、逆に塗装自体のトラブルが判るのが悲しい・・・」
とのこと。
ですが、当のオーナー様は初めの状態をご覧になられていないそうですので、あら捜しをするまでもなく、
全体的印象が他車新車よりも格段に優れていることに御満足で、
うれしそうにお帰りになられたそうです!
結果オーライで万々歳!!!
この度も、弊社御指名でコーティング施工の御依頼を頂きまして、ありがとうございました。
但し、次回からは現車を拝見になられたうえで、御自身が望まれるクオリティーに応じた御予算をご検討ください。
その方が、より満足度は高まると思います。
これから冬季ですので、エンカル汚れ等は小まめに洗車してください。
次回の御指名も、お待ちいたしております。
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=エクセレント・ライトフィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(本来程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
施工料金:125.274円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増ランク3+10% 適応・引き取り納車料含む)
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