2016年01月09日公開|BMW
昨年中古車で購入され弊社で施工をさせて頂きましたお車ですが、今回スタッドレスタイヤ用の純正中古ホイルを購入されたとのことで、
そのホイルのコーティングのためにご入庫いただきました!
結構慎重にあれこれ検討されて選ばれ、価格も安く購入できたとのことで、多少わずかな傷はありますが、一見程度は良いように見えます!
今回は、“ホイルガラスコーティング”のフルコートでの施工ですので、お車より外して汚れや付着鉄粉のクリーニングを致しましたが、
この様に見た目よりかなり多量の鉄粉付着がクリーナーにより溶かし出されて見て取れます・・・
此の後、更に手作業でトラップ粘土を使用して残っている鉄粉も除去していきます!
この綺麗になった時点で判ってきたこととして、
このホイル修理履歴があります・・・
というのは、ボルトホールにレンチが擦った痕跡が0ですが、バランスウエイトを張り替えた痕跡の両面テープは何か所も残っていますから、何回もタイヤが組みかけられている事になりますから、これは不自然です。
更には、クリアー面が多少黄色変色しつつある部分が各ホイルにありますので、補修もホイル丸ごとではなく、暈し塗装で行われています・・・
現時点で、クリアーの暈し際の変色が出てきていますので、
これは今後進行してしまうでしょう・・・
この様な症状は、
コーティングではほとんど遅滞させることはできません。
中古ホイルは、
価格が安い分この様なリスクは避けられないでしょう・・・
一般の方でそこまでの点検は無理でしょうし、
販売している店舗でもそこまでは把握していないかも?
知れません。
ホイル装着されているセンターキャップも、
傷みが目立ちます・・・
これは、ホイルセンターキャップに限らず、この手のBMWエンブレムは他車の物に較べ、
品質はお粗末です。
10年近く経過したものですと、
マスキングテープの粘着力程度でもロゴが剥がれてきてしまうものは決して珍しくはありません・・・
これはそう高いパーツではありませんから、新品交換したほうが良いでしょう。
其れと、ここは意見の分かれるところとはなりますが、今回スタッドレスタイヤ用に購入された
のは、夏タイヤは16inですが、今回は17inです。
単純にスタッドレスタイヤの雪上及び凍結時のグリップ優先でしたら、
この選択ははっきり言って間違いです・・・
偏平率が下がるという事は、サイドウォールのフレキシビリティーも下がりますので、ただでさえ路面グリップ力が低い路面では、
タイヤ変形による接地面積の変化率が下がりますので、グリップ力はパターン性能にのみ頼ることになります。
更に、購入されたタイヤはピレリーですので、欧州タイヤの中でもサイドウォール剛性は高い方ですし、
トレッド面もミシュランほど日本の凍結路面向けの物ではありませんから、この組み合わせですと、スタッドレスタイヤというよりもウインタータイヤ的な性能になってしまうでしょう・・・
然し、逆の観点から見れば、この様な特性はウインタータイヤでありながら、
ドライ路面での安定性向上には寄与します!
つまり、雪道・凍結路において、多少の性能の低さは覚悟したとしても、
殆どの走行時間となるドライ路面では、夏タイヤに近い走行性能がもたらされます。
ので、ウインター用ホイルinやタイヤ選択は、御自身が冬用タイヤとして求める性能重点がどこにあるかによって変わってくるでしょう!
ちなみに私の選択は、冬用はあくまで凍結路での性能優先ですので、
ホイルは小径ホイルで且つタイヤ銘柄は凍結路用を選択しています。
ですので、ドライ路面用にはサマータイヤのままの車を1台残し、
もしも用にスノーネットもしくはチェーンで対応できるように積載しています。
当然、天気予報とのにらめっこをした上で、どちらで出かけるかを決めます。
この度は、新年早々お忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございました。
今年は異常に降雪がありませんから、楽な新年ですが、これから寒さも厳しくなり降雪の可能性も十分あるでしょうから、お気を付け下さい。
この様な時は、安心しきって早朝の霜の降りたときの橋梁等でのスリップ事故が多発するそうですので、そこもご注意ください。
ボディの施工からまだ3か月弱とはいえ、非常にお手入れよくお乗り頂けていることは、施工者としては非常にうれしく感謝いたします。
これからも、大事にかわいがってお乗りください。
車両クラス:クラスM
施工コース:
オプション施工=ホイルガラスコーティング(17in使用品×フルコート)
施行料金:40.500円税込
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