2016年01月26日公開|スバル
弊社建築事業部の仕事関係者(飲み仲間?)から、過去施工いただいているお客様でもある悪友を通してご紹介いただきましたご新規のお客様です!
が、悪友からの話では、
「7万円位でできないか?」
とのことでしたが、
「10万は軽く超えるから、価格重視なら他店で施工したほうが良いんじゃない?」
と、返答したのですが、
「とりあえず、見積もりに行くらしいから、よろしく!」
とのことで、前述した知人と一緒に来店いただき、車両を拝見してご提案を行ってみましたが、
当初予算のダブルスコアー行っちゃいました・・・
流石に、ここまでの当初予定金額をオーバーしては施工はなさらないだろう・・・
と、思いきや、
「最後にもう一回綺麗にしてあげて乗りたいので、
其れでバッチリきれいになるのならOKです!」
とのことで、ご予約を頂き、此処でご入庫となりました!
このお車で過去に数回のコーティング施工を行っているとのことでしたが、直近で施工されている店舗は昔多少の付き合いがありましたが、実際の施工車両を見るのは初めてです。
果たして、どのくらいのクオリティーで施工がなされているのか?
興味津々での施工開始です。
また、板金塗装修理個所も数か所あられるとのことでしたので、弊社外注先以外の板金塗装の仕上がりレベルにも興味ありますねー
7年経過車としては非常に程度は良好です!
何回かリセットされてきている効果はあります。
ですが、一番程度を保てている理由は、
オーナー様の管理が良いことが一番の理由でしょう!
と言うのは、今回の磨きコースは、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”ですので、磨き前洗車にて鉄粉クリーナーを行いますが、
その際溶け出す鉄粉は殆どありません!
つまり、日常の洗車管理が非常にきちんとなされているために、鉄粉の付着も食い込みには至らず、
洗車のつどきちんと除去されているためでしょう。
このお車入庫時に、弊社常連様のBMWを長期お預かりで入庫いただいておりますが、そのお車もこのお車とほぼ年式と走行距離は同じですし、色も同じ黒。
この2台を遊びに来られた常連様方がご覧になられた感想は、まったく皆さん同じで、
「○澤さんのBMWは、相当やつれちゃいましたねー」
「こっちのレガシィは、新車じゃないでしょうけど、やけに程度が良いですね!」
とのことでした。
これは、明らかにオーナー様による管理の丁寧さや保管環境の差と言えます・・・
つまり、同年式であっても、方や誰が見てもやつれて見えるレベルになってしまうのも、
年式としては極上程度を維持できるのも、結局はオーナー様次第です。
但し、そのBMWオーナー様も悪い事ばかりではなく、車内に関しては全く逆です。
BMWは、車内にゴミやほこりなどは殆ど無く、レザーシートの傷みもほとんど起きていません!
が、レガシィはと言うと、弊社入庫車両としてはワーストクラスの車内の汚れと、
シート合皮の傷み方です・・・
この差は、オーナー様の性格の差なのでしょうねー
レガシィのボディの傷は、当然全面的には傷が入ってはいますが、
日常洗車が手洗ではないために深い傷は少なく、照明環境が蛍光灯などでは、
傷はほとんど気になりません!
但し、水銀灯など特殊照明を当ててみると、紫色がかったオーロラ反射をしますので、
依然行われた他店での施工で、相当の微細ポリッシャー傷が入っているようです・・・
後気になったのは↑の写真の下2枚にもある様に、
トップ部分には鳥糞・虫糞・樹液等によると思われる酸化痕跡が多い・・・
これらの付着は、露天駐車や走行をされれば完全に防ぐことはできませんが、付着確認とすぐさまの処理をなされることでダメージは防ぐことは可能ですが、
どうやらそれらの対処はあまり気になされていられなかったようです。
これらのダメージがすでにコーティングを通り越し、クリアー自体を酸化させてしまっていれば改善は難しいですが、コーティングを施行してあったことで表面酸化だけにとどまっていれば、ある程度の改善は可能かもしれません?
側面にも、それなりの傷の入り方をしています・・・
傷のランクを大まかに分けるとすれば、
1=ヘアースクラッチ(ごく軽度の傷で洗車機などで入るレベル)
2=傷断面があるスクラッチ(手洗い洗車で、細かなゴミやほこりなどで付けてしまう傷)
3=自然光でも確認可能な傷(砂や大きなゴミを咬み込んで、手洗い洗車で付けてしまう傷、もしくは物を擦り付けてつけてしまう傷)
4=指先で触って傷の感触が判る傷(クリアーを通り越している深さ)
5=下地到達している傷
の、5段階くらいが解りやすい傷の分け方でしょう。
此処お車の傷は、おおむね1~4となりますが、
1=70%・2=20%・3=9パーセント・4=1%と言った配分率でしょう。
傷量的にはそれなりの量はありますが、
前記したようにある程度見る目をお持ちの方が見ても程度が良好と感じるのは、
上記したように傷の大部分が1のほんの軽度の傷ばかりの為です。
何故その程度で済んでいるのか?
ですが、一番の理由はシリカコーティングが施工済みであったことです!
その為、洗車は常に洗車機オンリーでありながら、
この程度のダメージで済んでいたのです。
但し、施工していたシリカコーティングが塗装皮膜よりも硬い、
ある程度のクオリティーのあるコーティングだからこそであって、
これがキーパーの様な簡易コーティングであれば、
傷配分率は2が一番多くなっていたでしょう・・・
又、洗車が洗車機ではなく手洗であったとすれば、個々の技術的レベルの違いにより大きな差は付きますが、
全体傷量は減りますが、傷配分率は2&3が圧倒的となり、
4の比率も高まるでしょう・・・
02スタンダード・ソフト磨きコースではある程度の傷残りはあるかもしれない?
と予想はしておりましたが、
思ったよりも完璧に近い磨きあがりとなりました!
此処お車は特殊クリアーであるハードクリアーコートで塗装されておりますが、
この塗装は、
業界では磨けない塗装として磨きを嫌がる業者が多いと聞きますが、
逆に私としては磨きやすい塗装に入ります!
なぜこのように感想が、真逆になるのか?
と言いますと、技術云々以前の問題として、磨きに使用する機材選択の適材適所の選択がなされているのか?
という事です。
これを可能にするには、まずは磨きと言う物理的現象を理解して、
そのために必要な条件を選び出すための知識が必要となります!
その知識とは、机上理論だけでなく経験値から裏付けされるものでなければいけませんので、
必然的に経験の長さも必要です!
この業界の中には、
数年もしくは数十台の磨き経験程度で独立開業してプロみたいな顔をしている方が多く存在していますが、この様なところに限りクレーム率は非常に高いようです・・・
また、機材選択の適材適所を可能にするには、
多くの機材を所有する必要もありますし、それら器材もピンキリですが、
そろえるのであればピンをそろえなければ意味はありません。
が、ポリッシャー・バフ・コンパウンド等すべての施工内容に対応可能なレベルまでそろえるとなると、これだけでも数百万円は必要となりますので、
上記した条件の他に店舗自体の経済力も必要です!
悲しいかな、この業界はギリギリでの個人営業レベルがほとんどです、最近オープンした中信地域での店舗などは、聞く話によれば運転資金は0、
土埃にまみれて施行よするような環境だそうですが、この様な店舗に限り上記したような磨きに必要不可欠の条件は一つも満たしていないでしょう・・・
経済力が無い→儲けるための内容の施工が必要→手抜き施工になりがち→
クレーム率が高くなる→クレーム対応により資金的に厳しくなる→
その為クレーム対応がきちんとなされない→必然的に評判が落ちる→
より資金的に厳しくなる→より儲けようとして手抜き施工となる
この様な店舗は、このスパイラルを繰り返して、いずれ閉店となる・・・
この様な粗悪店舗に引っかからないようにするには、
事前にきちんと店舗を見学し、施工内容の説明を納得するまで聞くことです!
その為には、御自身もある程度の知識を勉強しておく必要は有ります。
その上で、?を感じるようでしたら、そこでの施工はなさらない方が良いでしょう。
そのくらいなら、低料金で施工可能なキーパーの様な簡易施工のほうが安心ですし、
リスクもいろいろの意味で低いでしょう!
先日も、懇意にしているあるコーティングメーカーさんから問い合わせがあり、
「あるコーティング屋さんが、クレーマーで非常に困っている・・・」
「本当にコーティングが存在しているのかを確かめるため、膜厚計を持って測りに行くと言っているそうだけれども、膜厚計でコーティングだけの厚さって測れるの?」
とのことでしたが、そもそもそんなことが可能な膜厚計など存在しない・・・
と言うか、そこまで信用をしていないのなら、なぜ依頼したのか?
これが、上記しているように納得してから依頼していないことに、根本原因があるでしょう・・・
更に、こんなくだらないクレームに対して、コーティングメーカーまで巻き込んで対応しようとしていることは、これも上記したように店舗としての経済力の無さから、
クレーマー客をすっぱり切り離すことができないのでしょう。
弊社で同じクレームがあったとしたら、こんなくだらない内容であればグダグダ説明などしません、
「支払は結構ですので、2度と弊社に依頼しないでください、以降の対応も一切致しません!」
で、切り捨てですね!
後は、2chでバッシングされようが構いません。
本当に、ご信頼いただいているお客様のみの施工で弊社は十分です!
以前に民間工場で再塗装されているフロントバンパーだそうですが、その後コーティングはされているそうですが、
ここまでここだけ傷だらけ・・・
見た感じからすると、横方向の一定方向への深さもそろった傷ですので、
洗車機により付いた傷の様な?
気もしますが、もしかしたら板金塗装終了時からあったものかも?
但し、確実に言える事は、本来使用しなけければならないはずの、
ハードクリアーコートの対応塗料は使われていないようです・・・
施工価格を安くするため、
値切って安い塗料を使用するようなオーナー様ではないような感じですので、施行が面倒なハードクリアーコートを使わず塗装したのは、
板金塗装工場の独断判断でしょう?
磨き前の傷の状態からして、基準コースの磨きでは、それなりの傷残りはあるかもしれない?
とも思われましたが、前記した傷レベルのレベル4の傷は、
1本残ってしまいましたが、
それ以外は綺麗に磨き取れています!
本来なら、
板金塗装終了時がこのくらいの状態でなければならないのですが、今迄色々の板金塗装終了車輛を見てきましたが、
きちんとした傷残りの無い仕上がりの車はほぼ皆無です・・・
これは、オーナー様にも責任のあることで、
作業終了時点での傷残りの確認がきちんとなされていないことや、修理なのだからこんなものだろうという妥協が、この様な仕上がりでもOKだろうという、
甘えを板金塗装工場に持たせてしまっているのでは?
リアバンパーも、上記した同じ板金塗装工場で再塗装なされているそうですが、
状態は似ていますがさらに酷い・・・
ペーパー目も残ったままですし、それを処理しようとした際のダブルアクションポリッシャーによる、
独特の叩き傷まで入ってしまっています・・・
オーナー様もこの変な傷には気付かれていましたが、やはり再塗装終了時の確認が甘かったのでしょう、
納車後の洗車で付けてしまった傷だと思い込まれていました。
が、洗車で付く傷と、板金塗装作業で付く傷とは、今回のこの傷は特に傷の種類が違いますので、傷の入った原因が違うのは明白なのですが、
判断が付かれなかったようです・・・
傷の様なはっきりしたものは、完全除去はできましたが、エアーダブルアクションポリッシャーで入る独特の、
叩き傷は点状に残ってしまっています・・・
この手の傷は、
点状に数十μもの深さで付いてしまう傷の為、
スポット磨きなどを行ったとしても除去は無理です・・・
確かに、それほど目立つ傷ではありませんが、
板金塗装工場のミスと言えるでしょう。
磨き仕上がりに関しての、
根本的仕上がり基準が板金塗装屋さんと弊社の様な磨き屋とは異なりますので、仕方がないと言えばそれはそうなのですが、
ただ直せない傷を入れてしまっている仕上がりではそうは納得はできないですねー
傷は多かったですが、前記していますように洗車が洗車機の為、
傷の深さは浅いものがほとんどだったため、ほとんどの傷は除去できています!
但し、過去施工で未処理だった磨き傷には幾分手こずりましたが・・・
但し、
1%位は深い傷がありましたのでこれは残ってはおりますが、
オプションのスポット磨きを行えば除去は確実にできるレベルでしたが、今回は御依頼はありませんでした。
今回の施工は、1~2年くらいで買い替えを前提とした中で、
「その間もできるだけきれいに乗りたい!」
との御意向での施工ですので、完璧を前提とはしていません。
更には、↑の写真の通り02スタンダード・ソフト磨きコース終了時膜厚が、
すでに80.7μしかありませんから、残存膜厚的にも非常にリスクが高くなります・・・
これは新車以来他店での施工を行われてきて、
新車時の膜厚や施工内容等は弊社では把握できていませんので、
現段階でこのような膜厚では研磨余裕がどこまであるのかの判断が付かないからです。
この様な理由から、本当は磨きやコーティングなどは、
同一車両であれば同一店舗で最後まで面倒を見てもらう方が確実でしょう!
但し、このような確実性はその店舗自体が、
過去施工のデーター管理がきちんとなされていることが大前提ではあります。
が、残念ながらこの様なことがなされている施工店舗は稀です・・・
ですので、再三申し上げているように、
初めの施工店選びは非常に重要かつ慎重さが必要です!
施行前に、酸化痕跡が目立った部分も、
当初の私の予想以上に目立たなくはなりましたが、
やはり完全除去はできませんでした・・・
黄砂・花粉・樹液・鳥&虫糞・虫死骸等の付着は、放置してしまいますとこのお車の酸化痕の様にクリアーまでもを酸化してしまいますので、
付着に気付かれたら1日でも早い除去を心がけてください!
安全で簡単な除去方法は、弊社にて施工いただいたお客様でしたら御問合せ頂けば、
きちんとお教えいたします。
但し、弊社と関係のない方や業者様方からの御問い合わせは、
ご遠慮ください。
SUBARU スバル レガシィB4 2.5iSパッケージ4WD(BM9)
コーティング終了
本当に、パッと見で言えば新車かな?
と思えるくらいの、リセットが出来ました!
久しぶりに、施工していても楽しく、且つやりがいの持てるお車でした。
今回のコーティングは、そもそも大幅な予算オーバーでの御依頼でしたし、数年後には買い替えは確実に行われることもありましたので、価格・耐久性・メインテナンス性等を総合的に考量された結果、
スタンダードランクである“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”となりました!
オーナー様の今後の洗車管理も、
今までと同じように洗車機オンリーのご予定ですので、
このコーティング自体は洗車機適応コーティングではありませんが、
洗車機使用ができない訳でもありません。
洗車機の種類や状態によっては、多少傷の入るリスクはありますが、
傷だらけになってしまう事は無いでしょう!
但し、本来洗車に向けに設定されているコーティングではありませんので、
洗車機摩擦による耐久性の低下は避けられないでしょう・・・
然し、前述しているようにこのお車の使用期間はすでに限られているために、
コーティングの耐久性も洗車機より-30%位ダウンしたとしても問題が無いため、
今回はこのコーティングでOKとなりました!
また今回はオブシディアンブラックパールと言う濃色車であるにも拘らず、
レジントップコート・コクーンの施工はありませんが、
これはオーナー様が車庫保管でありかつ1カ月間使用なさらずに保管可能であることから、レジントップコート・コクーンの施工は今回はいたしません!
この様な条件が可能であれば、
コーティング不安定期間でリスクの高い期間を安全に過ごせます。
もっと、このような条件がそろう方は稀ですが・・・
この度は、他のお客様の納車予定がずれ込み、その為そのお車の先行施行を快く認めて頂き、感謝に堪えません。
そのお客様から、“大変助かりました”とのことで、お礼をお伝えくださいとのことでした。
間に入り、弊社との橋渡し役をしてくださりました○○君にもよろしくお伝えください。
彼も、自分の車を春ごろ施行したいとの話がありましたが、気兼ねなく弊社に訪れてくれるようお伝えください。
この度は、施行期間の変更まで快諾頂き施工させて頂きまして、ありがとうございました。
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り鏡面仕上げ)
施工料金:143.796円税込(ご紹介割引-10%・代車使用無し割引-5%・濃色車割増磨きランク1+20%・耐擦り特殊塗装割増磨き+20% 適応)
メーカー別
月別バックナンバー