2016年01月10日公開|マツダ
弊社では非常に少ない山梨県からお越しいただきました、
ご新規のお客様です!
年末年始はご実家に帰られるとのことで、仕事納めの翌日にお持込み頂き、
新年2日に御引き取りの予定でしたが、12月中のもろもろのトラブル等が重なり、
4日に変更を頂きましたが、それすら無理となり9日に再度ご変更を頂きました・・・
と言うのも、御依頼いただいたコーティングの在庫切れ。
とはいえ、例年ともに初冬よりコーティングの在庫調整を行い、
年に1回在庫を空にすることで、新年初荷で新たに発注という方法を取っていましたが、お持込時点まで施工内容が決定されておらず、ご指定いただいたコーティングはその前に施工させて頂いたパナメーラですでに在庫切れ・・・
急いで発注を掛けましたが、ギリギリメーカーの仕事納めには間に合っていたのですが、
30日になってもコーティング剤が届かない?
メーカー担当者の携帯にTELしてみると、
「え、年内納品だったんですか?」
「いつも初荷出荷でしたので、そのように手配してしまいました・・・」
と、言う事で万事休す・・・
と、なってしまいました。
理由は違えども、やはり12月も一つのトラブルに端を発し、
その後の工程に影響が続いてしまいましたが、これも年末年始で解消できると思いきや、新年早々このトラブルでまた1月もえらいことになりそうです・・・
先日出席した弊社建築部門の取引先の新年会での社長挨拶の、
「今年は更に厳しい年となるでしょう・・・」
ではないですが、なーんかしょっぱなからつまずいていますので、
今年が不安になってきてしまいます・・・
ヘッドライトカバーに、
何かシミというか部分的に垂れの様なものが見て取れます・・・
多少コンパウンドで試し磨きをしてみましたが、
まったく変化なし?
指触触感的にも、外部に異常は感じられません。
斜めから透かし見してみると、どうやらこれはカバー内部のようです・・・
製品製造時の、カバー内部クリアーの吹付時においての製造不良のようです。
ので、このような物はクレームで交換してもらうべきです!
恐らくこのまま使い続けると、今は注意してみないとわからないレベルですが、
ライトの熱により不良部分の劣化は急速に進むでしょうから、酷くなってからクレームを入れてみても、
受け付けてもらえない可能性が高まります・・・
取りあえず、ディーラーには言うだけは言って見ましょう!
今回の施工で、
オーナー様が拘られて外すことのできない施工として、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”の、
全面施工の御依頼です!
然し、すでに現段階でのウインドウに対しての、
水染み付着は半端在りません。
かなり管理が悪い1年以上は経過している、使用過程車並みです・・・
ウインドウの水染みは、基本的には雨水のみの原因ではこの様な激しい付着は起こりませんので、こうなった根本原因は洗車の際の方法とその水質にあります。
このお車の付着状態を見る限り、相当水質は劣悪で、
アルキル金属基を豊富に含んだ洗車には最も適さない水質でしょう・・・
通常新車であれば、フロント基本セットはライトポリッシュで施工して、それ以外の部分は鱗落しの施工でも、ほぼ100%の除去は可能ですが、
このお車では厳しいかもしれません。
1割弱は残る可能性は大・・・
上記施工内容では、
各々撥水される個所が無くなり完全に親水面になるまでの施工はいたしますが、それでも部分的に強固な水染み輪郭が残る場合があります。
完全にそのような残存輪郭も除去するとなると、
ライトポリッシュ→ミディアムポリッシュ
鱗落し→繰り返し施工
が、必要となりますが、今回の様に予算ギリギリでの施工の場合は、このような施工ランクアップはできませんので、できる範囲以内で頑張ってみるしかありません・・・
やはり、どのウインドウ面においても、
多少の水染み輪郭の残存は出てしまいましたが、
当初予想された1割残りほどではなく1%程度には収まりました!
この様なことにならない様にするには、
という、必要があります。
1の確認では、乾燥状態では分り難いですので、
硬絞りしたクロスでウインドウを拭いてみると、水染みがあるかどうかは容易に確認できます!
が、ディーラーでの納車時になかなかそこまでの確認をするには、相当の勇気がいりますが・・・
2の管理では、洗車をされる際に必ずきちんとウインドウも拭き上げることです!
ボディの拭き上げと同時に行い、後回しにされないことは重要です。
特に、このお車の様にバイザー装着されている場合は、
バイザー内部のウインドウとバイザーの拭き上げもきっちり行う事をお忘れなく。
できれば、バイザーの装着は施工後に行う方がお勧めです。
お持込み頂いたお車、納車より数週間は経過していますが、
まずは目についたのが恐ろしい量の水染み付着です・・・
側面までもびっしりです。
更には、樹液の様な付着物がトップ部分には相当あります・・・
其れだけならまだしも、傷も半端ない・・・
水染み傷の状態からして、オーナー様が洗車で付けたのか?
と、思いお聞きしてみると、
「何回か高圧スプレーで洗っただけで、洗車はしていません!」
とのことでしたが、そうなると傷は納車時からあったことにはなりますが、なぜここまでの水染みが付いているのか?
「高圧スプレーの後、走り飛ばしはされましたか?」
と、お聞きしてみると、
「いや、していません、濡れてそのままです。」
とのこと。
洗車としては、最悪の行為・・・
しかも、高圧スプレーを行っていたのは、激安GSの大型店舗ですので、
間違いなく地下水・・・
下手をすると、循環ろ過式かも知れません。
この水質でこれやってしまえば、
こうなることは“火を見るよりも明らか”なこと・・・
恐らく今までお乗りのお車の管理も、細かな気遣いはされておらず、
その延長線上に今回の新車もあるのでしょう。
此処の意識・管理を見直さなければ、どの様な施工やコーティングを行っても、多少の程度問題の差はあったとしても、
施工した意味が消失した意匠性にはなってしまうでしょうねー
お持込み頂いた時のボディ状態は、はっきり言って薄汚れ状態・・・
でしたので、綿密な点検はできませんが、
其れでも新車としては有りえないレベルの傷がはっきり確認できます。
然し、オーナー様はその指摘に困惑気味のご様子ですが、
つまりこの傷の状態の認識はあられなかったご様子・・・
ソウルレッドプレミアムメタリックという色は、比較的傷が見えやすい色であるにも拘わらず、
これだけの傷があることを自覚されていないことは、私からすると不自然?
施行のコース決定の際にも、コーティングやオプション施工が優先されてしまったために、磨きのコースは“01ライト・ソフト磨きコース”となってしまいました・・・
この選択は、正直磨き屋としては無い選択。
極上程度であれば、このような濃色車でも傷を取ることを優先せず、仕上げ重視で行けますが、
この様に傷に覆われている状態ではどうしても傷の除去を優先するしかありませんので、
仕上げはかなり荒い状態となってしまいます・・・
これは、01ライト・ソフト磨きコースですとポリッシングは2段階ですので、
傷を取るための強い研磨→ポリッシング傷を取るための研磨
で、終了となってしまうため、
光沢と表面を緻密に仕上げるための最終磨きが省かれてしまいます・・・
ですので、磨き屋としての見地からすると、
程度良好車両でしかも淡色車であれば、
塗装肌の細かな凹凸を整える磨き→艶出し最終磨き
であれば、01ライト・ソフト磨きコースでも良いのですが、
今回の前記した磨きでは正直無い選択です・・・
私でしたら、車両程度がよくないのであれば、磨きのコースを上げ、
その分コーティングのランクを落とします!
というのも、せっかく磨いているのに、完全に艶光沢が上がっておらずそこにコーティングを施行したとしても、施工価値的には半減してしまうからです・・・
尤も、この考え方は個々に違う事でしょうから、私の考え方を押し付ける気はありませんので、あえてお客様には意見しませんが、車両程度の良し悪しとは関係なく当初予算を維持する必要がある場合は、
磨き屋の考え方からするとコーティングは二の次ですねー
点検時に発見した塗装下地まで到達してしまっている傷を、ルーフで発見してしまいました・・・
が、前記しているように、オーナー様は納車依頼高圧スプレーでしか洗われていらっしゃらないとのことですので、そうなるとこの傷はすでに納車時にあったという可能性が大です。
然しそうなると、オーナー様自身の受取点検の甘さも問題です・・・
流石にこの時点でのクレームは、100%ディーラーも受け付けないでしょうねー
前述しているように、側面も傷&水染みの宝庫・・・
此れでも、一番ひどいパネルではなく、
これが側面の標準状態です。
納車からの期間において、
オーナー様の仰る通り傷を入れる行為が無いとすれば、
このような傷も納車時からあったことになりますが、
くどいようですが、
これで受け取ってきてしまう事も大きな問題です・・・
これで新車だと言われても、私には納得はできないのですがねー
傷の量からして、3割位は残ってしまうのでは?
と予想しての着手でしたが、ほぼ100%取り切れてしまいました!
但し、水銀灯の周りに靄のような感じがありますが、これが今回施工した01ライト・ソフト磨きコースでの、傷取り磨き優先の為の仕上がり感不足です・・・
所謂視覚的に見える傷ではありませんが、
ポリッシャーが入れる微細な傷が光の反射を起こす為、この様に見えてしまいます。
此れよりさらに酷いのを、所謂オーロラ傷と言います・・・
側面でも、
特に左側のドアパネルはこの通りさらに酷いことに・・・
上部プレスライン下には約2mに亘る連続した線傷まであります。
が、これは明らかに納車後でしょう・・・
オーナー様にお聞きしてみると、駐車場所の左側は狭いそうで、
左側を通行する人がバックのようなもので擦ったのでは?
と、予想されるそうです。
予想ができるという事は、
今後も同じことが繰り返され“2度あることは3度ある”状態に陥る前に、
駐車場所を変更する必要がるでしょう!
トップ部分の水染み以外の付着物のこともありますので、
これはお持ち帰り頂いての最優先事項です。
この様なヘビーな外的要因は、いくら高性能のコーティングを施行したとしても、
ダメージを軽減することは可能だったとしても、
完全に防ぎきることは不可能ですので・・・
ほぼ100%の傷除去とは言いましても、このような長さ1cmに満たない様な、
下地到達傷は側面各所に散在はしています・・・
これは、個人的私の見解からすると、恐らく納車後でしょうねー
バックの金具が当たったり、
高圧スプレーノズルを当ててしまったりみたいな・・・
確証は何もないですが、納車後の管理状態からすると、そんな気がします。
やはりここにも下地到達傷あります・・・
但し、2m近く連続した線傷は、何とか除去が達成できました!
新車と胸を張れるレベルには戻りましたが、数週間で施工前の状態ですので、
正直今後は心配です・・・
今迄の車両管理の考え方から、大きな意識転換をして頂かないと、
本当に短期間で見るも無残となりかねない危惧を感じてしまいます。
この様に水銀灯ような非常に強い光源が直角に近い角度で当たると、先ほどのようなボケではなく、
非常に細かなスクラッチがあるように見えてしまいます・・・
これは、仕上げ磨きを行わない磨きでは、物理的に最後の磨きの時使用している、
コンパウンド粒子の大きさの磨き傷は残ります。
仕上げ磨きを行えば、
今回より1/5位の粒子のコンパウンドで磨き上げるので、
光源はどうあれ視覚的に違和感を感じることはありません!
ですので、前述したように磨き屋として磨き方法を考えたとき、このお車のような程度で且つボディ色での今回の様な簡易的磨きは、お勧めできないというより、
選択すべきではない磨きと思ってしまいます・・・
尤も、このようなリスクはお伝えしたうえで、
「傷など細かな部分はあまり気にしない!」
との、了解の上の選択ではありますが、
やはり施工者としてはあまり気分はスッキリとはしませんねー
MAZDA マツダ CX-5 XD Lパッケージ(KE2AW)
コーティング終了
御持込み頂いた時の状態が余りにも酷かったですので、
ものすごい変化率を感じます!
が、くどいようですが、プロ目線からするとかなり悲しい仕上がりであるという思いは、否めません・・・
厳しい評価での表現に終始してしまっておりますが、意匠性の個々の評価基準はそれぞれですし、その為ボーダーラインや満足域は推し量ることは困難です・・・
但し、過去弊社において何回も施工いただいているお客様であれば、お持込み頂いた時の程度感想や、弊社より納車させて頂いた時の感想等で、
大体の評価基準は推し量れます!
そのために、オーナー様の色々なご感想をお聞きしたいのです。
そうすれば、オーナー様にあった施工レベルや選択も、
弊社よりご提案が可能になりますので!
つまり、主治医の様に日常の体調把握が可能なことで、健康管理のより適切なアドバイスが可能になる、と同じようなものですかねー
前述したように、今回はオーナー様の重点ポイントはコーティング選択でしたが、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”です!
確かに、お持込み頂いた状態からすれば、一番適切なコーティングではありますが、
施工自体は各々のバランスが大事ですので、
これだけに固執してしまう事はあまりいい選択とは言えないでしょう・・・
もし私なら、特にボディ状態が悪かっただけに、
そこの改善仕上がりを優先して、スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティングも諦めて、
それはDIYによる手入れで賄うよう努力をして、
残った予算から施工可能なコーティングを選択したでしょう。
これはあくまで、予算優先で内容優先でない場合のことですが。
弊社で言うところの、ハイブリッドとは?
シリカコーティングに、耐水染み阻害物質を混和させることで、
一般的コーティングよりも相当水染みが付き辛く特化させたものです!
とはいえ、絶対つかないというものではありませんので、完全放置や適当な管理でもOKというものではありません・・・
弊社の施工は、他社では作り出せない意匠性を創り出し、
其れをできるだけ長く持続できることを目的としています!
単に、
「コーティングを施行すれば、管理が楽になるでしょう!」
的発想で弊社で施工なさるのは、非常に無駄な消費かも知れません・・・
趣味人の為の、趣味人の施工みたいな捉え方が一番適当かも知れませんねー
正直管理状態及び環境は、弊社のお客様の中でもかなり厳しい・・・
というが、実状ですので、
今回だけは“レジントップコート・コクーンSTD”の施工は、
弊社よりご提案させて頂きました!
というより、強制に近かったかも?
そのせいもあり、
御予算がきつくなり磨きを抑える選択に至らざろうえなかったというのも事実です・・・
オーナー様の中で、このお色の車で完全露天駐車であることのリスク、ひいては施工直後の不安定期間の管理の難しさのご理解は、ほとんどあられなかったようです。
尤も、素人ですのでそれが当たり前といえばそうなのですが、御持込み前の水染みの状態や付着物の現状をもう一寸観察する必要は有りますねー
レジントップコート・コクーンSTDに関しても、
これを施行しておけば絶対安心というものではなく、あくまでコーティングのみ施工した車両に較べ、
初期硬化時の付着物に対してもコーティング保護効果が生まれるというものです。
基本的には、オーナー様自身がきちんとした管理を目指され、
行き届かない部分位はガードするものとお考えください!
この度はお引き取り日程が大幅にずれ込んでしまい、誠に申し訳ございませんでした。
メーカーと私の行き違いから、大変ご迷惑をおかけいたしました。
代わりにというのもなんですが、工程的には非常に余裕が生まれましたので、その分いつもよりも充分なお時間をかけ施行させて頂いております。
既にお話はさせて頂いてはおりますが、失礼ながら管理方法・管理場所・洗車水質的には相当劣悪であることは事実です。
ですので、少しでもこれらを改善されるための努力をなされることが、せっかく施工したお車の意匠性維持には絶対的に必要不可欠です。
頑張ってみてください。
その中で、判らないことや、不安なことがございましたら、遠慮なさらずにメールではなくTELにて質問してください。
車両クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01ライト・ソフト磨きコース(本来は程度良好新車の淡色車向け・軽度の傷取りor簡易鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット+リアドア×鱗落し)
施工料金:247.987円税込(濃色車割増磨きランク2+15% 適応・高速代キャッシュバック別途)
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