2016年02月27日公開|日産
弊社としては珍しく、同月でニッサン車が2台も入庫です!
しかも、スカイラインで。
こちらのお客様は、わざわざ岐阜県よりお越しいただきました、
ご新規のお客様ですが、、
岐阜県のお客様も弊社では非常に少なく、私の記憶では5人もいらっしゃらいでしょう・・・
しかも、弊社では通常それほどご依頼も多くない、車内施工でのご依頼です?
TELでの問い合わせによるご質問~施工依頼となりましたが、
車内環境には非常にこだわりがあられるようで、
「施工作業で、内装に力が入りますか?」
「その際、樹脂部分などに傷が入ることはありますか?」
等、今まで一回も聞かれたことのない様な、子細なことをお聞きになられますが、
相当神経質なのでしょう・・・
特に、内装のビビリ音には相当神経を使われていらっしゃるようで、
過去にそれに数十万円を費やされていらっしゃるそうです・・・
そこで、
「それらも直せますか?」
と、御問合せ頂きましたが、これは経年劣化での必然ですので、
どこまで拘られてもイタチごっこでしょう・・・
弊社ではこの様なご対応はしておりませんので、弊社の外注業者に聞いてみましたが、
「36スカイラインですか・・・」
「できなくはないですが、一時的手法を行ってもほぼ意味は持ちません・・・」
「やるなら、全樹脂内装を新品交換して、その際車内のスポット溶接個所を倍くらいに補強も必要でしょうからざっと200万円位はかかりますよー」
「ですが、ここまでやってもビビリ音が出ない保証はできません・・・」
とのことでしたが、これは当然の返答でしょうねー
気になられるのは個人の感覚ですのでしょうがありませんが、其れが解決可能なことなのか?
は、別問題です・・・
基本的には、国産車でそのような部分での完璧性を求めるのはどだい無理でしょう・・・
と言うか、欧州車でも完璧は無理でしょう。
残念ながら・・・
今回、内装の“車内丸洗いクリーニング”と、
“車内光触媒コーティング・プレミアム”の御依頼を頂きましたが、より効果を上げるため、
エアコンフィルターの交換もご依頼いただきました!
が・・・
私、遠い過去にさかのぼれば整備士ですが、
現在そのような作業は一切私は行いませんので、
弊社提携先のメカニックに外注です。
いざ、外注先のメカニックが出張で弊社にきて作業開始となりましたが、
「部品の取り外しと、組み付けは細心の注意を払って行ってね!」
「こちらのお客様、内装部品のビビリ音に非常に神経質だから・・・」
と、注意をしたところ、
「と言うか、既にパーツを外す前からかなりのがたつきがあるのですが・・・」
と、言っていますので、実際に確認すると、
確かに部品取り付け部の雄雌に相当のクリアランスが存在しています。
いざパーツを外してみると、オスもメスもすでに相当回数脱着を繰り返されているんでしょう、実際外されたパーツを見ると相当脱着が繰り返された痕跡が見て取れます・・・
メカニック曰く、
「このまま再装着してビビりが出ても、確認して頂いた通り出て当たり前ですので、多少は樹脂を成型してはめておきますが、それ以上はクレーム頂いても無理ですよ・・・」
確かにー
一見してみれば、
「これで、車内丸洗いクリーニングの必要があるの?」
と、言うくらい別段汚れは目立ちませんでしたが、実際イオン洗剤をトルネーダーで吹き付けタオルでファブリック等を拭き上げてみると、
それなりに汚れは浸み込んでいるようです・・・
オーナー様はたばこは吸われないそうですが、灰皿近辺からはニコチン臭もしますし、
クロスにわずかですがタールの付着も見られます。
どうも使用過程車を購入されたのでしょう?
以前のオーナーは煙草を吸われていたのでは?
と、言う感じです。
実車車内には、不快臭が多少ありますし、
空調ベントからも送風すると臭いがあります・・・
新車ではありませんから、このくらいは当然とも言えます!
然し、臭いを気にすれば、確かに臭いはあります・・・
どこまで気になされるのか?
と言う、個人基準の問題でしょう。
赤○の中分り難いですが、奥様が付けてしまわれたマスカラの汚れだそうですが、
薄くはなりましたが完全除去は無理でした・・・
と言うのも、マスカラには鉱物系顔料が含まれるため、
そのような無機質汚れはイオン洗剤では分解はできません。
この様な汚れ専用の染み抜きもありますが、これはオプション作業となりますので、
現状でそれほど目立つほどの汚れではありませんし、年式的にも買い替えも検討され始めていらっしゃるようですので、ここはこのレベルでスルーといたしました。
フロアマットの赤丸部分にも、何かをこぼしたような汚れがありますが、
これは完全に固形化してしまっています・・・
イオン洗剤をかなり多めに吹きかけ、時間をおいて軟化するのを待ちましたが、
一向に軟化の兆しはありません・・・
そこでかなり強めのブラシで除去しようとしましたが、まったく取れる気配はありません。
フロアマットをダメにする覚悟で行えば、ことによると除去できるかもしれませんが、
そこまでするのであれば交換のほうが良いでしょう!
クリーニング終了後、車内を乾燥させ光触媒コーティングを行いました!
前記しましたように、車内には多少の不快臭がありましたが、
車内丸洗いクリーニングで1/2位はイオン洗剤により臭いの原因物質は分解されたでしょうが、
残りの有機質臭に関してはこの光触媒コーティングにより、
時間をかけて除去されるでしょう。
恐らく、残っている臭いにはエアコン空調ダクト内の埃やカビなどによる臭いが含まれますが、この様な部分にも光触媒をスプレーで送り込みますので、
徐々に臭いの元となる物質を破壊していくものと思います。
本来光触媒は、
酸化チタンの紫外線の力を借りた酸化還元反応で有機物を破壊していくのですが、送風ダクト内には紫外線は届きません、つまり光触媒の酸化チタンは働かない・・・
となるのですが、弊社の使用する車内用酸化チタンは、
暗所機能として銀イオンを含むため、銀イオンが暗所であっても単細胞所謂カビやウイルスなどの核を槍で射抜くがごとく死滅させます!
これにより、徐々に臭いの原因物質のある送風ダクト内を清浄化することにより、
臭いを断つことが出来ます。
個人により拘られることは皆さん違いはあるでしょうが、
何事にも言える事は拘られ過ぎることは却って御自身が追い込まれます・・・
外観に拘られ過ぎれば、車に乗ること自体がストレスとなりますし、結果汚れれば洗うという行為が生じてきますが、これもどんなに気を付けられても傷を入れることは確実です。
車内も同じで、人が乗ればそれなりに臭いや汚れが付くのは必然です。
つまり、これらをどれだけ軽度に保てるかの問題ですので、
車内であれば基本的には車内での飲食はしない!
煙草も吸わない!
芳香剤も使用しない!
常に外気導入モードで空調使用をする!
更に、外気導入フィルター及びエアコンフィルターは1年ごとに交換する。
其れと、使用過程車は買わずに新車のみとする!
これ以上は、しょうがないでしょう・・・
車内のきしみ音も、前述したように継続的に完璧を求めることは無理です・・・
確かに、多少の改善はできても根本的解決は諦めざろうえません。
車のフレームは経年劣化で徐々に歪み率は高くなりますし、
そこにはめ込まれている樹脂も基本的には経年劣化でよじれたり縮んだりすることで、
必ずパッキンやクリップに隙間が生じ音鳴りを起こし出します・・・
確かに、メーカーや車種によりだいぶそれにも差はありますが、
露天駐車車両ではこの様なことも症状進行は早まります。
結局は、購入した車にもよりますし、管理環境にもよって、
その状況すら左右されます・・・
この度は、このような施工のために、わざわざ遠方よりお越しいただきまして、ありがとうございました。
これ以上今のお車に投資なされるより、頃合いを見られて乗り換えをなされる方が賢明だと思います。
外観上も大分塗装状態も芳しくないですし、ヘッドライトカバーもすでにクスミは製品限界だと思います。
バッテリーが弱っていることもあるかもしれませんが、スターターモーターやインジェクションにも多少の問題がある様な気もします。
この様な状態ですと、小刻みにお金を消費していくか。
一気に不具合箇所を直していくか。
と言う選択もありますが、国産車の場合10年を境に一気に傷みが頻発し始めますので、ここは考え処ではないでしょうか。
車両クラス:クラスM
施工コース:
オプション施工1=車内丸洗いクリーニング
オプション施工2=車内光触媒コーティング(プレミアム)
外注施工=エアコンフィルター交換(純正品)
施工価格:68.108円税込
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