2016年02月21日公開|日産
正会員様の新車購入でご入庫いただきましたが、
なんとまだ若干28歳での600万円クラスのお車のご購入です!
そんな年で、そんな価格の車は生意気だ・・・
身分不相応だ・・・
等と、考えられる向きもあるかもしれませんが、収入に対してアンバランスでない生活が送れるのであれば、それは外野がとやかく批判することでは無いでしょう。
逆に、妬みや僻みにしか聞こえません・・・
以前から、乗り換えは悩まれていて、
「レクサス欲しいなー」
等とも言っておられましたが、この選択は私は大反対でした・・・
さっき言っていることと矛盾しているようですが、問題はレクサスと言うブランドのイメージの違いです。
レクサス=高級車
と言う意識が世間では定着してしまっていますので、
若年者がレクサスに乗っていてもアンバランスにしか見えず、
「お父さんの車?」
みたいになっちゃいますし、服装や乗りつける場所にもバランスが取れないと、
逆に貧乏臭く見えてしまいます・・・
その点、価格的にはレクサス並みであっても、スカイラインと言うブランドはまだそこまでのイメージは持たれないでしょう!
同じように輸入車でも、
メルセデスベンツやジャガーなどは若年者が乗っていると違和感を感じますが、その他ブランドであれば相当ハイグレードでない限り、
「若い割にはリッチな車に乗っているなー」
程度で済むでしょう。
唯ねー
今回このお車を購入された理由として、
等がありますが、この2点の理由を加味して考えると、
私には選択肢には全く入ってこない車です・・・
その理由は、
となります。
一人で高速をぶっ飛ばすのなら、それなりに楽しめて速いでしょうが、
ワインディングでは重い車重と大きな車格で楽しめないでしょう・・・
また、我々の倶楽部のツーリングなどでは、
高速道路は流す程度(一部250km/h以上でカッ飛ぶ人もいますが)、ワインディングで攻めまくりみたいな走行ペースですから、
このお車で楽しめるステージは殆ど無いでしょう・・・
更には、参加してくる車輛たちは、
国籍は別としてもかなり個性の強い車ばかりですから、
その中に至っては存在が埋もれてしまうでしょう・・・
まー、まだお若いですから、その時興味を持てるお車に乗られ、徐々に御自身が本当にマッチした車はどのような車なのか?
が、そのうち見えてくるでしょう!
私にしても、大きな方向性が見えてきたのが30代後半、はっきり固まったのは昨年ですからねー
その間、かなりの紆余曲折を繰り返し、一体どれだけのお金を使ったことやら・・・
楽に家5軒分くらいは消費したかも?
けれど、それをムダ金だったとは思っていません!
つまり、反省はしていません。
だから、周囲からは究極の重症患者と言われるのでしょうが・・・
堅く生きるも人生!
浪費しまくるのも人生!
自分にとって価値あると思える選択方向で良いでしょう。
但し、借金だけはだめですよー
国産車としては珍しく、4PODのモノキャリパーがフロントには装着されています!
が、
自社物でありブレンボなどのブランド品ではありません・・・
見た感じでは結構しっかりしたもののようですし、ローター径も18inホイルにいっぱいのサイズですので、
それなりの制動力がありそうですが、オーナー様の印象はあまり良くないようで、
「このブレーキにはかなり期待していたのですが、
なんかタッチ感がグニャグニャした感じでさほど効きが良いとも思えません、工場内で動かしていても、多分違和感が判ると思います・・・」
と、かなり手厳しい評価でしたが、実際私の動かしてみての感想としては、
まったく違和感は感じませんでした!
恐らく、今までお乗りのお車は1BOXですが、そのような通常のブレーキタッチ感になれてしまっているために、このような大径ピストンを4個押し出す感覚の初期制動時での感覚に違いでしょう。
あるレーシングカーメカニックに聞いた話で、
「高性能ブレーキは、
初期タッチよりも踏力を上げたときのコントロール性が上がることの方が重要です!」
との話もある様に、まだ捉える感覚が乗用車的なのでしょう。
あえて言うなら、ロータはスリッドかドリルド入れてほしかった!
これでは、制動力が強くなった分フェードはしやすくなってしまいます・・・
尤も、日本の法定速度内で走っている分には、その心配もほとんどないでしょうが。
センターコンソールは比較的スッキリはしています!
使い勝手は悪くなさそうです。
但し、トリムの素材感やデザインは、
国産車の常として今一感はぬぐえません・・・
但し、
メーターはハイブリッドでありながらほとんど通常のメーターと同じような配置になっているのは、個人的には良いと思います!
ハイブリッド車自体に全く興味が無いので知識不足ですが、スカイラインのハイブリッドはECOの為と言うよりパワーの為のハイブリッドという事なのでしょうか?
だとしたら、ハイブリッドによるパワーよりも、エンジン性能自体で稼ぎ出すパワー感のほうが個人的には好みですねー
シートはオーソドックスに黒を選ばれておりますが、
年齢もお若しですし無難な選択でしょう。
一応本革シートとなっておりますが、本革部分は中央部のみで、それ以外は人工レザーですが、
この人工レザーの質感は非常に高いですねー
見た目もそうですが、
触ってみてもレザー的感触です!
人工レザーに関しては、明らかにメルセデスベンツなどよりも質感は勝っています!
車内装飾の天然素材で工芸的な物ではなく、
工業的なものは既に日本のほうが技術的には優れているでしょう。
このお車、ヘッドライトはLEDの上オートレベライザーの為、ヘッドライトカバーが曇ってしまい最悪交換となった場合は、
数十万円を覚悟しなければなりません・・・
そうならない為の予防措置を取る必要があるのでは?
という事で、会員様専用施工である
“ラジカル・コーティング”を、ご依頼いただきました!
繰り返しご説明はいたしてきておりますが、今回は簡単に。
ヘッドライトカバーのクスミは、素材であるPPと保護として存在するハードクリアーが、
紫外線と水により劣化をすることで曇ってきてしまいます・・・
こうならない為の保護措置としては、
と言う、2通りが一般的ではありますが、1のフィルムはまずは価格が高いことと、
形状により施工の可否が出てきてしまいます。
このお車の場合は施工不可です・・・
2のコーティングですが、素材がPPの場合はコーティング単体での密着はどれほどすぐれたコーティング剤でも6か月が限界です・・・
つまり、完全にコーティングによる保護をしようとすれば、
繰り返しの施工が必要となります。
ではどうすればいいのか?
が、ラジカルコーティングです!
このラジカルコーティングは、熱変性シリカを作り出す特殊な機械を使用し焼き付けることで、PPに対しても完全密着可能な熱変性シリカのバインダー層を形成します。
この時重要なのが、このバインダー層は官能基に埋め尽くされます!
シリカ系コーティング剤の特徴として、
素材自体に官能基が在ることが密着をするための大前提なのですが、
PPには官能基は存在しません・・・
然し、ラジカルコーティングによりPPにも官能基が存在することになりますので、そこにヘッドライトカバー専用のシリカコーティングをトップコートとして施工しても、
長期密着で可能になります!
しかも、ラジカルコーティング施工後であれば、
Wコートをすることが物理的に意味を持った施工として可能になります!
これは、分子間結合引力が生まれるために可能になる事で、
一般的コーティングのただのWコートとは全く意味の違うWコートです。
但し、この施行は諄いようですが、“会員様専用”施工サービスですので、
ご新規や会員外のお客様は施工できません!
納車から1週間程度が経過していますが、すでに1.000km以上走行しています・・・
購入された嬉しさのあまり、夜な夜な高速道路を乗り回していたらしいのですが、
調子に乗り過ぎ飛ばしまくりの煽りまくりをしていたようで、
すでにフロント周りには飛び石痕がバンパー・フェンダー・フロントガラス・ヘッドライトカバーに、
相当ついています・・・
サイドロッカーにも、すでに下地が出てしまっている所まであります。
この時期、スタッドレスタイヤ装着車両がほとんどの中、
このような運転をしていればこうなることは確実なのに・・・
更に、ドライ路面時のグリップも低く、操縦性も悪いですので、スタッドレスタイヤ装着状態で無茶な運転は、
=大事故に繋がります。
無謀運転と言われがちな私でも、
スタッドレスタイヤ装着時ではまず130km/h以上を出すことはしません!
調子乗っていると、死んじゃいますよー
そして、すでにご自身で2~3回位は洗車をされてるそうですが、
その割には洗車傷と思しき線傷はトップ部分には皆無です!
という事は、ニッサンの納車レベルはかなり高いという事ですね。
多少なりとも、スクラッチシールドの効果もあるのかも?
ですが、確かに確実にトヨタの耐擦り傷性クリアーよりも、
実効果が高いことは確実でしょう!
フロントバンパーには多少の傷はあります・・・
しかも意外と深い。
これは、高速カッ飛んで付着物が有るところを洗ったことで、
御自身で付けた傷の可能性が高いでしょう・・・
既に、洗車をなされてしまっているので、事の真偽は判りませんが?
このオーナー様、弊社でも3本の指に入る洗車マニアですが、今までお乗りだったお車も、
私からすると洗い過ぎのために傷を入れまくっていた印象ですので、
このお車も心配です・・・
かなり頑張って磨いてみましたが、横方向に入っていた線傷は、
長さ自体は縮小できましたが、
除去には至りませんでした・・・
今回の磨きは、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”でしたが、傷のレベルやPPの様な素材部分では一寸荷が重かったようです・・・
一応、オーナー様にはこの傷が除去できないことはお伝えしましたが、
「フロントバンパーは、どうせ飛び石ですぐに傷だらけになるでしょうから、
ある意味消耗品として考えていますので、取り切れないい傷はそのままでも良いです!」
との、ご返事でした。
このお車も、Bピラーは練プラ・・・
オーナー様の指示で、ディーラー入庫時点で保護用の紙を張り付けさせていたとのことですが、
確かに傷は少なめではありますが、それなりには傷はついてしまっています。
磨くことで大分傷は緩和されましたが、1/100位は残ってしまっています・・・
これに関しましても、オーナー様自身この様な素材で場所ですと、
いずれ傷が沢山入ってしまう事は覚悟されておりますので、
「ピラー部分の練プラは、カーボンフィルムを貼るつもりです!」
とのことですので、近々なのか?
傷に堪えられなくなられてか?
の、時期的なものはありますが、
いずれその施工でご入庫になれる予定だそうです!
右側面は傷0でしたが、
左フロントドアには2か所に傷が入ってしまっています・・・
これも、洗車を数回行ってしまっていますので、納車時にあったものなのか?
自身で洗車で付けてしまったものなのか?
は、今となっては解りません。
傷の感じはさほど深くは見えないですので、
オーダーいただいている磨きで除去はできるでしょう!
但し、私からするとスクラッチシールドと言う特殊耐擦り傷クリアーであるのであれば、この程度の傷であっても自己復元してしてこそ、と思ってしまうのですが・・・
予想通りオーダーいただいている磨き範囲内で、
傷は完全除去が可能でした!
前記したように、国産自己修復型クリアーの中では、
スクラッチシールドの有効性は高いと感じますが、其れが自己修復性に優れているのか?
弾力性が高いため傷が入りにくいのか?
逆にある程度の硬度があるため、傷が入りにくいのか?
迄の詳細は判りませんが、
ある程度の硬度がありつつ自己修復性に優れているのではないのか?
と言うのが、磨いた時に受ける感触からは推察されます。
左リアドアにも、
長さ約30cmに及ぶ横方向の線傷があります・・・
見た感じでは、上記したフロントドアの傷とダメージレベルは変わらないように見えましたが、
実際磨いてみるとまったくダメージレベルは違うようです。
30cmが20cm位まで傷の長さは短縮されましたが、
中央部分の傷の見え方には変化が見られません・・・
恐らくこれが、高硬度耐擦り塗装や一般塗装であれば除去できたのでしょうが、
深さを伴う傷ほど自己修復型クリアーの場合は除去は困難になります・・・
私からすると、
これはメリット&デメリットではなくデメリット&デメリットとしか思えないのですがねー
そう言う訳で、傷残りをしてしまう事をオーナー様にお伝えしたところ、
「流石にドアのそれだけの傷残りは嫌ですので、“スポット磨き”をお願いします!」
とのことで、オプション追加施工となりました!
全体施工でのオプション追加は、正会員様ですので-20%が適応されますから、わずか4.320円の支出の違いで傷が残るのか・・・
傷が無くなるのか!
の、大きな違いが生まれますから、この追加施工は行ったほうが良いでしょうねー
但し、このような傷が散在してしまっている場合は、
1区画(30cm×30cm)に付き追加料金が積算されていってしまうので、この様な場合は、
02磨きコースに磨きコースをランクアップされたほうがコストはかからない場合もあります。
然し、既存膜厚自体が元から薄いお車の場合は、
お車全体の膜厚消費をしてしまうことになりますから、この様な判断も微妙となってきます・・・
流石にスポット磨きを行っていますので、
傷は完璧に除去されています!
相当に強い磨きを局所的に行っていますので、
多少の肌感の違いは起きますが、中心から外側に向け、
15cm×15cmの範囲で肌感をグラデーションしていくために、
まず局所的肌感の違和感を感じられることはありません。
過去相当台数のお車をこの様に施工してまいりましたが、意匠性上の違和感を感じられたオーナー様はいらっしゃいませんので、
どの様な肌感であれボディ色であれ問題が起きることは無いでしょう!
でしょうと言うのは、私や弊社常連様方よりも目の肥えられていらっしゃる方もいるかもしれませんし、意匠性の取られ方も人それぞれですので、
100%OKとまでは言い切れません・・・
NISSAN ニッサン スカイライン・ハイブリッド 350GTSP・2WD
(HV37)コーティング終了
多少の傷取りはせねばならなかったですが、
このお車も極上程度の1台と言えるでしょう!
何故か弊社では、三菱とニッサンの施工車両は極端に少なく、
ニッサンの新車となると2~3年に1台ほどしかお越しになられませんので、ニッサンの納車レベルがどの程度の物なのか?
と言う、比較はできませんが、あくまでこのお車に限ってみれば、
トヨタのUグループと同等のスキルは持っている!
様に感じます。
今回弊社入庫されることは、購入先である松本ニッサンの方々は承知されていましたので、
どこぞのディーラーの様に弊社ブログでこきおろされるのを心配なさっておられたそうですが、
このブログを見られれば安心なさったことでしょう!
弊社ブログでのディーラーやメーカーに対する評価は、
確かに私個人の好き嫌いも感情的に無い訳ではありませんが、
基本的には客観的評価を基準としているつもりです。
あくまで、私なりにはですが・・・
このお客様は、正会員様ですので、過去相当回数の施工を頂いており、
デモ施工も含め何種類もの弊社コーティングを試されてきてはいらっしゃいますが、
今回はホワイトパールと言うお色とあって撥水コーティングをご希望でしたが、
いかに淡色車と言えども撥水コーティングでは水染み付着のリスクは疎水・滑水や親水性に較べ高まってしまいますので、
水染み付着には神経質な方ですので、あえて今回は疎水・滑水性である、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”となりました!
此のコーティングであれば、
気になさる水染み付着も水染み付着阻害物質が含まれていることと、滑水能力が高いため水滴が連結して流れ落ちるために、水残りがしにくくなります。
そして、疎水性の為少量の水であれば、撥水の様に水玉弾きもしますので、
まさに望まれる機能と意匠性を兼備しているコーティングと言えるでしょう!
この度は新車ご購入、おめでとうございます。
初めてのハイパワーカーのご購入ですが、あまり調子に乗られて無茶をなさりますと、色々の意味で怖い思いをすることになりますので、最低限のマナーは守った中でお楽しみください。
又、趣味の洗車ですが、以前のお車もそうであったように、洗い過ぎいじり過ぎは決していい結果は招きませんので、ほどほどにしておきましょう。
ドレスアップも、以前のお車の様に、あまり各所に手を入れると子供ぽっくなりますので、全体のセンスを考えられて今度は大人っぽく仕上げましょう。
この度も、ご入庫いただきまして、ありがとうございました。
PS:残念ながら春ツーリングは会社の予定とかぶってしまわれたため欠席となられましたが、秋ツーリングはぜひともご参加ください。
カークルセイダークラブ倶楽部員
会員ランク:正会員
車輛クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×1区画)
オプション施工2=ヘッドライトカバー(ラジカル・コーティング=会員限定施工)
オプション施工3=ヘッドライトカバー(専用トップコート×Wコーティング=会員限定施工)
物販=ユニタス・ワイプスユニバーサルクリーナー(レザー・人工革・樹脂対応テッシュタイプクリーナー)
施工料金:187.028円税込(正会員割引-20%・淡色車割引磨き-5%・スクラッチシールド割増磨き+20% 適応・物販含む)
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