2016年02月15日公開|スズキ
弊社常連中の常連プレミアム会員様の御嬢様のお車、
昨年の10月にわき見運転での駐車車両に対しての、
自爆事故を起こされたのですが、その際の修理は事故現場がこのお車を購入された店舗近くでしたので、そこでの御自身による指定修理となりました・・・
が、そのことは事故直後にお父様からお聞きはしていましたが、
この会社今業界内では非常に評判が芳しくないところでしたので一抹の不安が・・・
先日もやはり弊社常連様がベンツでバッテリー上がりを起こしてしまい、保険のロードサービスを使い入庫してバッテリーを交換してもらったのですが、
なんと交換価格は市場価格の約2倍です。
緊急で困られていることに付け込んだ、“弱みに付け込んだぼったくり”としか言えない・・・
事故の内容は、フロント左側約1/3のオフセット衝突でしかもノーブレーキです・・・
見事にフロント左足回りは完全にもげてしまっています。
ここまでの衝突の場合、クロスメンバーやモノコックに歪みが出ていればフレーム修正をしても、
100%直る保証がありません・・・
このお車は、昨年新車での購入ですので、場合によっては廃車して新車購入と言う検討もありますので、お父様から工場に、
「修理前に現状の車体測定を行ったうえで修理するかを検討したい!」
と、ご本人からも、保険会社からも工場に伝えたのですが、工場側は、
「必要は有りません!」
の、一点バリ・・・
車体測定費用保険会社は支払うと言っているのに、意味不明?
其処に持ってきて、修理着手許可をお父様は出していないにも拘らず、お父様が修理を断ろうとTELしたら、
「すでに修理パーツは全て発注済みですし、すでに届いているパーツもあります。」
と、言われてしまい断ることすらできない・・・
この段階において、
「これは今後、相当揉めることになるだろうなー」
と、予想されます。
案の定、事故より1週間も経過していない段階ですべてのパーツ発注がなされていると言いつつ、現実に修理には約2か月もかかっています?
もうこうなると、お父様は不信感の塊・・・
すると、あれだけ拒否していた事故前の車体測定データーが提出されてきます。
何故、お父様から申し出があって拒否をしていた事故直後の車体測定データーが修理終了時に提出できるのか?
最近流行のデーター改ざん?
弊社外注板金塗装工場に聞いてみると、普通に可能だそうです・・・
更に修理終了後の車体測定データーまで添付されてきていますが、もう不信感しかありませんので、全てを信じられなくなっているため、
お父様は自費で弊社外注修理工場での車体測定をご依頼になられました。
その結果、車体測定データー的には問題は幸にもなかったのですが、
未修理個所が3か所も発覚・・・
これ以外にも、塗装クオリティーにも大問題・・・
この工場、TVやラジオなどで、巧みだとか名人だとか大々的に広告していますが、
それって手抜き仕事のことですかー
当然、ここからが本格的揉め事に発展・・・
修理完了時にこの工場から、“修理個所永久保証”なる保証書が発行されていますが、このレベルのことをしていて、よくそんなものが発行できる?
この現状を修理した工場にお父様が伝えると、
「修理不良個所は、弊社にて再度直させて頂きます!」
との返答だったそうですが、事故直後のやり取りからの経過で、
この工場に対して信頼感0ですから、やり直してくれるとかの問題ではなく、
金払えない・・・
です。
お父様からは、未修理個所の修理と、塗装のやり直しの御依頼を頂きましたが、問題はこの修理金誰が支払うか?
今回保険会社はJAでしたが、
すでにこの時点で完全に問題に対して及び腰です・・・
それでも、修理未完全部分は修理見積に無い部分でしたので、
2週間ほどでOK出ましたが、
塗装クオリティーが低く再塗装を要求していることに関しては、
完全に逃げを打たれてしまいました。
確かに、これに関しては工場指定されたのはオーナー様ですので、
クオリティーのクレームはJAには責任はありません!
そこで、修理工場に対しての保険支払をせず、オーナー様にその修理金を支払をして、新たに再塗装でかかった費用をそこから引いてオーナー様が支払うという方法があります。
が、それもJAは認めず、かといって修理をした工場との今後の打ち合わせもしないまま、
更に2週間放置・・・
つまり、この問題発覚から足掛け1カ月半たっても何も修理着手ができません。
流石に、弊社もお父様も切れて、
「どうするつもり・・・」
と、強引に問いただしていって、ついにお父様がJAの上席に面談をしてやっとJA動き出すします・・・
どうも、JAとこの修理工場利害関係があり、
JAとしてはこの工場と交渉をしたくなかったようです・・・
其れと、担当者が全く駄目担当だった。
と言うのも、このJAとは違うJAに私の友人がいますので相談してきていたのですが、その共済担当の友人曰く、
「まともな対応を初期の段階から、JAも修理工場もしていないのだから、こう言う結末になってしまっているのだから、オーナー様の意向通りにするか、
JAが強制的に修理工場に納得させれば良い事!」
「こんな対応普通では有りえないよ・・・」
との、ことでした。
こういうタコな担当者がいるから、JAの保険はダメ・・・
と、言う方が多いのでしょう。
最終的には、JAの上席が修理工場に出向き、修理の不完全及びクオリティー不足を納得させ、その分を支払から引いた金額しか支払わないことで、
修理工場に納得させ再修理着手許可出ました!
こんな当たり前のことの結論に1カ月半も掛かるとは・・・
今回のトラブルはこれだけに終わらず、修理のためにオーナーである御嬢様が弊社に御持込み頂いた際に、カギを持って帰られてしまった・・・
この時、置いて行かれた車の前には、打ち合わせで見えられていたお客様のお車があり、
帰ろうとしても後ろに車があり帰れない。
御嬢様のTELは私は知らない・・・
お父様にTELしてもつながらない・・・
そこでお家にTELしてみると、お母様が出ましたので事の次第を告げ、御嬢様に連絡を取って頂きました!
其れで解決かと思いきや、
何時間しても一向に戻ってきてもくれませんしTELも無し・・・
困ってしまい、再度お母様にTELしてみると、
「伝えましたが、その際本人は大分遠くまで来てしまっているので、
いまさら帰れないから連絡だけはする、と言っていましたが、連絡無かったですか?」
とのことでしたが、これ自体かなり無責任・・・
再度お母様に連絡を取って頂きましたが、
それからやっと3時間してからTEL、
「これからそちらに向かうのですが、まだ1時間以上はかかるので、着くのはPM6:00は回ってしまいます。」
とのことですが、カギを持って行かれてから7時間経過してからのご連絡・・・
しかも到着がPM6:00以降になるとのことですが、弊社PM6:00には終了です。
車が動かせず、他の方のお車が帰ることが出来なかったことをお伝えしても、
「あー、そうなんですか・・・」
これは、非常識の極みです・・・
そもそも御自身で鍵を持って帰られてしまい、
弊社やほかのお客様に迷惑をかけているという自覚は無いようです・・・
御自身のその日の都合だけが総てで、
人にかけている迷惑は全く蚊帳の外ですが、すでに社会人ですので家庭ならまだしも赤の他人にかける迷惑は、きちんと自覚するべきですね!
更に今回の弊社でのご入庫は、
本来であれば2週間以内でのお引渡しを予定しておりましたが、前記したように前修理での揉め事で予想外に進捗が無く伸びに伸びてしまっていることに腹を立て、
お父様には口も利かないとお聞きしておりますが、これも我儘でしかありません・・・
確かに不自由されているのは判りますが、
この状態は弊社ですら代車をただ長期にお出しいているだけで、
1日1日が損害です。
そもそも、御自身の完全なる不注意で起こした事故が発端で、
色々の処理をお父様に投げているにも拘らず、それで自分の思い通りにならないことで切れるのは、ダダの逆切れ・・・
弊社も多大な迷惑をこうむりましたので、失礼ながらあえて言わせて頂けば、
甘やかしすぎですね・・・
と、言いつつ私の娘も似たようなところがありますので、
“人のふり見て我がふり直せ”ですね。
施行の第一歩は再塗装パネルに対して隣接しているパネルの、
鉄粉除去からスタートです!
新車時施工からまだ9か月程度しか経過していないにも拘らず、
もうこれほど鉄粉の付着が見られます・・・
確かこのお車は車庫保管のはずですが、ここまで多量の鉄粉付着が見られるのは、
日ごろの洗車頻度が低いのと、洗車時の洗い方に問題があるでしょう・・・
手洗い洗車にしても洗車機洗車だったとしても、
下洗いの段階で丁寧に高圧スプレーを掛けていれば、ここまで多量の鉄粉付着はしていないでしょう。
とはいえ、女性で洗車が丁寧な方はまずいらっしゃいませんので、しょうがないのでしょうが・・・
やっと未修理部分の修理と、再塗装が完了して外注工場より弊社に納車されましたが、ライティングしてみると、相当のスクラッチとポリッシャー傷が入っています・・・
まー、傷は非常に軽度ですので、
再コーティング時の磨きで十分除去は可能ですが、
これで完成としては不味いでしょう、という事で一応現状を板金塗装工場に伝えましたが、
「洗車も拭き取り時に、擦らないように叩いて拭き上げしてますし、その後傷の確認もしていますが、その際そのような状態は確認できていないのですが?」
との、ことでしたが、
「メタルハライド等のライティング確認はしてますか?」
と、聞いてみたところ、そこまでの確認はしていないとのこと・・・
手抜きとまでは言いませんが、
これは日々の作業の中での慣れによる慎重さの鈍化ですね・・・
ただ、どうしてここまでスクラッチが入ったのか?
については、考えられる要因としては気温です。
塗装終了工程での磨き後のコンパウンドの拭き上げで入れた傷と思われますが、ブース内焼き付けは規定通りに行ったとしても、其の後ブースから出した直後から急速に冷やされ、
塗装硬化状態が生乾きになってしまっているのでしょう・・・
其の後、肌調整等で磨きを行いますが、その際も磨きで塗面温度は上がったり下がったりを繰り返しますが、塗装は熱が入ると膨張し、冷めると収縮する特性がありますので、このバランスで傷が入っても気づかない状況ができるようです。
つまり、作業を行う工場自体の気温管理が可能でないと、このようなリスクが起こるという事になります。
但し、板金塗装工場で完全密閉の環境は作業内容的に無理ですので、ここまでの要求はできません・・・
が、塗装終了後に今回の様に磨き屋の手に一度わたるのであれば良いですが、直接オーナー様が引き取られる場合は、実は相当の傷が入っている?
と言う、可能性は相当高いかもしれません・・・
後日傷に気づいてクレームを入れたとしても、スクラッチ傷は容易に入りますので、
クレームとすることは困難です・・・
ですので、板金修理完了時の受取は、きちんと傷の有無をその場で確認しなければならないでしょう!
今回の再塗装は、ボンネット・左フロントフェンダー・左フロントドア・左リアドア・フロントバンパーですので、弊社規定によりコーティング再施工範囲は隣接パネルである、
右フロントフェンダー・左クォーターが追加されます!
これはその隣接パネルの右フロントフェンダーですが、新車時施工からまだ9か月しか経過していないにも拘らず、
これだけ傷が入ってしまっています・・・
更に、施工して頂いているコーティングは、
ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリットですので、
かなりの高硬度ですので通常はそうは簡単に傷は入らないはずですが、やはり女性の管理や洗車では幾ら良いコーティングをしても良い状態を保つのは難しいのでしょうねー
然し、考え方を変えれば、この様な高級コーティングを施行してたから、
これで済んでいる!
という事も、事実でしょう。
もし、コーティング未施工であったり、簡易的コーティングであればこれ以上の傷が入っていたでしょうし、
傷は塗装にも到達していて、
今の意匠性とは比較にならないほどやつれていることは確実でしょう・・・
再塗装隣接パネルは、あくまで再塗装パネルと既存パネルとの極端な意匠性の変化による、
ちぐはぐ感を緩和するためのグラデーション磨きですので、通常の再施工時の磨きの様に、
100%の傷の除去を目指すものではありません。
但し、
施工済みである旧コーティングは完全に磨き取ります!
と言うのは、完全硬化してしまっているコーティングに対して、いくら同じコーティングで上塗りをしても、コーティング同士の密着は起こらないからです・・・
プロショップと名を打っている店舗でも、再施工時に磨きを行わずにコーティングのみ再施工をしている所が多く存在するようですが、プロと言いつつ化学・物理的原理すら把握していないのか?
理解はしつつも、施工価格を抑えて1台でも施工を確保したいのか?
どちらにしても、無意味な施工を行っている所が多く存在することは、業界の嘆かわしい実態です・・・
前記しましたように、結構な傷は入ってはいましたが、
硬く厚いコーティングのおかげでその傷の9割方はコーティング範囲内に収まっており、
塗装到達までしていた傷は1割程度で済んでいました。
その傷も、保険修理での隣接パネル施行で認められている、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”にてのグラデーション磨きでも、
ほとんどが除去できてしまいました!
スクラッチ傷が多くはいってしまっていた再塗装部分も、やはり再塗装時の保険指定の磨きである、“02スタンダード・ソフト磨きコース”で、
完全に傷は除去されました!
今回の再塗装前の、オーナー様が指定で修理された工場の塗装状態から、弊社がそのままコーティング補修のための施工を行っていたとしたら、
この磨きの内容ではとてもこの様な仕上がりには至ることはできませんでした・・・
そもそも、色もきちんと合っていませんでしたし、
肌感に関しては全く違う肌感になっていましたから、仮に肌調整可能な05スタンダード磨きコースを行ったとしても、ここまでのクオリティー仕上がりは到底不可能でした。
名もない板金塗装工場ならいざ知らず、名人・匠などとまで宣伝しているにも拘らず、
素人が行ったような塗装で、
修理個所永久保証などしてることは“笑止千万”です・・・
が、これがまかり通っていることの責任は、
修理を依頼されているオーナー様方にもあるでしょう。
と言うのは、殆どの修理終了したお車の受取の際、このようなクオリティーの車を、
「ありがとうございました!」
と言いつつ、お金払ってしまっているのですから・・・
これでは、修理工場も、
「これで良いんだ!」
と、なってしまうのでは?
今回左ドアは前後とも再塗装されておりますが、弊社での新車施工時に、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”をドアカップ施工されていますので、当然これも保険修理として認められるため、再施工いたしました!
SUZUKI スズキ ハスラー Jスタイル4WD(MR31S)
コーティング補修終了
車体全体の約半分が再施工されていますので、
左側や前方から見る限りは“新車”?
と、思えるほどきれいです!
やはり、ここまでのクオリティーで修理されてこそ、
完全修復なされたと言えるでしょう!
又、やはり新車時に“レジントップコート・コクーンSTD”を施行頂いておりますので、
これも保険修理の場合は対象施工となります!
しかも、施工範囲は丸ごと1台分の施工が認められています。
と言うのは、レジントップコートはシリカコーティングではなく、大雑把な括りからするとポリマーに属しますので、艶感が全く違います。
その為、コーティング補修範囲内のみの施工としてしまうと、
艶感がちぐはぐになってしまいます・・・
その為、たった1か月間のことではありますが、
より意匠性の統一感を作り出す為に、丸ごと1台分の施工を全保険会社にて認めて頂いております!
今回は、御自身で持ち込まれた板金塗装修理が、事もあろうか未修理個所が有ったり、修理クオリティーが最悪であったりと、問題外のことばかりが重なってしまい、その上JAの対応もおざなりだったため、事故から修理完了まで4か月近くが費やされることとなってしまったことは、大変ご不自由だったことと思います。
確かにそれで娘さんが怒られるのも気持ち的には判りますが、本来であれば娘さんが直接交渉を行うべき所を、お父様が代行されてお仕事まで抜け出されて交渉なされていたことは、感謝こそされても恨まれるのは筋違いなことと思いますので、そこはきちんとご説明されるべきではないでしょうか。
又、弊社においてのカギの持ち帰りに関しましても、弊社が1日作業が止まってしまったり、お越しになられていたお客様がお帰りになれなくなったことなど、自身の行動予定より他人に迷惑が掛かることを避けることを優先しなければいけないことは、障らぬ神に祟りなしではなくご本人の今後の為にもきちんと説明納得をするようにされたほうがよろしいでしょう。
僭越なこととは思いますが、うちの娘を見ていても感じることですので。
生意気申しまして、申し訳ございません。
尚、今回の保険金支払いに関しましては、過去弊社扱いのJAにおいてはとても誠意的対応でしたが、今回に関しましては今まででは有りえないほどの非誠意的対応でした。
これは、今回事故担当したJA窓口、加入されている地元JAの体質と思われますので、今後も事故対応においては同じことが繰り返される公算が高いでしょうから、加入保険会社は見直されたほうが良いかもしれません。
今後、くれぐれもわき見運転にはお気を付け下さい。
会員クラス:プレミアム会員
車両クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(フロントバンパー・左右フロントフェインダー・左フロント&リアドア・左クォーター・ボンネット)
磨きコース1=02スタンダード・ソフト磨きコース(保険修理時再塗装パネル対象磨き×ボンネット・フロントバンパー・左フロントフェインダー・左フロント&リアドア)
磨きコース2=01スタンダード・ソフト磨きコース(保険修理時隣接パネル対象磨き×右フロントフェインダー・左クォーター)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD(全面施工)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2カ所)
外注施工1=初回修理確認の為レーザーボディ計測及びアライメント計測
外注施工2=初回修理時未修理個所(板金塗装×ボンネット裏側・左インナーフェインダー・左リアドア)
外注施工3=初回再塗装パネル再塗装(ボンネット・左フロントフェインダー・左フロントドア)
施工料金:保険会社支払の為非公開(代車料金支払い無し)
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