2016年02月14日公開|トヨタ
準会員様のお車ですが、
これで2回目のもらい事故・・・
今回は、オカマを掘られてしまわれたそうです。
以前の事故では、板金塗装から弊社にご依頼いただいておりますが、今回は板金塗装は購入されたディーラーである、
トヨペットで行われての弊社ご入庫となりますが、
板金塗装の仕上がりとなるといくらUグループと言えども正直不安が残ります・・・
多くの方は、ディーラーでの修理や板金塗装こそが安全安心と思われていらっしゃいますが、今迄の私の経験上、
修理に関してもチェンジニア的整備しかできず高額修理となりますし、板金塗装に至っては私から見る合格点レベルに達する仕上がりは見たことがありません。
板金塗装では、内製・外注問わず仕上がりはお粗末です・・・
内製の場合、
「ディーラー直営なのだから設備も整っているのでは?」
と思われやすいでしょうが、
確かに大型機材であるブースなどは良い物が入っていますが、照明機器や肌調整から仕上げに至る際使用するポリッシャーなどは、
ほとんど無いもしくは旧式の物しかありません・・・
しかも、作業者も熟練工と言えるレベルの職人は皆無と言ってもいいでしょう・・・
外注の場合でも、保険会社もしくはオーナー様から頂く金額は結構高額ではありますが、ディーラーの外注に対しての仕切りは-30~-40%は仕切られますので、10万円の仕事でも実際には外注工場は6~7万円にしかなりませんから、自社直仕事と同じ内容で手間をかけていたら、ほとんど赤字仕事です。
つまり、赤字にならずに済むようにするには、手を抜くしかないのです・・・
とあるディーラーでは、なんと仕切りが半額と言うところすらありますからねー
今回の板金塗装箇所は、リアバンパー色付き交換とリアハッチ交換再塗装だったそうですので、隣接パネル施行は左右クオーターとなりますので、
その部分は鉄粉クリーナーを行います。
クォーターの場合、パネル自体はAピラーまで繋がっていますから、
当然パネル全体を再施工いたします!
車種によっては、サイドロッカーも一体化している場合もありますが、
その場合はサイドロッカーまで含め1パネルとみなします。
新車時施工から1年一寸経過していますが、
やはり結構な鉄粉付着は見て取れます・・・
心配していたディーラーでの板金塗装の仕上がり状態、
再塗装されているリアハッチに関してはポリッシャー傷だらけです・・・
これは、弊社外注先の板金塗装工場の仕上がりで付いてしまっているスクラッチ傷とは違い、再塗装終了時の肌調整における磨きで付いてしまう、
ウールバフによるポリッシャー傷残りです。
オーナー様にもご確認いただきましたが、
ホワイトパールクリスタルシャインである比較的傷が目立ちにくいお色であるにも拘らず、
LED照明を軽く当てただけでも、簡単に判るほど傷が入っているのは、
前述したように作業者の熟練度不足と、
傷を確認するための照明設備及びポリッシャーの能力不足等の、
好ましくない“相乗効果”です・・・
通常保険修理での再塗装部分の磨きは、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”となりますが、
今回のこの傷のレベルからしてこれでは役不足です・・・
ので、“03スタンダード磨きコース”が必要となってしまいます!
が、問題はコースアップをすることにより差額発生が生じてしまいます・・・
この差額を、保険会社が負担してくれるのか?
ディーラーに支払う板金塗装費用から引いて弊社に支払われるのか?
ディーラーに依頼されたのはオーナー様御自身ですので、自己責任としてオーナー様が実費支払の必要が出るのか?
ですが、今回は賠償事故ですし、保険会社は東京海上日動ですが、
幸運にも担当者は弊社と懇意なアジャスターですので、
揉めないようにうまく処理してくれるでしょう!
この様に、保険会社での手配でもなく、弊社一括依頼での板金塗装でもない場合は、
板金塗装修理の仕上がりの不完全さは基本的にはオーナー様責任となります・・・
確かに、保険会社は板金塗装工場との価格交渉や修理内容等の打ち合わせなど関与はしていますが、修理クオリティーに関しての絶対責任までは無く、
あくまで協定責任までにとどまりますので、
追加費用負担や再度の施工やり直しなどを要求するまでの権限は持ちません。
つまり、このような受取後に発覚した不完全修理の場合は、
基本的にはオーナー様が交渉する必要が出てしまいます・・・
受け取時に発覚し、受け取り拒否をされた場合は、
それを保険会社に伝えれば完全修理完了までは基本的には保険会社責任となりますので、受け取り時にろくに確認もせず、
「直ってますねーOKです!」
等と、信頼しきって安易に受け取ってしまうと、
あとで泣きを見る可能性は高いでしょう・・・
流石に、03スタンダード磨きコースでの施工ですので、
バキバキに入っていたポリッシャー傷も、
さほどの苦労もなく完全除去が出来ました!
但し、リアハッチの様に凹凸も激しく、
ナンバーやエンブレムなど障害物などが多い部分では、
ハードな磨きはかなり技術を要します!
今回幸いだったのは、これら障害物付近に極端に深い傷がありませんでしたので、
通常使用のポリッシャーで施工可能でしたが、今回の様にうまくいかない場合には、特殊小型ポリッシャーを使用したスポット磨きが追加作業となったり、
最悪パーツを外さなければならなくなってしまいます。
必然的に、追加作業料は跳ねあがり、
前記したようにその追加費用の支払をどうするか?
で、相当揉めることとなるでしょう・・・
リアバンパーは、最近の国産車の多くは色つきで出荷されますので、基本的には脱着作業のみとなりますから、本来であれば傷0であるはずですが、
ほとんどの場合期待を裏切られそれなりに傷が入ってしまっています・・・
が、今回は幸運なことにと言うか、“奇跡的”に傷0でした!
ですので、色つきパーツ交換だから問題は無いはず!
と、安心するのではなく、
そのような場合でも必ずきちんと傷の有無は確認されてから引き取りましょう。
実際、弊社外注板金塗装工場でも、納入されたパーツにかなりの傷があり、
部品商と揉めることはざらだそうですから・・・
TOYOTA トヨタ ハリアー・ハイブリッド プレミアム アドバンスパッケージ(AWU65W)磨き&コーティング補修終了
再塗装パネルのリアハッチには傷の問題はありましたが、
お引き取り時にオーナー様にもライティングして確認いただきましたが、
「傷ちゃんと無くなっているね!」
と、納得の上お引き取り頂くことができました!
既に1年一寸経過していますが、
ボディの傷の状態は殆ど目立つような傷は入っていませんでした!
どの様な管理・洗車をされていらっしゃるかまではお聞きしませんでしたが、
きちんと丁寧な扱いをされていることは間違いないでしょう。
この様な方に結構共通する部分は、車内が非常に綺麗です!
一見きれいに見えるのでなく、
フロアー近くの樹脂パーツなどにも埃の付着はほとんどありません。
逆に、一見きれいに見えるのですが、上記したような部分が埃まみれになっている様なお車は、
洗車傷が多くはいっているお車が多い・・・
これは、恐らく性格的違いから来るもので、御自身的にはそれなりにきちんとしたことをやられているつもりになられていても、
実は結構雑であるという事でしょう。
所謂、勘違いの思い込みと言う奴で、過去弊社のツーリングクラブメンバーにも結構いました・・・
この様な、車の意匠性だけではなく、自身の言動や感覚的なことも、
他人からするとかなりの勘違い野郎(女性も含め)と感じられている場合は結構多くあります。
車の蘊蓄とか。
ドラテクの蘊蓄とか。
金銭感覚とか。
言動とか。
所謂、オタクの世界に足を突っ込んでいる人に限って、社会的常識による一般的判断を基準としておらず、
自身の世界観でしか物を見ようとしないので、
このような勘違いが生まれそれに気づかないのでしょう・・・
大人の社会の怖い所は、
よほど親しい間柄でもこの様なことは直接的には指摘はしてくれません・・・
よくあるパターンは、知らぬうちにハバにされてしまっている。
けれど、自分の世界観に浸りきっているので、それが反省に結びつかず、
結局はほかの集団に移っても同じことの繰り返し・・・
私自身にも言える事ですが、“人のふり見て我がふり直せ”大事ですねー
この度は、お仕事がお忙しい中、お持込みお引き取り頂きまして、ありがとうございました。
又、代車も軽度とはいえエンジントラブルが発生してしまい、申し訳ございませんでした。
流石に、此処でこの代車は使用をやめ、新たにアウディを導入いたしますので、次回ご来店時にはご利用いただけます。
今回の様な事での御来店は無いに越したことはございませんが、それ以外で必要なことが生じましたら、お気軽にお声掛けください。
PS:暖かくなりましたら、ご興味をお持ちのアングリア試乗してみてください!
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(リアハッチ・リアバンパー・左右クォーター)
磨きコース1=03スタンダード磨きコース(再塗装パネル保険対象外追加施工・ポリッシャー傷除去磨き=リアハッチ)
磨きコース2=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル保険対象磨き=リアバンパー)
磨きコース3=01スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル隣接パネル保険対象磨き=左右クォーター)
施工料金:保険会社支払いの為非公開
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