2016年06月05日公開|アウディ
正会員様ですが、
今回自損事故・・・
しかも、
強風に煽られ飛んできたタキロンの直撃を左側面に受けてしまわれました。
昔は保険使用でも、
この様な加入者側に非の無い事故は等級変動は無かったですが、
現在はこの様な場合でも1等級変動の事故割等級となってしまいます・・・
この様なことになったのは、
一部の保険加入者たちがほとんど保険金詐欺に近いレベルで車両保険を使いまくったことにより、
保険会社は大赤字に陥ったことから、
安易な保険使用をさせない為の方法として現行制度に移行しました。
確かにそれにより、保険会社の赤字は解消されたのですが、
逆に使えない保険と化して来てしまった事により、
高額の車両保険に加入していることのメリットはかなり減少してしまいました・・・
実際、
大きな自爆事故の確立は非常に低いですから、
今まで以上に慎重な運転を心がければ、スポーツカーなどでなければ全損担保の車両保険までは必要なく、
車対車限定でも十分なのかもしれません?
この様なことから、事故後のご相談では、
「自費修理をするつもり・・・」
との事でしたが、実際の傷つき個所は、フロントバンパー・左フロントフェンダー・左フロントドア・左リアドア・左サイドシル・左ヘッドライトと広範囲です・・・
これを完璧に直すとすると60万円くらいかかります。
目立つところのみ限定して修理したとしても、
20万円くらいはかかってしまうでしょう。
オーナー様は20等級ですので、
保険料値上がりを考慮しても明らかにこの場合は保険使用の方が得でしょう!
しかも加入保険はダイレクトタイプですので保険料は格安ですのでなおさらです。
こちらのオーナー様所謂高所得者層に属しますので、
保険がダイレクトタイプとお聴きした時は以外でしたが、
加入されていたのはまだ三井ダイレクトでしたのでホットしました!
と言うのも、ダイレクト系は大きく分けると海外系と国内系に別れますが、
海外系は掛け金が安いなりにかなり支払い条件は厳しいです・・・
コマーシャル等で顧客満足度9?.?%などといかにも支払いが良いように印象付けていますが、
この数字自体の信憑性は0%です。
但し、国内系はソニー損保のように独自のものと、大手損保グループに属するタイプがありますが、
特に大手損保グループに属するものはかなり安心感があります!
今回の三井ダイレクトでは、損害センター自体は独自に存在はしていますが、損害査定自体は三井住友海上火災の損害査定センターがアジャスター代行をいたしますので、
損害査定基準は三井住友海上火災に準じます。
弊社の経験上全ての保険会社の中で、
支払いの良さでは確実にベスト3に入りますから、今回も揉めることなく完璧修理でのクリーンな支払いが行われることでしょう!
弊社お客様がよく言うこととして、
「保険はいくら掛け金が安くても、支払いを受けるために掛けているものだから、
いかに支払い良いかが問題。」
正に、その通りです。
今回の再塗装、塗装自体に問題はありませんが、
磨きが問題外・・・
肌調整のウールバフ目が鬼のように残っています。
これ弊社で磨き直すのでいいですが、
この状態がエンドユーザーだったらどうなんでしょう?
以前にも磨き仕上がりが悪いと言うことで、
「洗車後ライティングして傷の確認はしてよ!」
と、釘をさしていたのに・・・
実はここの所磨き担当者が週3日講習に行ってしまっているとのことで、磨きが苦手なスプレーマンの責任者の方が行ったそうですが、
この方磨きは大の苦手とか・・・
とは言え、これじゃーねー
同じ傷でも洗車等で自然に付いたものと、磨き壊されてしまったものとではまったく難易度が違います。
磨き壊されてしまったものの方が非常に復帰は困難です・・・
結局は、
ボンネットだけで2日も消費してしまいました。
クオリティーレベルが高い塗装屋さんだけに肌調整が丹念になされ、
そのためウールバフの磨き傷の入り方も執拗になってしまいます・・・
根本的に塗装屋さんの磨きと、磨き屋の磨きとはまったく使用する機材から方法から違いますので、
復帰させるのは困難を極めました。
が、
何とか弊社基準レベルまで復帰できました!
昨日も弊社取引先のとあるメーカー担当者からTELがあり、現業界の状況について話をしましたが、
「今の業界は技術低下がはなはだしく、それを補う為のポリッシャーやコンパウンドが開発され、
簡易的磨きが主流となってきてしまっているので、
更にこの業界はごまかし主流となっていってしまう・・・」
と言うようなことを危惧されていましたが、
これは業販仕事の仕切りの低下や、
キーパープロの台頭などによる影響は大きいでしょう・・・
キーパープロ等は、
広告上はコーティングプロショップなどと謳い、
いかにも専門知識と高技術者を養成しているかのように見せかけていますが、今までポリッシャーすら一度も握ったことの無いGSマンが、
数日の講習を経て1級技術認定者となってしまうのですから、
此処にこの業界のでたらめさを端的に証明しているようなものです・・・
先日も良く行くGSでクリスタルキーパーの施工を行っていましたので一寸見学させてもらいましたが、
2時間かからない作業で2万円以上これだけでも十分ボッタクリでしょう・・・
GSですから幹線道路に面していますが、その露天で作業を行えば大気中浮遊の埃等を巻き込みつつの作業ですので、
傷を入れる行為でしかありません。
しかも3人がかりで行っていますから、
個々担当する場所で仕上がりにも斑が出るでしょう・・・
尤も依頼されるオーナー様方も深くは考えておらず、
艶感があがって機能が付いてくるだけで価値を感じられる方々なのでしょうから、
私の危惧自体が次元の違う拘りなのでしょうから必要の無い心配ともいえます。
騙されているのか?
内容・金額に満足されているのか?
これは個々の価値観の問題ですので、良し悪しは外野がとやかく批判することではありませんが、
中にはかなりの講釈を言いながら価格のことしか頭にない方もいらっしゃいますが、
この手の方が一番弊社としては施工したくないオーナー様ですねー
弊社保険修理でのご対応ルールとして、
再塗装パネル隣接パネルは磨き&再コーティング対象となります!
ですので、今回は再塗装パネル+右フロントフェンダー・サイドシル・クォーターが追加されます。
初回施工から今回が初入庫ですので、
約3年が経過している上に完全露天駐車車両ということを考慮して拝見すれば、
かなり良い状態が保たれているともいえるでしょう!
施工中に訪れたあるブローカーの方は新車かと勘違いしていましたから・・・
但し、
私の目からすると決して状態が良好とは見えません。
これも前記した個々の感覚的判断ですので良し悪しでは無いですが、ただ私からすると車業界のプロでありながら、
パット見の印象だけで受けているダメージを見落とすレベルはプロとしてはどうかとは感じてしまいますが・・・
では何故私からすると状態が良好とは思えないのか?
ですが、まー傷に関しては3年間と言うスパンを考えれば比較的少ないと言えるでしょうが、
水染み付着の状態が一寸酷すぎ・・・
初回施工ではコーティングは親水性のものを施工いただいておりますが、
今の水染み状況は雨水付着ではなく洗車時の水道水もしくは地下水と残存シャンプーによるものです。
つまり、洗車時の拭き上げの遅さによる自然乾燥と、
シャンプー洗車時のシャンプー剤の完全洗浄が行われていないことによる、
相乗効果が起きこの状態になってしまっているのでしょう・・・
すでに水染みはコーティング上ではイオンデポジットクレーターまで進化してしまい、
コーティングを食いつくしすでに塗装に対してもイオンデポジットクレター化してき始めてしまっています。
今回の保険修理での磨きコースは、再塗装パネル及び隣接パネル共、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”が認められておりますが、それでもダメージ除去は完全なレベルに到達するには、
役不足です・・・
理想論からすれば、今回保険での施工は8パネル、
未施工パネルは7パネルとなりますので、
通常再施行の1/2以下の追加料金で再施行が可能ですので、
本当は此処で03スタンダード磨きコースで全体再施行をするのが理想です!
が・・・
実はこの保険は免責金額設定がなされている為、
保険等級ダウン以外にも自己負担金額があるというジレンマがあります。
ですので、其処までの追加金額をご負担するようなご提案もできません・・・
今後まだどのくらいこのお車に乗り続けられるのか?
と言う、条件も大きな要因にはなりますが、もう1回以上車検をお取りになり乗られるのであれば、
本当は此処で一回リセットはされたほうが良かったのかな?
とは、思ってしまいます。
尤も、これもどこまでオーナー様がきれいに維持なされることに拘られるか?
に、よりますが。
Audi アウディ S3スポーツバック 2.0 4WD(8VCJXF)
補修コーティング終了
前部全てと側面部分は新車になりました!
だけに、それ以外の部分との意匠性のレベル差が私には気になってしまう・・・
前記したように今回の損害査定は三井住友海上火災が代行していますので、
基本的はあまり心配はしていなかったのですが、但し危惧する部分もありました・・・
と言うのは、三井住友の損害査定センターのアジャスター及びセンター長が4月で総入れ替えになり、且つ最終判断上席役職も変更になっています。
同じ保険会社といえども、
損害査定の考え方は文書的には非常に大雑把なものでしかないので、
最終的には個人判断裁量の影響は非常に大きいためです・・・
4月以降のこの変更から初めての事案でしたので、
結構不安でした・・・
しかも、協定時点でアジャスターから、
「此れから御社に直接伺ってお話を聞きたいので!」
等と言われたことは、
他社含め始めてでしたのでかなりビビリました。
が、いざ話し合いが始まって見ると、
今までこのアジャスターさんが扱ってきた修理案件に比べ非常に修理価格が高額なために、その価格根拠と施工範囲の理論的裏付けを取りに見えられただけでしたので、
円満に協定となりました!
此れとは別に、現在弊社のお客様の約半分の方の保険加入のオプション設定では、
弁護士費用特約と代車特約が省かれています・・・
これらは、
必要ないということよりも少しでも掛け金を安く抑えたいと言うことが理由とは思いますが、
此れ状況によっては逆に非常に高い代償を伴う可能性があります。
これらオプションは等級保険会社にもよりますが、
掛け金的には負担金額は各々数百円程度です!
弁護士費用特約は、万が一事故相手もしくは相手保険会社、ことによるとご自身ご加入の保険会社と賠償内容や支払い保険金額で揉めた場合に、
ほとんど自己負担無く法廷闘争ができる為のものですが、
最近の傾向として保険会社もすぐに法定闘争に持ち込もうとする傾向があります・・・
自己負担で弁護士を雇った場合、
保険会社提示賠償金よりも賠償金額は上がりますが、
自己負担する弁護士費用と相殺すれば、
ほとんどの場合よほど高額賠償で無い限り意味を成しません。
代車費用特約も、
ご自身で修理中に他のお車を使用できる場合はいいですが、
事故修理は場合によっては2~3ヶ月近くかかってしまうことも稀ではありません。
この様な長期修理では無料代車はまず無理です・・・
又最近ではディーラーでも代車が有料化され始め、
今後この傾向は加速するであろうと言われておりますので、
代車特約は必要です!
又、些細な事故でも修理期間は2~3週間程度はかかりますので、その間に無料代車での破損や事故があった場合、
無料代車ではその損害弁償で揉めることも少なくはありません・・・
保険は掛け捨てですので使わなければただの死に銭ですが、
少しでも安い掛け金にするための保証を削る加入は、
思わぬところでその数十倍以上の損を背負い込むリスクもはらみます・・・
不慮の事故をカバーする為のものですので、
十分な補償はきちんとつけて備えるのが賢明でしょう!
この度は予定修理期間をオーバーしてしまい、ご迷惑をおかけいたしました。
大事になされていたお車が、避けられない事故といえども傷ついてしまったことはショックであられた事はお察しいたします。
再塗装になることへの不安もあられたでしょうが、万全の修理がなされておりますので、クオリティー的にはご満足いただける仕上がりだと思います。
ダイレクト保険と言うことで当初一抹の不安もありましたが、アジャスターが三井住友海上火災が担当したことで、通常損保と同じ基準で対応して頂けたことは予想外にラッキーでした。
但し、代車費用特約には今後ご加入いただくことをお願いいたします。
この度は、ご不便をおかけいたしましてすみませんでした。
あわせて、ご指名いただきありがとうございました。
会員クラス:正会員
車両クラス:クラスM
施工コース:全て保険修理(免責一部有り)
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(フロントバンパー・ボンネット・フロント左右フェンダー・左フロント&リアドア・左クォーター・左サイドシル)
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(上記範囲=再塗装対応保険修理対象磨き)
オプション施工1=ヘッドライトカバー(ラジカルコーティング+専用トップコートWコーティング=会員限定施工サービス)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2箇所)
外注施工=再塗装(フロントバンパー・ボンネット・左フロントフェンダー・左フロント&リアドア)
パーツ交換(左ヘッドライト・フロントバンパーロワカバー)
施工金額:保険会社支払いの為非公開
メーカー別
月別バックナンバー