2016年08月01日公開|ルノー
ご新規のお客様です!
既に昨年ご購入されていたそうですが、此処に来て弊社にご依頼をいただきましたが、
購入からまだ半年くらいしか経っていないにも拘らずかなり状態は劣悪です・・・
傷もかなりありますし、
何よりも水染み&イオンデポジットクレーターの着き方は側面までびっしりです・・・
お住まいの地域の水質は極端に悪い地域ではないですし、完全露天駐車だそうですが、色がソリッドホワイトのブラングラシエというお色ですので、さほど乾きによる水の焼きつきもしないはずですのに何故こうなってしまうのでしょう?
フランス車の場合納車以前の状態にかなりムラがありますので、根
本原因は納車以前にあったのかも知れません・・・
が、此ればかりは今となっては推測の域でしかありませんが・・・
今回“ペイントプロテクションフィルム”のご依頼もいただきましたが、
使用するフィルムは“デモ用フィルム”となりました!
まずは、
ヘッドライトカバーへの施工ですが、
フランス車もご他聞に漏れず、
結構ヘッドライトカバーの、
クリアーは痛みが速く目立ちます・・・
フィルム施工により紫外線が完全にシャットアウトできるわけではありませんが、
直接水がかからなくなるだけでも相当クリアー劣化の遅延には効果があります!
又コーティングと違い、
飛び石保護の効果も絶大ですので、
価格は安くはありませんがその分の費用対効果は十分得られます。
更に、
ドアカップの施工も依頼いただきましたが、
既にドアカップには純正フィルムが貼られていますのに何故?
と思いきや、
1回1枚は完全に剥がれてしまったそうです・・・
はがれなかったほうのフィルムを見ても、
貼り込みされたフィルムには気泡が何箇所か残ってしまっていますので、
此れでは洗車の際などに剥がれてしまうでしょうねー
と、言うことで今貼り込みされているフィルムをもったいないですが剥がして再度貼り込み直しです。
其れと、
“ホイルガラスコーティング”の施工のご依頼もいただきましたが、
此れはご予算の関係上フルコートではなく前面のみとなりました!
が、ブラックホイルですのでリムの奥の汚れがそれほど目立つわけではないですので、
あえてフルコートの必要も無いでしょう。
フランス車もドイツ車ほどではないですが、ブレーキダストは結構出ますから洗車管理を楽にするには、
施工しておくに越したことはありません!
今回程度的に問題がありましたので、
磨きコースは“02スタンダード・ソフト磨きコース”となりましたので、
鉄粉クリーナー作業が含まれますが、
納車が初冬だったそうですので確かに一冬は越してきていますが、それほどの付着は無いだろう?
と思いきや、
半端無い付着量です・・・
はっきり言って2~3年経過したお車とさほど代わりがありません・・・
この鉄粉付着もフランス車だからという可能性は否定できません。
と言うのも、本国での輸送は日本と違いほとんど貨車輸送のため、
その間に相当量の鉄粉が付着してしまうリスクをはらんでいます・・・
今回膜厚を計ってみて???
ボンネットは300μ越えですし、
そのほかの部分も200μを軽く超えています。
過去同車種ルーテシアは130μ前後でしたし、
他車種でもこの様な厚い塗装は見た事がありません・・・
恐らくラインでの塗装不良で2回塗装されているとしか考えられない膜厚です・・・
弊社が知りうる情報によれば、
フランスメーカーの塗装ラインの設備レベルは他国に比べかなり低いそうですので、
この様なことがあるとしてもビックリすることではない。
と言うか、
車自体の根本的クオリティーにも問題はありますので、
フランス車に多くを期待すること自体がナンセンスでは有りますが・・・
今回の磨きコースは前記しましたように、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”ですが、
磨き始めていくと運転席側ドアのドアノブから横方向に、
ペーパー目がガッツリ残っています・・・
しかも、
#1.200~1.500クラスのかなり粗い傷です。
此れはとても02スタンダード・ソフト磨きコースでは、
処理は無理です・・・
除去するとなると、
オプションの“スポット磨き”での追加施工が必要となりますので、
オーナー様にTELしてどうするのか?
を、ご確認しましたところ、
「かなり目立ちますか?」
「目立つのであれば追加施工行って下さい・・・」
と、かなりショックを受けられ且つ渋々ですが施工の許可を頂きました!
いざスポット磨きを行なってみると、
線状にペーパー目が入っていた部分は処理されて行きますが、
面状にペーパー目になっていると思っていた部分は、
その状態が徐々に場所が移動していって、
除去されていきません・・・
しかも、
その問題個所¬形になり延長1mにも及びます。
此れ、
実はクリアーの暈し痕でした・・・
どこで行なわれた補修かはわかりませんが、塗装に部分的に大きな問題がありその部分を再塗装してクリアーはパネル全体を吹くのではなく、
¬形にクリアー暈し塗装で補修して有ります。
もしかしたら、納車時にはこの様な暈し紺は露出しておらず、
この半年間の露天駐車での紫外線により暈し際のクリアーが劣化してきたのかも知れません?
購入されたディーラーが弊社でも懇意にしているところでしたので、
ディーラーにこの状態を報告いたしましたが、ディーラーでは?
との事でしたが、
報告から1時間ほどで営業マン飛んできました!
来て見てくれとも言っていないにも拘らず。
フォルクスワーゲンの○田という営業マンなどは、
「見に来てくれ!」
と言っても、
「忙しいので見にいけませんから、
オーナー様に施工完了後ディーラーにくるように言って下さい・・・」
と、
無責任極まりないことと比べると、
まったくディーラーとしてのクレームに関しての対応レベルが違います!
確かに、
クリアー暈し痕であることを確認されて、
「現段階ではどう対処可能なのかは?ですので、お引取り時にオーナー様に現状説明をして頂き、オーナー様が補修を御希望されるようでしたらその際に対処方法をメーカーと共に検討します。」
と、言うこととなりました。
磨き終了で傷は90%以上は処理され、
水染みもしくはイオンデポジットクレーターと思われたものも99%は処理できたでしょうが、
残ってしまったイオンデポジットクレーターはソリッド塗装のため結構目立ちます・・・
と言うか、この残ったイオンデポジットクレーターダメージレベルからして、
納車後にできたとは思えない。
納車時に既に存在していて、
納車後に撥水ポリマーなどを施工されているそうですので、
其れにより急速に進行していて行った様な・・・
大事にしているつもりで行なった撥水ポリマーが、
状況を悪化させる引き金になってしまった。
このパターン素人さんには非常に多い典型的な例です・・・
RENAULT ルノー ルーテシア RSシャーシスポール(RM5M)
コーティング終了
何かと問題を抱えたお車でしたが、
何とかそれなりに見栄えのするところまではリセットできましたが、
オーナー様にとっては此処からドアの暈し塗装についてのクレームの話し合いを行なわなければなりません・・・
この暈し塗装が納車時からあったのか?
と言うことが争点となりますが、
此れに関しては実証するすべが無いのは事実・・・
つまり、ディーラーなりメーカーがどこまで譲歩してくるのか?
となりますが、
仮にメーカーが認めても其れは再塗装まで。
今回行なったコーティングに関しましては、
100%メーカーは賠償に応じませんから、
基本的にはディーラーが賠償することとなりますが、
部分補修の弊社価格はかなりの高額となりますので、
それでもディーラーが負担してくれるかは正直なところ?
です。
今回のお選び頂きましたコーティングは、此処のところ施行の減っている、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”となりました!
何故減っているかと言うと、
後発のブリリアントフィニッシュがあまりにも人気が高く埋もれてしまった・・・
なのに何故あえてマーベラスフィニッシュをお選びになられたのか?
と言うと、
やはり完全露天駐車なので親水性のほうがいいのでは?
とのお考えです。
実際はどのくらいブリリアントフィニッシュとマーベラスフィニッシュとで、水染み防御力が違うのか?
ですが、此れはコーティング自体の複合材料がまったく違いますので、対水染みの対応方法がまったく異なります。
弊社のハイブリットシリーズは対水染み性を最優先としたものですが、
マーベラスフィニッシュでは酸化チタンの超親水性を使い、
ブリリアントフィニッシュでは、
高密度高滑面性にて高い滑水性において水染みを防ぎます!
正直大きな違いは無いかもしれませんが、
完全露天駐車であればマーベラスフィニッシュのほうが水染みはできにくいでしょう。
当然このような条件ですので、
“レジントップコート・コクーンSTD”のご依頼も頂きました!
いくら水染みのできにくいマーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドと言えども、
施行直後の初期管理に失敗してしまえば、
折角の効果も半減してしまいますので、
此処は多少のご予算オーバーを押しても、
“保険的施行”として行なうことがお勧めです。
オーナー様の中には、
「其処まで予算は割けないから・・・」
「予定していたコーティングのランクを変えてまで、
コクーンはいらない・・・」
と、施行をなさらない方もいらっしゃいますが、あくまで私の個人的意見としては、
屋外駐車の可能性があられるお車は必ず施行されたほうが無難でしょう!
この度は、あまり良くない知らせのTELをさせて頂くこととなってしまい、ショックを受けられたことでしょう。
弊社といたしましては、できるだけの対応施行を試みましたが、残念ながら暈し塗装自体の品質確認も不可能ですので、これ以上の改善にはチャレンジできませんでした。
但し、ディーラー側には現状報告をいたし、営業マンにも直接確認をして頂いておりますので、お引取り以降のディーラーとのお話し合いには多少のご助力にはなっていると思います。
どこまで要求するかは難しいところですが、ある程度強気の交渉で良いと思います。
又、洗車管理に関しましては、今後今までとは違う管理の仕方はなされたほうが良いかと思います。
頑張っていい意匠性を保持できるようにして下さい。
この度はご利用頂きまして、ありがとうございました。
車両クラス:クラスM
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(本来程度良好使用過程車向け=傷取り・鏡面仕上げ)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×2区画)
オプション施行2=ホイル・ガラスコーティング(前面のみ・傷研磨なし・使用品)
オプション施行3=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施行4=デモ用ペイントプロテクションフィルム(ヘッドライトカバー・ドアカップ×3箇所)
施行料金:232.335円税込み(淡色車割引磨き-5%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド塗装割り増し磨き+10% 適応)
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