車磨き研究所の施工ギャラリー
ＢＭＷ ビーエムダブリュー 320ｉクーペ Ｍスポーツ（KD20）
2016年09月27日公開｜BMW
ご新規のお客様ですが、
最近中古車でご購入されたそうです！
年式的にはそこそこ経過してしまっていますが、
走行距離は1万ｋｍ台と非常に少ないですので、
内装などの状態は非常に良い状態が保たれています。
が、
外装はかなり悲惨です・・・
ブラックサファイアメタリックＢＭＷでは人気の定番色ですが、
此の色ブラック系メタリックとしてはかなり傷が目立ちやすい塗装色です・・・
パット見ソリッドブラックに見えるくらいメタリック量が少なく細かい粒子ですので、
こうなっちゃうんですよねー
此のお車いまどき珍しく6速ＭＴですが、
一昔前ならＢＭＷはＭＴベンツはＡＴなどと言うイメージもありましたが、このくらいの年式でＭＴをご選択なさるのは珍しいかも？
が一般的ですが、弊社のお客様方はお車への拘りが強い方が多いですので、弊社ではＡＴ・ＭＴ比率は半々といったところでしょう。
が、
車輌重量1.600ｋｇ越えで170ＰＳですので、
幾らＭＴとは言えワインディングでキビキビ走るとまでは行かないでしょう・・・
但し、スポーツカーではありませんからそもそもかっ飛ばす車ではありませんから、4気筒の軽い吹き上がりフィールを楽しみながら雰囲気を楽しむのであれば、
ＢＭＷらしさを体感できるでしょう！
此の頃のＢＭＷのアルミトリムは、カーボンなどのチャラけたものよりは落ち着いていてましなのですが、
表面処理の仕方の工夫に欠け一寸質感不足を感じさせられます・・・
もう一工夫でだいぶ雰囲気違ってくるのに。
此のシートベルトの電動ガイド装置、確かメルセデスでもこの様なものがクーペに有ったような気がしますが、必要なものなのでしょうか？
遥かに価格の高いマセラティやポルシェなどのクーペにすら装備されていないものを、此の価格帯の車につける意味は何？
私の捉え方からすると、ただ故障のリスクが増え車輌重量も重くしているだけの、
無用の長物としか思えないのですが・・・
こんなものでも生産コストは数万円くらいはかかるでしょうから、
その分をもっと意味のある部分に使って欲しいと思ってしまいます。
“鉄粉クリーナー”を行ってみると９年経過車としては、
鉄粉の付着は少ないほうでしょうが、既にそれなりの付着があるということは、購入からまだ２ヶ月しか経過していませんから、
販売時にはボディのメインテナンスは何もされずに販売されているのでしょう・・・
この様に中古車をご購入されてご入庫頂く際、いつも感じるのが其処。
せめて鉄粉と水染みくらいは除去してから販売するべきでしょう・・・
傷隠しのためのポリマーだけは必ずやるくせに。
この様な姿勢が、
私がいつも車屋に感じる不誠意・詐欺性に繋がるんですよねー
塗装の状態は、
お世辞にも決して良いとは言えません・・・
走行距離１万キロ台で此れだけボディが痛んでいると言うことは、
前オーナーの管理状態は非常に悪かったのでしょう。
にも拘らず、
内装状態は極上ですので、
恐らくはこのお車前オーナーは女性で露天駐車車輌だったと想像されます？
販売価格が幾らだったのか？
にもよりますが、
私の視点から見ると購入は避けるべき車と感じてしまいます・・・
弊社のお客様方でもそうですが、車輌購入時に気になさるのは走行距離と内装の痛み具合で、塗装の状態はあまりきちんと観察されずに、
パット見の印象で決めてしまわれる方が多いようですが、
致命的ダメージを受けてしまっているかはよく観察するべきです！
今回の磨きは、事前の打ち合わせ段階では、０１スタンダード・ソフト磨きコースでしたが、
お持込時に“０２スタンダード・ソフト磨きコース”に格上げされましたけれど、
此れでかなりの予算オーバーにはなりました・・・
けれど、
私個人のクオリティー判断からすれば此れでも全然不足です。
傷量や予想される深さからすればやはり０３磨きコースが適当で、
特に痛みの酷いルーフのイオンデポジットクレーターを多少なりとも改善する為に、
その部分は０４磨きコースが必要です・・・
予算の問題は非常に重要ですが、
もともとの車輌状態に応じてリセットすべき幅が出てきますので、
その幅が料金となってしまいます。
そこで高額の施工費が調達できないのであれば、
やはり購入段階でもっと慎重に購入する必要があるでしょう・・・
とにかく深い傷が多いです・・・
過去に磨きもされているようですが、ウールバフでシングルポリッシャーにより、
ガツガツと回転傷を入れまくって、
そのままにされています。
此れ専門店にお金を支払って依頼した結果こうなっているのだとしたら、
作業を行った専門店の技術レベルの低さは問題外であるのは当然ですが、
この状態をよしとして受け取ってきてしまうオーナー様にも問題ありますねー
こんな磨きを行うくらいなら、
何もしないほうがましでしょう・・・
然し、実際にはプロ専門店みたいな看板を上げていながら、
此の程度の技術力クオリティーしか持ち合わせていないところが９割がたでしょう。
尤も、最近ではこのようなことになることを恐れて、
鼻から磨き自体を否定して、
「磨きは行わないほうが良いですよ！」
とか、
「うちはダブルアクションポリッシャーだけで磨くのので、
磨き傷が入る心配はありません！」
とか、
ほとんど専門店として口にするべきことではないことを平気で言っているところも増えているようですが、
此れを鵜呑みにしてしまわれるオーナー様方も、
あまりに知識不足で安易な選択をされているとも言えるでしょう・・・
とは言え、
一番問題なのは施行店ですけどねー
正直施工前の私の予想より、
線傷残りは多くなりました・・・
幸いにも深いポリッシャー傷だけは全処理出来ましたが、
予想外に深い線傷が多い・・・
そのうち半数は、
有色部分ギリギリにまで到達しているでしょう？
同じような感じの傷がトップ部分にも多数見受けられますので、
手洗い洗車を行う際に大きなゴミや砂利みたいなものを引き摺りながら雑な洗車をされてしまっていたお車です・・・
恐らく９０％以上の傷は除去され、
極端に深い傷だけが残った状態までは快復しましたが、逆に今まで傷に埋め尽くされていることで、
見えなかったダメージが顕になりました・・・
↑の写真が非常にわかりやすいですが、白い点々が見えますが、
此れ塗装に出来てしまったピンポールです・・・
つまり穴。
大きさから推察して、
イオンデポジットクレーターの一種ではありますが、
原因は水ではなく恐らく花粉・・・
花粉に覆われた状態で長期間放置されて、
その間に雨水等で花粉から酸が染み出し塗装を酸化させ溶かしていってしまった痕でしょう。
本来０２スタンダード・ソフト磨きコースの研磨厚は６μですが、
頑張って７μまでサービス研磨しましたが、
此の程度ではあまり状況改善には寄与できませんでした・・・
ＢＭＷ ビーエムダブリュー 320ｉクーペ Ｍスポーツ（KD20）
コーティング終了
ＢＭＷ大嫌いの私が言うのもなんですが、
３シリーズのクーペって結構カッコイイですね！
セダンよりも確実に全体のデザインバランスが整っている。
但し、
其れはＭスポーツで車高が低くなっているからでしょう！
一寸Ｍ３クーペ欲しくなったかも？
嫌々いけません、
折角此処で車道楽卒業しようと努力しているのに、
又変なことを考え出すと逆戻りしてしまいますから、
此処は考えないように！
特にスポーツカーやクーペなどはもってのほか・・・
ジャガーで十分です。
十分！！！
今回ご予算が根本的に不足していましたから、
コーティングもスタンダードレベルの、
“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”の選択が目一杯でしたが、
仕上がり間を見れば十分です！
最近の傾向として、どうもお客様方はハイレベルのコーティング剤をお選びになられたがる傾向が強かったですが、
確かにハイクラスコーティングは当然それなりの高機能・高耐久を持っていますから、
コストパフォーマンスから見てもそれだけの価値があるのは事実です！
然し、幾ら良いコーティング剤が施工してあっても、
使用していくにしたがいクオリティーは下がっていってしまうのも事実です・・・
其れを快復させる為にはメインテンスの必要がでてきますが、
これもコストのかかること・・・
ですので、今回お選びいただいているようなスタンダードクラスのコーティングで、
コーティング寿命が訪れた段階で再施行という選択もあります！
恐らく、
トータルコストで比較した場合、
それほど価格差は生じないと思います。
どちらが良いかは個々の考え方ですので、是非は無いと思います。
その時の懐具合で決めれば良いのではないでしょうか！
予算のことばかりに触れて申し訳ないのですが、
露天駐車である環境とボディ色が黒であることを鑑みれば、
当然“レジントップコート・コクーンＳＴＤ”の施工は必須ですが、
予算オーバー・・・
「やるのとやら無いとでは、だいぶ違いはでるのですか？」
と聞かれてしまえば、
「此の条件ですと明らかに違いはでるでしょう・・・」
との、お答えになってしまいます。
そう言われてしまえば、予算オーバーをおしてオーダーしたくなっちゃいます！
と言うことで、
オーダー頂きました。
が、
本来は予算範囲内に収めた中での施工が当然好ましいのですが、
今回は削るべきところが無い・・・
正直最低限の施行内容でこうなってしまいますので、ご納得頂くしかないでしょう。
今回は２週間枠でのお預かり予定でしたが、ドタキャンがあったため１週間前倒しでのお引取りが可能になられましたから、ラッキーでしたね。
ですが、弊社は１台分の売り上げが抜け落ちましたので大損害ではありますが。
お仕事が宿泊関係の方ですので、此の様なことは日々体験実感をお持ちのことでしょう。
先日もプライベートであるところの予約を頼まれ、いざ予約が取れたとたんにキャンセルと言われ、先方からもかなりの苦言を頂いてしまったために、結局は行きたくもない私が行って穴拭きをして来ましたが、この方後日謝りに来てその時のお金も払ってくれました。
接客業をなされていると、色々の出来事を日々ご覧になっていらっしゃることでしょうが、最近宿泊する機会が月に２度ほどありますが、その時の担当者によりだいぶ印象が違ってきます。
当然日々接客には努力をなされていらっしゃることと思いますが、これからも頑張っていかれてください。
この度は弊社をご利用いただきまして、ありがとうございました。
車輌クラス：クラスＭ
施工コース：
コーティングコース＝マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース＝０２スタンダード・ソフト磨きコース（本来程度良好使用過程車向け＝傷取り鏡面仕上げ）
オプション施工＝レジントップコート・コクーンＳＴＤ
物販＝超特大拭取り専用クロス
施工料金：１６１．０５０円税込み（輸入車割り増し磨き＋５％・濃色車割り増しランク1磨き＋２０％ 適応・物販含む）
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