2017年02月17日公開|BMW
一年半ほど前に施工させていただきました会員様のお車ですが、
凍結路での自損事故を起こされてしまわれました・・・
今迄ほとんど事故を経験されたことが無いとの事で、
車両保険は車対車のみ・・・
つまり、
今回のような自爆事故では実費です。
しかも破損程度は広範囲に及びフロントバンパー~リアバンパーまでの左側面総てと、左ヘッドライト・左サイドミラー・左前後ホイルまでと総てを完全修理をするとなると、
100万円は超えてしまう高額修理です・・・
特殊なご職業ですので世間的に見れば高所得ではあられますが、
そうは言ってもこの金額を一括現金は辛いでしょう・・・
ということで
、どうしても修理が必要な部分のみに限定をし、
左ヘッドライト・左サイドミラー・左前後ホイルこれ等の走行に支障の無い部分は現状とすることとなりました。
実際板金塗装は6パネルですから、
保険修理であった場合弊社でのコーティング再施行範囲はこれ等に隣接するパネルまでとなりますから、プラスボンネット・右フロントフェンダー・リアハッチ・右リアクォーターとなりますから、
結果10パネルとなりますので、
仮に全体再施行をこの機会にされたとしても実費負担は数万円で済みました。
オーナー様自身もこの様なことは考えられましたが、修理費プラス再施行費までを自費負担は、
流石に大変との事で泣く泣く諦められました・・・
1.000万円近い高額車輌ですから、当然ある程度の修理をする事故が発生してしまえば、
この様な結果になることは当然です・・・
しかも事故は今回とは違い相手方に非がある場合でも、
其れを避けようとして相手車輌に接触せずぶつけてしまった場合でもこれは自損事故とみなされてしまいます。
このような事故は、高速道路上では結構見かけます。
私自身トラックの幅寄せを避けようとして、
ベンツの右側面ガードレールに擦り付けてしまった事もあります・・・
やはり、
それなりのお車では全損担保の車両保険加入は必須です!
未修理の左サイドミラーですが、
何とか磨きで多少なりともの改善を試みてみましたが、
残念ながらまったく以って変化無し・・・
まだまだ新しいお車でこの様な傷が残ってしまうのは、
見るたびにガックリなさることでしょう・・・
私は、この様な状態を受け入れなくてはいけないこととなると、
一気に車に対しての愛着は低下して、
ほとんど洗車すらする意思を失ってしまいます。
板金塗装の色合わせや柚子肌の状態も、
オリジナルに遜色は無く、
物咬みもまったく無く非常に良い仕上がりではありましたが、
いつものごとく洗車傷は又入ってしまっています・・・
弊社からも相当きつく指導はしているのですが、
板金塗装工場曰く、
「冬季の塗装は硬化時間が遅い為、
洗車時に完全硬化していないのでどうしても軽度の傷が入ってしまいます・・・」
との事でしたが、既存で在るものの処理が出来ないと言うのは理由にはなりますが、
どう理由をつけても新しい塗装部分に傷があるのはダメでしょう・・・
巷でよく聞く話に、
「再塗装後のパネルに線傷やポリッシャー傷が付いていて、
これ以上の回復は無理・・・」
見たいな事を板金塗装工場から言われた、と聞きますが私からすると、
これは作業者のスキルや洗車方法・道具に問題があり、
ただの言い訳に過ぎないと思うのですが・・・
保険修理であれば、
この様な再塗装部分は02スタンダード・ソフト磨きコースが保険会社認定磨きですが、
前記していますように今回は自費施工ですので、
施工価格を抑えるために“01スタンダード・ソフト磨きコース”での施工です・・・
とは言え、
板金塗装の元受は弊社である以上、
上記いたしましたように再塗装個所に、
傷が残っていることは言い訳としては成り立ちませんから、
01スタンダード・ソフト磨きコースで取りきれない傷があったとしても、
そのままというわけには行きませんので弊社の責任において完全除去はいたします!
幸いにも、
傷量的にはかなりの傷でしたが、
傷自体はヘアースクラッチでしたので、
規定の磨き範囲内で簡単除去が出来ました。
施工が立て込んでいるときですので、
大変ラッキーでした!
新車時ディーラーにてペイントプロテクションフィルムをドアエッジに施工されていましたので、今回再塗装パネルとなった、
左フロント&リアドアのエッジフィルムを新たに貼りなおしました!
約100μと薄いフィルムでありますが、ドア開閉時のエッジ塗装剥離や相手方のお車への、
ダメージ軽減には相当効果は高いです!
見た目的にも、
近づかない限りはフィルムの存在もほとんど確認不能ですので、
意匠性的にも問題はありません。
今でもたまに量販店で売っているようなメッキ調のエッジガード張られている車稀に見かけますが、
私の印象では車自体が野暮せったくなりますし、
雰囲気が昭和になってしまいます・・・
BMW ビーエムダブリュー 535iツーリング Xドライブ ラグジュアリー
(MU35)コーティング補修終了
オーナー様が相当気になされていたオリジナル塗装とのバランスですが、再塗装されていることは表面的に見ただけでは、
塗装のプロでも判らないでしょう!
既存部分も洗車傷はかなり少なめでしたので、
再塗装部分だけが異状に綺麗で、
修理されていることが目立ってしまうということも無いようです。
これはオーナー様自身が日々の管理で、
非常に丁寧に洗車等を行ってくださっていたおかげです!
其れと、
施工していただいていた弊社コーティングが、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”であったことにより、
高膜厚・高硬度の耐傷防御性能の寄与も相当大きいでしょう。
新車施工時“レジントップコート・コクーンSTD”も施工いただいてておりますので、
今回も施工いたしますが、
保険修理ですとこれに関しては全面再施行が認められていますが、
今回自費修理ですので少しでもご負担を減らす為、
再塗装パネルのみ施行いたします。
レジントップコート・コクーンSTDは、ポリマー系レジンですので施工部分と未施行部分では、
かなり艶感に差が出てしまいますが、
約1ヶ月で自然剥離しますので、
その間だけ我慢いただく必要があります。
今回お引取り時には、
全損担保にご加入いただくことをオーナー様には強く推奨いたしましたが、
流石に今回これだけの高額自費負担が生じましたので、
オーナー様も検討されるそうです!
但し問題は保険料が高くなること・・・
現在は損保系の保険にご加入ですが、現在の保険料に近い金額で全損担保に切り替えるには、
ダイレクト系や共済連系にすることで負担増になることを避けられます!
多少の契約内容の違いは有りますが、
大筋での保障内容には変わりはおきませんので、
もしもの場合に保険料は安く済んだが、
保障がまともにされないということは全損担保の場合は心配される必要は無いでしょう。
但し、外資系ダイレクトタイプは、
細かな保障基準が自社独自の判断基準が有りますので、
私はお勧めはいたしませんが・・・
よく、
「この様な保険だと過失相殺の交渉において相手が損保系だと弱く損をするのでは?」
みたいな事を仰る方もいらっしゃいますが、仮に6:4が7:3になったとしても、双方の損害金額は総て保険支払いで賄われますから、
実際加入者の方への負担が発生するわけではありません!
又、
人身事故だった場合などでも、
事故違反点数の算定には保険会社の過失算定は一切関係ないですので、
これも素人考えの取り越し苦労です。
この度は不幸な予想外の事故であり大変お気の毒ではありますが、人身事故にならなかっただけ幸運だったと思うしかありません。
4駆ですので進行時は進行力も強く安定もしていますが、スリップ時や制動力には左程メリットは起きてきませんので、却って4駆であることの過信が事故に繋がることが多いですので、特に凍結路面においてはお車の性能過信にはお気をつけください。
大分温かくはなってきましたが、まだまだドカ雪の可能性も有りますので、お気をつけください。
1ヶ月弱のお預かりと長期になってしまいましたが、その分塗装もコーティングも丹念に仕上げられておりますので、ご了承ください。
ディーラーではなく弊社への修理ご依頼をご選択いただけたことは、感謝に耐えません。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
会員クラス:正会員昇格
車輌クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド(左フロント&リアバンパー・左フロント&リアフェンダー・左フロント・リアドア)
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(コーティング施工範囲と同じ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD(コーティング施工範囲と同じ)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(左フロント&リアドアエッジ)
外注施工1=部品交換(左フロントフェンダー)
外注施工2=板金塗装(コーティング施工範囲と同じ=クリアー全面吹き)
施工金額:783.717円税込み(会員オプション割引-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク2+15%・特殊塗装割増磨き+20% 適応・外注施工費含む)
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