2017年04月30日公開|トヨタ
昨年初冬に鉄粉クリーニングを施工させていただいておりますが、
ここで再度メインテナンスでご入庫頂きました、
今回施工にて晴れて準会員登録させて頂きました!
オーナー様のご希望は“スケールリムーバー”でしたが、
一冬越すことにより鉄粉の付着の可能性は否定できませんし、
お持込頂いたときは雨の跳ね上げ汚れもあり鉄粉酸化は視認できませんでしたが、
指触感触からしてそこそこの鉄粉は付着している可能性が高いです・・・
この状態でのスケールリムーバー直の施工はかなりリスクがあります。
と言うのは、スケールリムーバーはスポンジにリムーバー液をつけ手作業で擦って行きますので、
其処に鉄粉があるとスポンジに咬み込んで傷を入れていってしまいます・・・
これでは、
水染みは除去できても代わりに傷を入れていたのでは、
施工の意味は無くなってしまいますから・・・
この様な状況をお話させて頂き、オーナー様にもご理解を頂きまして、
まずは“鉄粉クリーニング”を行なうことといたしました!
一冬の鉄粉付着量としてはかなり多い付着です・・・
しかも日常使用はされておらずご使用は週末のみとのことですが、それでここまで鉄粉が付着してしまわれると言うことは、
お住まいの地域の環境的に何か鉄粉飛散が多い要因があるのではないでしょうか?
管理環境はカーポートとのことですが、多少の雨風は防げても、
車体の静電気で吸い寄せてしまう鉄粉にはほとんど効果は無いでしょう・・・
敷地的余裕や金銭的余裕があられれば、この状態を拝見する限り、
車庫を建てられるほうが、
長期間のメンテナンスのランニングコストを考えれば得かもしれませんねー
1回目の“スケールリムーバー”が終了しても、
トップ部分の一部にはこの様に強固な水染みがまだ残ってしまっています・・・
これが広範囲に残っているようでしたら、オーナー様にご連絡をいたし、2回目のリムーバー作業の必要をお話し追加施工の許可を求めるのですが、今回は多少の残りでしたので、
水染みの残ってる個所のみ探してピンポイントで除去をサービスで行なっておきました!
鉄粉クリーニングも当初予定されていなかったことですし、
当然ご予算もあられることですので、
たまには仏心を出すこともあります。
ホント珠にですけど・・・
予定作業を終了して、工場内の蛍光灯で観察してみますと、
ボンネットだけ写真では判らないレベルですがコーティングが細かなまだら模様のようになってしまっています・・・
水染みは除去されていますから、
スケールリムーバーでは溶かせない成分が付着しているのかと思い、
試しにリフィックス・コートを部分的に試してみましたがまったく変化ありません?
ハンド顕微鏡で確認してみると、どうやら数ミリの大きさでボンネット全体に散在して、
コーティングが酸化させられてしまっているようです・・・
この状態をオーナー様にも確認頂き、考えられる要因を探りましたが、
思い当たる節はあるとか・・・
まずはカーポートへの駐車がボンネット部分は雨がかかる位置でサイズ的にギリギリだそうです。
また、カーポート付近に樹木もそれなりにあるそうです。
通常使用もされない為、
洗車頻度も低いそうです。
これ等を総合的に判断しますと、
飛散してきた花粉・樹液・黄砂等がボンネットに乗った状態で、
雨が吹き込み濡れることで、
これ等に含まれる酸が溶かしだされ、
その後乾燥することで酸が酸化し始めます、
これを繰り返すことで徐々にコーティングが酸化されていったと考えられます・・・
施工されているコーティングは、
マーベラスフィニッシュチタンコンビネーション×光触媒ボディコーティングですので、
ガラスコーティングのみの場合とは違い、
有機物に対してのセルフクリーニング機能を有しますから、
付着が花粉・樹液等であれば、
光触媒がかなり付着有機物を酸化還元することでさんの脅威を排除できますが、
原因物質の主なものが黄砂だとすると、
これは無機物ですので光触媒効果は期待できなくなります。
では現状で、どのような対策があるのか?
ですが、
使用されない期間のボンネットへの付着物の有無を定期的に観察頂き、
付着が確認されたら流水で洗い流して頂くのが一番効果的でしょう!
付着が強固な場合は、
熱湯→冷水として頂けば飛散付着物であれば擦らずとも除去できるはずです。
この際、
必ずふき取りはして頂かないと今度は水染みができてしまいますので、
ふき取りは行なって頂く必要がありますが、
この際にも水を拭取りクロス等で擦って拭取れば傷入れのリスクが発生しますので、
クロスの重みだけで拭取り、
サイドは叩くようにして拭取れば傷入れのリスクはまずありません!
このたびも、小まめなメインテナンス施工ご依頼いただきまして、ありがとうございました。
色々予想外なこともありましたが、今後の管理の課題もはっきりいたしましたので、其れに応じて対処を考えて行きましょう。
上記いたしました今出来うることは、一寸面倒かも知れませんがお気をつけください。
ボンネットのみ再施行or全体再施行はどちらもそれなりに出費になられることですので、もう一寸状況を観察してみて、判断することといたしましょう。
よろしくお願いいたします。
会員クラス:準会員登録
車輌クラス:クラスX
施工コース:
オプション施工1=鉄粉クリーニング
オプション施工2=スケールリムーバー(一部2回施工=サービス)
施工料金:48.500円税込み
メーカー別
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