2017年05月15日公開|プジョー
約5年ほど前に新車購入時に施工いただいておりますが、
まだまだあと5年はお乗りになりたいとの事で、
ここで一度リフレッシュさせたいとの事で再施行となりました!
お仕事や通勤で使用している訳ではありませんが、
既に走行距離9万キロ弱・・・
平均年18.000km月1.500kmとなりますから、
ほとんど毎週遠出をされている事になります。
先日ランドローバーのディフェンダーにお乗りの知り合いから、この車の売却を頼まれたのですが、
このお車も12年で17万キロ走破・・・
ほぼこちらのプジョー並に乗られています。
私の仲の良い友人で、
ポルシェの新車を1~2年ごとに買い換えている御仁いますが、
この方はなんと1年で25.000km位乗っちゃいます・・・
出かける方は出かけますねー
私は多分一番乗った車がS124 300TEですが、
購入時7万キロで現在28万キロ約20年近く乗っていますし、
10年位前までは週一度東京の学校に通ったり建築関係の仕事の現場周りにも使用していましたが、
それでも年10.000km強です。
通勤消耗は別として、出かけることがお好きな方は、
車が過走行になり簿価が下がってしまうことは考えてはいらっしゃらないでしょうが、
上記したような方々は乗り換え時に下取り若しくは買い取り価格は、
そのお乗りになっていたお車により相当の明暗を分けます。
例えばこのグリフですとあと5年同じようなペースで乗れば、
5年後にはほぼ簿価0ですので1年で約40万円の減価償却!
ポルシェは、このくらい新しい時点での走行距離はほとんど簿価影響はしませんが、
1年での減価償却は300~500万円くらいはあるでしょう・・・
ディフェンダーは購入500万円で売却230万円として、
なんと減価償却は1年20万円一寸です!
つまり、
選択される車により1年間で消えていく車のお金が20万円~500万円・・・
この様な事を20年続ければ400万円~1億円の消費の差!
同じ様に車を趣味として消費するにしても、
これだけ差が出るのですから恐ろしい。
私自身はあまり車の入れ替えはしませんから減価償却は非常に少ないですが、
逆に低年式車を複数台長期保有している為に、
減価償却よりも維持コストのほうがのしています・・・
趣味に消費していくお金ですから、
その分の精神的見返りもありますので、
生活レベルに影響を与えない範囲内であればOKでしょう!
5年経過にしてはかなり酷い痛み方をヘッドライトカバーはしています・・・
曇りと言うよりはとにかく傷が凄い。
確実にクリアーを通り越して本体のPPに傷入っています・・・
黄ばみや曇りは紫外線によるクリアーの劣化ですから、屋外駐車であれば自然と痛んでは行きますが、
この様な傷に関しては自然には入りません。
つまり人為的なもの、
洗車です・・・
恐らく、
虫が付着したりしたものを無理やり擦って落そうとしていたのでしょうねー
こうなってしまうと、クリアーはまだ剥離してはいませんが、
クリアー全剥離の“ヘビーポリッシュ”となります・・・
フランス車もクリアー硬いです・・・
#600のペーパー使用でも、
クリアー全剥離には片側で4枚消費です。
ここから#1.200→#3.000とペーパーを進め、ペーパー目が目視できなくなり透明感が戻ったところで、今度はスポンジバフとPP専用コンパウンドを使用して、
3段階に磨き上げて完成です!
ここまで丹念に磨いても、
まだPPには若干傷は残っています・・・
PP自体が非常に柔らかな素材ですので、
いったん傷を入れてしまえば相当深い傷も入ります。
更に時間をかけて徹底的に磨けばそれらの傷も除去は可能ですが、
問題は其処まで磨いてしまうとPP自体が相当薄くなり強度的な問題が生じてきてしまいます・・・
クリアーを剥離した状態のままですと、2~3ヶ月でもあっという間に、
PPが曇ってしまいますので、
PPを守る為の処置が必要ですが、
今回は“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”を貼り込みます!
エクスペルフィルムを使用する場合、
今回はボディ用の透明な薄いフィルムを使用していますが、
其れより5倍も厚さのあるヘッドライトカバー専用フィルムもご選択頂けます!
この場合は色も選択可能で、
の、
五色が選択可能です。
良く頂くご質問に、
「車検は通りますか?」
がありますが、
厳密な法規上は不可です・・・
但し、
クリアーフィルムに関してはフィルムが貼り込まれている事自体が視認出来ませんし、
照度検査での減光もありませんので、
既存の施行車両で検査不通過のお車は出ていません!
カラーフィルムは微妙です。
ディーラー車検ではほぼOUTと思っていただいたほうが良いでしょう・・・
これは、
車検場判断ではなくディーラーの検査員が不可とするようです。
陸自持込若しくは民間車検場では、
照度検査で減光率が基準を充たしていれば通過しているようです!
これも既存施行車両では車検不通過のお車は出ていませんが、
ダークスモークは100%OUTです・・・
まあー鉄粉付着の凄いこと・・・
面付着も半端無いですが、
リブなどには途方も無く進入しています。
長期間良い状態で維持したいと言う観点かすると、
オーナー様の日頃の管理は非常に問題あります・・・
お聞きしてみると、
洗車は水をかけてさっと洗うだけとの事で、
これでは鉄粉はドンドン付着入り込みしていってしまいます・・・
しかも流水をかけながらでもないようですので、
付着した鉄粉をスポンジに巻き込み傷を入れまくる洗車になっています。
事実ボディは深い線傷だらけです・・・
今回オーナー様のご希望は前のコーティングよりハイグレードなものを施行されたいとのご希望がおありで、
「磨きはそこそこにコーティング優先で!」
との事でしたが、
01磨きコース選択ではこの鉄粉クリーニング作業が含まれない為追加施行となりますが、
料金的には02磨きコース選択よりは安くは上がりますけれど、
傷の除去率は1/2位になってしまいます・・・
つまり、多少安く上がったとしても、
費用対効果としての意匠性回復率が余り得な選択とは言えなくなってしまいます・・・
そこで、オーナー様にはご希望されるコーティングのグレードアップは諦めて頂き、
意匠性改善を優先していただく選択をして頂きました!
これは磨き屋としては当然のお勧めで、
幾ら今回ハイグレードコーティングを施行したとしても、
既存の状態改善がしっかりなされていなければ折角のコーティングの意味も半減してしまいます・・・
“猫に小判”
“頭隠して尻隠さず”
みたいな・・・
水染みが物凄い・・・
水染みで傷すら隠されてしまっていますが、
良く観察すると洗車傷も半端ありません。
但し、ここまで水染み付着していながらイオンデポジットクレーター化しているのは、
ウインドウウォッシャーノズル付近だけです!
これで済んでいる理由の一つは、
洗車が適当且つ短時間で済んでいることとホワイトパールだから!
其れとこれも大きな要因ですが、
ご自宅付近の水道水の水質が良い。
付近には弊社のお客様も多くいらっしゃいますが、
比較的皆さんのお車の水染み付着は少ないです!
前記しましたように、この状態からの意味のある意匠性回復の為磨きは、
"02スタンダード・ソフト磨きコース”として頂きました!
より完璧を目指すのであれば03スタンダード磨きコースが理想ですが、
オーナー様の意匠性への拘りやご予算との兼ね合いも有りますので、
選択はご自信の意思となります。
側面であっても水染みは形成されていますが、
やはりそれほど見た目と比較して、
頑固ではありません!
但し、
やはり傷に関してはかなり酷い・・・
前記していますように5年間鉄粉付着が放置され、
あまりに簡易的手洗い洗車を行なってきているために、
洗車による線傷はくまなく入ってしまっています・・・
管理方法を逆に洗車機にしていたとしたら、
鉄粉付着も今よりは少なく洗車傷もこの様に深い傷に覆われることも無かったでしょう。
考え方、
発想の逆転です。
このパネルに関しては、オーナー様自身もかなり傷が激しく入っていたことを、
気にはされていたようで、
お引取りの際確認をされましたが、
この程度の傷残りはありますが、
通常の目視では確認は出来ないため、
この様に多少の深い傷残りはあっても、
ご満足はいただけました!
磨き途中でも何人かのお客様が来店され、
施工中のこのお車を見て新車と思われた方がほとんどでした!
前記しましたように多少の深い傷は残っていても、色がホワイトパールの為この程度の傷残りでは、よほど傷の見方をご存知か?
傷のある位置をわかって探さない限りは、
まず傷があることには気付かれないでしょう!
総ての傷の総量で比較すれば傷残りは5%以下にはなっていますが、
03磨きコースであれば1%以下になっていたと思われます。
前記しましたように、トップ部分の水染みはウォッシャーノズル付近以外はイオンデポジットになってはいても、
まだクレーターには成長はしておりませんでしたので、
完全除去は出来ました!
但し、
一番上の写真のように、
部分的には固まった深い傷は除去できないものもあります・・・
恐らくこれ等の傷は、
虫の死骸や鳥糞などの強固な付着物を、
ドライの状態若しくは多少水をかけただけで擦り落そうとして入った傷でしょう。
これ等の付着物には、
砂が入っていたり硬い殻のような部分も含まれていますから、
強引に擦れば必然的に傷が入ります・・・
今回5μは研磨していますが、まだこれだけはっきり傷が視認できると言うことは、
まだ更に傷の深度は5μ程度はあるでしょうから、
その行為によって10μ程度の傷を入れていることになります・・・
塗装においては10μは1/100mm数字で見ると些細に感じますが、
これはかなり深い傷になります。
POUGEOT プジョー 308CCグリフ(T7C5F02)コーティング終了
本当にお持込された時の状態からすれば、
相当の意匠性回復が達成されていると思います!
連休中に引いてしまった風邪が長引き正直体調的にはかなりしんどい状態での施行でしたが、
4月月末より又急に暇となってしまいましたので、
幸か不幸か時間に追われた施行をする必要が無かったため、
逆に体調を考えながらゆっくり施行できたのが、
逆にしっかりした施行に繋がったような気がします。
然し弊社の最近の動向はおかしく、
12・1月は激暇で2~4月は激混みされど5月からは又激暇と、
読めない展開が昨年末より続いています・・・
この状態、
2年前まではかなりの銀行支払いが残っていましたから相当青くなっていたでしょうが、
現状ではこれでも生活は成り立ちますので意外と余裕です!
但し商売である以上は経営的に不安定状態を看過している訳には行きませんので、
何らかの対策は必要になります。
昨年より打ち出してきている京都出店ですが、
流石に無謀行動を得意とする私でも躊躇する部分が多分にありましたけれど、
逆にこの様な対策が必要な状況が生まれたことで、
京都出店を現実的に動く後押しとなり始めました!
失敗すれば致命傷ともなりかねない行動ではありますが、
現段階での現店舗での現状打破も策が無いため、
ここは今迄同様無謀であってもチャレンジしかないでしょう。
考えようによっては、
施行に追われていれば動く時間もままなりませんが、
時間に余裕があれば準備行動をする時間も取れますので、
考え方を変えれば、
この状態は神様・仏様が行動を起こさせる為に与えてくれているチャンスなのかもしれません?
ネガティブに考えるよりアクティブ思考で行きます!
前記していますが、今回の施行ではオーナー様の施行のご希望は、
コーティングをハイグレードなものに切り替えることでしたが、
オーナー様のお車の現状把握状態よりも現実は深刻であった為、
ご予算を磨きへの振り替えを余儀なくされた為に、
ご希望されていたコーティングランクまでは手が届きませんんでした・・・
そこで今回は“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム”がご予算的落しどころとなりました!
以前施行いただいていたのは、
マーベラスフィニッシュ・スノーガードでしたので、
このご選択により2ランクはグレードアップにはなり上代価格で20.000円高くなります。
この20.000円のアップの価値は何処にあるのか?
ですが、コーティングの膜厚はほぼ変わりませんが、
まずは水染み付着の防止機能が付加されます!
あと膜厚は変わらないにしても、
コーティングの硬度に大きな違いが有ります。
表面硬度はほぼ同じですが、
このコーティングはグラデーションコーティングと言って、
表面にはフレキシビリティーをを持たせ柔らかいことにより軽度のスクラッチ傷を吸収し、
塗装面に近い部分が硬いことにより、
より強い傷が入る際にはこの部分で塗装面に至る傷入れを防ぎます!
とはいっても、
僅か1μの中でのことですので、
気を使いながら洗車をしていて、
気付かずに入れてしまう傷や洗車機で入る程度のスクラッチを防ぐことが可能と言うレベルです。
先日も、
「ソリッドブラックでも洗車で傷が入らないコーティング無いですか?」
と言うお問い合わせありましたが、
どれだけハイグレードなコーティングを施行したとしてもこれは不可能です・・・
砂や金属で擦ればどんなコーティングでも傷は付きますので、
あくまできちんとした管理をなされている中で、
どれだけ傷を防ぐことが可能になるか?
と言う程度問題ですので、
バリアーのような効果は期待できません・・・
今回ご入庫で5年間でここまで走行されているのにはビックリいたしました。
正直程度的には良好な状態とは言えませんでしたが、管理方法をお聞きした中で判断をさせて頂けば、新車時施行いただいていたおかげでこのレベルに収まっていたといえると思います。
前回施行頂いたコーティングよりはより多機能・高機能ですので、今までと同じ管理状況であったとしても、目標とされているあと5年乗られた際の状態は今回よりも保たれているはずですが、より洗車管理にお気をつけていただくことができれば、より良い状態を維持可能となりますので、ご注意させて頂いた事をお気をつけください。
又機械的不具合をご指摘した個所に関しましては、出来るだけ早めにディーラーさんで交換及び調整をされてください。
そのまま使い続けることは可能でも、それがきっかけで損傷が激しくなることに繋がりますので。
これより更に5年間綺麗な状態を維持されて楽しくお乗りいただけることを、願っております。
このたびは、再施行頂きまして、ありがとうございました。
車輌クラス:クラスM
施行コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好使用過程車向け=傷取り・鏡面仕上げ)
オプション施工1=ヘッドライトカバー磨き(ヘビーポリッシュ)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(アルティメット使用=ヘッドライトカバー)
施行料金:161.894円税込み(リピーター割引-5%・代車使用なし割引-5%・淡色車割引磨き-5%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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