2017年07月30日公開|マツダ
昨年施行を頂きました、
埼玉県からお越しいただきましたお客様ですが、
約1年半ぶりにメンテナンスでのご入庫を頂きました!
遠方よりわざわざありがたいことです。
既に10万キロを越えられ、
国産車ではエンジンボディ共に老いはごまかせない時期に入られてきてしまわれましたが、
オーナー様は今のお車以上に惹き付けられるお車が無いとの事で、
まだまだ永くこのお車に乗り続けられたいとの事でした!
ECOですねー
そこで一寸ご相談いただきましたエンジンのリフレッシュですが、弊社懇意のメカニックに問い合わせてみたところ、現在のエンジンを開けてオーバーホールするよりは、
リビルトの確かなものへの乗せ替えのほうが、
事前に見積もり確定できますのでお勧めだそうです!
実際行なわれるようでしたら、
弊社で手配orご紹介はいたします。
此処のところ、仲の良いお客様方との雑談で必ずと言うほど上る話題は、
「現行新車、どれを見ても魅力無いよねー」
私自身経済的に今では新車など買えないという事も有りますが、
お客様や友人の新車たまに乗せて頂く分には、
「凄く良くなっているね、此処まで進化しているのは凄い!」
と、心底思いはしますが、
運転席以外では確実に快適であるのは確かながら、
運転してみると楽であることは確かですが、
運転することに飽きてしまいます・・・
つまり、乗せてもらって良い車と感じることと、運転してみて良い車と感じられることとはまったく別。
10年位前までの車であれば、
運転している際に車との会話が成り立ちましたが、
最近の車では車からの意思表示というか問いかけを感じることが出来ません・・・
これが運転していて飽きてしまう理由でしょう。
要するに、
コンピューターが勝手に走っていっているだけのような・・・
旧車までではないにしろ、
古い車は新車よりもランニングコストは確実にかかりますから、
経済的負担は大きくなる可能性は高いです・・・
実際私が所有するプチオールドタイマー的車たち、
そこそこ故障はしてくれますので修理代はかかります。
先日も、
ジャガーの右リアドアのレギュレーターがパンクした・・・
又修理代幾らかかることやら?
新車のジャガーに替えかえればこの様な心配は無いでしょうが、
今のジャガーの乗り味は100%楽しめません・・・
どちらが優先事項かは個々によって二分されるでしょうが、
仕事や足車として使う車は安心して乗れる新車で、
趣味車や週末のみ使用のような車であれば、
オールドタイマー的車のほうが確実に楽しいと思います!
この感じ方も人それぞれでしょうが。
今週はメンテナンスウィークのように何台ものメインテナンス車両にご入庫いただいておりますが、
皆さんのお車に共通して鉄粉の付着量は多いです。
中でもこのお車の鉄粉付着は半端無い・・・
これでは、このタイミングでの“鉄粉クリーニング”は良いタイミングと言うよりは、
するべき事と言えるでしょう!
駐車はカーポートでの半露天だそうですが、
ご自宅の裏に鉄道の駅がありしかもカーブまであるそうですので、
線路からの鉄粉の飛来は避けられないでしょうから、
この鉄粉付着量も納得です・・・
現状の環境改善が不可能となると、
1年毎の鉄粉除去は年中行事とするべきでしょう!
これだけの付着量ですので、
とても1回のクリーナーでは完全除去は無理・・・
そこで、事前にオーナー様からは、
クリーナー作業修了後に残存してしまう鉄粉の“ピンポイント除去”もご依頼ただいておりました!
↑の写真のように、
クリーナーでは溶かせきれなかった大きな食い込み鉄粉が在ります・・・
この様な残存鉄粉は、付着しているのではな、
く既にコーティング若しくはクリアーにまで酸化しながら食い込んでしまっています。
このまま放置していますと、この鉄粉自体が酸化して消滅してしまうまで、
酸化しながら更に奥まで刺さっていきますから、
塗装も酸化されてしまう恐れもありますし、
場合によってはその鉄粉に新たな鉄粉が合体してきて、
更に大きな酸化ピンホールを作り出してしまう可能性も有ります・・・
このお車の場合ルーフは幌ですので其処は除外して、
結局は12パネル総てに残存鉄粉があり、
総数でいえば200箇所は在ったでしょう・・・
老眼鏡をかけ、
LEDライトで残存鉄粉を探しつつこれを2周繰り返し虫が這うがごとく行なっていきますが、
施行し始めは気が重いのですが、
やり始めていくうちにこの作業結構嵌って行って楽しかったりします!
これ以外の方法として、
鉄粉クリーナーを繰り返し行なうという選択肢もありますが、
これは1回のご入庫では3回までの繰り返しが限度となります!
但し、
鉄粉クリーナー自体のコーティングに対してのストレスは大きいですので、
通常のコーティングでは繰り返しのクリーナー作業はリスクが大きいです・・・
繰り返し可能なコーティングランクはハイブリット以上ならば安心です!
それ以下のランクのコーティングでは、
繰り返し作業はコーティングの寿命を1/3くらい減少させるか、
スタンダードクラスではコーティングが消滅してしまう可能性も有ります・・・
次の作業のご依頼は、
メンテナンス定番の“スケールリムーバー”です!
オーナー様からは、
洗車等で濡れ性が出来た場合に水染み状のものが気になられるとの事で、
2回のスケールリムーバー作業の保険施行を頂いておりましたが、
実際行なってみると、多少の水染み(イオンデポジット)は在りますが、
オギャーと生まれたての赤ちゃんのような極々軽度の状態でしたので、
1回のリムーバー作業で完全除去は出来てしまいました。
ですので、
2回目のリムバー作業は必要ありませんでした!
このお車もそうですが、
水染み(イオンデポジット)はとにかく軽度の状態での処置を行なうのが肝心です!
乾燥状態でも容易に確認可能になってから、
此れはやばい・・・
と施行をしても、
既にイオンデポジットクレーターにまで進行している可能性が高まりますので、
そうなるとスケールリムーバーでは処理は不可能となりかねません。
最後のメンテナンスとして、
お客様のご指定は“レジントップコート・コクーンSP"です!
会員様であれば、
リフィックス・コートや機能変換カメレオン等選択肢は広がりますが、
これ等はあくまで会員様専用サービスですので、
残念ながら既存のお客様とは言え施行はさせていただけません・・・
こちらのオーナー様の場合は、選択肢はもう一つあります。
施行いただいているコーティングが、
G'ZOXハイドロフィニッシュですので、
トップコートとして専用の疎水・滑水強化剤が塗りこまれていて、
メインテナンスとしてこれを塗りこむと言う選択もあります!
このトップコートは、
専用のメンテナンスBOXを購入いただきDIYで施行する方法も有りますし、
今回ご入庫での弊社での塗りこみも可能です!
価格はこの方が安く済みますが、
基本半年毎の施行が必要ですので、
DIYが嫌な方には向かないかもしれません・・・
お引取り見えられて、施行終了状態を御覧になられてのご感想は、
「凄くきれいになりましたねー」
「ビックリしました!」
と、研磨など行なわなくても、日頃のお手入れがキチンとなされていて表面ダメージが軽度であれば、
今回のようにケミカルを使用したメンテナンスのみでも十分意匠性を回復させることが可能です!
「一寸ボディを軽く触ってみて下さい。」
と、指先で軽くボディを撫でて頂くと、
「何、このツルツルは?」
触った瞬間にものすごい笑みです!
今回施行いただいたレジントップコート・コクーンSPは、
私が知るかぎりでは一番の滑面性を作り出します!
足先に爪鉤を持たない虫ならば、
滑り落ちてしまうでしょう。
この滑面性は、
其れにより汚れの付着もしにくくなりますし、
水の滑り落ち&流れにも抵抗が減りますから、
結果水残りもしづらくなります!
この度も遠方よりわざわざお越しいただきまして、ありがとうございました。
これで又、愛情を持って大事にお乗りいただけることでしょう。
これだけ綺麗な状態がキープできていればあと10年くらいは楽にお乗りいただけることでしょう。
但し、そのあとの選択肢は現在の新車状態を見ると選択肢はでてきそうにもありませんから、10年と言わず30年くらい乗っちゃいましょうか。
私も足車であるベンツは別としても、レンジローバーとジャガーは私が運転することが無理になるか、部品がなくなって修理不能になるまでは乗る覚悟でいます。
が、既に部品欠品し始めていますから、正直かなり厳しいかもしれませんが。
気に入ったものを永く使い続ける、大事なことだと思いますので、私及び弊社がご協力できることは出来る限りの努力をいたしますので、お気軽にお申し付け下さい。
この度も、施行いただきまして、ありがとうございました。
車輌クラス:クラスS
施行コース:
オプション施工1=鉄粉クリーニング(1回+ピンポイント除去12パネル)
オプション施工2=スケールリムーバー(2回のご依頼でしたが1回で完全除去)
オプション施工3=レジントップコート・コクーンSP
物販1=拭取り専用超大判クロス
物販2=泡モコモコシャンプー(1L)
施行金額:72.774円税込み(物販含む)
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