2017年07月21日公開|ポルシェ
4月に施工させていただいたばかりの会員様のお車ですが、
高速道路上にて、
鳥に激突されボンネットとフロントガラスを破損されてしまわれたそうです・・・
今回は板金修理等はポルシェセンターが手配となりましたが、
私も以前全塗装をお願いしたことのある、
英は既に倒産してしまっていますので何処に出したのだろう?
と思っていたら、
旧英の方が新たに立ち上げた板金塗装工場に依頼されたそうです。
今回の破損個所はボンネットですが、
色合わせのためフロント左右フェンダーも色暈しされているとの事で、
コーティング補修範囲は隣接パネルのフロントバンパー左右ドアが追加となり、
合計6パネルとなり全体パネルの1/2を越えてきます!
その為、
ただでさえ4月の施行費は高額でしたから、
保険修理としてのコーティング補修としては過去最高金額となってきてしまいます。
今回の保険会社は富士火災ですが、
既に外資であるAIUに買収されしまっており、
以前に比べ相当支払い等に関しては渋くなっている可能性があります・・・
アジャスターも依然は非常に懇意だったのですが、
労働条件等で折り合いが付かず辞められてしまっていて、
今回の担当アジャスターは初めての方ですので、
目の飛び出るような高額施工費請求で相当揉めるかも?
と思っていましたが、すんなりとはいかなかったものの、
理論だててご説明の結果ほとんど満額回答に近い協定をして頂けました!
保険会社は、会社色によってかなりの対応の違いも在りますが、
其れより影響性が大きいのは担当アジャスターの人間性です。
今回はすんなり行くのか?
は、アジャスターとの入庫連絡時の会話で大体の判断は付きます。
この第一印象は重要で、
この時点で今後の交渉の手法を判断しますが、此処で読み違えてしまうと、弊社への支払い金額も大きく違ってきますが、
其れよりもオーナー様に対しての修理方法や範囲まで影響を受けてしまうこととなり、
オーナー様にとって不利益な修理ともなりかねません・・・
大手保険会社では、
弊社が絡む保険修理では弊社担当のアジャスターが専任されてるほど、
弊社は引き下がりませんし完全修理・補修を要求します!
再塗装パネルの塗装自体はとても上手!
色合わせも肌調整も塗装屋さんとしてはほぼ完璧といえるでしょう。
但し、
磨きはかなり仕上がりは悪いです・・・
ペーパー目残りも相当在りますし、
ペーパー目除去の際の、
ポリッシャー傷と洗車による線傷もかなりヘビーに残ってしまっています・・・
この様な状態弊社の照明環境でしたら一目瞭然で見えるのですが、
板金塗装工場では照明環境が磨き屋とはまったく異なりますので、
見落としてしまっているのでしょう?
問題はこの板金塗装がディーラー依頼での施工で、弊社手配ではないですので何処まで完全に磨き上げる必要が弊社にあるのか?
です。
4月の施工でオーナー様が弊社にご依頼いただきました磨きコースは、
“03パーフェクト磨きコース”ですので、
この磨きコースまでは現況復帰として保険会社は認定してくれますが、
これ以上の磨きが必要な場合には保険会社は認めてくれません・・・
とは言え、再塗装部分に大量の傷を残しての磨き終了とも行きませんので、
出来る限りの傷除去にチャレンジはして見ます!
ペーパー目残りだけは苦労の末何とか完全に除去できました!
が、
深い線傷は保険会社認定の磨き範囲内では除去は出来ませんでした・・・
これを完全除去する為には、
“スポット磨き”で1本ずつ処理していくしか方法はありませんが、
これは追加作業となってしまう為保険会社から支払いをしていただくことは無理です。
かといって、ディーラーに直接請求や、
ましてや弊社とはお付き合いの無い板金塗装工場への請求もできませんし、
オーナー様にも請求はできません・・・
このパターンが一番困ります。
追加発生がしないレベルで最大限の努力はいたしましたが、
100%までは残念ながら無理でした・・・
かねてより、いずれオーナー様が施工なさりたいと仰っておいででした、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”を、
この機会に自費施工でご依頼も頂きました!
本当は今回のようなフロントガラス破損を避けるためには、
ウインドウガラスも新品にされていますから、
フロントガラス・プロテクションフィルムを貼り込んでおくのが良いのですが、
今回はそこまでの御予算はお掛けすることはできなかったようです・・・
欲を言えば限が無いですが、
リアガラスにも軽度ではありますが水染みできていますので、
本当はこの機会に全ウインドウを施工されておけば安心なのですが、
これもご予算とオーナー様の考え方ですので、ご無理を申し上げるわけにもいきません・・・
PORSCHE ポルシェ 996ターボ ハイパフォーマンスエディション
4WD(996E64)コーティング補修&オプション施工終了
既に10年以上が経過しているにも拘らず、
走行距離は3万キロ台ですが、
ポルシェにしては非常に走行距離は少ないです。
フェラーリなどは、
買い取り価格を気にされてほとんど車庫の肥やしのように乗らない方が多いですが、
ポルシャは走行距離を気にせずに乗り倒す方が多いです。
実際私の友人などはこのくらいの距離を一年で乗ってしまいます・・・
というのも、ポルシェは意外と乗用車的に乗れてしまいますので、
極端な言い方をすれば足車として使うにも不便さはあまり無いからでしょう!
長期の旅行でも、
ご夫婦でならボンネットとリアシート部分で相当の荷物でもつめてしまいます。
今後911もル・マンでデビューしたRSRのようにミッドシップとなるとすれば、
2シーターになってしまいますので、
今までのような使い勝手には制限も出てくるでしょうが、
性能重視でミッドシップにしてまで911の存在価値があるのかは疑問?
既にボクスターとケイマン在りますからねー
この度は不意のアクシデントでビックリなされたことでしょう。
私も仲間が目の前でフロントへ鳥が激突されるのを目の当たりにしたことありますが見ていて、
「あれは避け様が無いな・・・」
と、思いました。
今回又綺麗にリセットされましたが、フロントバンパーは大分傷みが目立ちますので、何かの機会には再塗装はされるほうが良いでしょう。
今回施工後の状態を拝見いたしましたが、又水染みができている部分がありましたので、洗車の時間や方法はご検討いただいたほうが良いと思います。
この度も、ご入庫いただきましてありがとうございました。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX-3
施工コース:
コーティングコース(保険修理)=グラスコート・アルティメット ハイブライテンズ ガラスコーティング(ボンネット・フロントバンパー・左右フロントフェンダー・左右ドア)
磨きコース1(保険修理)=03パーフェクト磨きコース(再塗装パネル=ボンネット・左右フロントフェンダー×傷取り・鏡面磨き)
磨きコース2(保険修理)=01パーフェクト・ソフト磨きコース(再塗装隣接パネル=フロントバンパー・左右ドア×軽度の肌調整・鏡面磨き)
オプション施工(自費施工)=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ)
施工料金(保険対応):非公開
施工料金(自費施工):34.992円税込み(会員オプション割引-10% 適応)
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